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『文章のみがき方』辰濃和男

文章のみがき方
辰濃和男
岩波新書
2007.10.19
819円

★★★☆☆

 ついつい手に取ってしまう文章読本。
 この著者には『文章の書き方』という本もあってこちらも読んで「おもしろかった」という記憶はあるもののすでに内容が思い出せなかったりします。

 『文章のみがき方』では全部で38の項をもうけ、それぞれで冒頭に文章の大家たちの言葉を引き、何が大切であるのかを示していきます。

  • 辞書を手元におく
  • 自慢話は描かない
  • わかりやすく書く
  • 落語に学ぶ

等々。挙げられている項目は概ね「そうそう」と頷けますし、有用なアドバイスではあるとは思うのですが、この本を読んでも文章は磨けないかも。実践のハウツーではないのです。心構え的なものが示されています。メンタルな目標は大事な宝物になりうる可能性もありますし、文章を書くってそういうことのような気もするのですが、でも実際に文章の上達に必要な事ってトレーニング――実践的な鍛錬教材や具体的な鍛錬法だと思うのです。
 だって、大切な事が書いてあってもそれだけだとすらすらと読んで「いいな」と思って、でも、忘れてしまう。

 読む事を楽しむ文章読本としては、とても良かったです。筆者が挙げていることが確かに実践されている読みやすく、面白い“文章読本”でした。

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