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2009年11月の13件の記事

『Comicリリィ Vol.1』

comicリリィ Vol.1
RICE RIVER COMICS
2009.11.13?
1005円

★★☆☆☆

 新しい百合コミック雑誌らしい、ということで買ってみました。

 Amazonでは1~2ヶ月待ち表示になっていて手元に届くのはずいぶん先になりそうな気がしていたものの、18日にあっさり到着。奥附では11/13発行となっていますが10月末には流通しはじめていたようです。巻末の予告によるとVol.2は12月末。

 定期刊行を目指すようですが『つぼみ』同様単行本のような体裁です。内容的には百合姉妹が出る前にあった百合アンソロジーみたいな感じ。短篇10作。絵的にもお話的にも少し物足りなかったです。単純に好みの問題なのかもしれないですが印象に残ったのが山斗の『Don't say』くらいで次の号が読みたいか、と訊かれると考え込んでしまいます。『百合少女』というアンソロ?も間もなく出るようです。

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招き猫@豪徳寺+紅葉情報

 秋も深まる豪徳寺。見てきました。

写真招き

 猫写真は時折見かけますが招き猫の写真なんてのもあったり。

キティちゃん? 棚に載っていたのが転がり落ちちゃったのかな? キティちゃん関連グッズもやはりときどきお目見え。

2009.11.22の豪徳寺の紅葉状況

 そして2009年の紅葉状況。
 もうすでにかなり赤いです。今週末くらいがピークかな?

2008年以前の豪徳寺紅葉記事

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『あかね色シンフォニア』瑞智士記

あかね色シンフォニア
瑞智士記
(一迅社文庫
2009.10.20
650円

★★★☆☆

 DTMで『けいおん!』。
 一言にまとめるとそんな印象でした。高校に入学したばかりの主人公・そなの明るく楽しいDTMスクールライフが繰り広げられます、というお話でダメ姉さんや傍若無人のDTM部長、部活仲間が周囲を固めます。

 『あまがみエメンタール』『幽霊列車とこんぺい糖』の百合ものが面白かったこともあって百合成分に期待して買ったものの、百合分はサービス程度。一巻の段階では女の子しか出てこない学園物、という状態なのですが主人公そなには百合属性は(まだ?)なさそうであるのに百合好き読者向け描写が多いのが「サービス」と感じられたのかも。『あまがみエメンタール』は完成していた原稿を出したので作者の特性がよく出たのかもしれませんが、今回のは出版社にテンプレ押し付けられた凡作って印象でした。そんなありきたりのラノベじゃ電撃みたいな大御所には対抗できないよなぁ、と思ってしまいます。せっかく百合や女装といったフェチな漫画のジャンルを牽引しているのにそれを生かすライトノベルではなくて無難なテンプレ話書かせているようではレーベル自体が危ういような。

 一方で作者の音楽好きというのははっきり伝わってきて「DTM楽しそう」と思えました。『幽霊列車』も『あまがみ』も登場人物的には2+αくらいの感じでシンプルだったのですが、今回のお話は人数多め。視点はヒロイン・そなの一人称的三人称。

 雰囲気からすると長篇シリーズっぽいので人間関係もDTMもまだまだこれからの印象。続刊に期待。

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『空色ガールフレンド』リカチ

空色ガールフレンド
リカチ
一迅社百合姫コミックス
2009.11.18
900円

★★★★☆

 11月購入の百合姫コミックスの中で一番『百合姫』本誌と雰囲気の近かった一冊。
 協調性を欠く転入生の樹里とさばさばした男の子っぽい広海。互いを意識しあう二人なのだけれど、積極的にアプローチしてくる樹里に対して、淡々とクールな、実は奥手キャラである広海は率直にはなれなくて。これです、これ。中学生ってそんな年頃だった、とじたばたしたのでした。ざっくりとした手触りの表紙の水彩的な雰囲気が中身とよくマッチしていると思います。表紙買いでOK。
 『百合姫』本誌でもこの人のお話読みたいな。

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『湯けむり♨サンクチュアリ』天野しゅにんた

湯けむりサンクチュアリ
天野しゅにんた
一迅社百合姫コミックス
2009.11.18
900円

★★★★☆

 百合姫陣営はヨソではあまり見ないタイプの作家を幾人も擁していて天野しゅにんたも間違いなくその一人。鄙びた温泉――までは割と普通の設定の気もするのですが、秘宝館に田舎ストリップと昭和テイストなネタと百合の組み合わせはたぶんこの人だけ。表紙タイトル上とか本編のいっちゃん最後とかも昭和テイストおやじギャグを愛する心が滲んでます。I Love New York,, Welcome to the soap land!!ってどーゆーノリだ、と笑ってしまいました。そうそう、同時発売の他のタイトルにはどれも帯がついていたのですが、これだけないゾ、と思いかけてよくよく見るとほとんどカバーサイズの帯が。徳間のSF赤本みたい。で、帯を捲ると……。

