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『東京奥多摩のヒカリ』

東京奥多摩のヒカリ
磯本つよし
少年画報社ヤングコミックコミックス
2007.7.4
580円

★★★☆☆

 これはなんというか。
 ドカティ天国。

 イタリアのオートバイにDUCATIというのがあります。車で言うとフェラーリ……ほどは高価ではありませんがスーパーカーっぽいイメージの二輪車ばかり作っています。motoGPやスーパーバイク選手権のようなレースでも活躍しているパフォーマンスイメージの強いメーカー。日本にも熱狂的なファンがいます。

 作者も自分でMikeHailwoodReplicaという1980年代のモデルに乗っている熱烈なドカティファンであるらしく、この『東京奥多摩のヒカリ』はドカティだらけ。750F1改、ベベルギア駆動カムの900SS、排気量不明のSL PANTAH……。こんなにドカティオンパレードな漫画は他にないでしょう。ただひたすらドカティを描くために作られた漫画であると思います。
 BRAVO!

 作中ではオートバイアクションがトライアル車のような非常にアクロバティックな走り方に脚色されています。現実離れした派手な走りっぷりで乗り物がドカティでも金田のバイクでも大差がなくなってしまっているのが残念。
 また、ポップなノリのオートバイアクションを中心に話が組み立てられているためかストーリーが「オートバイを走らせる絵面を作るため」っぽくなっていた感じも強かったです。「ドカティを存分に描きたい」というのとポップなSF的アクションの作風の融合ということで必然かな?とも思ったのでした。ストーリー漫画としては以前読んだ『エナ』の方が楽しかったのですが、とにかくドカが走りまくるというだけでドカファンには嬉しいはず。ドカティファン、もしくは60年代〜80年代の二輪・四輪ファンにお勧め。

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