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2011年10月の7件の記事

百合アンソロジーコミック『紅百合』

紅百合 -Girls Love H-
OKS COMIX 百合シリーズ
2011.9.24
★★★☆☆

 エロ漫画です。

 成年指定であるので理解の上で購入となるはずですが、念のため。
 発売されていることに気づかず、Amazonをうろうろしていて存在を知りました。紹介文に「可愛い女の子同士のイチャラブ+エロエロが楽しめる学園百合アンソロジー!」とあったので迷わずポチ。

 到着して実物を見て、どっかで見た装丁だぞ、と思ったのは最上段の赤帯のせいらしい? 百合姫Wildroseシリーズとどことなく似たたたずまい。
 収録は短編が9本。掲載作家で私が名前を知っていたのは表紙の剛田ナギと楽時たらひくらいで、他は全員初見だった気がします。
 内容はというと。え〜と、ほとんどモロの消えていない薄消し性描写中心のストーリーで、成年コミック度的には男性向けのハードなものと同じくらい。
 過激さでは他の百合アンソロから抜け出してはいるものの、エロスという意味では少し弱いです。ぶっちゃけ、絵柄がエロにあまり合ってない感じの作家さんもいたりして、微妙感もありました。
 掲載作の中ではりーるーという作家さんの絵柄が好みで、また読みたいなと思ったのでした。

 12月には『白百合』という第二弾が出るようです。なんのかんのと言いつつ、買ってしまう気が。

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『カナシカナシカ』紺野キタ

カナシカナシカ
紺野キタ

新書館
2011.10.25
★★★★☆

 先月の『つづきはまた明日』3巻に続いての新刊です。

 タイトルの『カナシカナシカ』はどこで区切ればいいのだろう、カナシ−カナシカ? カナシカ−ナシカ? などと思いながら読みはじめたのでした。

 今回の主人公は不健康そうな男の子。『つづきはまた明日』のはるかもそうだけど見るからに美少年というのではないひょろ〜な感じの男の子が作者のお気に入りなのかな。現代の日本を舞台にするとそういうタイプの子が主人公になりやすいのかもしれません。ん〜。でも異界を訪れる主人公は男の子も女の子も活発なワンパクさんより、大人しくて内向的なキャラが多いかな。
 そう。今回の『カナシカナシカ』も異界のお話です。ジャンル的には児童文学的ファンタジー。現代物の漫画らしい描写があるので児童文学色は薄く見えますが(とくに導入部は)、真っ向ファンタジーです。そして——う〜ん、ストーリーの進展ともにじわじわと明かされていくネタのどこまで紹介して良いのか戸惑います。単行本カバー裏(バーコードのある側)にある説明はバレ要素強すぎる気がするし、帯の

こちらの世界と向こうの世界。
不思議な「えにし」で結ばれた迷い子二人。
紺野キタが紡ぐ不可思議ファンタジー!

というのは雰囲気は伝わるけれど内容はよくわからないまま。
 ストーリー的にはバレてしまっていてもまったく問題なく楽しく——いえ、ホロリとさせられると思います。大感動巨編とか衝撃のスペクタクルとかではなく、じんわり来るファンタジーでした。

 すずろ(表紙の女の子)も妹のゆかりも可愛いけれど、ワタシ的に一番お気に入りになったのは主人公のお婆さん。

 絵に描いたような「めでたしめでたし」ではちっともないのに「良かったなぁ」と思える落着点が示されて、『ひみつの階段』の頃とは少し違うトーンながらやっぱり紺野キタはイイナと思えたのでした。

 最後まで読んではじめてタイトルの音の区切りに得心が行ったのでした。

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『スーパーアース』井田茂

スーパーアース
井田茂
PHPサイエンスワールド新書
2011.5.21
★★★★☆

 面白かった!

 とてもホットだった『異形の惑星―系外惑星形成理論から』の続編的内容です。
 『異形の惑星』では当時最先端の話題であった太陽系外の惑星の発見について詳しく説明した内容で「こんな面白いことが進行中なんだ!」と興奮した覚えがあります。そして十年弱が過ぎた今回は木星型の巨大ガス惑星ではなく、地球型の系外惑星が話題。別の太陽系の、地球の十倍程度の重さの惑星を見つけてしまおう、続々見つけているのだという天文学の最先端を紹介しています。
 ホットジュピター、エキセントリックジュピターの紹介。発見史。観測方法の解説。巧みな構成で読者を引き込み、ジュピター型の惑星観測からスーパーアース型の発見へと話題を進めます。短期間で観測精度が劇的に向上していく経過に目が丸くなるばかり。こんなに急展開した学問ジャンルってあったでしょうか。日本のすばる望遠鏡も大活躍。
 さらにさらに。副題に「地球外生命はいるのか」とあるように、この本は単純に系外惑星の発見だけではなく、今後発展していくであろう系外生命探査への視点にもアプローチしています。地球の惑星史、生命史を概観し、実地の火星探査を飛び越えて一気に太陽系外に生命の信号——バイオ・マーカーを求めます。もしかしちゃうとこれからの十年で系外生命まで発見しちゃってまた著者は強烈にドキワクできる本を書いてしまうのかも!と思えるこの熱気。フロンティアはここにあるようです。今、高校から大学に進学しようとしている世代で天文と生命の境界領域を志す人たちにはとても楽しい時代になるのでしょう。羨ましい。

