小説一覧

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Kindle Paperwhite マンガモデル購入

Kindle Paperwhite マンガモデル購入

 Kindleのセールをやっているのを見てなんとなく買ってみました。

 先日購入したpomera DM30と並べてみると……。

  • フロントライトを点灯したKindle PaperwhiteはDM30よりコントラストが高い
  • フロントライトを消したKindle PWはDM30より白地が暗い
  • 解像度の高いKindle PWの方がDM30より文字が圧倒的にきれい
  • Kindle PWはページを繰っても残像があまり目立たない(ページ書き換えだけでも軽度のリフレッシュが作動している?)
  • Kindle PWは画面の更新がページ書き換えのときだけなのでレスポンスが悪くても気にならない

Kindlepw02

Kindlepw03

 画面回りのスペックを比較してみます。

Kindle Paperwhitepomera DM30
画面サイズ6inch6inch
解像度300dpi167dpi
照明フロントライトなし


 小説の中に入れた画像がKindleでどう表示されるのかも確かめたかったのですが、割と想像通りだった下の写真のような部分もあれば意に沿わず画面横幅いっぱいまで拡大されていたり、文章の回り込みがおかしかったりする場所もありました。よくわからない……。

Kindlepw04

 Kindle PWはEinkの特性と用途がとても合っている上に高精細化で低下しているコントラスト(地の白さ)を出来の良いフロントライトの搭載でうまく相殺できていて製品としての完成度の高さを感じます。一方のDM30は解像度的にはpaperwhite以前のKindle相当でフロントライトなしでの地の白さと書き換えレスポンスを獲得しているようで工夫を感じます。


Kindle Paperwhiteマンガモデル

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pomera DM200をプラリペアで修理

壊れたかも

 pomera DM200は購入時点でヒンジ周りに多少のガタがありました。蓋の開閉に多少遊びを持たせて凸凹のある机の上でも安定するようになってるのかな?という感じ。
 ところが一年以上使ううちにヒンジ周りのガタが大きくなっていました。振るとカラカラと何かが動く音もします。そして店頭展示機に触れてみて、あれ?違う?と。

 中で壊れているのかも……。

DM200分解

 ヒンジ周り壊れてる疑惑を確かめるべくプラリペアと精密ドライバーを用意していざ分解です。

DM200 ヒンジ アンカー 周辺 破損

 本体底面の5本のネジを#0精密ドライバーで外し、ぱちん、とハマるタイプのスナップを外すとキーボード側と底面カバー側に分かれます。ヒンジの周囲を確かめてみると……上の写真のようにヒンジを固定するネジを受ける埋込アンカーが丸ごと筐体底面からすっぽ抜けていました。アンカーの周囲を囲んでいたはずのABS素材も6本中4本が割れてネジが利かなくなっていました。

DM200をプラリペアで修理

 プラリペアはプラスチックの割れ、欠けの補修に便利なアイテム。粉に溶剤を垂らして米粒のような団子にしたものを破損箇所に盛り付けて修復します。1時間ほどで完全に硬化し、補修後の強度も十分に出る――というわけで

DM200修理完了

 ヘタクソであまりきれいに仕上がりませんでしたがヒンジ固定用のアンカーの再固定ができました。早速、組み直して起動。ちゃんと動いた。良かった! 肝心のヒンジ周りもガタが減りました。

注意

  • 筐体底部とキーボード側を繋ぐスナップ部分は分解時に固定用の爪を欠いてしまいがちな造りです。記事を載せておいてなんですが分解はお勧めできません。

おまけ 破損部の強度

 アンカー部分を囲む樹脂の壁があまりに薄いように見えたのでABSの設計ガイドラインを調べてみました。汎用のものです。

Metalinsert
ABS/AS樹脂における成形部品設計の基礎的考え方より

 上で「アンカー」と表記したものは正確には「メタル・インサート・ボス」と呼ぶらしくインサートを支えるABSの側壁はインサートの直径の70%の肉厚が推奨されているようです。が、DM200のインサート部の側壁は(大まかな計測では)同40%弱の肉厚しかないようで心許なく思えます。
 価格コムのクチコミ掲示板などでも同様にヒンジ取付部が壊れ、固定されなくなったヒンジに圧迫されたディスプレイケーブルが破断しディスプレイの色がおかしくなったり表示されなくなったりしているようです。(提示されている症例がわずか二例なのであまり頼りになりません。DM100でもほぼ同じヒンジマウント部の割れ事例がネットで見つかります)
 ヒンジ基部の破損が起きてもユーザの体感的には「微妙にぐらつくかな?」くらいなので支障はないようにも思えますが隠れ症例が多そうな気もします。
 また、液晶側のヒンジ固定部分も遊びがあるので中を見てみたいのですが見えているネジがなく本体側よりスナップ依存度が高そうで分解がためらわれます。

