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2011年6月の7件の記事

『純潔ロマンス』むっちりむうにい

純潔ロマンス
むっちりむうにい
エンターブレイン
2011.6.25
★★★★☆


 むっちりむうにい、久しぶりだ〜。

 2006年の『絶対×浪漫』以来の新刊、でしょうか。
 むっちりむうにいが『チャンピオンREDいちご』で百合モノを連載しているのは知っていたのですが、この『〜REDいちご』という雑誌、掲載されている他の作品に好みのものがなくて購入に踏み切れず、単行本化を待望していたのでした。

 待っていて良かった。

 今回の『純潔ロマンス』もとても好みの内容で、五年ぶりのむっちりむうにいをおおいに堪能できました。百合モノしかご存じない方向けに言うならば『百合姫Wildrose』くらいの描写です。掲載作は全部で12。うち3編が「ちいさいものくらぶ」シリーズでこちらはエロなし。あとは濡れ場有。プラスあとがき1ページ。カバー下にもマンガ有。作者らしいコミカルな展開で溢れていて、エロがあってもなくてもむっちりむうにい大好きじゃーと叫びたくなります。

 シリーズ化されているっぽいのはメイド喫茶のお話とちいさいものくらぶ。登場する学校の制服は共通っぽいし保健室の先生も共通だったりするのでどこかしらで繋がった話なのかもしれません。エロ有のお話はちょっと強引な展開で掲載誌的に「あぁ、なるほど」な感じですがむっちりむうにい色もしっかり出ていると思います。

 あーもー、どうしてこの作者のマンガ、もっと読めないのかなー。
 年に一冊くらい読めるといいのに。

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『Papa told me 〜窓に明かりのともる頃〜』榛野なな恵

Papa told me 〜窓に明かりのともる頃〜
榛野なな恵
集英社コーラスQWEENS COMICS
2011.6.17
★★★★☆

 Papa told meの新刊です。
 ナンバリングがなくなり、判型が少し小さくなって以来のPTMは童話的な印象が強くなりました。今回もほのぼのとした空気で安心。最新話は雑誌掲載分が2011年3月末発売のコーラス。最後に掲載された話はたぶん描きおろし。時期的に震災の影が気になっていたこともありほっとしました。

 短編集ということで内容の紹介が難しい。虫に追いかけられたり、市井の詩人と遭遇したり、おいしいものを食べたり、素敵な小物と出会ったり。つまり、いつものPTM。いつものだけど新しい視点や発見を教えてくれるのもいつも通り。こういう「いつも」は好きです。
 バブリーでおしゃれな要素の多かった以前のPTMと比べると斜陽の人物が描かれたり、“普通”を押し付ける人物の傲慢さが描かれなくなったりと、やはり時代の反映はあるような気がします。ゆっくりと時代の影が差してくる知世ワールド。きっと震災も間接的な形で作中に響いてくるのでしょう。
 ふと思い出しました。なまずのおじさん、元気かな。

 次のPTMも来年の今頃かな。

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『つぼみ』Vol.12

つぼみ Vol.12
芳文社まんがタイムKRコミックスGLシリーズ
2011.6.12
★★★★☆

 今号は表紙に合わせてか題字の「つぼみ」も歯車になっていたりして。表紙と掲載漫画との連動があったり、少しだけ変化の兆し。表紙の色調も創刊の頃は和を連想させる中間色という感じだったのがアクが抜けてきた気もします。
 帯は今回もよくわからないなー。少女もろいからかいきゃくしあわせものな、錯誤温度かごのとり。

表紙 小梅けいと

 シチュエーションがよくわかって、訴求力もあって良い絵だな〜。

扉絵 カズアキ

 見覚えのあるタッチ……と思ったら昨年末のリニューアルから百合姫で表紙を描いているカズアキだ! ライバル誌の表紙イラストレーターを起用とは面白い。……この扉絵、右端の綴じ側の際を見ようと表紙をぐーっと開いてみた人が幾人もいる予感。

