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2011年2月の13件の記事

コミックシーケンサー・コミPo!購入

 コミPo!を買いました。

コミPo!で描いた日記漫画

 体験版もしっかり楽しんでそろそろ製品版を買おうかな、と思っていたところにVectorの全商品10%OFFセール。渡りに船と購入しました。

 キャラクタデータは体験版で作ったものを引き継げました。アイテムがぐっと増えて楽しさアップ。ふ〜む。予想したよりいろいろできそう。

 とはいえ、すでにあるお話をコミPo!で漫画にしようとするとアイテム不足で進まなくなりそうです。コミPo!環境を前提にお話を作るのが吉みたい。貼付けたレポ漫画では不足アイテムは画像取込で対応するオチにしましたが、これはちょっと難しい……かも。

 コミPo!は3Dと2Dとの組み合わせのラクチンさ、操作のわかりやすさが出色だと思うのですが、一点、3Dモデルと視点の調節——距離・画角の関係調整がイマイチです。「近寄る」「離れる」の距離調節がカメラアングルコミPo!のカメラアングルアイコン機能での三段階+αしか調整できなかったりします。画角も広角側が足りない感じ。※3/3のver.1.22.01アップデートにて広角側画角が拡大され強いパースをかけた絵作りができるようになりました。 わかりやすさと自由度がしのぎ合う部分ですが、なんとか両立させる良いUIを捻り出して欲しいところ。

 コミPo!は発売からまだ三ヶ月弱。機能もアイテムも「もっと!」と言いたくはなるものの、3Dモデリングソフトの膨大な作業に途方にくれることもなく、デッサンの練習を積み上げていく必要もなく、そこそこ見映えする漫画が宣伝文句通りにポッと作れてしまいます。ウデはからきしだけどお絵描きは大好き、という身にはこのソフトは福音そのもの。
 体験版を試して、面白くて、購入にまで至ったパソコンソフトは久しぶりです。

★ ★ ★

 コミPo!でいくつか漫画を作って思ったのですが、意外と時間がかかります。手書きをするのに比べればすごく楽で速いはずなのにあーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返していたら、ここに貼った一枚を作るのに四時間くらいかけてしまっていました。
 そして四、五枚分ほど作ってみるといつの間にかカメラワークが緩くなってきてキマらない絵面に。わーん。ソフトに慣れれば時間がかからなくなるかと思ったら、試行錯誤を省略すると途端にヘタになるという怖さ。キマった絵面を作るには手間をかけてやらなくてはいけないのかも。そういえばスチル写真でも、良いポーズ、構図を引き出すにはやっぱり時間がかかるんだよなーと思い出しました。
 プロの漫画家さんの苦労の一端が垣間見えたかも。ペンを握る前の段階も大変だったんだ……と。

 などと書いていて思ったのですが、コミPo!のポーズや構図を決めるときにモデルさんが撮影会でするようにポーズをリアルタイムで変化させて、「ココ!」というタイミングで構図・ポーズ決定をするUIとかどうでしょう。コミPo!を使っているととても写真的だなーと思ったので。
 う〜ん。ポーズエディタの搭載のが先か〜。

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『女の子のナイショの話』乙女☆妄想族編

女の子のナイショの話
乙女☆妄想族編
kobunsha BLコミックシリーズ
2011.1.27
950円

★★★★☆

 三十五人の漫画家によるライト百合エッセイ漫画アンソロジー。

 顔触れが豪華です。
 風樹みずき、江成いちこ、松ちい、吉田世、井波はじめ、壱コトコ、江戸屋ぼち、袴田めら、四位広猫、むっちりむうにい、はなも大王、梅谷千草、富糸まつ、七迫雅、有香子、新堂霧烏、岸本さとる、霧野むや子、あづま笙子、CaraWey、島津美保、居住川いち、小虎、加賀未春樹、水沢充、am.、貴里みち、南方純、かのか、とろしお、石見翔子、みずなともみ、かずき伊緒、国島咏李、菊野郎。
 BLレーベルでの制作ということで掲載作家もBL繋がりなのでしょうか。初めて見る作家さんもいっぱいいて新鮮でした。百合漫画でお馴染みなのは七人……くらいかな。

