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『つぼみ』vol.8

つぼみ VOL.8
芳文社まんがタイムKRコミックス GLシリーズ
2010.10.12
980円

★★★★☆

 隔月刊行となった『つぼみ』。今回も水準が高かった。個別に感想行きます。

表紙 私屋カヲル

 彩度低めの中間色でどこか日本的な色使いだった表紙が前号からかな? 一色だけぱりっとした色を使うようになった気がします。今回は青。ネットで見られる画像と実物の発色が少し違う感じ。私屋カヲルらしいキャラ。部屋はどこかモデルがありそう。

カラー口絵 加茂

 ああ、こういうイメージ。スカーフタイはきっちり、スカートも短過ぎず、みたいな。百合のイメージだとなぜ少しばかり古めかしい感じになるのだろう。

星川銀座四丁目 玄鉄絢

 今回は時間を巻き戻して乙女と湊先生の出会い編。むう。乙女はハーフ設定だったのかー。識別用の色分けかと思ってました。どうでもいいけど湊先生、台所やお部屋の散らかりようが素敵です。前回まで先生の部屋がきれいに片付いていたのはほんとにぜんぶまるっと乙女のおかげだったのか……。

ひみつのレシピ 森永みるく

 おおう。今回は以前にちょろっと会話に出てきた料理部の前部長が登場。強力なライバルに若槻は気が気じゃなくて、となるのだけれど。う〜む。若槻はホステスに絡むエロオヤジ風味。あだ名はバカツキかな。全国の若槻さんごめんなさい。若槻が単なる発情ではなくきちんと恋愛できるようになるステップを描くことになる……のだと思うのだけれど、先はまだ長そう。乙女心養成ギプスとか必要な気がします。
 今回登場したお菓子は作ってみたくなりました。正しい名前はライスクリスピートリーツの模様。これ、マシュマロ作るところからやるとふわふわのができそう。

ロンサム・エコー きぎたつみ

 う〜む。中編を読んだときの印象のまま展開したのですが、これは最終回一話で解決するには重すぎる素材だったかも。ばしっとオチをつけましたが、この種のストーカー犯は「諦めさせる」ことは非常に難しくて完全に隔離できなければ再発しそう。解決したというという読後感が得られていない……。んでも百合話でこういうテーマに取り組んだという点でイイナ、と思ったのでした。

Green 大朋めがね

 むむぅ。今回、キャラがちと混乱しました。前回のお話がすごく良かっただけに今回は惜しい感じ。前号、前々号を読み返して白石さんの名前を思い出しました。

花と星 鈴菌カリオ

 この作者は『つぼみ』初お目見え。これはヒロイン二人くっつけるの大変そうな設定。小二から中三まで打ち込んできた卓球を断念した元凶が高校で目の前に現れたらキビシーよなーと共感。続き物になるのかな。

めとらば かずといずみ

 小桃の出番が少ない。さみしい〜。作家先生と小桃がお話の後でどんな関係を築いたのか気になりました。

レンアイマンガ コダマナオコ

 黒井先生は普段着ばかり。きっと、そのうち、いつか、ドレスアップイベントが来てくれるに違いない。もっさり寝間着もなかなかお似合いではあったけど。イケメンの24歳編集を足蹴にする会は楽しそうだと思ったのでした。NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」のヒットもあって漫画家モノにはいい風が吹いているし、この話も「絵の可愛いお話」という最初の印象からすると意外に思ってしまうくらい漫画制作に踏み込んでいるしでイイ展開している気がします。今回の終わりから“転”が始まるのかな。続編が楽しみ。

神様とあめふらし 由田ちゆ

 vol.7での「わたしの花」でも思いましたが、この作者は沈黙や空気の描写に注力している印象。あと一息で快音の鳴るヒットに届きそう。応援したくなる感じ。

ふとめちっくらぶ 小川ひだり

 森公美子とウーピー・ゴールドバークが好きな私にはかなりツボなキャラ設定。この話が気に入った人には洋ドラの「クリミナル・マインド」シリーズもお勧めしたい。ハードな猟奇事件を扱うので「CSI」シリーズがへっちゃらって人向きですがガルシアってキャラが最高にキュートなのです。
 あれ? 漫画の内容に触れてないや……。

夏の思い出 宮内由香

 しょうこちゃんは泣きぼくろがえろい。

タンデムLOVER カサハラテツロー

 vol.5のタンデムLOVER第一話に登場した子が再登場で一時帰省。故郷の出身校でタンデマインに乗る羽目に。今回の話はメカ操縦の魅力と友情とがうまくマッチしてました。GJ。百合話でこんなマシン・コントロール描写が読めるとは思わなかった。メカ物ってただメカが活躍すればいいわけじゃなくて手足になるその実感が魅力だと思うのです。シビレタ。今回おやすみの「ガールズライド」磯本つよしも対抗してライダー魂を見せてくれぃ!

エンドレスルーム 藤が丘ユミチ

 むむむ。今回のお客キャラはいいな。今回の話はこれまでの「エンドレスルーム」でダントツにイイ。

ゆめよりすてきな 縞野やえ

 これはなんというか百合漫画読者像のような。作者はちょっとコミカルというかポップというかギャグ調の表現力に華がある気がします。

プライベートレッスン ナヲコ

 はねちゃんの登場で小さな“転”が来て今回はタメの回っぽい。たまごのお話は最初の連弾シーンの快晴以来曇り空っぽい空気が多いので次回かその次あたりにはすぱーんと晴れた空気の話が読みたいな。

しまいずむ 吉富昭仁

 吉富は『つぼみ』ではもう完全にヘンタイ路線一直線。単行本も出てヘンタイ第二章?

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