DM200の液晶側分解

 ヒンジ基部修理後程なく、DM200の画面が赤くなりました。分解作業で壊してしまったのかも……。

Dm200の液晶が赤くなってしまった

 写真では本来白黒のはずの「黒」の部分が赤くなっています。筐体の一部(ディスプレイケーブルが収まっているあたり)に力を加えてみると稀に白黒の「白」の部分がシアンになり黒が黒く表示されたりすることもあり、どうやら本体基板と液晶を結ぶケーブルにアナログ信号が流れていてRGBの赤チャンネルが断線/短絡のどちらかになってしまっている模様。上で「ためらわれます」と書いたのですが、良い機会なので液晶側の分解も試みてみました。

DM200液晶側分解 pomeraと刻印のあるヒンジカバー

DM200液晶側分解

 液晶側の筐体は外蓋+ヒンジ、液晶パネル側ベゼル+液晶、ヒンジカバーの三つのパーツで構成されていて、ベゼル面にあるゴム足四つの下に隠されたネジを外すと後はすべてスナップで固定されています。分解は前提とされていないようで、ヒンジカバーのスナップを外す際にはまず間違いなくスナップの爪を欠いてしまうと思います。
 分解写真後者に写るヒンジのネジが微妙に緩んでいるのがわかると思いますが、分解したままの状態です。

 分解した状態で液晶ケーブルの基板側コネクタ部分にかかるテンションを変えたり、配線の取り回しを変えると液晶の表示が白赤になったりシアン黒になったり表示が乱れたりします。ケーブルを慎重にチェックしてみたのですが断線/短絡している箇所は見つけられませんでした。
 緩んでいたヒンジ取り付けネジを締め直し、画面が正常に映ることを確認しながらsweat01液晶ケーブルにテンションがかからないよう取り回しテープで固定しつつ再組立。
 一週間ほど使ってみていますが画面は正常な白黒表示を維持しています。う〜ん?

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小説創作のための pomera DM30 vs. DM200

pomera DM30 購入

 6/11にDM30の展示機に触れて気に入り、JustMyShopでクーポンやらポイントやらを合わせると他の通販最安値より安くなったのを見てポチ。6/13に届きました。

pomera DM30購入

 店頭展示で触れてDM200の方が小説創作で便利なことはわかったのですがそれでも購入したのは

電子ペーパーの見え方がすごく好きだ……。

ということに尽きます。表示レスポンスが悪いというデメリットを許容できるかどうか試してみたくなりました。

解像度比較

pomeraシリーズ解像度比較
モデル画面サイズ
inch
横pixel数
dot
縦pixel数
dot
解像度
dpi
DM104.0640480200
DM20,255.0640480160
DM54.0320240100
DM1005.7800600175
DM2007.01024600170
DM306.0800600167


サイズ比較

DM200 vs. DM30 @スペック

DM200 vs. DM30スペック比較
機能\機種DM200DM30
サイズ263×120×18mm156×126×33mm
重さ580g450g(電池無)
505g(電池込)
駆動時間18時間20時間
最大編集文字数約10万字約5万字
文字コードutf8、ShiftJISShiftJIS
フォント明朝、ゴシックゴシック
大きなサイズのフォントはアウトラインにぎざぎざが出る
アウトライン
フレーム
ページ単位での区切り表示がなくなり機能の意味がよくわからなくなった
×
カレンダー
電子辞書類語、国語、英和、和英国語、英和、和英
データ転送QRコード、USB接続、SDカード、WiFiQRコード、USB接続、SDカード

かな漢字変換

 DM200とDM30の変換精度を比較してみます。素材は青空文庫の「走れメロス」。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。

これを一切の修正なしにできるだけ長い文節で変換させて入力してみたものです。は完全に誤変換、は不正解ではないけれど原文通りではない変換。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を覗かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ、メロスは、むらの牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、野を越え山超え、十里離れたこの氏ら楠位置にやってきた

pomeraDM200

 メロスは激怒した。必ず、かのじゃ地暴虐の王をのぞかなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、や真声、十里離れたこのシラク巣位置にやってきた

pomeraDM30

ファーストインプレッション

 DM二桁の折り畳みキーボード機としては歴代で一番大きく重く、畳んだ状態で鷲掴みにした手応えはずっしり。厚みがかなりあります。DM200はB5の収まる鞄を用意する必要がありますがDM30であればもっと小さいハンドバッグ、クラッチバッグの類で十分で携帯性はDM200との比較では良いような気がします。