 内容的には「女子高時代を中心に、百合っぽい女子同士のスキンシップにまつわる思い出をエッセイ漫画にしました」という感じで帯の裏表紙側には「作り話と思いきや……ぜ〜んぶ実話★」と煽り文句がついています。たわいないガールズトーク風ですがこういうのは百合オタ的にも楽しいです。とても、いい。
 ただしシリアスにセクシャリティに悩んでいる人が読むと「ヘテロの人ならではのカジュアルハラスメント」と感じられる要素もあるかも。

 男性が読むとファンタジーかもしれませんが女性が読むと「あるある」と「え〜?」まっぷたつに意見が分かれそう。最近の言い方だと“カジュアルレズ”ということになるのかな? スキンシップ過剰女子の生態を面白おかしく綴っている話が中心でした。絵柄はあっさりめ四コマ的でシンプル&コミカルなタッチが多かったです。

 掲載作家の中ではam.、とろしおという人の百合漫画を読んでみたいな、と思いました。絵柄の印象だけですが。
 第二弾が出ますように。

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『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀

クォンタム・ファミリーズ
東浩紀
新潮社
2009.12.8

★★☆☆☆

 昨年十一月頃に感想だけ書いて公開しそこねていました。

★ ★ ★

 東浩紀がTwitterで

『クォンタム・ファミリーズ』、SF大賞の候補にもならなかったー(泣)。

hiroki azuma on twitter

と呟いているのを見て「おー。自信作だったのだな」と読んでみました『クォンタム・ファミリーズ』。三島由紀夫賞も受賞した作品だとか。

 ところが読み始めてすぐに失敗を悟りました。平行宇宙世界テーマだったからです。私はタイムマシン物と平行宇宙世界物が苦手なのです。

 苦手、といっても読み始めてしまったら意地でも読み通したいもの。というわけでなんとか読了したのですが、やっぱり気に入らず。
 いや、出来はすごく良いです。核家族→量子家族クォンタム・ファミリーズというのもとんちが利いているし、投入される理屈や思想関連のワードはとんがった雰囲気で悪くないし、複数の平行世界を舞台に一方通行の作用を複数、相互作用する世界をひとつ用意して入り組んだストーリーを用意した構成力は素直に「すごい」と思いました。
 でもやっぱり平行世界への通路が量子コンピュータをゲートにガジェットや用語でそれらしく仕立ててはあっても古典的な平行世界物でしかないことにがっかりでした。平行世界というアイデアの陳腐さは隠しようがなかった、ということなのだと思います。
 嫌いな要素は平行世界だけではなく村上春樹ネタや趣味の悪い性描写、登場人物が揃ってにちゃんねら的なガサガサした荒廃したキャラであったりともうキライの塊。ここまで嫌いな物ばかり揃うと逆に清々しいくらい。エンターテイメントの甘い幻想を排した純文学!ということなのかもしれないですが、露悪趣味としか思えませんでした。文章もぼくはぼくはぼくはぼくはの連発で全体的に肌触りの粗い印象。
 と悪口を並べましたが、この『クォンタム・ファミリーズ』は間違いなく労作です。出来も、私の好みに合っていないだけでここ数年のSFの中ではすごく良いのではないかと思います。少なくとも投入された要素の膨大さ、構成の壮大さ、最後に向かって収束していく様は間違いなしの一級品。SF的アイデアで家族というテーマに真剣に取り組んでいることも確か。

 SF大賞に相応しい——ノミネートされるような作品か、といえばやっぱり違うような気はします。量子力学はコペンハーゲン解釈ではなく多世界解釈を採用しているようなのですが、その多世界が恣意的で量子力学の多世界解釈とはまったく違う。量子コンピュータも現在考えられている量子コンピュータとは相容れないし、作中でのあり方も多世界間を繋ぐトンネルとしてのご都合主義アイテムとして使われます。描写の雰囲気はハードですがハードSFではありません。
 SF大賞の歴代受賞作を眺めても功労賞的な位置づけの印象があるのでノミネートされても不思議はないとも思いました。文句なしの力作、大作ですし、日本SFの方向性への影響は大きい気はします。

 Amazonの書評では「途中からだんだん複雑な展開に頭がついてゆかなくなり」なんて評もありましたが、たぶんこれはがさがさした感触の文章に読み飽いてしまったのではないかと想像します。お話としてはさほど複雑ではないので、気張った専門用語風の××場とか××理論とかもあまり気にせず読んで問題ないはず。難しげですが、純エンタメです。

