ごあんない
当ブログは小説創作と招き猫写真を主コンテンツとしています。
小説一覧

Dark Seedより
二次創作
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『SILFRA』HILARY HAHN & HAUSCHKA
SILFRA(輸入版)

HILARY HAHN & HAUSCHKA
Deutsche Grammophon
★★★★☆
ヒラリー・ハーンの新譜です。今回はHAUSCHKAとの競演――だそうなのですか、HAUSCHKAって誰?状態でした。どうやらパフォーマンス寄りの表現者の模様。Youtubeで検索したところ、こんな動画がヒットしました。
わは。面白い〜。
CDだけ聴いてもこの面白さは伝わらない気がします。弦の上で飛び跳ねるタブレットケース。ピンポン玉。子どものおもちゃ箱のようなピアノの中。
恐らくこのCDの録音においても上の動画のような光景が繰り広げられていたのでしょう。あるいはもしかしたらハーンのヴァイオリンでも同種の試みがなされているのかもしれません。そんな想像をしながら聴くと――ほら、このCDも「ちょっと変わった音のピアノ伴奏曲」だけではなくなった気がしませんか。
目で見ても楽しい。
ヴァイオリン奏者としては超正統派で音程とリズムの精確さが飛び抜けているちょっぴりお堅い印象のヒラリー・ハーンが、真剣に、でも気さくな楽しさを提供している録音ではないかと思います。
楽器の音色を楽しむ、という点では確かにゲンオンかもしれませんが、聴きづらかったり眠くなるタイプの前衛ではないはず。
HAUSCHKAのサイトに試聴コーナーもあるので、上の動画共々チェックしてみられてはいかがでしょう。
私が購入したのは輸入版ですが国内盤『シルフラ』
には日本版のみのボーナストラックも収録されているようです。
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『コミック百合姫』2012年7月号
コミック百合姫 2012年7月号

一迅社
2012.5.18
★★★★☆
表紙がすごくカッコイイ! これは通販サイトの商品写真だと伝わらないクール感。
- 表紙 なもり
メタリック風の処理に青のトーンがかかっているのがとても涼しげで文句なしに素敵です。ピカピカの処理を選べばこーなるという簡単なことではなく水中感を出すために相当トライを繰り返したんじゃないかな。デザインしている人には一種理想の雑誌じゃないかって気がしました。
- 名前はまだない かずまこを
純情まっしぐらキャラからミステリアスキャラにシフトしてきている気がするかずまこを。読み切りだとは思うのだけど先が気になるなぁ……。
- Nińas -わたしとあなた- 慎結
慎結は身近なところから題材を得ている作家さんなのかな、とTwitterでの呟きを拝見していて思います。スペインから来たカタコト少女のお話。さっくりした感じの少女漫画らしさ全開で好感触でした。
- 魔少女 さかもと麻乃
ぉ〜。タイトルページ素敵です。お話も語り手の先生に共感できる部分を持っている自分がちょっと寂しく感じられて、それがなんともいえない読後感に。『リスランタンプティフルール』からはちょっと想像しづらいこちらのさかもと麻乃が好み。
- ケミカルロマンス 大沢やよい
花粉症百合とでもいうべきでしょうか。いえ、百合花粉でアレルギーが、というベタな話ではなく。アオリをつけるなら「鼻水が結んだ恋!?」とかでしょうか。う、美しくない。でもユーモラスな話の運びで花粉症ネタとぴったりでした。
- STEP FORWARD 竹宮ジン
ぐっさん&リョーコシリーズ。今回は立場がちょっと変わって、リョーコが思われる側に。今回の話、このペアのシリーズの中で一番好みです。
- 恋愛女子探偵ファイル・前編 森島明子
ぶはっ。今回の森島明子はなんだかはっちゃけております。恋愛女子課シリーズで咲の当初の恋人として登場した漫画家・黄実と私立探偵クリスの、微妙にコントっぽいお話。いえ、コント成分は主にクリス担当で、下ネタ系ダジャレで誌面に独特のテンションを作ってます。
- 犬神さんと猫山さん
今回は新キャラ登場。
杜松 ……ってフリガナないと読めないよっ。髪型は、あれ? ツインテは丸くお団子じゃないんですか? あ、アメリカの国民的アニメキャラから苦情が来そうだったからおさげとか? なんにせよ、ますます賑やかになりそうです。- 私の世界を構成する塵のような何か。 天野しゅにんた
うーむ。さっちゃんの彼氏はすごくハズレっぽい。百合漫画の男キャラとはいえ。天野しゅにんたはキレイな少女漫画的なキャラやドラマではなく、雑然というか混沌というか、少しだらしないくらいの自然であったり自己矛盾しているキャラたちを描こうとしているみたいです。そのスタイルが合う人には気に入るはず。逆に純正少女漫画調が好きな人にはとっつきにくいのではないかと思います。溜めの展開が続いてきたここまでですが、次回はすごく楽しい回になりそう。
- 鎖の斬手 大北紘子
大北紘子はこれまでの百合姫作家とはちょっと違う感じの、ぽこんっと離れたところにあるアイデアにSFっぽさを感じます。SFといってもサイエンスではなくセンス・オブ・ワンダーかな。設定に香る独特さ。恋愛漫画としての定石には囚われず異世界を描くのがうまくて。今回も“鎖”で両手を結んだ何か芸事らしき修行者の世界が描かれます。わずか18ページで明らかに違うとわかる世界。
- ゆるゆり なもり
今回は良い話風の展開。作中でそうセルフツッコミが入ってもいるのだけどほんとにそういう話……なとこもあるのです。
- ウタカイ 森田季節
前回はバトるストーリーらしい、というのとラブラブなのはわかったけれど肝心の
歌垣 の正体はあまりはっきりとしなかったのですが、今回、じわじわと説明が入りはじめます。この小説は短歌への道案内的な効果になると面白いなあ。いえ、小説にそういう仕組を、というのではなく『百合姫』読者を短歌に誘うきっかけになったらいいな、という意味で。短歌自体にあまり馴染みがない私なので、作中で詠まれている歌の良し悪しも正直わからないのですが、なるほど!って感じの萌え短歌なのはわかります。そこからもう一歩読者としてステップアップするとより楽しめそう。「漫画しか興味ない」という人も読んでみればアツいバトルに思わず拳を握ると思う。字、ちっちゃくて読みにくいけど、オススメ。- きものなでしこ 八色
巻中カラーから始まる今回のきものなでしこ。浴衣キター。見開きもキター。紙質も巻頭のカラーとは違って工夫が凝らされている気がする。ともかくも、やっとタイトルらしい展開になってきて嬉しいところ。これからもこの路線がいい! いいなぁ、キモノ女子。
- 金星のカノジョ 黒霧操
キャラ絵も背景も頑張ってる気がする! お話の構成も天文ネタを重ねて工夫を感じる。新人さんはうまくなってくの見てると応援したくなります。
- 迷彩トルソー 井村瑛
絵も話の設定も不思議なオリジナリティのある井村瑛。今回は“変身”がテーマ。
- ふ〜ふ 源久也
今回はきなとすぅちゃんの番外篇的な猫話。読んでいて照れくさいいつものノリとはちょっと違うしっとり回。
- ロケット★ガール 田仲みのる
前回の終わりから今回の繋がりはわからなくはないけど今ひとつしっくり来ない……かな? 奏が挫折状態にあるのだけれど、そのきっかけが不明瞭な感じ。立ち直り回になるであろう次回に期待。
- あまいゆびさき 宮木あや子
クライマックス回。むふー。「ウタカイ」の方でも掲載小説勧めましたが、こっちも読めデスよ。
- 百合男子 倉田嘘
誌面でのネタ扱い、そろそろ苦しくなってるような。いや、ページを開いて思わず笑ったけど。単行本では普通に読ませてくれることを祈りつつ。漫画自体でばっちり面白いのでネタ扱いなしでもいいと思うんだけどなー。単行本第2巻

