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『モマの火星探検記』毛利衛

モマの火星探検記
毛利衛
講談社
1400円
2009.10.9

★★★☆☆

 宇宙飛行士・毛利衛の書いた火星探検SF。対象年齢は小学校高学年くらいから、かな。


 毛利衛の顔や声をテレビでご存じの方も多いでしょう。くっきりとした話し方。印象深いキャラクターで「毛利さん」として半端な芸能人よりずっと知名度があるのではないでしょうか。

 毛利衛のSF小説。テレビで見るあの顔と声で物語が頭の中に読み上げられました。文章もやはり毛利衛らしさが現れていてくっきりはっきり明晰。ですが小説はスピーチよりは印象が薄めかもしれません。
 物語は世界初の火星有人探査に参加したモマという人物によって語られ、設定的は『ミッション・トゥ・マーズ』や『レッド・プラネット』、あるいはNHKで放映されていた火星探査ドラマを彷彿とさせる感じです。デテールはさすがに宇宙開発事業の参加者ということで「ありそう」な感じ。細々と描写に腐心しているわけではないですが必要にして十分で文句なし。ストーリー的にもきっちりと見所を押さえて盛り上げていますが、児童文学よりのSFとしてはもうすこしドキドキ・ワクワクしたかったかも。丁寧に、わかりやすく書かれていて好感の持てる話なのですがもう一押し何かが欲しかったです。探査では化石なども登場して好みの要素で構成されていただけに「もっともっと」と駄々を捏ねたくなりました。

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