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『384,403km―あなたを月にさらったら』向坂氷緒

384,403km――あなたを月にさらったら
向坂氷緒
ティアラ文庫
2009.9.3
520円

★★★★☆

 ティアラ文庫のポップ系でえっちな百合ライトノベル。

 読みやすい文章。玄鉄絢のイラストととてもバランスの良い雰囲気、キャラクター。パッケージと中身の一致度が高いです。

 気紛れで猫のような幼馴染に心を奪われた主人公。幼稚園から小学校に上がる際に離ればなれになってしまったけれどようやく高校で再会して――。なのに肝心の幼馴染は学園の魔女が支配する恋愛勉強會に囚われている!? というお話です。あ、あれ? そこのシーンは官能描写ないんですか、こっちは……あ、詳しく描写できないシーンなのかな。と前半はお預け度高めです。後半はどうかといえば、え~と、読んでのお楽しみ。
 タイトルはなんとなく宇宙物っぽいですが学園物です。甘々なだけでなくて苦くもあったりして心理描写の起伏もあります。

 ライトノベル的な表現がちょっぴり浮いている部分がある気がするのが微妙に惜しい。私が読者としてラノベ的表現にあまり馴染めていないだけかも。えっち描写も心理描写も好印象でした。その手の描写のある百合物でも抵抗ないよ、むしろばっちこーいという方にお勧め。えっち描写は『愛百合女学園』同様、モロの用語や猥語は避ける比較的なソフトな感じでした。好みで言えば下品にならない範囲でもう少しねっちり、いえ、こう愛でていく過程を細かに描写してあるといいな、なんて思ったのでした。ベッドシーンでは少し意外な展開もあったりして楽しかったです。

 ティアラ文庫公式に電子書籍版のダウンロード販売があります。紙本が入手しづらくなっていると思います。

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