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2008年7月の18件の記事

招き猫@豪徳寺

千羽鶴@招き猫奉納所 GR DIGITAL F2.8 1/45sec ISO64 -0.3EV

 この二、三日、夕焼けのきれいな日が続いてます。でも空がきれいなときに限って電車の中だったり、ビルの谷間にいたり、デジカメが手元になかったり。

いつもの招き猫 GR DIGITAL F2.4 1/73sec ISO64 -0.3EV あまり変化のない招き猫の棚。年末から春先にかけての賑やかさはどこへやら。それでもぽつぽつと増えていきます。
 招き猫の奉納所の近くには消防用水が溜めてあったりするのでこの季節は蚊だらけです。お参りする人も蚊の襲撃に落ち着かない風情。

路傍の守りも招き猫におまかせ GR DIGITAL F2.4 1/32 ISO88 -0.3EV 豪徳寺近くの路地にて。
 塀に鳥居などが書かれているべき場面ですが招き猫が鎮座していたり。土地柄、かな?

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『.(period)』瑠璃歩月

.(period)
瑠璃歩月
一迅社文庫アイリス
650円
2008.7.19

★★★☆☆

 『コミック百合姫』を発行する一迅社の一迅社文庫アイリス。ジャンル表記は“百合”。なんて潔いのでしょう。

 作者の瑠璃歩月は百合姉妹/百合姫で『ユリム童話』を書いていらした方。とても楽しく読んでいたのですが、コミック方向への傾斜を強めた百合姫からは小説コーナーがなくなってしまったのでした。

 .(period)はアニメの『ノワール』や漫画の『ガンスリンガーガール』っぽいお話でした。うーん。ちょっと違う。イタリア、銃撃戦、マフィア、二輪のカーチェイス。ライトな感じのガンアクション。『極大射程』のようなハードボイルドな雰囲気ではありません。アサウラの『バニラ―A sweet partner』みたいにガンマニア向けって感じでもないかな。少女漫画のガンアクション物が一番イメージが近い印象。
 帯の「愛しているわ殺したい程」という惹句にヒロイン二人が殺し合わねばならなくなる展開を予想したのですが少し違いました。
 少女セクトの玄鉄絢のイラストを得て、ビジュアルイメージに比重のある感じでシリーズ展開も意識していそうなエンディング。

 楽しく読めました。が、少し物足りない気も。シーンとしては百合な雰囲気の場面もたくさんありましたし、結末も百合的なオチがついていますが、お話の中心がアクションということもあって印象がそっちに持って行かれた感じです。

 巻末に掲載されていた一迅社文庫大賞アイリス部門の告知、締め切りが2009年9月30日でした。アイリスの方向性も7月発売のタイトルを見渡してみると少女小説というよりはライトノベルまっしぐらな感じなのでここへの投稿を念頭に置いていた原稿がとても場違いな気がしてきました。

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『すばる望遠鏡の宇宙』海部宣男

すばる望遠鏡の宇宙 カラー版 ハワイからの挑戦
海部宣男/宮下暁彦
岩波新書
1050円
2007.7.20

★★★★☆

 すばる望遠鏡の名に覚えのある人は多いのではないでしょうか。1998年末から稼働中の大型望遠鏡で、ハワイにあります。
 太陽系外惑星、ビッグバン後十数億年の最古(最遠)の星、重力レンズ、20万光年の距離を吹き渡る水素ジェット。多様な観測手段を備えたすばる望遠鏡は数々の発見を成し遂げています。その建設から観測内容までをすばる建設計画の最後の三年をプロジェクトリーダーとして過ごした人が解説したのが本書。
 カラー図版も豊富ですばる望遠鏡の写した素敵な天体写真も盛りだくさんですし、建設途中の光景やマウナケアの風景も魅力的です。補償光学系のレーザーガイドを放っている光景などはSF映画のようですらあります。版型が新書ということで写真が小さめなのが残念なのですが、すばる望遠鏡による画像は公式サイトで大きなサイズのものが思う存分見られます。
 素直に楽しめる面白い本でした。

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『先端巨大科学で探る地球』

先端巨大科学で探る地球
金田義行/佐藤哲也/巽好幸/鳥海光弘
東京大学出版会
2520円
2008.6.2

★★★☆☆

 内容の面白さから言えば四つなのですが、馴染みづらい文章なので減。たぶん、理系学生向けの読み物として書かれたものなのでしょう。特別難解なわけではないのですが、内容以上に難解さを感じさせる表現が多かったです。
 研究の重要性を訴えているくだりもどことなく予算会議での演説風だったり。

