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『キミ恋リミット』百乃モト

キミ恋リミット
百乃モト
一迅社IDコミックス
2010.5.18
900円

★★★☆☆

 今回の一迅社モバイルからの二冊を見て、おや、帯が変わったかな、と思いました。前回のモバイルの新刊(『ラブフラッグ★Girls!!』高橋依摘かな?)まではベッドシーンを売りにしていた感じだったのですが、過激さのアピールが控えめに。——もしかして非実在青少年条例案の影響だったりして。う〜ん。二冊とも内容的にえっち描写の比重は(モバイルのシリーズでは)低めなので内容に即した帯というだけなのかもしれませんが。

 えっち描写の比重はさほど高くない、と書きましたがカラー扉や冒頭数ページからベッドシーンですしその後もそれなりに情交シーンはあります。が、メインとなっているのはエロではなくて重めの人間関係。主人公の性格がお気楽で直情径行というか刹那的というかでギャグ乗りではあるのですが、三角関係ベースでウェットな感情を描いていることもあって本筋はどっしり系。

 ケータイで読んでいる現役学生世代や定職にうまく馴染めなかった若い世代は主人公の園に共感を持つ人も多いかもしれない、と思ったのでした。ダンボールハウスは「ありえない」というギャグ的設定ですが、そんな生活がすぐ背後に待ち構えているかもしれない世代の気持ちと重なりそう。

 私は三角関係の設定が苦手だったこともあっては少なめとなりましたが二人の間で揺れ動くストーリーがツボな人にはぐっと来そうな感じでした。

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