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2007年12月の8件の記事

火星儀 3Dパズル 240ピース

Mars Globe 3D Jigsaw Puzzle 240 Pieces Amazonから荷物が届きました。
 「やのまん3Dジグソーパズル240ピース 火星儀」Amazonへです。右写真はパッケージの中身を並べてみたところ。カメラを傾けたこともあって何が写ってるの、という感じですが。
 やのまんは国内ジグソーパズルの有名メーカー。「3Dパズル」なる立体パズルの展開をしているようです。しばらく前に「3D球体パズル 月球儀540P」Amazonへを購入してみて印象が良かったので新発売(らしい)火星儀に挑戦です。
 地球儀もそうですが、火星儀も完成品はけっこうなお値段だったりします。パズルならばお手軽ですし、組み立てる過程で火星の地名も覚えられて一石二鳥。地名を覚えてもあまり役立たなさそうなのが惜しいところですが。

Now Assembling... こちらが制作風景。
 ふつうのジグソーパズルならば240ピースなんてあっという間、なのですが、3Dパズルは端がありません。絵柄だけを頼りに組み立てます。大まかな地理の飲み込めている地球儀ならばまだしも、火星や月の細かな地理が頭に入っている人はそうはいないでしょう。ミルクパズルよりはマシですが、ピース数の割に苦労すること請け合いです。
 ピースはプラスチック製で、組み立てていくときにぱちんぱちんと硬質な音がします。接着剤不要のプラモデルみたいな感じかな。
 そうそう。きちんと絵柄を確かめて組み立てないと、似た形のピースでも填ってしまってあまり違和感が出ないので、後の方で「アレ?」となりますヨ。

Complete! 6inch Mars Globe Jigsaw Puzzle

 そしてこちらが完成写真。
 幾度か中断したのでおおよそですが、完成までトータルで九~十時間くらいかかったような気がします。宇宙っぽい背景はパソコンのディスプレイに天体写真を表示したもの。プレアデスです。パズルの表面が微妙にでこぼこしているのは私がぶきっちょなため。
 やのまん公式ページの写真やAmazonの商品写真は赤味が強く出過ぎているようで、火星儀の実物は赤というより蛍光味のあるオレンジで多少印象が違います。公式写真は真っ赤っか過ぎる気が。マップデザインは宇宙物専門のイラストレータさんだそうです。
 直径は15cmほど。メロンか小玉スイカくらい。
 火星儀としての実用性は、う~ん、小さめのこともあってUSGSが配布している火星地図に負けちゃうかな。NASA WORLD WINDなんてすごいフリーソフトもある時代です。でも、手のひらの上でくるくる回しながら「ここがローバーの降りたグゼフクレーターか」とか、マリネリス峡谷が火星を二分しそうな勢いなのが実感できるのは物理的実体のある物の強み。組立途上で天文学者の名前のメドレーを楽しめるのも(著名な天文学者の名が地名に付けられている)自分で組み立てるおもちゃならではの面白さがあります。
 久々に睡眠時間を削って熱中してしまいました。

 2008年の5月には新たにフェニックスという火星探査機が火星に着陸します。
 地球と火星の最接近する季節(衝:2007.12.19)というわけでハッブル望遠鏡からはこんな画像も届いているようです。火星儀と見比べると西経330度付近――右下の円形がヘラス平原で中央右寄りが大シルチス高原なのだとわかります。(2007.12.22追記)

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紅茶と本と神保町

20071220_01 神保町へ本を探しにうろうろ。
 古書を数冊、新刊を数冊買い込んで紅茶専門店TeaHouseTAKANOへ寄るのがいつものパターン。今日はダージリン・セカンドフラッシュのサングマを楽しんできました。後味の余韻が心地良いなぁ。

