小説一覧

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文学フリマ東京25に参加します

11月23日(木)東京流通センター第二展示会場にて開催の文学フリマ東京25に出展参加します。ブースNo.はエ-38。

お品書き

Thumb憧憬トラクション
新刊 百合+オートバイ小説
「いっしょに走ってください!」高校生になったばかりの律が思わずそう声をかけたのは赤いオートバイを駆る女性ライダーだった。オートバイを軸に始まるガール・ミーツ・ガールの物語・出会い編。
A5版2段組 28ページ 300円

Photo双晶の国
新刊 宝石の国二次小説

合わせた唇のほんの一部、たった一カ所の結晶面が狂いなく合わさりボクらの間に特有の低 い響きが通い合う。わずかに顔の角度を変えればまた違う結晶面が合わさり、異なる響きを生む。それは甘美で、すぐに失われてしまう儚い双晶としての一瞬だった。
「ふふ」
「うん?」
「ボクら、またいけないことしてる」

文庫 12ページ 自家製版 100円

Thumb_2ルビィ・ドロップス
新装改版 百合+ゴシック小説
「奇蹟ではなく必然よね、だってここは受難者の集う山だもの」 十三分の一のサバイバー、あるいはチョウオンナと呼ばれる少女は予言の成就から逃れようと日々抗う。紅茶マニアの自閉症者とゴシック人形制作者である二人の友人と共に。紅茶と言語と哲学が彩るゴシック風少女小説。
A5版2段組 106ページ 500円

Hyousi_thumb世界樹は暗き旋律のほとりに
既刊 SF
地球を半周するほど巨大な世界樹の実在する世界。19〜21世紀にかけニュートン力学の洗練とともに解き明かされる世界樹の謎の物語。ちょっと懐かしいテイスト溢れるレトロ&ハードSF三作を収録。
A5版2段組 158ページ 800円

Eight_thmbエイト
既刊 SF
福祉ボランティアとして軌道都市を訪れた倫弘はその新たな疾病・無重力症の真実に直面する。創元SF短編賞一次通過作品。
A5版2段組 40ページ

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SAMYANG 8mm F2.8 FISHEYE2 for SONY E-mount

魚眼レンズを買いました

 SONY NEX-5Rというレンズ交換式カメラを使っています。そのNEX用に魚眼レンズを買ってみました。

SAMYANG 8mm F2.8 FISHEYE2 for SONY E-mount

 「対角魚眼」というタイプで対角線画角が約180度になる魚眼レンズです。マニュアルフォーカス、手動絞り、電子接点無しの素朴なレンズ。最短撮影距離が30cmということで本来広角レンズが得意とするはずのマクロ撮影ができないのが少しだけ残念なくらい。

レンズの印象

 このレンズはとてもコンパクト。鏡胴は分離不能な花形フード部分まで含めてマウント外径そのままで全長も65mm程度。突き出した前玉のためにフィルタ類は使用不可で専用のレンズキャップが付きます。金属製のピントリングはフィルムカメラ時代を思い出させる重い回転でピント位置固定で使うことの多いだろうMF/超広角魚眼らしいもの。ちょっと惜しいのがピントリングに絞り値別の被写界深度表示が入っていないこと。ミラーレス機用ということで液晶画面でピーキングや拡大表示できるから不要、ということなのかな。

写り

 実際の写りはどうかというと。

Manekineko GOUTOKUJI

tubes

National Museum of Nature and Science, Tokyo

National Museum of Nature and Science, Tokyo

 すっきりピシッとした単焦点レンズらしい描写のレンズです。色のノリも抜けも良くて解像も良くて。魚眼ゆえの歪みも面白く、くせになりそう。

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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー5・かな漢字変換編

逐次変換(自動変換)

 いつの頃からでしょうか、ATOKに逐次変換モードというのが搭載されました。Mac OSでも10.11のかな漢字変換から逐次変換に相当する自動変換というモードがデフォルトになりました。ATOKが搭載した頃の逐次変換は変換の精度もあまりよくありませんでしたがMac OS 10.12 Sierraの自動変換は使い勝手も悪くなく、Twitterの書きっぱなしのつぶやきや間違っていなければ良い程度の社内向けのビジネス文書であれば大変快適に使えるようになりました。

精度の高いかな漢字変換とその比較

 Windows環境では2016年版のATOKを使ってみています。MS-IMEも使っています。MacではOS標準のかな漢字変換です。(以前は「ことえり」と名前が付いていましたが今は固有名詞がなくなりました) どの環境でもちょっと前と比べると変換精度は良くなっています。特に長い文節を入力してやると単語同士の関わりを判別して変換結果が良くなります。お気に入りのpomeraDM200が搭載するATOKも同様です。
 これらの現在のかな漢字変換能力の比較をしてみます。

