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『猫の気持ちを聞いてごらん』加藤由子

 猫の写真がなかなかうまく撮れません。

20060324_01 うちの猫は目が見えません。猫の感覚というのは人とはずいぶん違うらしく、空間の把握で記憶に頼ったりはしないようです。何を探し当てるのにも行き当たりばったり。餌と水は猫トイレの隣に決まって設置してあるのですが、トイレを探して餌場に行き着いても、すぐとなりにあるはずのトイレには見向きもせずに適当な方向に歩き始めます。壁に行き当たると向きを変え、トイレにぴったりと出くわすまで延々と歩き続けます。目が見えていた頃から餌場もトイレも同じ場所なのに……。
 目が見えないせいか周囲に対する関心も薄いようです。声をかけても振り向きませんし、人が近づいても甘える仕草をするわけでもありません。そうなると、写真を撮ろうと思ってもポーズが決まらない。――没写真ばかりが増えていきます。 と、猫の話題を振ったところで本の感想など。

ネコの気持ちを聞いてごらん
幻冬舎文庫
加藤由子 2006.2 520円(Amazonへのリンク)

★★★★☆

 猫好きには割と定番の著者の猫エッセイ。片足のない"フー"と過ごす著者の元にある日"まる"がやってきて……という話。猫好きにありがちな「人の気持ちがわかる癒し」的な接し方ではなく、少し距離を置いた視点で猫を観察している独特のエッセイ。でも、やっぱり親ばか。

 他にも飼育ガイドなどを書いているらしい著者ですが、エッセイで本領を発揮しています。特に

『雨の日のネコはとことん眠い―キャットおもしろ博物学』
PHP文庫
加藤由子
1996.4
470円

この本が良かった。最初に読んだのはハードカバー版です。文庫もすでに絶版の気配ですが、このエッセイが加藤由子のエッセイの中で一番お気に入り。イラストも猫好きの琴線に触れる出来。

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