 地球の内部探査に関する最新の情報です。
 海底下で7000メートルを掘削する総工費650億円の地球深部探査船「ちきゅう」や地震波や人工的な音源から音響的に地球の内部を探る“地球トモグラフィ”、「地球シミュレータ」を使った地球内部モデル構築など、最先端を走る日本の地球科学の詳しい解説。地震大国の副産物ですね。

 23日未明には東北で大きな地震が起きましたし、岩手から宮城にかけては6月にも大規模な山崩れを伴う地震があり、地震予知は大きな期待を寄せられている分野でしょう。ですが、具体的な地震予知にはまだまだ長い道のりが必要なようです。

 学問的には目覚ましい発展を遂げている真っ最中のようですが、シロウト的には「プルーム」という概念が登場したあたりの略図から地球内部のイメージがあまり変わらず、「細かなことを正確に捉えられるようになったのだな」というのがおおまかな感想でした。「細かなことを正確に」の内容に興味を覚える人にオススメです。

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第9回小松左京賞一次選考発表

 投稿していた第9回小松左京賞の一次選考結果が発表になりました。
 落選でした。残念。
 一次通過者の皆さん、おめでとうございます。

 投稿作は少し手を加えてからこのブログに掲載してみようと思います。

 一次で選に漏れたということは根本的に「小説」としての体裁も整っていなかったということなのでしょう。

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『BONES』湯沢英治/東野晃典

BONES ― 動物の骨格と機能美
湯沢英治/東野晃典
早川書房
2008.6.25
3675円

★★★★☆

 評判の良いらしい写真集“BONES”。
 確かに面白い。モノクロ写真も素敵です。見慣れた動物たちも骨になってみると意外な形をしていたり、納得のいく構造だったり。動物園、水族館、映像で見た動物たちはまずその生きている姿が頭の中にあって、骨となった姿を見ることでその意外性や自然の合理性に感慨を覚えます。
 では、私が大好きな博物館の恐竜たちはどうなんだろう。象の鼻にホネがないように、ヤモリの指先は吸盤であるのに内部が鉤爪デザインであるように、骨格から復元された恐竜の姿は実は生きていた当時とはまったく違うのかもしれません。

 ――骨だけではわからないことが多いんだ。

 少し逆説的ですがそれがこの写真集の感想でした。

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『最新・月の科学』

神保町の紅茶専門喫茶にて最新・月の科学―残された謎を解く
渡辺潤一
NHKブックス
1124円
2008.6.25

★★★★☆

 神保町へ出かける楽しみの一つがTAKANOの紅茶。新入荷のダージリン二番茶・セリンボンを飲みながら買ったばかりの本を開きます。

 月探査機かぐやの探査結果を反映した本にしてはやけに早いな、と思ったのですが、この本の「はじめに」に書かれている通り

本書の内容は、「かぐや」の最新成果というよりも、「『かぐや』以前の月の理解」であることを、あらためて強調させていただきたい。いままさに「かぐや」による更新が待たれているのだ。

『最新・月の科学』p.10より

だそうです。かぐやの成果が反映された本がでるのは、まだしばらく先のようです。

 でも、この本は面白かった。
 文章がこなれているとは言えなかったり、幾何学的な説明を文章だけで済ませようとして「?」となってしまったりもしますが、月探査に関する知識がぎゅう詰めになっていて読み応えがあります。アポロ以来最大規模と言われるらしいかぐや探査がどれだけ有意義なものか実感できる良い本ではないでしょうか。
 この本くらい詳しくまとまった火星の本があると面白いのに。

 読み終えて一番に思ったのは「LUNAR-Aが実現していれば……」でした。
 月ペネトレータであるLUNAR-Aには地震計が装備され、かぐやの重力分布調査と合わせて月の内部構造解明への強力な一歩になったはずなのに。ペネトレータ開発が遅れ、LUNAR-A母船が老朽化してしまっての中止だなんてもったいなさ過ぎです。

 2010年代に計画されている次期SELENE(かぐや)が楽しみになる一冊でした。

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百合漫画数冊

20080718_01

 『コミック百合姫』2008年9月号『百合姫Wildrose 2』を買ってきました。これは百合漫画。非百合ですがナヲコの『なずなのねいろ (1)』『からだのきもち』も。『Wildrose2』と『からだのきもち』は成年向きな感じです。とにかく濡れ場展開、という意味で。