 鄙びたおにゆり温泉を舞台に六組の百合カップルが登場。とんとん拍子に話が展開してしっぽり。軽妙な落語の小話みたいなイメージの艶話。百合姫本誌での天野しゅにんたとはちょっと違う雰囲気です。ちびキャラはやっぱりお馴染みのアレ。

 私は楽しく読んだのですが、アクが強めの作風でどういう読者にお勧めすればいいのかよくわかりません。公式サイトの試し読みコーナーで好みに合うかどうか確かめるのがお勧めです。

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『ハニー★カルテット』所ケメコ

ハニー★カルテット
所ケメコ
一迅社百合姫コミックス
900円
2009.11.18

★★★★☆

 明るくライトな学園忍者コメディ。ハットリくんというか忍たまというか伊賀のカバ丸というか、そんな感じのある意味少女漫画では伝統?の忍者モノ。明るく元気なギャグ体質の主人公風魔とちょっと切ない服部の学園ライフ。冒頭ページを読んで「この絵柄でえっち描写があるの?」と思う可愛らしい絵だったけれど、お色気シーンも読んでみれば違和感もなかったり。
 クールな振りして切ない服部が妙に可愛らしかったのでした。

 一迅社モバイルからのシリーズということでベッドシーンの存在も前提ですが、コメディ成分の方が強いです。絵柄的にあまりエロを予感させないこともあって予備知識なしで手に取るとびっくりするかも。エロ描写有りを示す表記があってもいいかも。あ、帯がそれなのかな。裏表紙側の帯を見るとベッドシーン満載に見えますね。

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『乙女戦士ラブリー5』城之内寧々

乙女戦士ラブリー5!
一迅社百合姫コミックス
2009.11.18
900円

★★★★☆

 18日発売の百合姫コミックスは一迅社モバイルで配信のある五冊。買いに行った店では『極上♥ドロップス③』が見あたりませんでしたが他の四冊をまとめて買ってきました。

百合物色々 結果から言うと今回買った分は全部良かったです。一迅社公式では試し読みもできるみたい。まずは城之内寧々の『乙女戦士ラブリー5』の感想から。

 ロリータファッションの心意気みたいなものが詰まった一冊。一迅社モバイル物ということでエロ有りで今回の発売分の中でも一番肌色濃度高かったです。シーンの過激さもあるのですが、乳。とにかく乳。『爆乳戦隊ふるるん5』って感じです。スレンダーキャラもいますが。
 ゴシックやその周辺のファッションというのは日常の中の戦いといった色もあり“乙女戦士”的なイメージにはぴったりの要素かも。ストーリーとしては“戦隊ゴッコ”なのですがエロも含めてゴシック&ロリータという生き方をポップでちょっぴりおばかなノリの中に詰め込んだ感じです。えっちシーンが倒錯的であったりSMちっくであったりするのもたぶんフリフリの衣装を着ることと無関係ではないはず。ゴシックやロリータが持つある種の下品さ、悪趣味さも魅力です。

 煩悩いっぱい、お洋服いっぱい、乳もいっぱいですが、記号化されてあざとくなってしまった“萌え”とは少し種類の違うロリータ的な何か、ゴシック的な何かが感じられてぐっときました。割ときつめの18禁描写なので、あくまでもその手の物に拒否感のない人向けかと思います。

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『北欧空戦史』中山雅洋

北欧空戦史
中山雅洋
学研M文庫
2007.11
788円

★★★★☆

 面白かった。良かった。とても良かった。

 タイトルの通り北欧三国、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの航空黎明期から第二次大戦終結までの空軍の活躍を描いた航空戦記。小説ではなく実際の戦争の記録です。1982年に朝日ソノラマから刊行されていた本の再刊。

