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2009年1月の19件の記事

『田園少年』紺野キタ

田園少年
紺野キタ
大洋図書 Craft comics
630円
2001.9

★★★★☆

 なんとなく買い逃していた紺野キタのコミック。
 友情物に近い感じのソフトBLでした。BLでもやっぱり紺野キタは紺野キタで、独特の雰囲気があって心地よくて。でも男子同士の微妙な感情よりも横恋慕の位置に置かれた女の子の切ない恋心がもっと気になったりして。

 ジャンル:BLではありますが生々しさはあまり感じられないのでジャンルに免疫のない人でもあまり抵抗なく読める気はします。「少女」を描かせたらピカイチの紺野キタの「少年」はどう描かれるのか、それが気になる人にお勧め。同作者の『SALVA ME』も同様に微BLでファンタジー要素が少し強めのあたりが私好みでした。

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『青年のための読書クラブ 1』タカハシマコ

青年のための読書クラブ 1
桜庭一樹原作 タカハシマコ作画
ソフトバンククリエイティヴ Flex Comix
2009.1.20
588円

★★★★☆

 桜庭一樹の原作小説『青年のための読書クラブ』のマンガ化……であるらしいのですが、原作の方はまだ読んでおりません。(読みました。▶感想記事)タカハシマコの『乙女ケーキ』(▶感想記事)では逆に桜庭一樹が帯に推薦文を書いていたし、作者同士仲良しだったりするのでしょうか。

 いつもの通りタカハシマコの漫画らしく毒のような何かが効いている感じです。でも『(ニコ)』『エオマイア』、『乙女ケーキ』でのタカハシマコの毒とこのコミック版『青年のための読書クラブ』の毒は似て非なる印象。原作のあるものなのでタカハシマコ固有の色とは違うのは当然かもしれません。それが桜庭一樹色なのかな。
 感想はといえば「絵柄は可愛いのに微妙に怖い。そしてシュール」。
 アレ? いつものタカハシマコじゃないか。
 舞台は1969年だったり、1989年だったりと微妙に古い昭和。伝統あるヘンテコな文化のある女子校は戯画化された『マリみて』のようでもあり、『少女革命ウテナ』の舞台となった学園のようでもあり。そこで暗躍する読書クラブ。“その他大勢”の女の子たちの不気味さ。
 当ブログで紹介することの多い百合ジャンルかと聞かれると「違うかも……」と自信なくもごもご答えることになりそうな、でも百合漫画の含むエッセンスを色濃く持っている気のする連作短編集です。
 掲載誌がわからなくて調べてみたらYahoo!コミックで連載されている模様。

 続刊も予定されているようで楽しみ。

関連記事

  • 原作小説感想:『青年のための読書クラブ』桜庭一樹
  • コミック感想:『青年のための読書クラブ 1』タカハシマコ+桜庭一樹
  • コミック感想:『青年のための読書クラブ 2』タカハシマコ+桜庭一樹
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    招き猫@豪徳寺

    20090129_03 すっきりしていた豪徳寺の招き猫奉納所。

    20090129_02

     広々とした棚の隅にぽつんと二匹。

    20090129_01  招き猫が縦に直列。
     以前は一番下の黒っぽい看板だけでしたがじわじわと増殖中のようです。

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    『EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX』

     二月にはEGO-WRAPPIN'の新アルバムが出るらしいので今回は出遅れないぞ、と。

    EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX
    3000円
    発売日:2009/2/18

     公式サイトの告知ページではすでに何曲か試聴できるようになっていました。
     好きな感じド真ん中。期待大。

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    祝・100000ヒット

    100000hits

     2006年に始めたこのブログも100,000ヒットを迎えました。ひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます。ってスクリーンショットちょうど100,000です。そうです。自分で踏んでしまいました。

     次は1,000,000ヒットを目指しつつ、のんびりとやっていこうと思います。

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    『犯罪捜査の心理学』越智啓太

    犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る
    越智啓太
    化学同人
    1470円
    2008.5.20

