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『コミック百合姫』2011年7月号

コミック百合姫 2011年7月号
一迅社
★★★★☆

 今号には楽しみにしていたテクノサマタが載ってるはず、と目次を開いてみたのに見つからず。予告にはないけど次号には掲載されますように……。あ、百合姫公式サイトにはおわびが載ってた。
 「ハーモニー」の漫画化続報来ないなー。意外なところでは新人の黒霧操と速瀬羽柴の「marriage black」が7月に単行本になるとの予告もアリ。6、7、8月は今年も単行本ラッシュになりそう。嬉しい悲鳴が。

表紙 GIRLS UPRISING 深見真/カズアキ

 女の子と銃の組み合わせで毎回印象的な表紙。今回はRPK74S——AK74の機関銃版を持たせてます。自動小銃とあまり変わらないとはいえ軽機関銃。女の子と組み合わせると無骨感がハンパない。イラストのストラップ斜めがけは読者の心理状態を恐慌に陥れそうだ……。お話的にはキャラ紹介が一巡りした感じ? これまで登場しキャラ同士で戦いはじめたりすると誰を応援すればいいんだ状態になりそう。

巻頭カラー

 アニメ化される『ゆるゆり』とドラマCD化される『恋愛遺伝子XX』特集。

ゆるゆり なもり

新規は「ゆるゆり」一話分、Selectionということで「リセット」「ゆりゆり」「ゆるゆり16」が再録掲載。『百合姫S』が季刊なもり状態だったのを思い出した。カラーも載ってたし、単行本も連続で出るしで作者は倒れたりしないのだろうかと変な心配したくなったり。

茶の間の花 タカハシマコ

 同性に恋をしてると姪がカムアウトして慌てる叔母・蕾。姪がメインの話なのかと思いきや……。今回は“毒”はなかったけれどタカハシマコ的には変化球かも。

百合男子 倉田嘘

 今回は女子校の文化祭に押しかけた啓介。展開は——読みながら予想できていたのにやっぱり噴いた。噴きました。美内すずえなら例の白目が登場しそうなシーンでしたが倉田嘘的の衝撃描写は劇画タッチ。わかるゾ。その気持ち。って啓介君、捕まったら人生終わりそうなことしてますがな。「百合男子」の単行本予告カットが啓介バーンなのは百合漫画としてどうなんだーっ。今回も楽しかった。啓介、北斗神拳とか南斗水鳥拳とか使いそう。

ふ〜ふ 源久也

 この作者の恥ずかしい空気感にも慣れてきた気がする。……やっぱ、読んでて照れくさいけど。前回に続いてレディーキラーのきなの姉・かなの話。

アオハル・ラニングス 再田ニカ

 再田ニカは明るい空気がイイ。ポップさが溢れていた『Raubritter』と比べてしっとりした表現で来たけど、どこか共通する健全なお色気感。腹筋! アスリートのこの腹筋はチャームポイント!

欠け落ちて盗めるこころ 大北紘子

 表紙小説の「GIRLS UPRISING」もだけどリニューアル後の方針なのかSF的というかライトノベル的な設定のお話の比率が増えてきた気がします。こちらは銃後の女子という感じかな。最近の世相を見ているとこのお話の設定のような世界へと傾いていきそうな気がしてくるから怖い。

あまいゆびさき 宮木あや子

 文字ちっちゃい。イラストと被ってるレイアウトだとなおさら読みづらい。カッコイイけど。内容もまたはらはらズキズキ来る感じ。読むのが辛い設定展開なのに目が離せない。貧困ネタが笑いとかアリエネーとかじゃなくなってきている時代なのかも、と少し涼しくもなりました。

きものなでしこ 八色

 一目で分かる独特の紙質。印刷。これは和紙? 繊維の長い紙だけど毛羽立ちが抑えてあって薄くて。印刷も「和」の発色になっていて面白い。作者は作画・カラー・キャラは得意そうだけれどお話の展開は少しわかりづらい部分もあったり。キモノ関連はマニアならではの知識と感性がありそうなのでそっち方面をばーんと押し出してくれると嬉しいな〜と、趣味的に。服ネタ好きじゃー。作者名は読み方「はっしき」じゃなくて「やくさ」なのね。Twitterアカウントもありました。即ふぉろー。