 電子ペーパーは液晶とは質感が違います。「見やすい」とか「目に優しい」かどうかはわかりませんが光の当たり方に対する見え方が落ち着いていて大変好ましく感じます。Kindle等の電子書籍端末でも思うのですが、ベゼル部分の段差が画面に影となって落ちたりすることもあり表示領域周辺に余白が欲しくなります。

 DM200に比べてDM30の方がはっきりと良いとわかるのが剛性感のある筐体。DM200はDM二桁シリーズに比べるとやや心もとなく、画面側の蓋を開閉するときに「ぎしっ」という感触が伴います。DM30は蓋の開閉もキーボードの展開もかっちり。歴代ポメラの中で一番しっかりしている感触。

 画面表示の遅い電子ペーパーが前提となる操作は独特です。▲▼◀︎▶︎キーを一度だけ押すとパソコンや他のpomeraと同様一文字・一行カーソル位置が動きますが、長押しにすると数文字・数行単位でカーソルが飛びます。Ctrl+◀︎▶︎の一単語単位のジャンプやAlt+▲▼◀︎▶︎の行頭・行末ジャンプ、数行スクロールを併用するのが快適。……なはずですが一単語ジャンプのCtrl+◀︎▶︎◀︎▶︎のみの動作と同じ。うーん。(初期ファームウェア)

 DM30の検索・置換機能は高速です。同じ内容のテキストの一括置換を比較すると歴然ですがDM200より圧倒的に速いです。

 キーボードの折り畳みギミックは手堅い機構でportabookや旧DM二桁機のようなトリッキーさがなく、開閉もスムーズで打鍵時も安定。DM100や旧DM二桁機よりも質の良い感触です。大抵のノートPCに負けない剛性感。DM200比ではキーの押し下げが少し硬く、底突き感はかっちり明瞭です。DM200の方がわずかに静かでソフト。

 eneloopでの実駆動時間はカタログ値の20時間より長持ちしそうです。

 microUSB端子に電力を供給すると電池不要で稼働します。eneloopを取り出しての充電中でも利用可能。家電量販店の店頭デモはUSBからの電源供給で動いていました。

おもしろポイント

 [設定]-[電源の管理]画面で「パワーオフ画面」を「編集画面」にしておくと電源が切れていても編集中の画面を表示したままにできるのは電子ペーパーならでは。

 キーボードの折り畳む部分、画面寄りに磁石が仕込んであり、下向きのまま画面を開いてもキーボードが不用意に開いたりしません。妙に細かな部分に気が使われている不思議感。

Q&A

  • :電子ペーパーは見やすいですか?
  • :紙の印刷物よりは地の白色は暗く、黒も真っ黒ではなく、紙の本より少し明るい場所が合います。屋外のようにうんと明るい場所は液晶より圧倒的に見やすいです。
  • :電子ペーパー画面の反応が遅いそうだけれど入力速度に影響はありますか?
  • :速く打鍵してもキーの取りこぼしはないため表示を待たずにタイプできる人は問題ないと思います。変換結果の選択や範囲指定、カーソル移動では操作性はかなり悪いです。特に数秒キー入力が途絶えるとカーソルの点滅がなくなるためカーソル位置を見失いやすいです。
  • :電子ペーパーには残像があるそうですが気になりますか?
  • :紙書籍の裏写りと似た感じです。時間が経っても残像は勝手に消えず残ります。
  • :折りたたみ式キーボードは不安定では有りませんか?
  • :机の上や硬いカバンの上で広げる分には実用範囲。膝の上では重心がヒンジ寄りであることが災いし、手前側が浮き気味になって打鍵しづらくなります。
  • :DM30とDM200、打鍵感はどっちが良い?
  • :私はDM200に軍配を挙げます。DM100、旧DM二桁機との比較ではしっかりした作りです。
  • :変換精度は良いですか?
  • :DM200と比べると悪いです。旧DM二桁機よりは確実に良く、DM100と比較しても改善されていると思います。
  • :起動時間は?
  • :画面のある蓋を開いた段階で電源が入り4〜5秒で使用可能になります。DM100、これまでのDM二桁シリーズよりは明らかに遅くDM200とほぼ同じ〜わずかに遅いくらいです。
  • :ファイル転送手段が減ったのは影響ある?
  • :DM200にはあったWiFiとBluetooth機能がDM30では無くなりましたが私の使い方では特に不便は感じません。QRコードのテキスト転送、使いやすいです。