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Wacom Bamboo Fun CTH-470/W1 実用編

 ペンタブレット Bamboo Fun CTH-470/W1のレビュー第二回です。→購入レポ

 今回はBambooのタッチを使いやすくする設定について。

Bamboo設定サムネイル

 これはOSX Lionにおける設定です。Windows XPでは下のように調整してみたものの、Mac OSX Lionでの使用感には遠く及ばない印象。ネット評によるとWindows7では比較的な滑らかに反応するようなのでOSの世代差なのかもしれません。

Bamboo

 Bambooシリーズのタッチ機能を使う上でぜひともマスターしておきたいのがジェスチャー。ドラッグや右クリックに相当する操作を指の動きで使い分けます。これは取扱説明書にも解説がありますが、Bamboo Dockにある「チュートリアル」で覚えるのがオススメです。

 ペン操作ではOSX LionでもXPでも大きな違和感はナシ。ただ、私の技術ではペンタブレットにしたからマウスやトラックボールよりうまく描けるようになった、ということはないです。より楽に同じ結果が得られるようになった、程度。ペンタブに過剰な期待は禁物なようです。

 Mac OSX 10.8 Mountain LionになってPainter Essentials 4が正常に動作しなくなってしまいました。修正パッチもまだ出ていないようです。

2011年モデル

2013年9月発売モデル

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Wacom Bamboo Fun CTH-470/W1 購入

 ペンタブレットを買いました。

Img_0605 新型が出たばかりのWacom Bamboo Fun CTH-470/W1です。2011/10/3の発売日にAmazonでポチって本日9日到着。SMALLサイズは思ったより大きな箱で届きました。

Img_0607

 箱の中身はご覧の通り。本体、薄いです。平べったいです。そして細長い。
 主流のワイドディスプレイに合わせたのだと思いますが、入力部分も細長くなります。う〜ん。うちのディスプレイ、4:3だな〜。
 使ってみた感想、行きます。

Mac OSX+タッチ

 iPod touchのようにスリスリしまくりかと思ったものの、そこまでは自在にはなりませんでした。Apple純正のMagic Trackpadと比較しても少々ぎこちない感じです。何が違う、というほど明確に差があるわけではないのですが、まず、思ったところにマウスカーソルを移動させるのに少しストレスを感じます。とはいえ、ポインティングデバイスをBambooだけにしてしまっても困らないレベル。ペンタブレット兼用の入力装置としてはよくできてます。webブラウズの“戻る”が、Bambooの表面を三本指で軽く払うだけで済むというのは快適です。ジェスチャで馴染めなさそうなのは“ドラッグ”くらいでマルチタッチへの対応度の高いOSX Lionとの相性はかなり良いです。
 ひとつ、とてもやりたいのが仮想画面間の行き来。純正Trackpadならば四本指のスワイプが割り当てられているはず。もう一息なのに、惜しい。(※公式サイトのアナウンスによると次回ドライバアップデートでLionの操作に対応するらしい)

Windows XP+タッチ

 なんでこんなにダメなんだろう……。
 Mac miniのBootcamp環境で上のOSX Lionと同一ハードでの使用です。

 Bambooのタッチ機能、Windows XPでは厳しいです。スクロールはガクガク。マウスカーソルの動きもガサガサ。OS自体、ドラッグや右クリックの要求頻度が高く、どちらもタッチ入力の苦手なところです。うまく操作できずにイライラします。OS自体でタッチを意識していないWinXP故……なのだと思います。
 それでもゼスチャを駆使すれば使えなくはない状態ですが、WindowsXP環境でのタッチ使用はあまりお勧めしたくないです。マウスの方がずっと快適。

ペン入力:Painter

 Bamboo FunにはPhotoshop ElementsとPainter Essentialsが付属します。まずはPainterで適当に色を塗ってみました。
 ……お、面白い。
 入力の強弱でストロークの濃度がそれなりにコントロールできます。本物の筆や絵の具とはやはりちょっと違いますが、昔のぎこちなかったペンタブレットやペイントツールとは別世界。ただ、Painter EssentialsはLionでは特定の操作をすると強制終了してしまいます。な、何事?(corel公式サイトでLion対応アップデータが配布されていて解決しました)

