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『僕らはみんな河合荘1』宮原るり


僕らはみんな河合荘1
宮原るり
ヤングキングコミックス
2011.5.30
★★★★☆

 『みそララ』『恋愛ラボ』といった四コマでお気に入りの宮原るりの新刊。四コマでなくストーリーマンガです。

 濃い。

 何が濃いのかわからないのですが、濃い印象。なんだろう。人間ドラマの密度? キャラクタ同士の感情のやりとり? リアルじゃなくてリアリティ。ほんとにこういう人がいる、のではなくてこう、キャラクタ同士の感情の絡み合い具合が現実のどこかにありそうな感じのデテールの細かさで、濃く感じられる……のかな。

 『みそララ』でもすごい、社会経験生かしまくり、と思ったけれどこっちの『〜河合荘』でも人間観察力がばりばり発揮されまくりの印象です。人付き合いの下手な私には眩しいくらいの人間関係。かといって昔の青春ドラマみたいな暑苦しさはなく、現代的なクールさでオタっぽいネタも取り混ぜつつ『めぞん一刻』をやっている、みたいな。

 長屋的共同生活ストーリー、かな。主人公は“河合荘”で一人暮らしを始めることになった高校生男子・宇佐。一人暮らしのはずなのにちっとも一人にさせてくれない賑やかな河合荘。一学年上のマドンナ(響子さん)ポジションだけど本の虫でとっつきにくい律。肉食系女子麻弓と彩花。M男の同室者シロさん。……男性陣、弱っ。これが時代というものでしょうか。
 どのキャラも実に個性的。なんて紋切型の紹介をしても仕方がないのですが、インパクトのあるキャラたちです。M男のシロさんはただの変態に見えて心優しい傍観者で理解者でなにげに懐の深さを見せるし、お下劣下ねた担当の麻弓さんは容赦のないパワーで盛り上げるし、暗黒フォース彩花のタチの悪さも「いるいる」と拳に力が入る感じ。
 ああ、このマンガ、楽しい。

 表紙の青系の色でまとめられた子がヒロインの律。裏表紙というかISBNコードのある側がまたよくできていて折り返しの袖の部分にオチが用意されていたり。カバー下にもミニマンガがあります。そして帯が麻弓さんセンス……。笑えるけど酷いぞ、この帯!

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