 大型書店三省堂の五階、科学書のフロアに行くたびに買おうか買うまいか悩む本が数冊。『ゾルンホーフェン化石図譜(1)Amazon』と『ゾルンホーフェン化石図譜(2)Amazon』の二冊がそれなのですが新たにもう一冊『熱河生物群化石図譜―羽毛恐竜の時代Amazon』というのを見つけてしまいました。(買いました。レビュー) うう。時間が経つに連れてシリーズが展開して敷居が高くなっていく。タイトルシリーズが似ている(けどたぶん関係ない)『バージェス頁岩 化石図譜Amazon』は発売当時に「こんなのもう二度と出ない」と思って飛びついたのですが。むむぅ。

 本ではありませんが、Amazonで面白そうな物を注文しておいたのでそのレポートも近日中にアップできるはず。

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招き猫@豪徳寺

20071219_01 世田谷ぼろ市の前後は豪徳寺にもお客が増えるのでしょう、招き猫も大幅増員。お正月も含めて十二月の半ばから一月の半ばまでは新顔招き猫ラッシュが続きます。十二月のぼろ市は行き損ねてしまいましたが、一月のぼろ市は行きたいな。

 アップリケ招き猫の労作。手作り感溢れてます。日陰撮影でちょっと色がくすんでいるのが惜しい。

20071219_02 妙におでこの広い招き猫。噺家でこんな顔の人がいたような。妙に愛嬌があります。
「え~、毎度ばかばかしいおはなしで」なんて言い出しそう。

20071219_03 落ち葉が絡み、向こうが透けてきれいだったガラス細工の招き猫。ミニサイズです。

20071219_04

 指先ほどのおちびさん。30センチ級招き猫の足先程度の大きさしかありませんが、全身で「ばんざーい」と福を招いてます。可愛い。

20071219_05 昨年できた三重塔の垣根にそって牡丹の苗木が並んでいました。御所桜とか島の藤とか。品種名なのでしょう。牡丹なのに桜とは、藤とはこれいかに、って感じですが。
 春の桜もきれいですし、紅葉もこのあたりでは一番見映えがします。さらに牡丹でダメ押しという感じでしょうか。牡丹に囲まれた三重塔、どんな風に見えるのでしょう。今から楽しみです。

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『宇宙エレベーター こうして僕らは宇宙とつながる』アニリール・セルカン

リンクはAmazonへ宇宙エレベーター こうして僕らは宇宙とつながるAmazonロゴ
アニリール・セルカン
大和書房
2006.7.10
2100円

★★★☆☆

 おもしろかったのかおもしろくなかったのか。評価に困る本でした。

 タイトルを見て「軌道エレベータの本だ」と早合点したのですが、読んでみると軌道エレベータの話はほんのちょっぴり。文章はとても丁寧ですが、掴み所のない感じです。分類するならば科学エッセイになるはずなのですが、対象読者がよくわからない。

 しばらく読み進めてふと思いました。翻訳者は誰なんだろう、と。著者表記がカタカナですし、本文中にはトルコ人とあります。ところが本の奥付を見ても、後書きを見ても翻訳者名が出てきません。むむむ、とさらに読み進めるとどうやらこの著者は日本で研究中で日本語もばっちりなようです。
 経歴がすごいです。
 ドイツ生まれのトルコ人でドイツ、スイスで育ち、アメリカで建築を学び、数学の講師をし、建築学の修士を取り、東大で博士、JAXAで宇宙構造物の講師を、トルコ人初のNASA宇宙飛行士候補……と波瀾万丈。本の内容も経歴以上に幅広く、宇宙エレベータをはじめ宇宙論やらシュメールの石盤やら多彩です。

 その幅広さが災いしてか、本全体で纏まりが無くなってしまっているようで、自分は今なんの本を読んでいるのだろう、と迷子の気分に。

 追記。アニリール・セルカン氏は経歴詐称と捏造論文で問題となってしまいました。そうなった今、この本はどのように見えるでしょうか。

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『小説を書くための基礎メソッド』奈良裕明

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著:奈良裕明/監修:編集の学校
雷鳥社
2003.4.20
1680円

