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『隕石コレクター』リチャード・ノートン

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リチャード・ノートン著 江口あとか訳
築地書館
3675円
2007.6.15

★★★★☆

 面白かった。
 どきどきわくわくできる読み物でした。

 原題は"Rocks From Space"。宇宙からの石、で1998年に書かれたもの。この本がきっかけでアメリカでは隕石コレクションブームが起きているとか。
 380ページ近い分厚い本ですが、読みやすい科学読み物です。第一部では隕石ハンターの歴史が語られ、第二部では種類別の隕石学解説。これはちょっと忍耐が必要。第三部は天文学と絶滅仮説としての隕石を取り上げます。

 1998年に書かれたものと言うことで第三部の生物絶滅に関する大衝突説は今では少しばかり古くなり、否定的な証拠がいくつも出てきているのが残念なところですが、全篇を通じてエキサイティングな話であることに変わりはありません。特に第一部に登場したハービー・ハロウ・ナイニンガーの話は面白かった。隕石学の黎明期を築いた人です。日本も隕石の分野ではかなり活躍していて、天文と南極隕石の話では割に頻繁に名前が出てきます。この本を読んで隕石探しをしたくなる気持ちが、よぉ~くわかりました。

 この本、日本でも二十世紀のうちに出ていれば最高だったのに。

 神奈川県立生命の星・地球博物館(見学記⏎)でも何種類かの隕石の展示をしていて、しかもかなりの大物に直接触われます。この本で予習してから重さ2.4トンの鉄隕石に触れると感慨も一入ではないかと思います。鉄!って感触でわくわくできましたよ。

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