『もしも宇宙を旅したら』ニール・F・カミンズ
もしも宇宙を旅したら 地球に無事帰還するための手引き
ニール・F・カミンズ著 三宅真砂子訳
ソフトバンクパブリッシブ
2100円
2008.4.28
評価:★★★☆☆
少し小説っぽいような語呂の良いタイトルですが、タイトルそのままの内容です。しばらく前にNHKでやっていた『人類、火星に立つ』というドラマ仕立てのドキュメンタリ番組とよく似た内容でした。この本もテレビと同様、科学解説の部分とドラマ(小説)の部分とで構成されます。
好きなジャンルだし文章も読みやすいしで気に入りそうな話だったのですが、なぜだろう、あんまり面白く感じられませんでした。小さな部分のデテールが気に入らないのかも。小惑星で客を射出して周回軌道を巡らせる話。火星の光景。想定されるトラブル。架空の設定がどれもこれもオモチャっぽい感じなのです。
一方で宇宙に関する解説はとても詳細でしっかりしたもので、近未来宇宙SFを書く参考にするのに良さそうな蘊蓄でいっぱいです。このジャンルに詳しい人には目新しい情報はないかもしれませんが、宇宙に出たときに何が起こるか/起こりうるかを一冊の本でしっかりまとめている(一般向けの)読み物は他にないでしょう。
広い読者層を狙ったような変なドラマがツボを外しているのかもしれません。
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