    ★★★☆☆

     前回の『連続殺人の心理』に続き犯罪心理モノです。

     こちらは事例紹介は最小限で、連続殺人、ストーカー、大量殺人の特徴紹介と犯人像の分析、および分析手法の紹介が行われます。『連続殺人の心理』に登場したFBI方式に加えてさらに統計的手法が様々に発達していることを示します。

     堅いプロファイリングの話だけでなく、コラムと区切られたコーナーでは映画や小説を取り上げてプロファイリングと対照させて楽しませてくれたりします。読み物として楽しめる作りで先の『連続殺人の心理』のように延々と紹介される生々しい事例にうんざりさせられることもないはず。

     内容的にも新しいですし、鬱な気持ちにさせられる事例紹介も少なめなので『連続殺人の心理』に比べればソフトでとっつきやすいです。連続殺人や大量殺人が起きる度にワイドショーに引っ張り出される“専門家”が不勉強で頼りにならないという指摘もとても面白かった。
     統計は力、なのだなと感心した一冊でした。
     そしてその統計の根源にはおびただしい犯罪があるのだと考えると、やっぱり憂鬱な気持ちになってしまうのでした。

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    招き猫@豪徳寺

    背負った願い GR DIGITAL F4.5 1/97sec ISO64 -0.3EV やはり大賑わいの招き猫奉納所。
     こうして背後から眺めると背中に願いが書かれていたり「ありがとう」とお礼が書かれていたりする招き猫がそこそこいるようです。

    擂り招き猫 GR DIGITAL F2.4 1/143sec ISO64 -0.3EV 石を擂ってその粉を呑むと健康になれる云々、の言い伝えの摺石に鎮座していた招き猫。
     そんなところにいると擂られちゃうぞ~。
     奉納所はぎっしり満杯で他に置く場所がなかったのでしょう。

    おみくじ襟巻き GR DIGITAL F2.4 1/233sec ISO64 -0.3EV

     マフラーのようにおみくじを巻いている子が。
     ちょっとかわいく見えてしまいました。

    襟巻き招き2 GR DIGITAL F2.4 1/125sec ISO64 -0.3EV マフラーその2。
     こちらは招き猫専用の手編みかな?

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    『連続殺人の心理(下)』コリン・ウィルソン

    連続殺人の心理〈上〉〈下〉
    コリン・ウィルソン、ドナルド・シーマン著 中村保男訳
    河出文庫
    1993.4.5

    ★★☆☆☆

     上巻に続いて下巻も読んでみました。
     次から次へと殺人と強姦の事件が羅列され、うんざりな読後感でした。連続殺人者のすることはどれもこれも類型的で、犯罪小説にあるようなロマンなんてかけらもなく、妄想にとりつかれて同じことを繰り返すロボットのよう。上巻はまだしも分類やFBIの捜査手法の紹介などもあって退屈せずに読めたのですが、下巻はひたすら事例紹介。

     連続殺人の事例を集めたい人には良いかもしれませんが、読み物としては単調で退屈でした。訳文も今ひとつ。連続殺人者の分類について知りたかっただけなので、上巻だけ読んでいれば十分だったかな、と思います。

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    一月の百合コミックと来月の発売予定タイトル

     今月購入は『コミック百合姫』2009年3月号だけでした。いえ、朝一番で書店に寄ったのですが同日発売の百合姫コミックスが見あたらず。近いうちに神保町かネット書店で買おう……。
     雑誌のカラーとしては『百合姫S』より断然無印『百合姫』が好みです。東雲水生は「猫目堂」シリーズになってから生き生きしてきた印象。「紅蓮記」は佳境っぽくなってきたかな? 漫画らしさでは『百合姫』でぴか一の印象。「飴色紅茶館」は……え?あれ?ここまで展開していれば最終回でもおかしくないような。まだもう一山あるのでしょうか。新人賞の人のも楽しく読めた。って全部書いてくと長くなりそうなので割愛しますが、掲載作どれも良かったです。“百合漫画”の刷り込みを『百合姉妹』『百合姫』でされてるってことかな。