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『Girls Love』1

Girls Love 1
一迅社IDコミックス 百合姫コミックス

★★★★☆

 百合版TL漫画的位置づけであった“百合姫Wildrose”シリーズが“Girls Love”シリーズとなって新登場。描写レベルでは成年コミックほどモロな感じじゃなくてティーンズラブものやレディコミと同じくらいだけど、性描写ありきの内容なので苦手な方は(このレビューの続きも含めて)避けるのがお勧め。

 どピンクだったWildroseとは表紙のイメージも一新してシックなキャラデザと色使いに。黒/金の背表紙。百合姫編集部的には“百合”と“GL”で言葉のイメージを分けたい、ということでのシリーズタイトル変更なのかな。ともあれ、肌色ばばーんという表紙じゃなくて買いやすくなったのは確か。

表紙 河井英槻

 シリーズタイトル変更に伴いカワイイ→カッコイイとモードチェンジしたことがはっきりわかるイラストでした。ネット書店で発売前に画像を見て、帯で下の方は隠れるんだろうなと思っていたのですが帯ナシ。指の表情にエロスが漂います。

扉イラスト ロクロイチ

 ぉぉぅ。……感想を書くと乳連呼になりそう。

恋のバランス・リー

 バランス・リー……ブルース・リー……駄洒落タイトルかっhappy02 ロクロイチ得意のちんちくりんキャラとクールビューティキャラのカップリング。クール美女の方が駄洒落タイトルを担当。

純情プレイガール 朝槻忍

 巻末の作者の言葉からすると新人の模様。見やすい癖の少ない絵柄でお話もきれいにまとまってて良い感じ。ほのぼの下克上。

ヒミツだけどね 三国ハヂメ

 仲良し幼馴染で堪えきれない思いを告白してしまい、嫌われちゃうかもだけどせめて最後にえっちを……と。

思い出結び 森島明子

 うまい。良かった。ちょっと窮屈に感じた12ページ。先輩と後輩の関係、卒業式の朝、しんみりとした空気、と恋愛物としてしっかりしたまとめ方で情感もたっぷり、黒髪の似合う学生キャラも可愛い。と思うのですが、シリアスなしんみりした空気とエロの組み合わせのためかな? 濡れ場なしの卒業の光景でも良かったかなーと感じてしまいました。えっちシーンはあるけどキャラたちの一番の関心もストーリーも性に向かっていなかったから、かな? 情交シーンにしっかり必然性を与えてまじめに真っ向恋を描こうとするのは森島明子らしいとも思ったのでした。

ヘビロテ★ランジェリー

 『つぼみ』の「レンアイマンガ」で好調なコダマナオコが百合姫系に。ポップで愛らしい絵柄、TLで培った?ノリ。こういうタイプの作品もあってイイ。百合以外では王道の気もするんだけどなー。下着ネタをとても可愛く読ませてくれました。
 ……ヘビロテってタイトルは勝負下着がってことになるのでしょうか。

夢見る夜明け 天野しゅにんた

 天乃しゅにんたは独特のゆるい雰囲気があるなー。おおらか? 泊まりがけの女子会で寝こけている仕事仲間にセクハラを、という話。百合姫本誌でもまた描かないかな〜。

あまいなみだ 再田ニカ
 『Raubritter*』で明るくのびのびした雰囲気が印象的だった再田ニカ。天乃しゅにんたと掲載が並ぶとぽわんとした空気の一帯が。和菓子屋さんのバイトの二人のお話。ふむ〜。和菓子屋さんらしい和服の制服もいいな。

ヒトヒラの花びら ピエール山本

 この人、好みだ〜。『百合姫Wildrose』Vol.6でもVol.5でも良かったし。コントラストの高い絵柄にコメディ的に強調された表情がいい感じ。毎回切り口を変えてきているようで今回は伝統的な女子高ものっぽい雰囲気。

 今回はコダマナオコが来て新風が吹き込んだ印象でした。アンソロジーということで今後も百合姫の読者にとって新鮮な人を紹介してくれると嬉しいな。

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『なずなのねいろ』3 ナヲコ

なずなのねいろ 3
ナヲコ
徳間書店リュウコミックス
2011.2.12
650円

★★★★☆

 「なずなのねいろ」シリーズ、待望の完結編。

 楽器が弾きたい。

 よくわからない衝動のようなものが押し寄せてきて、読んでいて涙が出ました。なんでだろう。ストーリー自体は、シナリオは、ハリウッド映画みたいに計算され尽くした「すげー」じゃないです。少なくとも面白さのため、感動のために計算され尽くした構成がなされているわけではないと思うのです。しっかりした話に組み立てられてはいてもそれは裏方っぽくて、登場人物たちそれぞれの楽器への思いがそれぞれの形でぎゅぎゅぎゅーとなっていてどばーっと揺さぶられました。業の中心にはいつも音楽。このぐっと来た感じはうまく言葉にならない。とにかくこのシリーズ、読んでよかった、と心から思えた数少ない漫画となりました。