ウミニソラ 〜The Ocean Meets The Sky〜 小梅けいと

 究極超人あ〜る、あるいは鉄腕アトムに代表されるような等身大の人型ロボットストーリー。部活、変人の脇役、手足モゲ、と学園ロボット物としてはお約束の要素を押さえつつ……う〜む、科学部(主人公はアクシデントから科学部のアンドロイドと縁を持つ)のむさ男面々がキモい。というのは実は些事で、このお話には現代の「ロボット」に関わるテーマや詩情が素晴らしくうまく絡めてあります。機能の制限となる設定、引用される宮沢賢治、人工知能像。カサハラテツローのタンデマインの無骨なメカっぷりも素敵でしたが、単に「ロボ」を出しただけではないというのが伝わってくる短いシーンがあります。正直、シビレました。
 これは連載化されると嬉しいかもしれないけど、このまま一回ですっぱり終わった方が印象が良いかもしれない。表紙連動だけのことはある今回のMVP作でした。

星川銀座四丁目 玄鉄絢

 湊先生と喧嘩してプチ家出中の乙女。今回はお話通じてやきもき。次回はすっきり収まるところに収まるといいな。

ひみつのレシピ 森永みるく

 部長はそういえば受験生でした。そして若槻はやっぱりおばかなのでした。お色気劇場に“ピリ…”に、もうほんとにばかでばかで可愛い。夏合宿ではきっとさらにおばかな若槻が見られるはず。楽しみ。八月には単行本にもなる模様。

prism 東山翔

 端正な線で写真で一瞬を切り取ったような構図が魅力の東山翔。画面にどこか静かな雰囲気が漂います。恋人同士となった光とめぐみなのだけれど、おおっぴらにしづらいが故の小ハプニング。『つぼみ』でもティーン女子同士の淡い思いから明確に同性愛テーマを扱うものが増えてきたのは『百合姫』化のようにも思えました。雑誌としてある程度続くとテーマの幅を広げるのは必然なのかもしれません。

しまいずむ 吉富昭仁

 今回はGOSICKのヴィクトリカかと思うようなロリィタ服キャラが登場。前号のサダコキャラと合わせて一気に賑やかになりました。

ロンリーウルフ・ロンリーシープ 水谷フーカ

 ひゃー。ごろごろごろー。悶える。あれ? え? ええ? えええええっ?
 わ〜、次号はま〜だ〜?

Green. 大朋めがね

 つぐみもめぐみもこれまでで一番可愛かった。ちゅーしてるとことか特に。

異文化より愛を込めて 縞野やえ

 扉ページの感じは以前の「ガールは待ったなし」を連想させるはっちゃけそうな感じだったけど、今回はちょっとコミカル、割とシリアス、くらいの配分でした。

むすんでひらいて イコール

 Vol.9掲載作の続き。丸顔低頭身キャラで着替えシーンからばばーん。最後の「ピンクで…」は何を指していたのかな。ボケたオチの気がするんだけど伏線はカラーで読みたかった気がする。

くらいもり、しろいみち 由多ちゆ

 しょうはいつちはるの目のことに気づいたのだろう。とVol.10掲載の第一話を読み返してみたら、う〜ん、ラジオを持ってきちゃったことに気づいた時かな? 飴玉ネタはきっと映画『ブラインド・フューリー』。違うかも。あっちは石だっけ。

センチ・28cm やとさきはる

 『つぼみ』より『ひらり、』に載っていそうな感じの慎重さのある二人の初々しい話。

私の愛する河野さん 芥文絵

 すぐ前に掲載されていた「センチ・28cm」と並ぶと比較的近い雰囲気の漫画に思える絵柄なのに、中身で思い切り「同性愛者の悩み」が登場してギャップの大きさが引き立ちました。こういう話も好き。どちらかというと『百合姫』に載りそうなテーマではないのかな。『つぼみ』の特徴ってなんだろう。

プライベートレッスン ナヲコ

 幼少期のたまごの回想シーンから始まってどうやら最終回? 巻末の著者コメントでは単行本の予告と一区切りっぽい挨拶が。これからも続くのかな? お話としては余韻のような引きを作りつつ、最終回らしくもあり……という感じ。