     そうそう。コミック百合姫にもようやくライバル誌らしきものが。『つぼみ VOL.1』 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)。発売予定日は二月十二日だそうです。発行間隔は季刊。体裁がA5のようなので雑誌というよりはアンソロジー本のように思えますが、実質的には『百合姫』の対抗誌かな。執筆陣は

    • 吉富昭仁
    • 泉結基
    • 宇河弘樹
    • 大朋めがね
    • 小川ひだり
    • きぎたつみ
    • きづきあきら+サトウナンキ
    • 久遠あき
    • 釣巻和
    • ナヲコ
    • はっとりみつる
    • 星逢ひろ
    • 水谷フーカ
    • 宮内由香
    • 森永みるく
    • 吉田美紀子
    • 吉成篤

    と百合百合しい顔ぶれ。これはちょっと意外な人選かも。百合から離れちゃったのかな、と心配していたナヲコの名前もあって嬉しい。(2/1追記:執筆陣が小変更されていた&大勘違い訂正)
     雑誌体裁じゃないということは長編連載は期待できなさそう?
     購入レビュー書きました。(2/13)

     一迅社からはえち系百合であるWildroseシリーズの新刊も告知されていますね。二月十八日予定(2/1追記:四月十八日に変更された)らしいです。『百合姫Wildrose 3』。こちらも楽しみ。

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    『連続殺人の心理』コリン・ウィルソン

    連続殺人の心理〈上〉〈下〉
    コリン・ウィルソン、ドナルド・シーマン著 中村保男訳
    河出文庫
    1993.4.5

     1993年の本なので今となっては古いかもしれませんが、図書館から借りて読んでみました。

     案の定中身の雰囲気も古かった……。
     とはいえ、最近レンタルショップに置かれるようになった『クリミナル・マインド』などはまさしくこの『連続殺人の心理』の内容そのままで、十五年が過ぎていても内容自体は古くなっていないのかもしれません。

     この本では連続殺人を比較的新しい物として捉え、最初に時代ごとの犯罪の移り変わりを示します。でもこの犯罪史にはまっさきに「嘘だぁ」と言いたくなります。

    • 十八世紀……貧困により命を繋ぐための犯罪
    • 十九世紀中頃まで……中産階級の家庭での家族殺人
    • 十九世紀末……性犯罪
    • 二十世紀半ば……自尊欲求

     納得できない気がしませんか。性犯罪者なんていつの時代にもいて、殺人鬼も兼ねていたような連中もやはりいつの時代にもいたような気がしてしまいます。山賊の話なんて時代と地域を問わず犯し、殺し、奪うとワンパターンではなかったでしょうか。人を食う“山ん婆”系の話も世界共通ですよね。猿やネズミにも同類を殺し回る専門の個体がごく稀に見られるという話もどこか(眉唾なソースで)読んだ気がします。

     連続殺人犯の特徴の列挙、ポルノと犯罪の関係、殺人犯の細かい分類、対抗する警察側のプロファイリングの紹介、連続殺人の事例紹介と続いて上巻は終わります。
     事件紹介はさすがに鼻についてきたので下巻はどうしようかな。

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    Windows7 Beta

    Windows7sample

     Windows7日本語版公開βテストが始まり、さっそく32bit版を試してみました。webブラウザでダウンロードすると途中でコケてしまったのでダウンロードツールのIrisを試したところ成功。

     環境は空いていた古パソコン
      CPU:Athlon64 2800+
      マザーボード:GIGABYTE K8VT800M
      メモリ:2GB
      ビデオカード:WinFast A7300GT TDH
      HDD:WD SATA 230GB

     インストールは手間いらずになっていましたがこれはVistaからそうだったのかな? そこここで触れるWindowsVistaの印象があまりにも悪かったのでうちのパソコンはXPのままです。Windows7はかなり軽快でちまたの噂通り使ってみてもよいかな?という感触。次のWindowsはひさしぶりにパソコンの買い替え需要を煽ることのできる良い製品になりそう。