私の世界を構成する塵のような何か。 天野しゅにんた

 なんてテンションの低いヒロイン。しかもけっこうひどいキャラで笑いかけたけど、ああ、笑い事じゃないんだよな〜と。ワイドショーなんかでは離婚の理由に「性格の不一致」とかよく見たけど、肉欲の不一致も深刻だよなー。それが好きな相手ともなれば。というテーマ。

午前6時の情事 双川ジュンマ

 第5回百合姫コミック大賞翡翠賞受賞作。メリハリのある画面構成とコントラストの高い絵柄で新人っぽくないインパクト。そして最後の四ページで「なるほど!」と思わせてくれた。朝の短いシーンを描いた話だけどうまいじゃーん。コミック大賞の選評はかなりキビシイ気がした。作画への指摘が中心だったけど短いシーンの余韻を狙った話での完成度での受賞だけに、画力よりもボリュームのあるストーリーでもいけるのかな?と気になった。

チキンガール ねこ太

 この作者のギャグの不条理感はどこからくるんだ。不思議ミステリー。しかもその最後のオチはいいのかそれで。相方は鳥好きじゃないのかーっ。突っ込みながら読むのがお作法ではないかと思われるギャグマンガ。作者は百合姫コミック大賞から出た方。

春待メランコリィ 黒霧操

 この人も百合姫コミック大賞出身。ちょっぴりダークな部分もあるけれど明るい部分も本当で。そのささやかな二面性の間を揺れ動く感じ。絵柄もアプローチも好みなので掲載チャンスが続いている間にがつーんとレギュラーレベルまでステップアップしてくれるといいなぁ。

レンアイ女子課 森島明子

 完璧笑顔の崩れない鐘古デザイナーがコワイ。来る……きっと来る。リリィタイプの勘がそう告げている。それにしてもハトちゃんの旦那、ハズレ過ぎる。そして城王主任が思い切りバブル世代文化を引きずった発想なのがオモシロかわいいのでした。一巻出てあまり時間も経っていないけど単行本二巻も楽しみだ〜。

himecafe
 題字のhimecafeのわきに「百合ボーイもかんげい」と添字があるのですが、この「かんげい」の部分が「かんゲイ」と脳内変換されてしまうのは毒され過ぎでしょうか。竹宮ジンの自画像がオモロイ。リニューアル前と比べると良い活気が出てきた読者コーナーになった気がする。
ヒメレコ

 編集部のおすすめ百合コンテンツコーナー。……ああ、オトメの帝国は買い損ねてしまったみたい。本屋でも見かけず、Amazonにも新品はなく。不覚。

sweet temptation 竹宮ジン

 これはあれですか。未必の故意ならぬ未必の恋? ケーキ屋チカちゃん。ん? 竹宮ジンは食べ物屋絡みの設定が多いなー。

むげんのみなもに 高崎ゆうき

 前回、強烈な引きで終わって今回はクライマックス・最終回。どーっと持ってかれました。時間を操る設定はそのルールが読んでいる側としてはわからないことが多いのですが、わからないままにどーっと。前半に強く出ていたほわほわ+スプラッタのシュール感から後半のほわほわ+不安感と来て、納得の時間商人の設定。

ツインケイク 青井はな

 しばらく前からAmazonにタイトルだけ出ていて正体不明だった『ツインケイク』はやっぱり百合モノだったのか。発売予定の単行本からの紹介、のようなのですが紹介だけなら一話分だけで十分ですよぅ。購入確定。青井はなは前回の描きおろし単行本『少女ホリック』の表紙がすごく良くて今回も表紙も楽しみ。

あめ玉1つ 田仲みのる

 この人はすごい。これまで掲載された作品全部で作風が違ってる気がする。幅が広いってことなのだろうけど別人かと思うバリエーションの広さ。連載のカラー予告が巻末近くにあってこれもまた違う雰囲気で来そうな感じ。すごいや。期待。

 第5回百合姫コミック大賞の結果も掲載されていた号で、受賞者リストも更新しておきました。

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