 創刊からしばらくはオール読みきりを売りにしていた『つぼみ』ですが連載の比重が上がってきてみると「芳文社の百合雑誌」以外に明確なカラーが見えなくなってきた感じがします。百合漫画の総本山としての『百合姫』、少女漫画タッチの『ひらり、』と比較するとやはり少年漫画的というか『アフタヌーン』っぽいコアな漫画読者向けである気はするのですが、以前ほどはっきりとしていない気が。
 『百合姫』が「ゆるゆり」でマスターゲットを、「百合男子」で新しい何かを、と積極的に打って出ているのに対して、雑誌ではなくアンソロジーという形をとっていることもあって方向性が見えにくくなっている気がします。小梅けいとの表紙連動漫画のような試みがそのあたりを打破するきっかけになるといいな、と思ったのでした。

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『花花素材集』井上のきあ

 少し前から「素材集欲しいな〜」と思っておりました。
 ネット上にはフリー素材サイトもたくさんあって探しきれないくらいの画像があります。わざわざ買うほどのこともないよな〜と思っていたのですが、Amazonを眺めて『花花素材集』や『レース素材集』というのが気になっておりました。版元のサンプルを眺めてみても割と好みのデザインの様子。

 そんな折り、cg×コミPo!ひとこままんがコンテスト賞品(コミPo!パッケとQUOカード)が送られてきたので、コミPo!関連に還元すべしと画像素材集を買ってみました。

Diary20110614_001花花素材集
井上のきあ
MdN
2008.5.19
★★★★☆

 収録デザインは1267点。数字を見てもぴんと来ないですが、把握しきれないほど多量でもなく、3500円(税別)を高く感じるほど少なくもないって感じでしょうか。

 CD-ROM付書籍です。書店ではデザイン関連のコーナーに置かれていました。収録データのサンプル兼インデックスとなる書籍部分も見やすいフルカラーで、

  1. 本で使いたいデザインを探す
  2. 付された番号を元にパソコン上でデータを探す

という使い方をするもののようです。CD-ROMの中身だけだとインデックスに相当するものがないので実用度が急降下すると思われます。紙書籍の一覧性をうまく利用した仕組です。画像素材サイトなどは一度単語に絞り込んで検索からアプローチしますが、イメージから直に「この本にあったはず」と探すような使い方も便利です。

 収録データの質についてはデザインど素人の私には良し悪しを論じらないのが残念なところですが、ぱっと見た感じではクセはあまり強くなく、けれどセンスの感じられる画像が収録されているように思います。模写的な草花図ではなくシルエットに近い感じで図案化された花たち。四コマでの例のように枠線的なデータやワンポイントのアイコンもあって、コミPo!でも十分に使える印象です。同じ作者の『レース素材集』も欲しくなってしまいました。

 こういった素材集は数を揃えて引き出しを増やしていくと効果的なのでしょう。

 フリー素材サイトやGoogleの画像検索も併用して、様々な雰囲気を取り込んでいくとコミPo!での表現の幅も広がるんじゃないでしょうか。

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『空想画廊』水上カオリ

空想画廊
水上カオリ
アスキー・メディアワークス 電撃コミックス
2011.5.27
★★★☆☆

 コバルト文庫のイラストでお馴染みの水上カオリが漫画を描いた!

 というわけで買ってみました。『空想画廊』。
 学園怪談的なお話で表紙の主人公を軸に学校で起きる怪奇に次々に触れていきます。心霊モノとファンタジーの中間くらいの、水上カオリのイラストのイメージそのままの雰囲気です。

 商業での漫画は初、とのことでストーリーや構成でのアクが物足りないのも納得かなとは思いますが、水上カオリの作画で漫画!というだけで私としては嬉しいのでした。ほのかに何気なく百合仕立てな部分も好みです。セクシャリティとか同性愛といった言葉の枠とは関係なしに、少女の園ならではの学園ファンタジー。『丘ミキ』の系譜を継いだような、といえばイメージの湧く人も多いかもしれません。コバルト的ということかな。

 ストーリー面で強烈なインパクトが!というタイプの漫画ではなく、水上カオリの絵と伝統的少女漫画にある学園物の雰囲気を楽しみたい人向けかと思います。

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コミPo!+Metasequoiaで3Dデータ自作 5

 自作3DアイテムをコミPo!キャラに装備させる際の位置合わせが煩わしい。

 というわけで作ってみました。
 補助ツールというか補助データ。

Mannequin for ComiPo!