     でもMicrosoftがいつも言ってる「新しい体験」って何かあるのかな。
     WindowsXPとそう変わらない程度に軽快に動くVistaのような。タスクバーには工夫を感じるし、WindowsAeroはXP以前と比べれば見た目も良くなっています。でもそれって「新しい体験」? そもそもOSって「新しい体験」をもたらす物なの?と思います。AeroのWindowsキー+Tabでのフリップ3Dは少しだけ楽しかったけど、それだけ。

     Windows7betaは夏まで限定の使用期限が切られていますが、時折ちょっと画面表示が乱れたりすることがある程度(ココログの編集画面でIMEの背景色がおかしい)でとても安定している感じです。起動直後はディスクアクセスもそれなりの時間続きますが、使用していて操作が重くなったりしないあたりに完成度の高さを感じます。ドライバ類の追加インストールもしていませんがAGPのグラフィックカードも、SATAのHDDも、DVDドライブもそのまま動いてしまいました。一部のスキャナや少し特殊なUSB音源は認識せず、対応ドライバもこれからのようです。

    動作した周辺機器

    • WinFast 7300GT TDH …… 自動認識 WindowsUpdateで最新ドライバに
    • PFU ScanSnap S500 …… Vista用ドライバで動作
    • 3.5inchベイ用マルチカードリーダー …… 自動認識
    • IO-DATA LCD-AD202G 20型LCDモニタ …… 自動認識 DisplayManager2Vも動作
    • Canon CanoScan Lide30 …… Vista用ドライバで動作
    • Logicool ST45Upi …… 自動認識
    • M-Audio AudiophileUSB …… Vista用ドライバを[プロパティ]→[互換性]→[互換モードでこのプログラムを実行する]にチェックし[WindowsVista]を選択しておくことでインストール可能。ただし音声再生時にノイズが乗りやすい。(ドライバ:APUSB_V32_5.10.00.5120v2)

    動作しなかった周辺機器

    • M-Audio AudiophileUSB …… Vista用ドライバが拒否された(2009.1.15解決)

     というわけでうちで使用している機器はあまり大きな問題もなく動いてしまいました。

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    縦書き文庫統計

    縦書き文庫統計 2008年統計にてで縦書き文庫関連のデータに触れてみたのですが、本家・縦書き文庫様で統計結果表示が可能となりました。おぉぉ、面白い!
     そこでそのデータをグラフ化してみたのが右図。縦軸が閲覧者数で横軸が読み進められた位置割合、です。期間は通算だと思います。グラフはOOoのCalcで作成。

     むむむ?
     分冊にしているので二分冊目以降はもっと真っ平らな、けれど0~10%範囲だけぴょこんと突出したグラフを予想したのですが、少しイメージと違いました。分冊の途中から読み始めて50%なり70%なりまで読み進める人もけっこういるということでしょうか。謎。

     ああ、『イシノネ』の15%での脱落者のなんてはっきりとしていること……。

     縦書き文庫様の方で統計処理にエラーがあったそうで、こちらのグラフも1/17に更新してあります。

     『あかねいろ』は最初の方でちらりと見て「合う/合わない」を判断してからは割と最後までおつきあいくださっている感じでしょうか。『イシノネ』は有意な統計が取れるほどのアクセスはまだない感じですね。

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    招き猫@豪徳寺

    大増殖 GR DIGITAL F2.4 1/80sec ISO64 -0.3EV 正月明けは毎年恒例の大増殖。
     写真右端、コンクリの台からはみだしているのはなぜか破魔矢。豪徳寺非純正招き猫ばかりを面白がって写真で取り上げている私が書くのもなんですが、う~ん、これはさすがに場違いな気もします。
     祈願用のアイテムはやっぱりあるべき場所に収めるのがよいような……。破魔矢は仏様の管轄ではなく神様関連だと思うのです。

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    『テルミン エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』竹内正実

    テルミン―エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男
    竹内正実
    岳陽舎
    2000.8.28
    2100円

