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2009年6月の6件の記事

招き猫@豪徳寺

矢七現る? GR DIGITAL F2.4 1/26sec ISO154 梅雨らしいすっきりとしない天気が続きます。

 矢七がお参りに来たのでしょうか。なぜか風車が。

看板猫増殖中 GR DIGITAL F5 1/470sec ISO64 
 看板招き猫が増殖中。
 ちょっと前までは一匹だけだったような気がします。

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『季刊エス』27号2009Summer

季刊S (エス) 27号 2009 Summer
飛鳥新社
2009.6.15
1300円

★★★★☆

 「百合の薫り」特集ということで買ってみました。

 『季刊エス』を買ったのは初めて。コミック系イラスト雑誌、なのかな。180ページのうちの17ページだけがモノクロであとは全部カラーでイラストがいっぱいの綺麗な雑誌です。
 お目当てのインタビュー記事は志村貴子の『青い花』、タカハシマコの『乙女ケーキ』、いけだたかしの『ささめきこと』、平尾アウリの『まんがの作り方』を特集。どの記事も面白かったですが、メディアへの露出が少なめのタカハシマコの記事が一番興味深かったです。『オクターブ』『GIRL FRIENDS』の作者インタビューも並んでいると現代百合漫画事情がきれいに網羅された印象になったかも。

 インタビュー記事はどれもけっこうなボリュームがあり、話題も多岐にわたっているので読み応えがあります。百合創作をするにあたって何を考えたかとかこれからどんなものを描いていきたいとか。少女像、というのはどの作家にも共通する話題かな。
 志村貴子の記事では『青い花』個別のキャラクターに沿った話にボリュームが割かれていました。
 タカハシマコの記事では『乙女ケーキ』の表紙&収録作のラフが掲載されていてそれが仕上がりの絵とはまったく印象の違うポップな四コマ調……てるてる坊主っぽい絵でそのギャップに驚きました。あのちょっとシュールな毒素分はラフからはあまり感じられず、イラストに疎い私は「このラフからあの絵が出てくるんだ」と感嘆しきり。インタビュー内容的には作品のトーンにしっくり来る言葉が多かったです。
 いけだたかしの『ささめきこと』は連載開始当初と最新刊とでは百合へのアプローチがずいぶん変わった気がするのですが、インタビューでもそのあたりの変化が納得できる「流れに身を任せてる」感が伝わってきました。
 平尾アウリのはインタビューというか、書簡インタビュー? Q&A形式になっていてAの部分がイラストメッセージ形式です。会話形式と違って話が意外な方向に転がらないのが惜しかった。

 百合特集のイラストで好みだったのはページ011のこより(作者ブログ⏎)。全体ではページ118のShowcaseSeries27の丹地陽子(作者公式⏎)。
 読者投稿コーナーもレベルが高くて「これアマチュア?」と仰天。改めて日本のサブカルチャー大国振りを実感してしまいました。イラスト関連の専門学校案内も記事として並んでいて登竜門雑誌という性格になっているようです。

 他の本の捜し物もあったので初めて新宿西口のブックファーストに行ってみたのですが「売り場が細切れで買い物しづらい」「(アルタ近くの)紀伊國屋書店より品揃いがいい」「売り場面積が広い」とびっくり仰天してきました。ついでに毎度のことながら店の位置がわからなくて迷子になったりして。自動車関連の洋書など意外な物も並んでいたりしました。

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『コミック百合姫S』 VOL.9 2009 SUMMER