 ソ連とドイツの二大国に挟まれて戦乱の時代を生き抜いてきた北欧の小国の空の戦記。
 大国の身勝手な論理に振り回されながらも強大なソ連を相手に善戦し、時代遅れの少数の飛行機で10:1の撃墜被撃墜率で独立を守り抜いたフィンランド。第一次大戦、第二次大戦ともに直接戦争には参加しなかったものの中立を守り戦後も独自の強力な空軍を擁することとなったスウェーデン。ドイツによる占領の憂き目を見たノルウェー。
 フィンランドの奮闘ぶりは本当に感動的で、戦記物にありがちな陶酔感とは無縁の冷静な語り口ながら読んでいてフィンランド空軍を応援したくなりました。映画『ダーク・ブルー』もチェコ人飛行隊を描いた印象に残る話でしたが、このフィンランド空軍の冬戦争も映画にできそうなそんな話です。

 戦記物らしい勇ましいお話ではなく列強に翻弄されてきた小国飛行機隊のドキュメンタリ。お勧めです。

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『つぼみ Vol.4』

つぼみ VOL.4
芳文社まんがタイムKRコミックス GLシリーズ
2009.11.11
980円

★★★★☆

 comicリリィ Vol.1と他にもう一冊と一緒に11/3にAmazonに注文しておいたら「11/13~15お届け」と表示されていたのですが、15日に届いたのは『つぼみ』だけ。11/3時点では『Comicリリィ』は2~3日でお届け、になっていたのに他の本の予約と合わせると取り置きしてくれないようで。今見ると1~2ヶ月後だとか。む。

表紙 鳴子ハナハル
『つぼみ』の表紙は中間色というか日本伝統色っぽい色遣いで統一してきているようです。この表紙もいい感じ。
扉絵 青樹うめ
四コマ漫画の『ひだまりスケッチ』の人。萌え四コマは割と百合風味なキャラが紛れていたり。
「星川銀座四丁目」玄鉄絢
クリスマスイベント。那珂川先生は普段どんな授業してるのだろう、なんてふと思いました。ちゃんと先生できているのか心配な感じのキャラです。そういえば出勤拒否もしてたりする先生なんだっけ。
「しまいずむ その6 ぺろぺろさせて」「しまいずむ その7 もみもみさせて」吉富昭仁
なんでこの人は足好きなんだろう。『Blue Drop』の番外篇でも足フェチしてた気が。
「無限遠点」関谷あさみ
Vol.2の「∞遠点」の続編。今回は姉妹の回想+新キャラ篇。Vol.2では読み切り短編かと思ったのだけれど長篇化しそうな展開に。
「わたしのアヒルの子」水谷フーカ
Vol.1の「この靴しりませんか?」、Vol.2の「オオカミの憂鬱」どちらも面白かったこの作者、今回も良かった。
「エビスさんとホテイさん 第4話」きづきあきらサトウナンキ
意地悪に年季の入っていたっぽいホテイさんが意外に純情乙女であることが判明。前回のような大イベントはなかったけどホテイさんに大きな転換点が。
「ふへんの日々③」秋★枝
にじにじ、そーっ、ぴとっ。笑ってしまった。関西弁+普段着な感じの二人。三回目。
「思い出箱」久遠あき
恋人ごっこをした高校時代の友達との再会。絵柄はプレーンな感じだけどでも少女漫画らしさもあってで割と好み。お話も地味目ながらきちんと纏まりがあって好印象。
「恋人。」大朋めがね
独立したお話?と思ったのだけれど『つぼみ』掲載作はシリーズなのでした。登場人物は共通しているけれど割と毎回印象を変えてきているようで楽しみ。
「恋の三角」小川ひだり
少年漫画風のホットなノリが楽しい。もし続篇が出るなら毎回一人ずつ独特のネタで迫ってくる新キャラでハーレムを作るとかなのでしょうか。お人形ごっこのノリが熱い。
「ガールズトーク」コダマナオコ
美人キャラが見事に美人オーラを背負っててお見事。意外性の設定もぐっとくる感じでイイ。
「ミチ」「シフォン」吉田美紀子
普通の設定の話なのにやっぱりこの人の話にはどこかシュールな空気がある。不思議。
「ガールズライド」磯本つよし
作者はバイク漫画が得意な人。百合誌によく引っぱってきたなとびっくり。『つぼみ』でも期待に違わず女の子をバイクに乗せてます。主人公はお父さんのおさがりだというDream50――かと思ったらCB72ベースのCR風カフェレーサー?(作者ブログによるとCB93だそうです。続篇の予告も!) 渋い。きっとお父さんはベベルのDUCATIとかCBXの6気筒とかに乗ってるに違いない……。年代的にはおじいちゃんのお下がりのお下がり、かな。
「私の嫌いなあなた」かずといずみ
アニメにもなった『貧乏姉妹物語』の作者。旧ペンネームのいずみ名義での『ちょこパフェ』も面白かった。今回はごく短い話。ああ、ストッキングいいな、って変な感想になってしまいました。
「ひみつのレシピ 4ページめ」森永みるく
ギャグ調の連作短篇。森永みるくはこんな感じの擦れ違いギャグ、うまい。