    ★★★★☆

     電子楽器テルミン。
     1993年にドキュメンタリ映画『テルミン』(DVD) が作成され、漫画『のだめカンタービレ』の作中でも登場して知名度が上がったところに、ちょうど良いタイミングで『大人の科学マガジン Vol.17』で紹介され人気を博したようです。この雑誌付録テルミンは好評であったらしくもう少しテルミンらしい音のする『大人の科学 製品版 テルミンPremium』などというのも登場しています。これ、どちらも知人が購入していて試させてもらったのですが通常の『大人の科学マガジン』の方は電子ブザーのような音で変えられるのは音程のみ、Premium版の方はCDで聴く本物のテルミンに近い音でした。ひょぉぉぉお~♪
     楽曲の演奏はかなり難易度が高そうでしたが。

     その電子楽器の開発者・テルミンの伝記本です。
     歴史に名を残すような人は多かれ少なかれ変わった人が多いのですがテルミンも風変わりな人でした。生まれたばかりの頃の記憶があり、二歳半で初恋をしたとか。テルミンを持ってアメリカに渡りソヴィエトのプロパガンダとして活動し、大成功を収めつつも技術スパイも兼ねていたとか。
     通信機の調整の中から萌芽し、ガス誘電率測定装置にヘッドホンを接続したことから生まれた電子楽器・テルミン。モーグ・シンセサイザー誕生にも一役買ったと言われる電子楽器とその開発者の生涯が綴られています。激動のソヴィエト時代に生きた技術者のなんて報われないこと!

     文章もテルミン奏者である著者の思い入れが感じられるような魅力的なもので、一気に最後まで読み通してしまいました。電子楽器テルミンに興味を引かれた方にぜひお勧めしたい本。
     この本の中でも紹介のあった、テルミン氏の血縁であるテルミン奏者リディア・カヴィナによる『Music from the Ether: Original Works for Theremin』とテルミン誕生時代を代表する名テルミン奏者クララ・ロックモアによる『The Art Of The Theremin』も素敵です。ぱっと聞いた感じでは人の声に近い音色で、音が低くなってくると少しブザーっぽい響きになってきます。テルミン氏が開発していたというポリフォニック・テルミン、どんな音がしたのか聴いてみたかったな。

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    『宇宙生命へのアプローチ』祖父江義明

    宇宙生命へのアプローチ―宇宙文明に迫る銀河図書館構想
    祖父江義明
    誠文堂新光社
    1890円
    2007.5.2

    ★★★☆☆

     雄大で楽しい話でした。太陽系の起源から始まり宇宙全体の中での、銀河系の中での太陽系の位置づけを説き、太陽がごくありふれた星で、かつ地球も特別な環境にはない惑星であることを説明します。
     そしてお馴染みのドレークの方程式。
     これまでに読んだこの手の本と少し違うのは「連星ではない単独の恒星には惑星は必然である」という説明から比較的高い文明の発生率を唱えているところ。ううむ。地球外文明について非常に楽観的でセーガン的な感じです。でもこの本を読んでいると星がひしめいている銀河中心部ならば確かにお隣の恒星系に別の宇宙文明があってもおかしくない気はしてきます。ほんの数光週間の距離にとなりの太陽があるのだそうですから。

     そして唱えられる銀河図書館。これはアイデアは面白いし、実現すればいいなとも思うし、SETI計画で検出されちゃったりしたらさぞかし楽しいとも思うのですが、前提となっている「文明は必然的に情報を外部に発信する」がいまひとつ納得が行きません。文明そのものが抱える全情報量はどの程度なのでしょうか。一方向の銀河間ネットワークはどの程度の情報転送能力を持つのでしょう。なんというか、大海にボトルメールを投げ込むような心許ない話に思えてしまいました。
     でも心許ないだけに夢を感じさせもします。電波によって送り出され、継承されていく文明。そんなバトンが続いて行くことを想像するだけでも楽しい。

     幾何学的な説明が文章だけでぴんと来なかったり、誤字が目立ってしまったりする残念な部分もありましたが、太陽系の起源から銀河図書館構想まですっきりまっすぐに気持ちの良い説明で繋いでくれた読み物でした。天文学に携わる人ならではの広く、長く、そしてちょっとアバウトな視点で大きな流れをざっくりと掴み取っているのだな、と面白く思えました。

