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『火星縦断』ジェフリー・A・ランディス

リンクはAmazonへ火星縦断
ジェフリー・A・ランディス著 小野田和子訳
ハヤカワSF文庫
2006.05.31
940円

★★★☆☆

 久しぶりに青い背表紙のハヤカワSF文庫を読んだ気がします。この本を手に取ったのは『火星縦断』というタイトルと、NASAの火星探査チームに所属する本物の研究者が著者だという点に惹かれたから。本格ハードSFとして期待してのことです。それに、私自身が趣味で書いている小説の舞台が近未来の火星、ということで気になっていたのでした。

 内容は売り文句に違わぬハードSF、といいたいところですが、ハードSFとはちょっと感触の違うアドベンチャー物でした。火星探査に訪れたメンバーたちが帰還用の宇宙船を失ってしまい、かつて探査の途上で倒れた探査チームの残した帰還船までサバイバルツアーをする、という話。
 もちろん、現役の火星探査の研究者が描くのですから登場する火星の風景は正確なのでしょうが、なぜかあまり印象に残りません。各キャラクターの過去を描くことの方に比重が置かれているからでしょうか。ハリウッド仕立てのB級アドベンチャー映画のような構成も、舞台である火星よりも人間関係にスポットが当たっているように感じられてゴリゴリのハードSFを期待しているとちょっと肩すかしです。

 あまり理屈臭くない冒険譚なのでハードSFに慣れていない人でも違和感なく読めると思います。現実の世界では宇宙開発の未来はあまり明るくなさそうな状況ですが、小説の中にもその明るくない未来が反映されているようで、ちょっと景気の悪い舞台設定になっています。
 お勧め度はちょっと低めです。

☆ ☆ ☆

 ココログ、なんか調子悪いですね。朝なのに重い。数日後の大規模なメンテナンスも不安です。バックアップを取っている人が続出していたりするのでしょうか……。

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