★☆☆☆☆

 今回は貶します。それもきつめに。

文体が統一されていない
 「だ、である」と「です、ます」が混在している。文章のハウツー本としてはあんまりではなかろうか。
説明図がいまひとつ
 例えば「第一日 2、分類」。横軸に「書評」「ノンフィクション」「日記」「手紙」「評論」「小説」etcを並べた文章の分類が示されている。一見二次元のグラフなのだが、実は一次元の(横軸だけの)グラフの単位を複数並べたもの。尺度は「態度」「書き方」「飾り」「欠かせないもの」なのだがこのグラフを見て納得する人がいるのだろうか、と思う。
 小説の構造を登場人物=柱、ストーリー=梁、文章=壁・床・天井、と家になぞらえているところまではいいが、その図が四角の中にバッテンという手抜きの上面図。ない方がマシ。
分類が不統一
 「第一日目 4、どう書こうか(構成・お話作り)」では典型パターンである起承転結を、起[A]、承[B]、転[C]、結[D]と分解してアルファベットを振り分類分けをしておきながら、
[E]ハリウッドアクション物語タイプ
[F]私小説タイプ
[G]ヌーヴォーロマンタイプ
と分類する。[E]~[G]と同列にするなら[A]~[D]はひとつに括って[Z]起承転結タイプ、とでもすべきではないのか。論理構造の部分と全体とを同列に並べたんじゃ分類にならない。

 上記はほんの一部の例です。
 構造的な解説を試みた部分がことごとくコケているように思えます。細かなハウツー解説の中に示される理由付けにおいても「なんか論理が怪しい。納得しがたい」というものが多いです。この本の最初の方で

“自分についた嘘は読者に伝わる”

と書いていますが、まったくその通り。書いている本人が納得していないように思えます。例えば文のリズムを掴むために著者はお手本の筆写を勧めます。その理由が

“手で書く感じつまり「表意文字」と、ワープロへ入力する際のローマ字つまり「表音文字」とは、明らかに持っているリズムが違うから”

と述べます。本当に著者はそんなことを信じているのでしょうか。理由付けが適当にすぎます。単に何か権威づけるために理由を示さねば、と思ってでっちあげた理由ではないでしょうか。筆写に教育効果があるのは事実です。幼稚園から大学まで教壇に立った教師は板書し、生徒はそれを写す。理由は不明ですし必要ありません。効果があるから続けられているだけ。

 こんな感じに読み進めるごとに次から次へと不満を覚えます。紹介されているハウツー――具体的なメソッドはどれも納得の行くものなのですが(すばる文学賞作家が実践しているハウツーだ。説得力のないわけがない)、理由付けや構造の解説を始めると途端に怪しくなるのです。

 演習問題が示される添削、ハコガキ、三題噺……etcも一通り試してみました。他のハウツー本で実は体験済みの事ばかりでしたし、かなりの時間を食われる演習ですが、どれも思考の整理と書くために必要な地道な作業を体験させてくれます。面倒ですし、お題自体も魅力に感じられないかもしれませんが、未体験の方は一度はこの種の演習に取り組むべきです。この本で感心できないのは理屈付けの部分で、実践課題に関しては良いメニューが揃っているように思います。(2007/12/13付記)

 不満点ばかりを並べ立てましたが、実はこの本、最後の方に他の本にはない素晴らしい点があります。ひとつは世阿弥の言葉の紹介。もうひとつは最後の課題。この二点だけで400ページ弱・1600円のこの本を読んだ価値はあったかも。
 ん~。でもやっぱりお勧めはしかねるかな。

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招き猫@豪徳寺

20071202_06 招き猫を納める場所付近の楓が紅くなっていました。この背後の楓、昨年はあまり紅くならずにそのまま枯葉になってしまったのですが、今年は割ときれいに紅くなりました。柵がなければ、あるいはもっと低い生け垣なら見映えがするのにな。残念。