コミック百合姫S VOL.9 2009 SUMMER
一迅社
880円

★★★★☆

 今号は百合姫本誌で馴染みのある作家が多いせいか、雑誌の雰囲気の差がSと本誌とで小さくなった感じです。そして厚い。470ページ。

 簡単に各話の紹介&感想を。表紙に名前があった玄鉄絢はお休みのようなのですがこれは表紙の記載ミスかな。

此花亭奇譚 天乃咲哉
 おや、見覚えあるキャラたち、と思ったら『百合姫S』VOL.4に掲載の「Cherrylip」の連載バージョンであるようです。雰囲気は明治初めくらいかな。獣耳キャラでいっぱいの世界。キツネっ娘の仲居さん揃いの宿屋「此花亭」に奉公へとやってきたヒロイン・柚のお話のようです。今回は登場人物紹介も兼ねたエピソードでした。
紅蓮紀 武若丸
 百合姫本誌からの出張番外編。本誌最新号では悲劇まっしぐら?シーンで「つづく」になっていましたがこちらでは楽しくいちゃいちゃ。
死神アリス いづみやおとは
 VOL.6の読み切り「死神アリス」を連載化するようです。殺し屋らしき幼い少女と女子高生の出会いのお話。読み切りの時より設定が複雑になったようで、どうお話を変えてくるのか楽しみ。
博士のこねこと雨の朝 かずまこを
 ペンネームは「かずま・こを」なのか「かず・まこを」なのか。それとも通しで区切らないのが正解なのかな。4ページの掌編。百合姫本誌での掲載作とは少し絵柄を変えてきたのかな。等身の低いキャラは特に萌え絵に振ってきた気がします。
ゆるゆり なもり
 毎号複数話の短編掲載で七月には単行本。今回は七夕、テスト、怪談、海、主人公はだれ?という五つの話。季刊誌とはいえいっぱい描いてるなぁ。
flower*flower 石見翔子
 この二話ほどニナに元気がなくてテンションが低め。次号はきっと急展開。同作者の『かなめも』も七月からアニメ化されるとか。巻末のライターズ・コメント欄では続きは次々号だそうです。季刊だと一回休みは大きいな。
生徒会の花ドロップ 丸美甘
 一迅社コミック大賞からだそうです。生徒会モノ四コマ。新人賞からの掲載ですが商業誌での活動もある作家さんであるようです。作者公式サイト⏎
LOVE CUBIC 谷村まりか
 最終回もおもらし回想が。お話がぱたぱたと進んでなんとか落着。血縁ネタはもう少し伏線が欲しかったかな。
apocalypse 倉田嘘
 カラーページに大きく掲載された携帯ゲーム機、いいなぁ。キーボードがきちんとしてて使いやすそう。
 少年誌では割とお馴染み?のゲームネタ。MMORPGと恋愛を絡めるというのはナイスかも。私もちょこっとだけMMORPGなるものをやってみたことがあるのですが、ゲームの中でのプレーヤー同士のカップリングというのは割とあるようでうまい設定に思えます。連載です。先が楽しみ。
マイナスりてらしー 宮下未紀
 最終回。いわゆるビンボー神の呪いの話なのですが、最後まで「マイナス金運」という言葉に違和感が。前回から続けて読み返すとお話の方は良い感じに盛り上がってすっきりとまとまり、ちょこっとしたオマケオチのつけかたも良かったです。
ふたりとふたり 吉富昭仁
 ライバル誌『つぼみ』でも少しだけ年の差のあるヒロイン二人×二組で「こっちももしかして姉妹?」と思ったのですが違いました。どころか、あれれ、いきなり濡れ場だよ。ダブルで。とちょっとびっくり。『百合姫S』の方は多少際どくてもベッドシーンのないお色気止まりかなと思っていたので驚きました。連載第一話。
HER DESIRE 夏猫
 コントラストの強い絵柄と映画風の展開の夏猫。『S』では四ページと短かったこともあってか逆転構図のシナリオがちょっと窮屈な映画プロモ風?
オレンジイエロー 乙ひより
 乙ひよりは作風というか雰囲気というか、しっかり乙ひより風があってそれが好みに合います。今回の新連載も第一話からぐっと引き込んでくれました。タイトルのオレンジイエロー(orange & yellow)はどんな意味なのかな。
そんな二人のこんな日常 黒柾志西
 お姫様だっこ。眠り姫を目覚めさせるのは、という感じでワンシーン八ページ。
マーブル・カラー 藤枝雅
 「飴色紅茶館」や「ことのはの~」の藤枝ワールド大集合。
HONEY CRUSH 椿あす
 新たな幽霊が登場してさらにカオスな展開に。最初の頃とは絵柄もけっこう違ってきている印象。
南波と海鈴 南方純
 不条理ギャグは今回少しおとなしめ?
カシオペア・ドルチェ 高木信孝
 お出かけ慰安旅行編。水着あり夜這いありちゅーいっぱい。水着が洋物のグラビアみたいでした。紐。
お姉ちゃんはカノジョ 珠月まや
 VOL.6の「カノジョはイモウト」の続編。耳打ちしていた内容はなんなんだー。
恋海月―ちくっと― すこやか
 一迅社コミック大賞の入選の人の二作目、かな。お話の展開というかセンスというかどこかに独特の唐突感・シュール感があって印象に残ります。

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『零戦の秘術』加藤寛一郎

零戦の秘術
加藤寛一郎
講談社プラスアルファ文庫
1995.4
1029円

★★★★☆

 ずいぶん前にハードカバー版で読んだのですが、再読。
 文庫化されたものも絶版のようで、BookOffで仕入れてきました。

 航空機+制御→加藤寛一郎、というイメージが湧くくらい私にとっては印象の深い著者です。最適制御という言葉を知り、ベテランの技、奥義といった言葉であっさり片付けてしまいそうな乗り物の操縦技術について科学の視点を与えてくれた一連の本を書いた人です。この本のように一般向けの物もありますが、航空宇宙関連の最適制御の専門書も書いていて、登場する数学に頭を悩ませながら独習した学生時代を思い出します。