 印象深かったのは『なずなのねいろ』。これは三味線を弾くヒロインの話なのですが蘊蓄にも期待できそう。『のだめ』以前と以降とで音楽漫画は「よくわかんないけど天才がどどーんと活躍。才能で押し切る」からデテール描写を遠慮なく盛り込めるように変われたのかも。描く方は大変そうですが読者としては大歓迎。紙面からアコースティック楽器の繊細さが匂うようで、作者が本当に三味線が好きで書いているんだな、と思えます。掲載誌の方針なのかヒロインの下着が描かれたりしますが、そーゆー要素はなくても良さそうな。
 二巻の感想もあります。

 『百合姫』はいつもの感じ。掲載作のバリエーションも幅広いし、安定してるような。今号のテーマは「王道回帰」かな。430ページ超。一篇ずつ感想を書くと長くなりそうなので割愛ですが、購読している雑誌の中で次号が一番楽しみかも。

 『Wildrose2』では城之内寧々と牛乳リンダが好みでした。城之内寧々は前巻『Wildrose』より画力がアップしててお話もしっくり来た感じ。牛乳リンダはペンネームと内容の印象が見事に一致しておりました。エロ云々よりもお笑い要素が良かった気がします。

 小説や科学本も何冊か買って帰りの荷物がずっしりな日でした。神保町に行くといつもそんな感じですが。

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科博パノラマ

日本館吹き抜けパノラマ フタバスズキリュウの本の紹介をしたときのパノラマ写真、実は撮影に失敗していて首の関節が一個分ほど不足したままステッチしていたのでした。きちんと繋がるパノラマに再挑戦で国立科学博物館です。

 日本館1Fでは、日本の科学者特集展示。今回は野口英世でした。

KT落日 右はおなじみ地球館B1。二枚パノラマなのですが、上半分が変な写りのカットになっていて、合成したら面白い雰囲気になりました。題して“KT落日”。Tはティラノ(上半分)で下の頭骨がカルカロドントサウルス……あ、綴りはKじゃなくてCだった。

地球館海生動物化石 3802x400pixel

 上は地球館B2Fの海生動物化石コーナーからほぼ360度。天井からぶら下がった巨大亀アーケロンはヒレだけがコンニチワ。
 ついでにもう一枚。地球館1Fから。下の画像は4380×400ピクセルあります。

地球館1F生命の樹

 フタバスズキリュウのパノラマ写真がないのは、今回も失敗していてうまくステッチできなかったからなのでした。

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招き猫@豪徳寺

箱にだって影がある GR DIGITAL F8 1/660sec ISO64 -2EV

 朝早く、豪徳寺開門早々の撮影です。

抱卵? GR DIGITAL F5 1/1410sec -1EV 大招き猫の足下の小招き猫。
 この組合せを見たときに極地のペンギンを思い出しました。TVのドキュメンタリ番組で見たんだったかな。
 親鳥は極寒の世界で卵を暖めるのですが、こんな感じでお腹の下に卵を抱えて(たっぷんとしたお腹の下に隠して)暖めます。

光陰 GR DIGITAL F5 1320sec ISO64 -2EV

 朝の光が軒の影を落とします。
 GR DIGITALを使うようになってからこんなコントラストの強いシーンが好きになりました。

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『からくりアンモラル』森奈津子

からくりアンモラル
森奈津子
ハヤカワ文庫JA
777円
2007.7.25

★★★★☆

 きっと『からくりインモラル』と間違ったタイトルで呼ばれたりもしているんだろうなぁ、とgoogleを検索してみたらやはり。
 『西城秀樹のおかげです』ではエロと不条理ギャグの絶妙なブレンドに大笑いしましたがこの『からくりアンモラル』はエロスが炸裂。といっても官能小説的ではあまりなくて森奈津子的な絶妙な匙加減。SF味はそれなりにありますが、森奈津子はガジェットや設定よりも不条理感がSFを醸しているような気がします。つまり『西城秀樹のおかげです』の方がSF度は高い、かな。
 性的に禁忌とされている要素が勢揃いしているので潔癖な方は読んではいけません。が、ポルノを求めている人にもお勧めできません。
 SF的な設定をアンモラルな方向に活かした短編集。

 「これは新刊も読まねば!」と近所の書店に『先輩と私』を探しに行ったのですが、町の小さな書店では置かれていないようです。来週には神保町へ行くのでその時に探してこよう……。(読みました2008.9.5更新)