 題材は青空文庫に収録されていた太宰治「走れメロス」の冒頭です。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。

 これを

  • Mac OS 10.12のかな漢字変換
  • MS-IME
  • ATOK2016
  • pomeraDM200

で一切の修正なしに自動変換もしくはできるだけ長い文節で変換させて入力してみたものです。は完全に誤変換、は不正解ではないけれど原文通りではない変換。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日ミメイメロスは村を出発し、超え超え、十離れたこのシラクスの位置にやってきた

Mac OS 10.12かな漢字変換

 メロスは激怒した。必ず、かのじゃち暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、ヒツジと遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を超え重利離れたこの詩絡子にやってきた

MS-IME(Win10)

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、野を越え山、十里離れたこのしら楠位置にやってきた

ATOK2016

 メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を覗かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ、メロスは、むらの牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、野を越え山超え、十里離れたこの氏ら楠位置にやってきた

pomeraDM200

 どれもなかなか優秀です。固有名詞や助数詞「里」を単語登録しておけば赤字の誤変換はごくわずかになるはず。

打鍵数最小化への不満

 私は上のどのかな漢字変換にも不満です。誤変換は昔に比べれば格段に減りましたが、かな漢字変換が優秀になっても青の部分のような「正しいけれど望みと違う変換結果」が避けられないからです。この避けがたい問題がある限り私は

  • 単文節変換
  • 学習オフ

が可能なかな漢字変換機能を望むことでしょう。

 単文節変換&学習オフを望むのは「決まった回数変換キーを押すと必ず望んだ変換結果になる」ことがその文節を入力している段階で確定するからです。望んだ変換結果を出現させるのに必要な変換キー操作回数を記憶しておき、目で確認することなく機械的に指を動かして望みの結果を得るという方法です。この入力方法は、黎明期のワープロ専用機では一般的でした。可能な限り長いフレーズを入力して変換・確定してやる(と変換効率の上がる)という方法より今でも高速です。

逆戻りの苦手な思考

 ヒトの意識は逆戻りが苦手です。長いフレーズを入力した後にその文頭近くに注意を引き戻して変換結果をチェックするためには一度打鍵する手を止めねばなりません。単文節で一語ずつ確定していけば変換・確定キーを押す回数は増えてもずっと指を動かし続けられます。
例えばローマ字入力で「BUNSYOUWONYURYOKUSIMASU」と打つときにアルファベットを一々意識することはなく「ぶんしょうをにゅうりょくします」という音列から自動的に指が動いてアルファベットキーが叩かれる人が多いはず。その「自動的に指が動く」範囲をかな漢字変換の結果まで広げて習熟させるのが上で述べた単文節+学習オフという環境です。漢字かな混じりの文章を頭に思い浮かべると、指+無意識が変換作業まで処理してくれるようになります。入力・変換の終わった確定した単語は頭から追い出し、意識を次のフレーズに向け続けることで口述筆記に近い速度(200〜250字/分)での打鍵を続けることが可能になります。
 もちろん小説文を生成するのにそんな速度は維持できませんが。
 単文節変換+学習オフよりもさらに確定的で高速な入力方法に「漢直」があります。習熟難度も高いですが速度は圧倒的です。

単文節+学習オフのできない今の環境

 MS-DOSからWindowsへの移行あたりからでしょうか、ハードウェアの性能が上がりかな漢字変換も文脈を利用して変換精度を上げるようになってくると「打鍵数最小」への傾向が強くなります。スマートフォンのような入力に困難のある機器の普及で決まったフレーズを自動生成する推測変換まで登場するようになりました。そしていつの間にかパソコンのかな漢字変換からも学習機能のオフが消え、逐次変換が標準となりました。漢字を開いてかなにするかどうか、書き手が決めるのではなく妥当・普通であるものが先に提示され、望む形に訂正するのに余計な労力がかかってしまう。
 書かれている内容だけで用の足りるビジネス文書であれば間違っていないだけで十分です。ですが、小説は大まかに意味が伝われば良いだけのものではないはずです。書き手は漢字で表記するかかなに開くのか、漢字にするにしてもどの漢字を選ぶのかという点にまで拘り文章に少しでも“力”を与えようと試みたいのです。たとえ書く側の自己満足に過ぎないとしても。
 DM100までのポメラには比較的近い環境がありました。

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