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映画『世界最速のインディアン』

『世界最速のインディアン』
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード

★★★★☆

格好いいってこういうことさ。

 のっけからアニメ『紅の豚』のキャッチコピーですが、賭けてもいい。宮崎駿はこの映画、大好きだと思います。うまく表現できないのですが、この映画には『紅の豚』の空気がありました。主人公は老人です。じーさんです。お腹だってだらしなく出っ張っちゃってます。シャツもヨレヨレです。
 でも、格好いい。

 アメリカにはボンネビル・ソルトフラッツという干からびた塩湖があります。固く締まった塩の平原は400平方キロを越え、地上で最も長く平らな土地となります。毎年八月、ボンネビルには世界各地からスピード狂が集まります。地上を走る世界最速の乗り物を決める"Bonneville Salt Flats International Speedway"が開催されるそうです。(Wikipedia他より)
 この映画はそんなスピード狂の祭典に挑戦する一人の老人を描きます。ニュージーランドでオールドスタイルのモーターサイクル・インディアンの改造に打ち込み、海岸を疾走するバート・マンロー。

 バート・マンローと彼の愛車である古い古いインディアンは実在します。googleで探してみてください。博物館に展示されたバートのインディアンが見つかるはずです。実話なのです。映画としてドラマに仕立ててはありますが、ボンネビル・ソルトフラッツでの挑戦やオートバイ関連の描写はほぼ事実だと思います。もちろん走っているオートバイを撮影したシーンはメーター通りの速度が出ているわけではないでしょう。バートのインディアンも映画用のレプリカでしょう。
 でもあの疾走感!

 オートバイやメカが好きな人ならばジーンとくるはず。

 メカに捧げた人生。ガレージでいじられるパーツ。ただひたすらソルトフラッツを走ることに憧れた老人。

「ブレーキは?」
「いらん」
「パラシュートは?」
「空でも飛ぶのかね?」
(超意訳)

 スピード狂の聖地・ボンネビルにおいてさえ狂人かボケ老人かという扱いをされるバート。ああ、でも……。

 とにかく「見ろ!」としか勧めようがありません。
 白い歯を光らせる若々しいハンサムの格好良さは微塵もありませんが、この老人・バートを格好いいと言わずして誰が格好いいというのか。

 映像物レビューは久しぶりでした。レンタルで見たのですがブルーレイ版が出たら欲しいなぁ、と思わされました。

 映画の主人公であるバート・マンローの伝記も読んでみました(感想記事)。映画とセットでお勧めです。

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