 思春期の少年少女が集まり三味線に触れ、やっぱり恋模様も描かれはするのですが「なずなのねいろ」は明らかに恋愛漫画ではなく音楽漫画。楽器に魅せられる登場人物たちの思いの熱さが一巻からずうっとブレずにしゃきっと通っていてそこが魅力なのだと思います。主旋律は三味線。副旋律に恋模様。通奏低音に重く複雑な家族関係。そんな感じ。

 『なずなのねいろ』は三味線漫画です。小柄な女子高生なずなは有名三味線奏者の娘で三味線を弾く。でも、なぜかなずなはこっそりとしか三味線が弾けない。複雑な生い立ち、家族たちの葛藤、そんなものを一気に乗り越えてくるギター弾きの伊賀君。歪んでしまった家族の関係がなずなと伊賀君の出会いによって動き出し、三味線を軸にほぐされていく。一巻から改めて読み直してみるとぱっと見の可愛らしい絵柄やぱんつが出てきたりする小ネタに比して重い重い背景が音楽の背後にずっしりと感じられることに溜息が出ます。昔の少女漫画みたいに派手に重いお芝居っぽい設定とは違う妙な生々しさがあり、それは三味線の演奏シーンから聞こえてきそうな「カァン」という響きの鮮やかさを映えさせます。
 う〜ん。書きたいことはいっぱいあるんだけど、あらすじ以上の紹介になると紹介じゃなくなっちゃいそうでうまく書けない……。

 なずな父は儚くなっちゃいそうな感じだったけどどうなったのかな、なずなの実母はどうなったのだろう、その後のなずなたちはどんな青春を送っているのだろう、と気になることも残った幕引きでしたがそんな語られなかった部分も含めて良かったな、と思えたのでした。

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『きのこ文学大全』飯沢耕太郎

きのこ文学大全
飯沢耕太郎
平凡社新書
2008.12.15
924円

★★★★☆

 面白い、面白かった。とても。

 きのこの登場する本を、きのこの話題とともに紹介する本。
 表紙の袖に「きのこ愛の世界を明かす人文系菌類学入門」とありますが、確かにそんな感じでした。

 創元SF短編賞向けの投稿原稿で菌類の登場する話を書いたのですが、その原稿を読んでチェックして下さった方が『きのこ文学名作選』 という面白いきのこアンソロ本あるよ、と教えてくださいました。その本を探していて同じ作者の、ちょっとだけ違うタイトルの本を見つけたので先に読んでみたのでした。『きのこ文学大全』はエッセイ的なきのこ文学の紹介本で、『きのこ文学名作選』は『〜大全』の中で取り上げた作品を編んだアンソロジーという位置づけ。

 今回読んだ『〜大全』ではきのこに関わる人々のヘンテコな行動が印象的でした。チャイコフスキーもレーニンもおとぎ話の主人公たちも、きのこを見つけると大人げなく「俺んだ!」と独り占めしようとするのです。紹介したりもしたり120項目以上。きのこに取り憑かれた人々というのは思ったよりも多いのだと知りました。きっと作者もマタンゴに汚染された人なのでしょう。すごいなぁ、という感想以外に出てきません。あふれるきのこ愛。
 この本はぱらぱらと気が向いたときに摘み読みするのが良いかもしれません。夢中で一気に読み進めたのですがあまりにきのこづくしでくらくらしました。

 次は『きのこ文学名作選』を読んでみよう。

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雪の豪徳寺&招き猫

雪の日の豪徳寺の香炉 雪が降ったら朝一番に起きてカメラを持って外出だ!
 というわけで十四日晩から十五日未明にかけて雪の積もった豪徳寺、朝六時頃に行ってきました。すでに雪は溶けはじめていて、梢からは雨のように雫がぼたぼた。カメラが濡れる〜。