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招き猫@豪徳寺

鰹節奉納 GR DIGITAL F2.4 1/36sec ISO64 -0.3EV 小分けパックの鰹節。この棚では割と定番品ですが招き猫の頭の上に平らに載っかっているのは目新しいかも。

驟雨? GR DIGITAL F4 1/34sec ISO64 -0.3EV

杉の実 GR DIGITAL F2.4 1/64 ISO64 -0.3EV 招き猫の様子を見に行った豪徳寺の境内。雨も降っていないのにぱらぱらと何かが降る音が。

 杉の実でした。
 雨のような間隔で落ちてきます。

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『もしも宇宙を旅したら』ニール・F・カミンズ

もしも宇宙を旅したら 地球に無事帰還するための手引き
ニール・F・カミンズ著 三宅真砂子訳
ソフトバンクパブリッシブ
2100円
2008.4.28

★★★☆☆

 少し小説っぽいような語呂の良いタイトルですが、タイトルそのままの内容です。しばらく前にNHKでやっていた『人類、火星に立つ』というドラマ仕立てのドキュメンタリ番組とよく似た内容でした。この本もテレビと同様、科学解説の部分とドラマ(小説)の部分とで構成されます。

 好きなジャンルだし文章も読みやすいしで気に入りそうな話だったのですが、なぜだろう、あんまり面白く感じられませんでした。小さな部分のデテールが気に入らないのかも。小惑星で客を射出して周回軌道を巡らせる話。火星の光景。想定されるトラブル。架空の設定がどれもこれもオモチャっぽい感じなのです。
 一方で宇宙に関する解説はとても詳細でしっかりしたもので、近未来宇宙SFを書く参考にするのに良さそうな蘊蓄でいっぱいです。このジャンルに詳しい人には目新しい情報はないかもしれませんが、宇宙に出たときに何が起こるか/起こりうるかを一冊の本でしっかりまとめている(一般向けの)読み物は他にないでしょう。

 広い読者層を狙ったような変なドラマがツボを外しているのかもしれません。

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消失、小説、エアコン

 ちちぶ銘仙館に出かけた時の写真データを洗い直そう、と思ったのですがHDDの中をいくら探しても見つかりません。パソコン壊れちゃった!?と思いつつ定期的にしているDVD-RAMのバックアップデータを確かめてみると……ありゃ? こっちにもない。
 どうやら間違えて消してしまっていたようです。crying
 HDDのチェックをしてみてもエラーはありませんし。

 手元に残ったのはblog用にリサイズした数点の写真だけ。

 ちちぶ銘仙館は現役の施設ですし、一人で出かけたので再訪すれば良いようなものですが、気に入っていた写真が何点かあっただけにデータ喪失にはガッカリ。しかも自分の失敗らしいし。

★ ★ ★

 小説「あかねいろ」の方は気づけば少しずつアンケ回答が増えていて嬉しい限り。縦書き文庫様の方での閲覧数もじりじりと伸びているようでネットの有難味を噛みしめております。学生時代に書いていた小説は本当に読み手のいない(昔風の)同人誌でしたので感慨も一入。読んでくださった方には改めてお礼を申し上げたい気持ちです。

★ ★ ★

 土日の夏を思わせる暑さに慌ててエアコンの掃除をし、試運転……。
 あれ? あれれ? 最初にちょっと動いただけで止まっちゃいました。

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『撮る人のための実践的写真論』児島昭雄

撮る人のための実践的写真論
児島昭雄
日本写真企画
2007.7.1
1575円

★★★☆☆

 デジタルカメラの売れ行きは今年も好調なようです。写真ブログもたくさんあって、プロ顔負けの写真を撮る人も少なくありません。デジタル化して写真は新たなブームを形成したようです。銀塩写真の頃にはなかなか手を出せなかった現像も、デジタルであれば簡単にできてしまいます。パソコンという新たな障壁はあるようですが……。

 私の場合は、出先で見たものの紹介を魅力的にできればいいな、くらいの気持ちで写真を添えているので写真論とか芸術とは縁がない気もするのですが、単なる撮り方のハウツー本を眺めても痒いところに手が届かない気がするのも事実。
 というわけで難しそうな芸術論よりは多少馴染みやすそうなこの本を読んでみました。

 ああ、当たり前のことが書いてあるなあ。

 陳腐だというのではなく、読んだ人の大多数が納得できそうなことが書かれています。「天才にしか撮れない」「人を知ること」みたいなカッコイイ言葉が書かれた写真家の手になる本も楽しいですが、そういうエキセントリックな方向ではなく、まっとうな理屈をシンプルに解説した本があってもいいのだと思ったのでした。