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『yomyom vol.12』

yom yom (ヨムヨム) vol.12 2009年 10月号
新潮社
750円

★★★★☆

 『yom yom 2008年 03月号』の「丕緒の鳥」に続いて小野不由美の十二国記シリーズの新作短篇「落照の獄」が掲載されているということで買ってみました。

 お目当ての十二国記がとても良かった。面白かったです。
 講談社X文庫WhiteHeartという少女小説レーベルからスタートした十二国記。実はさらにその前の新潮の『魔性の子』から始まっていたとはいえ十二国記が十二国記として成立したのは少女小説としてでした。その十二国記シリーズも今は少女小説の面影はほとんど残らないハードな中華ファンタジーに。登極間もない女王・陽子の姿を描いた前作「丕緒の鳥」。今作は「傾いている」と凶兆が示されながらも政情不明なままであった柳国の状況を連続殺人鬼・狩獺(しゅだつ)の裁判に絡めて描いたもので、十二国記ファン待望の最新話。

 テーマは犯罪と更正と法律。狩獺は連続殺人犯であるようなのですが、十二国は天帝が理を支配する神の実在する世界。柳国の傾国と殺人鬼の出現、犯罪者と更正、国と法制度、理と情と多くの要素が複雑に絡められ鮮やかな文様を織りだしていきます。理を感じさせる整然とした構成、引き込まずにはいられない文章。やっぱり小野不由美は小野不由美でした。すごい。

 雑誌全体を見渡せば読み切り小説が九本とエッセイ的な読み物が多数で連載はないので気紛れに手に取れる小説誌というスタンスのようです。エッセイでは瀬戸内寂聴や嶽本野ばら、インタビューの三浦しをんといった私的には馴染みのある作家たちが書いていたのも嬉しい。ちなみに三浦しをんはインタビュアーの側です。

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招き猫@豪徳寺

20091103_01 招き猫の奉納所には時折絵馬が紛れ込んでいたり。

20091103_02 猫足の家具、と言えばなんとなく高級品ですがこれは招き猫が足になっているハンドメイド風味のテーブル。
 肉球らぶりー。

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SF童話『ティントーヌウガーミ』

 第26回福島正実記念SF童話賞に応募した原稿を公開します。

ティントーヌウガーミ
ティントーヌウガーミ
2009.11.2公開
2010.10.16更新
ダウンロード
「悪者なの?」
小さな悪い火星人Mash_3Mash_1Mash_2
※画像はいちご星人の部屋様の素材よりお借りしました。

火星に引っ越してきたばかりのユミコの目の前に小人が現れた! 悪の火星人だと名乗るその小人とユミコのお話。
ジャンル:SF童話・小学校中学年以降全年齢・50枚
  • 青空文庫ファイルは青空文庫タグを使用しています。一般のテキストエディタでも表示できますが、青空文庫ビューワ(フリーソフトがたくさんあります)で表示するとより読みやすくなります。
  • 青空文庫ファイルはZIPで圧縮しています。
  • 枚数表記は400字詰原稿用紙換算です。

注意事項

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『琥珀の都 カリーニングラード』蓮見雄

琥珀の都・カリーニングラード―ロシア・EU協力の試金石
蓮見雄
東洋書店 (ユーラシア・ブックレット)
2007.6.20
630円

★★★☆☆

 カリーニングラードの歴史と現状に触れた本。全65ページと小冊子くらいのボリューム。
 タイトルからすると「琥珀に関する本なのかな」という感じで、カリーニングラードについて資料集めをしていたことと、琥珀の資料も欲しかったということで「両得」と思ってAmazonでポチしてみました。
 実際の内容は21世紀のカリーニングラード経済の話でした。琥珀に関しては経済の一部という感じ。とはいえ、ぴんと来なかった琥珀採掘の規模もこの本で掴めたのは大きな収穫でした。
 ネット上にもカリーニングラードの資料は少ないので興味深く読めました。読後の印象としては「現代のロシアなんだ」です。ソ連時代を引きずるロシアの混乱した経済状況が窺える内容でした。EUとの対比と言うこともあってロシアの強引な政治姿勢や癒着や袖の下を育てるような特区制度に感心してみたりもして、日本の官僚体質を連想しました。

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