ペン入力:Inkscape

 次いで試してみたのがInkscapeというフリーソフト。ペン入力の登録設定が必要でしたがそれが済んでみると……。
 うわ。トラックボールで操作していたときとは別のソフトのよう。なんだこれ。なんだこれ。楽しい。滑らかな線が引けます。レスポンスも素晴らしいです。2D素材を作るのがすごく楽になりそう。Funの売りであるPhotoshopやPainterもペンタブで使いやすさ大幅アップですが、Inkscapeは大化けです。タッチ機能や付属ソフトいらないよって人はWacom Bamboo Pen+Inkscapeとかコストパフォーマンス最高だと思います。

ペン入力:Metasequoia

 3Dモデリングソフトのメタセコはどうかというと……。あれ? 期待したほどの効果はないかな? 投げ縄での範囲選択は劇的に楽になりましたが、モデルをぐるぐる回して眺めたりする操作はペン操作を想定していないようで変な反応をします。トラックボールの方がずっと楽。メタボール操作はペンタブの勝ち。一長一短、でしょうか。タッチ操作の出番はナシ。

ペン入力:コミPo!

 ドラッグ操作中心で、ペン操作向きのシーンも多いため直感的なUIがより直感に近づきます。といってもInkscapeみたいに劇的に使いやすくなるわけではなく、スクロール操作も多いのでスクロールボタン付きのマウスの方が無難かも。こちらもタッチ操作の出番はナシ。

まとめ

 購入一日目の印象をまとめてみましたが、全体的な印象は良いです。タッチ関連の機能はさらなる洗練を期待したいもののMac上であればマウスやトラックボールなしでも使えそう。ペン操作に関しては期待に十分応えてくれると思います。
 注意が必要なのは大きさ。Sサイズでもキーボード周辺が狭苦しく感じました。Magic Trackpadと比較してしまうと十分に大きいです。

 青いパイロットランプがタッチ/ペンを感知すると強く光るのは、可愛い。good

 2011年モデルのBamboo funはPhotoshop Elements9ですが2012年秋モデルはPhotoshop Elements10に変更され、さらに2013年秋でIntuosシリーズに併合されてフルモデルチェンジしました。従来のIntuosがProとなって単一ブランド内でのグレード分けとなった模様。大きさ自体も同じSサイズでも旧Bambooより新Intuos(Bamboo相当モデル)の方が一回り小さくなったようです。旧モデルは無駄?な余白部分がけっこうありました。Photoshop Elementsは11となりペイントツールはArtRageが付くようになったようです。

2011年モデル

2013年9月発売モデル

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コミPo!漫画「シルバーハライド」第02話 & 透明水彩風エフェクト

「シルバー・ハライド」第2話公開

 コミPo!で作成した写真部漫画の第02話を公開しました。
 RICOH FLEXやNIKON FM2が出てくるちょっと懐かしいストーリーですが、舞台は現代です。

上の小窓の「+」アイコンをクリックすると大きなサイズで読めます。

 第01話はこちら。

透明水彩風エフェクト

 「シルバー・ハライド」第02話では背景で水彩っぽいエフェクトに挑戦してみました。カンタンなことですがノウハウを紹介。

How to 透明水彩エフェクト on ComiPo!



  • ぼかす

  • ムラを作る

  • 彩度の高い情景

  • 画用紙テクスチャを被せる

こんな感じが見栄えするかも。あ、画面に「白」の部分を残すのも透明水彩っぽく見える気もします。まだまだ試行錯誤中。簡単で良いエフェクトがあれば教えていただけるとうれしいな。


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『チャンネルはそのまま!』佐々木倫子

チャンネルはそのまま! 4
佐々木倫子
小学館ビッグコミックススペシャル
★★★★☆

 表紙の雪丸、妙にきりりとカッコイイ出で立ちです。胴長を着て手にはアンカー。もしやバカ枠を卒業してスーパーテレビマンへと成長を遂げるのでは、などという期待させて……くれません。だって佐々木倫子だもん。雪丸だもん。選挙の密着報道、異動、タンカー座礁、部署別同期紹介、灯油泥棒、テレビマン仲間の寿ビデオと話のネタは多様で『Heaven?』『おたんこナース』同様、業界紹介モノとしての強さを見せます。
 いや〜、しかし笑いました。“BUTTOCKS! TORN! WATER!!” タンカーの回に出てきたヒグマテレビの女性記者はあるいは雪丸のライバルに位置づけられてしまうのでしょうか。それはそれでおもし……哀れな。この先が楽しみ。タンカーの回では密かに頭にカニを載っけてる雪丸が可愛かったりもしました。あちこちに動物が登場するのもいつもの佐々木倫子。

 バカ枠・雪丸が主人公で、テレビ業界という慌ただしい世界を描いているだけに『おたんこナース』のときのようにしんみりが所々に顔を出すこともないようですが、これはこれで明るくて楽しいシリーズになっている気がします。意外となかった気がするテレビ業界内側レポ。政治やスポンサーといった大人の事情的なものも佐々木倫子が描くとほのぼのして嫌な気分にならないのが良いところ。

 コミックス巻末には6ページのおまけ漫画が。密度が高くて読み応えありました。

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