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『知られざる日本の恐竜文化』金子隆一

リンクはAmazonへ知られざる日本の恐竜文化
金子隆一
祥伝社新書
840円
2007.8.5

★★★★☆

 恐竜モノの本ならばこの人、金子隆一。
 ただしこの本は恐竜そのものの話はあまり登場しません。恐竜博、恐竜マニア、怪獣映画etc……。恐竜の周辺に集う人々の話です。あまりにハードルの高い“恐竜オタク”の定義に驚かされ、現役の恐竜学者たちのオタク(この場合は世間一般で言うところの)っぷりにも驚かされます。儲からない恐竜ビジネス。次々と飛び出してくる恐竜関係者への辛辣な言葉。恐竜が好きで好きでたまらないあまりにいい加減なものが赦せないと言う感じ。
 読んでいてとても楽しい。
 著者のイチオシらしい恐竜イラストレータの持ち上げっぷりには少しばかり「やりすぎでは?」な感じも。

 この本のあとがきには

 実のところ、筆者はすでに、「恐竜」という端渓島の自然分類群が存在したという系統仮説そのものをほぼ否定している。つまり、恐竜などという生き物は存在せず、あれは中生代末に絶滅した、地上に降りた鳥の一部であると考えるに至っている。事実、他でもない分岐分類法の厳密かつ適正な適用により、オヴィラプトルはイベロメソルニス類から派生した地上性の鳥であるという分析結果が、アメリカ、中国、ポーランド、日本などの研究者による複数のグループから近年提示――(後略)

という一節があります。最新の研究結果の反映らしい引用部分は科学解説書や科学雑誌程度の情報源しか持たない私のようなヌルい恐竜・化石好きには現段階では参考にできる資料が見つかりません。(web上の資料も英語力の乏しさから良い資料に行き着けない)
 うーん。オヴィラプトルってそんなに古い恐竜じゃないよなぁ……。
 鳥→恐竜だとすると最古の恐竜と言われるエオラプトルよりさらにイベロメソルニスが古くなくちゃいけない気がするんだけどイベロメソルニスって、ええと、白亜紀初期みたいだけど。エオラプトルは三畳紀……だよね。
 そう言えば金子隆一は『新恐竜伝説』でも鳥と恐竜の関係について語っていたっけ。読み返してみようと思ったら埋没書籍の山の中でした。あらら。
 最近ニュースになっていたティランノサウルスとニワトリの話とかも関係あるのかな?(9/17 16:00改稿)

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