招き猫奉納所は、というとご覧の通り。

雪の日の朝だけど積もっていない招き猫奉納所

 前回雪が降ったときもここは木の枝が庇になって雪がなかったっけ。写真的にはつまらないゾ。

白黒ツートン招き猫 こちらは数日前の写真。

猪の蒙古と書かれた招き猫

 オレンジ隈取り+黒地に花模様の前掛けの招き猫はここ豪徳寺でも割と見かけるタイプなのですが、このジャンボサイズは初めて見ました。猪……。

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『つぼみ』Vol.10

つぼみ VOL.10
芳文社まんがタイムKRコミックス GLシリーズ
2011.2.12
980円

★★★★☆

 『つぼみ』もいつの間にかvol.10。簡単に感想いきます。

表紙 大槍葦人

 白セーラー+ベレーいいなぁ。裏表紙は——パンツよりスリップがちらりしてるの希望。

扉絵 本庄雷太

 面白い楽器を持った二人組が。ホルンのような弁にチェロのような胴、スピアのようなエンドピンと武器っぽいハンマーのようなヘッド。マクロスみたいな奏でて戦う系の設定?

星川銀座三丁目 玄鉄絢

 過去編から現在にスイッチ。湊先生、よく先生やってるなー、ダメな大人だなー、乙女はそこがいいんだろうなー。乙女、ぱらぱら漫画うまい。

ひみつのレシピ 森永みるく

 前回から俄然乙女度を増してきた「ひみつのレシピ」。今回も若槻が見事に可愛くなっちゃってもう。「GIRL FRIENDS」の連載も終えて余裕が出てきたのか読み応えある24ページ。単行本はまだ先かな?

花と星 鈴菌カリオ

 ぉゃ。最初の話のときは読切りかと思うくらいシンプルだったけどしっかりしたテーマがありそう。登場人物も増えて、しっかり卓球百合漫画になりそう。

キャンディ 鈴木有布子

 ぉぉぉ。こちらも何かストーリーが膨らむ予感。それにしても意表をつくキャラ、一条。名脇役?

くらいもり、しろいみち 由多ちゆ

 く、暗い。導入部がめちゃ暗い。絵柄が輪をかけて暗さを引き立ててる。こういう話を載せられるのは創刊の頃の『つぼみ』っぽくていいな。続き物のようだけれど、この展開なら引っ張らなくても読者は設定に気づく気がする。どう展開させるのか続きが楽しみ。

エンドレスルーム 藤が丘ユミチ

 このシリーズ、最初は絵の癖が強くて馴染みづらかったのだけれど、回を重ねるに連れていい感じに波長が合うようになってきた気がする。

最後の制服とくべつへん 袴田めら

 まさかの「最後の制服」。新装版の広告と並んで始まってびっくり。わずか4Pだけど嬉しかった。

あずきとくるみ たいしょう田中

 ロリータ風味の姉キャラか〜。買い物した服、着て見せて欲しかった気もします。読んでいて気恥ずかしくなる展開でした。

あなたのもの 縞野やえ

 派手なリアクションに、くっきりはっきりの表情。ギャグ漫画っぽいテイストで明るい展開。これは楽しい。ちょっと意外な「転」がしかけてあるのもイイ。

レンアイマンガ コダマナオコ

 今回は26ページ。黒井先生、ネームで手間取り作画でピンチ! そしてぐらついていた編集・羽田も……。前回出てきた羽田の見合い相手再登場で「誰だっけ?」となるのは百合漫画の宿命。イベント的には緊迫回だったけれどたぶんきっと山場は次回。ちょー楽しみ。

Green 大朋めがね

 ぉぉぅ。今回の話の最後のシーンにぐっときた。

センチ・28cm やとさきはる
 て、照れくさ/// そうだ。『つぼみ』はこういう友情から一歩踏み出すか出さないかのところから始めた雑誌だった。
ガールはまったなし 縞野やえ

 作者サイトによると同人誌からの収録だそうです。なるほど、と膝を打ったのでした。この作者のギャグ漫画風の演出や展開は本来こういう感じのドタバタ・はちゃめちゃのための表現なんだな、と。『つぼみ』でも遠慮なくドツキ漫才百合やればいいのに〜。ジャイアンテスフェチの方にお勧め。