 コミPo!ではユーザ3Dアイテムは登録の際の「特殊設定」という機能をオフにするとメタセコイア上での3Dデータの位置・向き・大きさがそのままコミPo!上にも反映されるようになります。ただし、コミPo!内部で使用している座標系・スケールとの擦り合わせが必要になるのでちょっと面倒臭いのです。

 その「ちょっと面倒臭い」を楽にしてくれるはずなのが今回のデータ。

 メタセコの基本的な操作に馴染んでいる人向けです。mqoファイルをメタセコで開いたらオブジェクト一覧から各オブジェクトの可視・不可視を切り替えてみてください。それでピンと来ると思います。
 一応、同梱のreadme.txtに使用方法をまとめてあります。

 対象とするポーズは以下。

ポーズ 装備位置
立つ1 机上アイテム
立つ1 座卓上アイテム
座る(机を見る) 机上アイテム
逆に座る 机上アイテム
身構える 机上アイテム
—— 右手(手のひら)

 それぞれポーズ(アイテム装備状況)ごとにオブジェクトが用意されているので、お目当てのオブジェクトだけ表示し、制作したアイテムをマネキンの位置に合わせるよう調整します。

 このデータにはいくつか問題があります。

  • 作成した3Dアイテムデータに追加で読み込ませるのでオブジェクト、素材の数が一気に増えて邪魔
  • コミPo!に読み込ませる前にこのマネキンツールのオブジェクト・素材を削除する必要がある
    不可視にしておけばOK
  • 適用ポーズが少ない
  • 位置合わせ精度があまり高くない
  • 男性キャラ忘れてた^^;

Photo 6/21に「頭上(ポリゴン)」の首だけマネキン追加しました。

ダウンロード

2011.6.21 頭上アイテム用マネキン(ポリゴン)とコミPo!による使い方ガイドを追加。

2011.6.7 頭上アイテム用マネキンを追加。

 複製・改変・再配布etc自由にどうぞ。

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『僕らはみんな河合荘1』宮原るり


僕らはみんな河合荘1
宮原るり
ヤングキングコミックス
2011.5.30
★★★★☆

 『みそララ』『恋愛ラボ』といった四コマでお気に入りの宮原るりの新刊。四コマでなくストーリーマンガです。

 濃い。

 何が濃いのかわからないのですが、濃い印象。なんだろう。人間ドラマの密度? キャラクタ同士の感情のやりとり? リアルじゃなくてリアリティ。ほんとにこういう人がいる、のではなくてこう、キャラクタ同士の感情の絡み合い具合が現実のどこかにありそうな感じのデテールの細かさで、濃く感じられる……のかな。

 『みそララ』でもすごい、社会経験生かしまくり、と思ったけれどこっちの『〜河合荘』でも人間観察力がばりばり発揮されまくりの印象です。人付き合いの下手な私には眩しいくらいの人間関係。かといって昔の青春ドラマみたいな暑苦しさはなく、現代的なクールさでオタっぽいネタも取り混ぜつつ『めぞん一刻』をやっている、みたいな。

 長屋的共同生活ストーリー、かな。主人公は“河合荘”で一人暮らしを始めることになった高校生男子・宇佐。一人暮らしのはずなのにちっとも一人にさせてくれない賑やかな河合荘。一学年上のマドンナ(響子さん)ポジションだけど本の虫でとっつきにくい律。肉食系女子麻弓と彩花。M男の同室者シロさん。……男性陣、弱っ。これが時代というものでしょうか。
 どのキャラも実に個性的。なんて紋切型の紹介をしても仕方がないのですが、インパクトのあるキャラたちです。M男のシロさんはただの変態に見えて心優しい傍観者で理解者でなにげに懐の深さを見せるし、お下劣下ねた担当の麻弓さんは容赦のないパワーで盛り上げるし、暗黒フォース彩花のタチの悪さも「いるいる」と拳に力が入る感じ。
 ああ、このマンガ、楽しい。

 表紙の青系の色でまとめられた子がヒロインの律。裏表紙というかISBNコードのある側がまたよくできていて折り返しの袖の部分にオチが用意されていたり。カバー下にもミニマンガがあります。そして帯が麻弓さんセンス……。笑えるけど酷いぞ、この帯!

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