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2007年9月の5件の記事

『オタクで女の子な国のモノづくり』川口盛之助

リンクはAmazonへオタクで女の子な国のモノづくり
川口盛之助
講談社BIZ
2007.7.17
1575円

★★★☆☆

 タイトルに惹かれて手に取ってみた本。コミックやアニメについて論じた本かと思ったのですが、内容的にはビジネス書に近い……かな。
 日本では当たり前のモノが世界から見るととてもユニークで、日本の産業の未来は「オタク的」「女の子的」な性格を帯びたそのユニークさを生かす方向を目指すべきだ、と言う話。

 楽しく読めました。
 が、この本に書かれているようにオタク的なモノが本当に富を生むのか疑問です。日本人は過剰とも言えるほどサービス精神に富んだ商品を作る、とこの本では訴えていますが、そのサービス過剰な製品が私の目にはあまり魅力的に映らない……。
 色々と挙げられたオタクで女の子な製品作りの例にはなるほどと思うのですが「なんか違う気がする」という感触もありました。
 そうそう。近頃注目されている「萌え」そのものをビジネスの対象にしているような本ではないので誤解なく。一昔前なら「わびさび」で説明していた日本人気質を「萌え」「オタク」で語り直した工業製品論の本、、、だと思います。

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招き猫@豪徳寺

20070918_01 今回の招き猫@豪徳寺はおひげ編。

 チックで固めたかのような立派なカイゼルひげ。睫毛もちと長めです。胸の辺りの緑色は普通なら「お地蔵さんみたいな前掛け?」と思うところですがこの招き猫の場合はスカーフでも巻いているかのよう。
 う~ん。
 バロン?

20070918_02 上の招き猫はツヤなしの素焼き風でしたがこちらはツヤあり。
 近縁種に思えますが睫毛がなかったり、左手が小判にかからずに地についていたりと微妙な差異もあります。

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『知られざる日本の恐竜文化』金子隆一

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金子隆一
祥伝社新書
840円
2007.8.5

★★★★☆

 恐竜モノの本ならばこの人、金子隆一。
 ただしこの本は恐竜そのものの話はあまり登場しません。恐竜博、恐竜マニア、怪獣映画etc……。恐竜の周辺に集う人々の話です。あまりにハードルの高い“恐竜オタク”の定義に驚かされ、現役の恐竜学者たちのオタク(この場合は世間一般で言うところの)っぷりにも驚かされます。儲からない恐竜ビジネス。次々と飛び出してくる恐竜関係者への辛辣な言葉。恐竜が好きで好きでたまらないあまりにいい加減なものが赦せないと言う感じ。
 読んでいてとても楽しい。
 著者のイチオシらしい恐竜イラストレータの持ち上げっぷりには少しばかり「やりすぎでは?」な感じも。

 この本のあとがきには

 実のところ、筆者はすでに、「恐竜」という端渓島の自然分類群が存在したという系統仮説そのものをほぼ否定している。つまり、恐竜などという生き物は存在せず、あれは中生代末に絶滅した、地上に降りた鳥の一部であると考えるに至っている。事実、他でもない分岐分類法の厳密かつ適正な適用により、オヴィラプトルはイベロメソルニス類から派生した地上性の鳥であるという分析結果が、アメリカ、中国、ポーランド、日本などの研究者による複数のグループから近年提示――(後略)

という一節があります。最新の研究結果の反映らしい引用部分は科学解説書や科学雑誌程度の情報源しか持たない私のようなヌルい恐竜・化石好きには現段階では参考にできる資料が見つかりません。(web上の資料も英語力の乏しさから良い資料に行き着けない)
 うーん。オヴィラプトルってそんなに古い恐竜じゃないよなぁ……。
 鳥→恐竜だとすると最古の恐竜と言われるエオラプトルよりさらにイベロメソルニスが古くなくちゃいけない気がするんだけどイベロメソルニスって、ええと、白亜紀初期みたいだけど。エオラプトルは三畳紀……だよね。
 そう言えば金子隆一は『新恐竜伝説』でも鳥と恐竜の関係について語っていたっけ。読み返してみようと思ったら埋没書籍の山の中でした。あらら。
 最近ニュースになっていたティランノサウルスとニワトリの話とかも関係あるのかな?(9/17 16:00改稿)

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『火星からのメッセージ』ジム・ベル

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ジム・ベル著 沢田京子訳
ランダムハウス講談社
2007.5.23
4988円