プライベートレッスン ナヲコ

 今回はナンバリング#5.5で番外編。たまごとちょっとだけ絡んだ籠原さんの意外なエピソード。ナヲコの描く内向キャラ、好きです。

しまいずむ 吉富昭仁

 新キャラ、キタ。一コマ目を見た瞬間「R田中一郎?」と思ったけれど貞子キャラでした。貞子キャラよりも主役二人の方がナチュラルでヘンでした。

 ここしばらく無難な感じにまとまってきている気もしたのですが、由多ちゆのようなチャレンジがあるのはイイな。

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『7SEEDS』19 田村由美

7SEEDS 19
田村由美
小学館フラワーコミックスアルファ
2011.2.10
420円

★★★★☆

 このシリーズのレビューはまだしてなかった気がします。

 『BASARA』でハマって以来、田村由美が好きです。息をつかせぬ躍動感ある展開。少女漫画らしい絵柄に少女漫画らしくないバタバタと人が死んでいくストーリー。しかも「うわ」と思うようなえげつない?殺し方が得意。『7SEEDS』シリーズでは『BASARA』に輪をかけて「うわわ」というエピソードがてんこ盛り。
 大災害の到来を察知し、滅亡が避けられないものだと悟った人類は“7SEEDS計画”によってわずかな若者たちを冷凍睡眠で未来に送り出します。地球の環境が回復した未来で冷凍睡眠から目覚めた若者たちはサバイバルを繰り広げることになるのですが、生態系も気候も地理も大きく変わった未来の世界は危険がいっぱい。しかも“7SEEDS計画”自体も謎いっぱいで、何も知らないまま未来の世界に投げ出された春・夏・秋・冬の各季節チーム×七人は苦労を強いられることに。

 血湧き肉踊り、えげつなく、えぐいスートリー。ご都合主義な部分もありますがこの漫画の面白さの前では些細なこと。滅亡に直面した人類の非情なプロジェクトに「うげげ」となり、未来で苦労しながらも生き、成長していく若者たちのドラマに胸が躍ります。

 19巻では海上に残された船シェルターを舞台に夏チームが活躍するのですが、どうやらこの巻での敵は——と明らかになりつつ、安居&涼も落ちこぼれ組から何かを学びつつある模様。そしてやっぱり20巻が楽しみになるのでした。

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『濡れた心』多岐川恭

 『コミック百合姫』2011年3月号のヒメレコ——編集者のオススメコーナーで副編集長のぱいん氏が勧めていた小説が今回の紹介する多岐川恭の『濡れた心』。

 『濡れた心』は昭和52年の乱歩賞受賞作。昭和52年って……1977年だ。しかも舞台は1956年。登場人物たちの言葉遣いも地の文も、思いっきり昭和の空気が漂います。ジャンルはミステリ。互いに惹かれ合う美しい娘たち典子と寿利。典子の友人である堅物のトシ。コケティッシュな魅力を周囲に振りまく典子は男たちも引き付けずにはいられず、情の濃さと流されやすさで事態を複雑な方向へとエスカレートさせてしまう。コツコツと積み上げられていく動機。やがて起こる殺人。思わぬところ——あるいは最もそれらしいところから浮かび上がってくる真犯人。部分的に「え〜っ、ここ強引なんじゃ」と思う場所がないわけでもないですが、次第に深まっていく典子と寿利の関係に百合オタは「コレダ!」と叫ばずにはいられないはず。
 ただし、典子がコケット(扇情的・色っぽい女)という設定で『マリみて』や今の百合漫画のほとんどのように男にふらふらしないキャラではなく揺らいでしまう性格を与えられていて、百合オタ的視点からすると「ちょっ、こらっ、典子っ!」とやきもき……というかイライラさせられるかもしれません。
 ミステリとしてはパズラー的要素よりも心情描写が優先されるロジックのあまりタイトでないタイプ、かな。殺人前の動機が高まっていく描写が秀逸で「ああ、コイツ殺されるよね」と納得させられる展開の中で見事に被害者が出て、捜査の過程でさらに人間関係が濃密になっていきます。描写は細かく切り分けられた登場人物たちそれぞれの日記というか述懐を繋いだ乱歩賞らしいもの。時代背景は『となりのトトロ』の作中と同じ頃、といえばわかりやすいでしょうか。文章の昭和の香りは戦前の小説を読むよりもよほど時代を感じると思います。

 たぶんもう新刊書店では手に入らないと思います。私は図書館で探して読みました。

 大場久美子主演で『大場久美子 濡れた心 ~レズビアン殺人事件~』というタイトルで映像化もされていた模様。う〜む。サブタイトルがあんまりな感じがいかにもテレビドラマだなー。