 今回の『零戦の秘術』では部分的に「制御変数が区分的に連続な関数で有次元ユークリッド空間における閉領域内の値をとるとき、最適な制御はハミルトニアンを最小にする」とかぽろっとありそれを「原理自体は簡単である」とか書いちゃって「え~っ」と思わされますが、『大空のサムライ』のようなヒコーキ物が楽しめる人であれば概ね楽しく読める読み物かと思います。タイトルは『零戦の~』となっていますが内容的には航空機の格闘戦技術に対するエッセイ的なもので、著者の加藤寛一郎氏は現代版零戦物の小説も(一作だけですが)書いていたりする方で文章はとても読みやすいです。

 アニメ『紅の豚』でも登場した空戦技術“ひねりこみ”。
 『大空のサムライ』の坂井三郎が得意とした“左ひねりこみ”がどのような技術であったのかを坂井三郎本人への取材を元に明かそうとする一冊です。
 絶版になっているのは惜しい面白い本。
 大きめの図書館には置いてあると思います。オススメ。

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『〈少女小説〉ワンダーランド 明治から平成まで』菅聡子

〈少女小説〉ワンダーランド―明治から平成まで
菅聡子
明治書院
2008.7.10
1575円

★★★★☆

 もっと早く読んでおけば良かった。

 面白かったです。先日読んだ『「少女」の社会史』も少女雑誌をデータとして明解な分析を見せたとても印象深い少女論の本でしたが、こちらもコレダ!と感じる一冊でした。『「少女」の社会史』はタイトル通りちょっと教科書的な香りが強いですが、こちらの『〈少女小説〉ワンダーランド』は読み物として楽しめるよう構成された「少女ってなんだろう、少女小説ってなんだろう」という本でした。もちろん過去の名作紹介もありますが、中核となっているのは少女小説の歴史と「少女」イメージの追跡です。
 特に印象深かったのは管聡子による本田和子のインタビュー。本田和子はここ最近読んできたような現代の少女論研究の発端となった人のようです。
 一人の著者による記述ではなく、少女研究に携わる様々な人の原稿を集めた物ですが、寄せ集め感はなく、編者の力量が窺える心柱の通った内容でした。

 以下に目次を引用しておきます

  1. 〈少女小説〉の歴史をふりかえる 菅聡子 藤本恵
    • 〈少女小説〉とは何か
    • 〈少女小説〉の黎明……明治期
    • 少女による少女のための〈少女小説〉の出現……大正期
    • 〈少女小説〉の成熟……昭和前期
    • 戦後から平成へ……昭和後期以降
    • INTERVIEW 1 いま、少女を語るということ 本田和子
    • COLUMN 少女的なるもの 1 尾崎翠 内藤紀子
  2. 〈少女小説〉をめぐる文化
    • 〈少女小説〉の系譜
      • 『若草物語』と日本の少女 ドラージ・土屋浩美
      • 『おしながおじさん』と1912年のモテ系女子大生 越智博美
      • 戦時下の少女小説――敵対者の消滅 藤本恵
      • 現代文学に見る「少女小説」のミーム 斉藤美奈子
    • 少女文化の諸相
      • 私たちの居場所――氷室冴子論 菅聡子
      • 少女小説からジェンダー・フリー小説まで――ハリー・ポッターシリーズをめぐって アマンダ・シーマン
      • イッツ・ショー・タイム――宝塚・ジャニーズ 根村直美
      • 「サッフォ」の眼差し――『花物語』と挿絵 渡部周子
    • INTERVIEW 2 コバルト文化と少女たち 田村弥生
    • COLUMN 少女的なるもの2 野溝七生子 河原塚瑞穂
  3. 名セリフで読む〈少女小説〉名作ガイド
  4. 『花物語』 『紫苑の園』 『赤毛のアン』 『秘密の花園』 『あした真奈は』 『グリーン・レクイエム』 『なんて素敵にジャパネスク』 『丘の家のミッキー』 『山田ばばあのに花束を』 『つかまえて』シリーズ 『まんが家マリナ』シリーズ 『さようなら こんにちは』 『時の輝き』 『デルフィニア戦記』 『十二国記』シリーズ 『マリア様がみてる』 『レヴィローズの指輪』 『彩雲国物語』 『〝文学少女〟』シリーズ

    • COLUMN 少女的なるもの3 森茉莉 倉田容子
    • 海外〈少女小説〉事情
    • COLUMN 少女的なるもの4 金井美恵子 竹内佳代
  5. 少女文化のキーワード

 この目次の一項目でも興味を引かれたならば読んで損はないはず。

関連書籍レビュー

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招き猫@豪徳寺

座布団招き猫1 GR DIGITAL F2.4 1/143sec ISO64 -0.3EV 久しぶりの豪徳寺。今回は座布団編。

 二組の招き猫が仲よく並んでほのぼのと。

 

座布団招き猫2 GR DIGITAL F2.4 1/32sec ISO81 -0.3EV 豆座布団の豆招き猫のミニセット。

 

座布団招き猫3 GR DIGITAL F2.4 1/32sec ISO81 -0.3EV 豪徳寺はツツジもほとんど終わり、緑がわさわさと濃くなっていました。招き猫奉納所も蚊だらけです。

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