が6/18発売。楽しみ。それにしても師匠、強運ですね。私も『百合姉妹』の頃からプレゼント応募してたけど何も当たったことがなーい。
- 飴色紅茶館歓談 藤枝雅
番外篇っぽい感じです。ロリータブランドロゴの入ったチェーンソウはちょっといいかもしんない。次はいつ載るのかな? 不定期連載ということだけど。
- 恋愛遺伝子XX 影木栄貴×蔵王大志
悪役エリカ様がどんどんカワイイキャラになっていく。この展開はアレですねミ……いや、なんでもないです。きっとやってくれるであろうお約束が炸裂しそうな次回がとても楽しみなのでした。
- ブラックミモレ ちさこ
まだちょっとお話の流れでぎこちない感じもあるけど頑張れ〜。
- Cirque Arachne 再田ニカ
回を重ねるごとにデフォルメキャラの比重が増えて行くのは作者のギャグ体質ゆえなのか。もっと演技・練習シーン見たいな〜。肉体美を描ける人だと思うので女性ならではのしなやかな筋肉見せて〜。
- 曖昧distance
蕗 第七回百合姫コミック大賞
蒼玉 賞受賞作。ストーリーも絵もよくできてるバランス型、という印象。今後が楽しみ。
小袋のおまけが綴じ込みでついていて中に「ミラクるん」と「ライバるん」のカードが入っておりました。
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藤田弘基写真展「カラコルムヒマラヤ大星夜」
写真展を見てきました。
PENTAX FORUM
藤田弘基写真展
カラコルムヒマラヤ大星夜
2012年5月16日〜5月28日
星景写真はデジタルカメラの進歩で撮影方法が大きく変わったジャンルです。この写真展もデジタル写真なのだろうと思って見に行ったのですが、フィルムカメラによる撮影でした。ブローニー版のフィルムに円周魚眼レンズを組み合わせ撮った夜のヒマラヤ。
カッコイイ……。
今ならばデジタルで地上の風景と星の明かりとのバランスを整えた写真を撮るのもそう難しくなくなって来ました。デジタル受光素子はアナログフィルムに数倍する量子効率を誇ります。相反則不軌もありません。コンポジット撮影というデジタルならではの手法もあります。暗い被写体を撮るには、アナログフィルムは圧倒的に不利なのです。
なのにこの素敵な星景写真たち。撮影行も相当に重ねたのでしょう、火球を捉えたミラクルショットもありました。もちろん、アナログ故のノイズだってあります。解像度も中判といえど35mmフルサイズのデジタルに追いつかれてしまっているでしょう。露光時間が限定されることも絵作りの制約になります。
けれど、バッテリーの心配なく、意外と軽量な中判カメラであるからこそ20世紀末からゼロ年代にかけてのカラコルムでの撮影チャンスを生かせたのかもしれません。
見に行って良かった。
同テーマの写真集も出るようです。
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