20071202_07 八重桜の枯葉が素敵な色合いで散っておりました。枝に付いた状態だとどうしても楓の華やかさには負けてしまいますが、こうしてアップにすると落ちついた深みのあるきれいな色です。

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青梅きもの博物館

 訪れてみたいと思っていた青梅きもの博物館へ行ってきました。(→地図

多摩川日向和田付近神代橋上から上流方向 FinePixF10 8mm F2.8 1/220sec ISO80 -0.3EV 最寄り駅はJR青梅線の日向和田。このあたりは都内でも珍しい単線区間。奥多摩が目前です。改札は無人。それでもSUICAが使えるあたりが都会的かな。駅を出て少し歩くと多摩川を渡る神代橋があります。かなりの高さで橋上からの展望も素晴らしく右のような景色が望めます。黄葉がきれいでした。

 駅周辺にも、道中にもそれなりに多くの案内板がありますが青梅きもの博物館は少々わかりづらい場所にあります。徒歩で十五分、のはずが迷子になって二十分強歩く羽目に。

 私設の博物館ということで規模は小さいですが、皇室関連の衣装や江戸~近代にかけての時代衣装が展示されている珍しい博物館ではないかと思います。今回訪れた時は「時代衣装展」ということでどこぞのお姫様が着た~という打掛が並びます。時間を経ている着物なので多少染め色は褪せてきているのかもしれませんが、布の質感が織り目が刺繍が素晴らしいです。
 面白いのはそんな衣装たちが小さいこと。着付けた状態でないので断言はできませんが、現代の標準的な体格の女性が着ると丈も身頃の幅も足りなくなるのではないでしょうか。
 皇室衣装では現皇太子・皇太子妃の婚礼衣装のレプリカ、梨本宮伊都子妃の着た衣装などが所狭しと(蔵座敷であまり広々とはしていないこともあり)ひしめきます。あれもこれもと並んでいるあたりが私設の博物館らしいかな。格言や人生訓を額に納めたものが並ぶのもそれっぽいです。

20071202_01 展示撮影は不可とのことで写真での紹介ができないのが残念です。代わりにパンフレットや購入した絵葉書の写真紹介でも。

20071202_03

 こちらは建物の外観。

 入場料は八百円。絵葉書セットは千円でした。
 開館日は金・土・日で、梅の花の季節のみ無休で開館とのこと。周辺には「たましん御岳美術館」「玉堂美術館」「澤乃井櫛かんざし美術館」「吉川英治記念館」などもあるので博物館の梯子をするとちょうど良いかもしれません。近隣には立派な梅林もあるので花見の時期に行くのも良さそうです。

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『琉球布紀行』澤地久枝

リンクはAmazonへ琉球布紀行Amazonリンクロゴ
澤地久枝
新潮文庫
740円
2004.3

★★★★☆

 雑誌『シンラ』に連載された沖縄の染め織りに関するドキュメンタリ。私が読んだのは文庫版ではなく単行本版ですがすでに入手が難しそうなので上記画像はAmazonの文庫版へのリンクとしてあります。
 文章があまりこなれているとは言えません。文を抜き出してみればどこもおかしくない、どころか読みやすい部類の文章だと思うのですが、記事中での時間軸が唐突に過去に飛んだり、話題の主体が誰なのかわからなくなったりする文章構成のまずさがあり混乱させられることもありました。
 でもこの本には力があります。沖縄の織り手たちの歴史と苦難、そこから生み出された布のすばらしさを訴えたいという思いがひしひしと伝わってくる本ではないかと思います。ぐいぐいと惹きつけられる魅力がありました。
 組み合わされる写真も素敵です。垂見健吾という沖縄で活躍する写真家の手によるものだそうで、沖縄の空気を、琉球の布の質感を伝えてきます。普通の本の印刷じゃなくてしっかりした印刷の写真集で見てみたくなります。

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