 もっとも読んだからといってその人の撮る写真が変わるような本でもない、と思います。

 「なぜ撮るの?」という自問に自答するための下地、みたいな本でした。

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茅の輪

世田谷八幡・茅の輪 GR DIGITAL F2.4 1/143sec ISO64 -0.7EV 夏が近づくとかかる世田谷八幡の茅の輪。全景は2006.7.9の記事と変わりがないので割愛。ってヒトガタの写真も変わり映えするようなものでもないですね。
 陽の当たっている状態で“硬調”で撮影すると影がくっきり。
 なんとなく昔のカメラ風?

代田八幡・茅の輪設営中 GR DIGITAL F2.4 1/97sec ISO64 -0.3EV

 こちらは代田八幡宮の茅の輪。設営中でした。撮影は6/18。

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『c-Japan宣言』曽根原登他

c-Japan宣言 情報を糧とした日本の未来ビジョン
曽根原登・東倉洋一・小泉成史
丸善ライブラリー
2008.3.8
798円

★☆☆☆☆

 ゼロでもいいような気がしました。
 情報爆発が起きているそうです。なるほど、ネットの帯域が増えるに従って通信量はたしかに増えていそうですが、爆発しているのは通信量? あるいは他の何か? それとも専門家としてそんな気がするだけ? 情報爆発を示すグラフひとつありません。
 日本は千年来の世界有数の「心の国」だそうです。根拠として万葉集、源氏物語、蜻蛉日記が例に挙がります。世界中を見渡してもその頃に素晴らしい文学を生み出していた国は他にはないことになっています。ギルガメッシュ叙事詩なんて紀元前二千年以上に遡りますがなかったことになっているみたい。そもそも「心の国」と日本の古典文学との繋がりも示されてませんが。
 メタデータの必要性を訴える節の中にはDRLM(デジタル著作権ライフサイクル管理システム)というのが紹介されていて、人気度で無料から有償へ切り替わるコンテンツ配布形態が紹介されています。タダであったものが内容が一切変わらずに有料化する――そんなあざとい公平感のないモデルが成功するのでしょうか。GIF特許で儲けようとした例を思い出しました。

 この本が情報科学の成果であるというなら情報科学など不要と思えてしまいます。陳腐で、科学的手続きを踏まない占い同然の現状認識と未来予測。「知識」を扱わざるを得ない分野なので手探りなのは仕方がないにしても、××が必要だ、という主張すべてに渡って根拠を説明する姿勢が皆無。(好意的に解釈するならスカスカ字詰めの本では書ききれなかっただけでしょう) ちっとも心に響いてこない政治家の演説のよう。

 日経サイエンス2008年8月号の読書欄に紹介されていたので期待して読んでみたのですが大ハズレ。西垣通の本みたいなのを期待したのにな。あ、今年の三月に西垣通の新刊が出てたんだ。読まねば。

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招き猫@豪徳寺

 今回は番外編風味。

貝殻ストラップ GR DIGITAL F2.4 1/36sec ISO64 -0.3EV 小さめサイズの招き猫の耳に貝殻を使ったと思われる携帯ストラップ?がかかっていました。可愛い。貝の中はもしかすると携帯用の京紅でも入っているのでしょうか。(昔の口紅はハマグリのような大きめの貝の貝殻に小売りしていた。写真のストラップはシジミサイズですが)

おやこや GR DIGITAL F2.4 1/217sec ISO64 -0.3EV

 ここからは番外編。豪徳寺商店街の電柱猫イラストです。ふと気づけば居酒屋(小料理屋)さんのシャッターが電柱と同じ意匠と思われます。“KZA”とあるサインがイラストレーターさんなのでしょうか。

豪徳寺商店街電柱イラスト F4 1/570sec ISO64 -0.3EV

 豪徳寺南口商店街からはかなり外れた世田谷線沿い。あじさいが満開の時に撮れば良かったな。

豪徳寺商店街電柱イラスト GR DIGITAL F4 1/620sec ISO64 -0.3EV これは上の写真のひとつ駅寄りのイラスト。7-11の向かいあたり。電柱のイラストは世田谷線をモチーフにしたものと思われます。というわけで電車を待って撮影したらイラストと同じ色の車両が来ました。(世田谷線の車両は色々な色の車両があるのです)
 午前中に撮れば順光でもうちょっときれいに撮れたかな。

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