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『99.9%は仮説』竹内薫

リンクはAmazonへ99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内薫 光文社新書 2006.2.20 700円

★★☆☆☆

 科学解説本としてはかなり売れている本のようです。
 読んでみた印象としては「イマイチ」。
 ページ数は250ページ以上あるのですが、何この行間?文字サイズ?と思うほどスカスカ。そして太字が一ページに一行、いやもっとかな。怪しげな宗教のパンフレットみたいな体裁です。

 内容に関してはあまり目新しくありません。書いてあることもわかりやすく、大事なことですが、今更これがベストセラーになっている理由がさっぱりわかりません。タイトルがその内容を表しています。細かく書かれているのはその「仮説」の例の数々。

 挙げられている例はそれぞれ面白いです。

  • 飛行機の飛ぶ原理
  • 冥王星と第十番惑星(この本が出た後で冥王星が惑星から外された)
  • ホーキング博士の実証主義と実在主義

 でも、なんで実在主義が紹介されているのにデカルトの名前が出てこないのかな。
 仮説の王様である「ニュートンの運動方程式」の危うさについて説明しないのかな。
 進化論は実証されたのか、という部分の説明をなぜ省くのかな。

 不満が山積です。現代科学を支える根幹部分の仮説についてもっと詳しく検討しても良かったんじゃないかな、と思います。その上で、技術として圧倒的な実績を積み上げて日常を支えている科学の堅牢さを示しても良かったと思います。

 あまりの読み応えのなさに★二つ、でした。

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