« 『つぼみ』Vol.2 | トップページ | 『文章のみがき方』辰濃和男 »

『オトメの行方』川村邦光 

『オトメの行方』他数冊 オトメの行方―近代女性の表象と闘い
川村邦光
紀伊國屋書店
2003.12.28
2310円

★★☆☆☆

 あまり楽しめなかったです。

 『「少女」の社会史』の参考文献にこの著者の“オトメ”シリーズが挙げられていたので読んでみたのですが、こちらの関心のあった時代とこの『オトメの行方』が対象とした時代でズレている部分も多く、戦後の話は読むのが辛かったです。
 本の概要としては巻頭「はじめに」の項にあった

中心となっているのは、一九二〇年代から七〇年代にかけてである。若き明子やモダンガールに連なると思われるいくつかの系譜をたどるとともに、オトメという概念を基軸にして、女性の身体やセクシュアリティがどのように語られ表象されていったのか、女性自身の言葉やメディアの語りのなかから探ってみたい。

川村邦光『オトメの行方』p.23より

 この一文が内容を示していました。
 シリーズ他巻を読んでいないためかこの本の中で使われる“オトメ”や“オトメ共同体”の定義がしっくりときません。“オトメ”像を示す例はそれなりにあるのですが、挙げられていた例に一般性があったとは思えず、また「印象」を説明の材料にしている部分が多く『「少女」の社会史』で見られたようにデータを論拠としていないためにエッセイでも読んでいるような気分になってしまいました。
 シリーズの三冊目だけ読んだたけで印象を固めてしまうのも不公平に思われるので、オトメシリーズの一冊目である『オトメの祈り』を探してみようと思います。

|

« 『つぼみ』Vol.2 | トップページ | 『文章のみがき方』辰濃和男 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。