     天文学者が大まじめに唱える夢のある話に興味のある方にお勧めです。
     自分だったらどんな手段で銀河図書館にデータを収録するだろう、などと想像を巡らせてみるのも一興。電波で送り出すだけが銀河図書館ではないはずですし。

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    招き猫@豪徳寺

    根付け? 携帯ストラップ? GR DIGITAL F2.4 1/52sec ISO64 -0.3EV

     新年二日の豪徳寺模様。
     招き猫奉納所では非豪徳寺タイプの招き猫が大増殖していました。
     上の写真は携帯ストラップの後ろ姿……かな?

    薄型招き GR DIGITAL F2.4 1/32sec ISO92 -0.3EV

     薄べったい一円玉ぐらいの大きさの招き猫たち。奉納所でも時折見かけますが、どこで売られているのでしょう。

    招くぞ! GR DIGITAL F2.4 1/52sec ISO64 -0.3EV 笑顔満面の見覚えある感じの顔立ちですが俵に乗って幟を担ぎ、何やら景気が良さそうです。おひげの位置が微妙にカイゼル髭っぽい。

    黒丸君とカンガル猫 GR DIGITAL F2.4 1/45sec IS64 -0.3EV

     黒くてまん丸の招き猫は金ぴかバージョンでよく見かける気のするデザイン。両脇を固めているのは……有袋類系招き猫?
     豪徳寺では招き猫や甘酒を売るテントも出ていてお正月らしい雰囲気でした。お参りをして、絵馬を収めて、紙コップの甘酒を飲んで、お正月気分をたっぷり味わって来ました。

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    招き猫@豪徳寺

    木漏れ日看板招き猫 GR DIGITAL F4 1/250sec ISO64 -0.7EV 年末撮影分の招き猫たち。
     木漏れ日が招き猫の看板に降り注いでキレイでした。写真にするとイマイチかな。

    混乱奉納棚 GR DIGITAL F2.4 1/64sec ISO64 -0.3EV

     年の瀬で混乱気味の招き猫奉納所。折り重なっております。お参りは押さないでくださ~い、って感じ?

    だるまさんがころんだ GR DIGITAL F2.4 1/48sec ISO64 -0.3EV だーるーまーさーんーがーこーろーんーだっ。

    百畳敷き? GR DIGITAL F2.4 1/68sec ISO64 -0.3EV これは猫……狸……猫……?
     なんとなく信楽焼の狸の雰囲気が漂います。

     2009年分の招き猫写真をフォトアルバムにまとめておきました。

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    『シーラカンス』藪本美孝

    シーラカンス―ブラジルの魚類化石と大陸移動の証人たち
    藪本美孝
    東海大学出版会
    1680円
    2008.11.20

    ★★★☆☆

     タイトル、いえサブタイトル通りの内容の本でした。A4、80ページ、フルカラーで解説と生体復元イラスト、化石標本の写真が載せられたブラジル魚類化石の図鑑です。紙質は薄めでソフトカバー。『××化石図譜』系と似た体裁です。

     知らない化石種ばかりでした。魚類化石ファンには楽しそうですが、一般向けではないと思います。現代の魚類にも明るくない私には復元イラストや解説を見ても化石種の面白い点がピンと来ず、この本の想定読者ではないのだろうな、という印象でした。タイトルは『シーラカンス』ですが、サブタイトルの方が内容全体を正しく表している印象。魚類化石マニア、あるいは研究者向けの本ではないかと思います。

     17ページのハドロネクトールという魚のイラストなどは“ユルキャラ”っぽく思えました。全般にこの本のカラーイラストはお目々がつぶらで可愛いタッチ。

     対象読者は範囲がかなり狭そうなのでは少なめですが、魚類化石ファンには五つで良さそうな気もします。

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    あけましておめでとうございます

    20090101_01

     あけましておめでとうございます。
     新年もよろしく。

     昨年以上に小説書きに注力する一年にしていきたいと思います。

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