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ベスパの向かうところ

 コバルトノベル大賞に応募し一次落ちしたライト百合小説です。青空文庫のタグを使用したテキストを公開しています。


ベスパの向かうところ
2011.2.6公開
2011.2.24更新
ダウンロード

 ブルーシートの下からパールホワイトのスクーターが姿を現した。Piaggio Vespa 125 Primavera。古い古いイタリアのスクーターだ。鋼のボディ。クロムメッキのパーツ。ボディと同色の大きな——舟。

 幼馴染の少女二人がベスパで田舎町を走るほんのり百合ノベル。

ガイド

  • 小説テキストには青空文庫タグを使用しています。一般のテキストエディタでも表示できますが、青空文庫ビューワで表示するとより読みやすくなります。
  • 枚数表記は400字詰原稿用紙換算です。

注意事項

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Sleep Cycle alarm clock

Sleep Cycle alarm clockの睡眠ログ画面

 iOS用目覚まし時計アプリSleep Cycle alarm clockのレビューです。

 Sleep Cycle alarm clockを起動したiPhone/iPod touchを枕元に置いて寝ると、モーションセンサーでで振動を検知し、寝返りetcの体の動きから眠りの深さを計算、眠りの浅い時間帯に起こしてくれるというもの。眠りの浅いタイミングで起きると目覚めがすっきり!ということのようです。

 電源につないだiPod touchを起動状態で布団に置きっぱなしにするので最初は「え〜」と思ったのですが、一晩試してログを見たら面白い! 添付した画像がそのログです。科学雑誌の睡眠特集などではもっと短いサイクルのasleep〜deep asleepの波を繰り返していたような気がします。う〜ん。寝酒を飲んだからかな。ちょうど酔いが醒めそうな時間帯に一度目が覚めていた?(記憶が曖昧)
 目覚めの方は歴然とすっきり壮快!とは言いませんが、睡眠時間をたっぷり取った朝だったこともあり二度寝したいほどではありませんでした。

 Androidアプリ、あるいはSLEEPTRACKER PRO Eliteのような単体目覚ましでの同コンセプトの製品もあるようです。

 飽きてしまいそうな気もするけれどログを取るのが楽しいのでしばらくSleep Cycleを使ってみよう。睡眠の質を評価できたりはしないのかな。

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Appigo sync + Todo

iPod touch Appigo Todo画面

 Mac miniとiPod touchのTodoがiTunesで同期できなくて不便だったのですが、簡単に解決しました。TodoはMac OSX側では標準搭載されているもののiOS側には載っていない機能で、iOS用のTodoアプリがたくさんありました。無料版のものをいくつか試してみて正直どれも大差ないと思ったのですが、最終的にAppigoというソフトハウスのTodoを購入してみました。……一番無難そうだったから。sweat02

Todo同期ツール
Mac/WinAppigo sync Free
iPod touchAppigo Todo 600円
  • パソコン側とiPod touchの両側でアプリが必要
  • LAN経由での同期が可能
  • 無料のTodo Lite版はデータの登録件数に制限があった

 こんなところでしょうか。シンプルなツールなので特に苦労も工夫もありませんでした。Appigo Todo独自の拡張機能部分(画像の上半分)はMacのiCal/Mail上に反映されないので不要かな、とは思いました。
 Todo機能、最初からiOSに標準搭載されてもいいのに。
 Todoは役割を果たしたら期日なり完了日なりをカレンダーに移してくれると勝手が良いんじゃないかな〜。Todoって期日がないだけのカレンダーイベントみたいなものだし。むしろMac標準のスティッキーズ(付箋ソフト)がTodoやメモとシンクロすると面白いのかな。

 TodoやiCal(カレンダー)に予定や行動を書き込んでおくと「前に××に行ったのいつだっけ?」とか「ケータイ機種変更したのいつだっけ?」みたいなこともiPod touchでもMacでもSpotlight(デスクトップ検索)でさっくり出てきます。便利です、と言いたいところですがiPod touchでは文字入力が億劫になってしまうのが難しいところ。

 フリック入力にも慣れてきてカナであれば指先ではなく入力した文字を注視したまま打てるようにはなったのですが、速度はなかなか上がりません。1/31現在、フリック入力練習ソフトで60文字/分。150文字/分くらいまでは上がらないと実用的にはストレスになりそう。

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