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『第六大陸』小川一水


第六大陸 全二巻
小川一水
ハヤカワ文庫JA
2003.6.30

★★★★☆

 読んだような気がしていたのに読んでいなかった本。二巻構成です。

 面白かった。
 読み終えて、ページを閉じて、満足の息をつけた小説って久しぶりの気がします。大手ゼネコンが月面に建物を造るという話なのですが、キャラクターもプロットもSF分もばっちり。蘊蓄に傾きすぎることなく、“萌え”だけの空っぽでもなく、人間のドラマもしっかりと配された良質エンターテイメント。

 最後の最後に用意されたオチは壮大ではあったのですが、その要素がなくてもこのお話は宇宙建築SFとして成立して、十分に面白かったのではないかと思います。ヒロイン・妙の父との確執も物語においては微妙にとってつけた感なのが残念だったかな。でもそんなことがとても小さな事に思えるくらい面白かった。

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