小説創作におけるDM30 vs. DM200

 DM200で小説創作に役立った機能の筆頭がアウトラインです。DM30のアウトライン機能もDM200に搭載されたものと同じです。DM200とDM30では画面の広さが違い、DM200の方が広々と使えるのは確かですが、実用上の差はないように思います。どちらでもアウトライン機能の恩恵は十分に得られます。

 DM200、DM30で共にありながら機能が違うものに「フレーム」があります。DM200では一行文字数・一ページ行数を指定して表示する機能で原稿用紙換算をする際に便利だったのですがDM30では同じ名前の機能でありながらページ区切り・ページ数が表示されず同じ用途に使えない機能になってしまいました。

 搭載電子辞書においてDM200とDM30で類語辞典の有無で差があります。

 かな漢字変換の変換精度、編集可能文字数、使用可能文字コードといった部分でDM200の方が長文・小説作成に向いていると思います。表示の見易さは暗いところでも不便のないDM200が優位でしょう。

 DM200の内蔵バッテリーとDM30の単三電池も優劣はつけ難く正直「どちらでもいい」です。DM30の公称駆動時間は20時間ですがもう少し持ちそうです。

DM30への不満

 購入直後に明確に不満を感じたのは

  • 取扱説明書の公開が発売日以降で予約のための情報が不足していた
  • 折りたたみモデルとしては大きく重くなった

といったあたり。

 ファームウェア更新で改善を期待するポイントはたくさんあります。

  • 編集可能文字数をDM200並みに。できれば30万字程度に。
  • Ctrl+F7で単語登録機能を呼びたした際に範囲選択してあった文字列を登録語句欄にセットして欲しい。
  • Ctrl+◀︎▶︎のショートカットを取扱説明書通りに単語単位でカーソル移動できるように。
  • 縦書き表示時のAlt+◀︎▶︎▲▼のスクロール、行頭行末ジャンプのショートカットが混乱している。ATOKの操作も含めて見直しを。
  • フレーム機能をDM200相当に。
  • メニュー【書式】【カーソル位置】を「終了時の位置で開く」に設定しても現在編集中のファイルの電源オンオフにだけしか適用されない。文書の読み込み時でも保存時のカーソル位置に復帰して欲しい。
  • 表示に先行して入力したキー操作が画面に反映されないことが(時折)ある。しばらく待った後で一動作加えると画面が更新されるが、キー入力の取りこぼしはなく余剰な動作が含まれた結果となっている。描画更新不足の改善を。
  • 電子辞書機能、単語登録画面において稀にかな入力モードであったのがローマ字入力モードになってしまうのをかな入力モードが保持されるようにして欲しい。
  • かな入力モードにおいて全角の英数記号を容易に入力できるようにして欲しい。例:入力「ぬふぁぅぇぉゃゅょほ」(Shift併用)→「!"#$%&'()=」(PC版ATOKではF11「読みの英字/かな置換」で変換可能)
  • 「文字情報表示」をF7のショートカットから呼び出すような場合、機能終了後はメニュー選択モードではなく編集画面に直接戻って欲しい。単語登録なども。
  • カーソル移動やスクロール、検索移動した後で最後の編集箇所に戻れるキーショートカットが欲しい。
  • 編集画面側にフォーカスがある時に前/次のアウトライン項目へ移動するキーショートカットが欲しい。(DM200ではCtrl+▲▼) 表示レスポンスの悪い電子ペーパー向けにはより多彩なジャンプ機能・ショートカットが要るような気がする。

等。

 DM200相当の中身を期待するならばDM200を使い続けるのが良いようです。今のところ電子ペーパーが面白くて楽しく使っていますが、DM200で作成中の小説がDM30の分量制限に引っかかってしまい作業を引き継ぐことができません。分割して対応すれば良いのですが、分割管理の手間とリスクを取るくらいならDM200で作業します。DM200も初期ファームでは5万文字が編集上限だったので割り切れば良いのはわかっているのですが……。
 小説創作をはじめとする長文用の機種ではなくもう少し気軽な用途が向いているというのが第一印象でした。

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