★★★★☆

 でっかいです。重いです。
 一辺が三〇センチほどの正方形、厚みが二センチ弱。五千円もする本なのでレジに持っていくのに少しばかり躊躇しましたが買って良かった。

 この本は火星ローバーのスピリットとオポチュニティのパノラマカメラ開発を担当した技術者の手による本です。写真趣味があり、天文写真に魅せられてNASAの技術者になった人が著者であるだけに選りすぐりの写真が並びます。
 と言ってもこの本は火星ローバーからの観測写真ばかりではなく、解説文にもかなりの紙幅が割かれています。翻訳は微妙にこなれていないし、元々の文章も技術者上がりの著者ですし、「家族・少年の夢・夢の実現」みたいないかにもアメリカの読み物らしい調子も鼻につきはしますが、火星ローバーからのニュースに胸を躍らせてNASAのサイトの画像を眺めたりしていた人ならば楽しめるはず。

 「世界初。火星のパノラマ写真集」なんて売り文句がつけられています。が、比較的単調な、広がりのある景色をパノラマしているカットが多いので視覚的にはパノラマ~感はあまり強くありません。私たちにとって馴染みのある人工物――建物や車やコイン――との対比がないのでスケール感がわからなくなってしまうためでしょうか。
 そう言えば以前読んだ砂漠写真の写真集で著者が「広さを表現しようと砂漠に超広角レンズを持っていっても広く感じられる写真が撮れない」旨を書いていました。写真から実感を得るのって難しいことなのかもしれません。

 ローバーの撮影データは基本的に開示されているのでこの本で紹介されている画像(のたぶんほとんど)はNASAのサイトにアクセスすれば閲覧可能です。高い本を買うのはちょっと……と言う方はNASA JPL Mars Exploration Rover Missionへどうぞ。赤青メガネを使うステレオカメラ画像なんかもあって楽しいですよ。

 ふと思ったのですが、ローバーの撮影したデータを元に国立科学博物館のシアター360で火星の風景体験番組でも作ると楽しいかも。荒涼とした荒れ地ばかりだから見学者が退屈しちゃうかな?

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デュアルモニタ

仮設デュアルモニタ 前回の記事「液晶モニタ」の続きです。

 モニタアームはまだ情報収集中と言うことでとりあえずデュアルモニタだけ試してみました。場所を無理に作ってモニタは仮置きです。

 うわ。
 色味がぜんぜん合わない。

 17inchモニタが黄ばんで見えます。薄く緑被りもしてる感じ。写真は角度がついてしまっているので参考にはなりませんが。

※9/9追記:古くなった液晶モニタは冷陰極管やバックライト駆動用インバーターの劣化で色温度が下がってしまうようです。

 二つの画面というのも微妙です。
 文章書きではあまり意味がないかな。エディタはVGAくらいの広さがあれば十分だし、辞書ソフトも同様。他に使うのはスキャンした資料類程度で、大きな画面は必要とするものの、資料と編集画面を首っ引きで文章を書くことはあまりしません。頻繁に見比べる必要がないのであれば他のウィンドウの後ろに隠れていても構わないわけで……。
 私のおつむはマルチタスクに対応できないロートル仕様なのかも。

  • 画像処理
  • 大量の資料を見比べる必要のある作業
  • 動画やweb閲覧などの“ながら”作業

 こんな作業はマルチモニタが役に立ちそう。

ピボット表示  横長のモニタが二つ並んでいても視線の移動が大きすぎて使い勝手が今ひとつです。
 そこでピボット(pivot)機能を試してみました。
 モニタ自体にはその機能がないので17inchモニタのスタンドを外して無理矢理ごろんと回転させ書見台上に設置です。左側が17inch縦。表示の回転はグラフィックカードの回転機能を利用しました。
 これならA4スキャンデータでも単票ならばっちり表示できるぞ、と思ったのですが以前から使っていたこの17inch液晶、視野角がとても狭いのです。ピボットさせるとその欠点がモロに……。
 液晶にはどうやら回転させて表示させるのには向かないタイプがあるようです。(同じTFT液晶の中でもTN方式と言うのはピボット回転させるのに向かないらしい) 20.1inchの液晶の方は試しに回転させてみても普通に使えるのに。残念。

 マルチモニタには憧れがありましたが、試してみた手応えはイマイチです。半端なサイズのモニタを複数並べるなら最初からDellの30inch(2560×1600 14万円くらい→Dellサイトへのリンク)でも買ってしまった方がすっきりしそう。
 モニタアームは「急がなくてもいいや」って感じかな。

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