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『百合缶Feuille』

百合缶Feuille
エンターブレイン
2011.10.31
★★★★☆

 表紙に「ケータイから生まれた女の子同士の恋愛コミック」とあるようにケータイ発の百合コミックアンソロジーです。表紙カバーイラストは森永みるく。漫画も一本書き下ろしていて、みるくファン必読です。

 森永みるくは百合漫画界隈での有名人ということで強く訴えそうですが、全7編の短編のどれも室が良く“表紙だけ”ってことなく楽しめると思います。ケータイ配信はさっぱり情報がつかめていなくて、紙本になってくれて良かったと思ったのでした。

 掲載タイトルは、
表紙&「恋になる」 森永みるく
「恋に教科書はない」 消火器
「ひな☆たまPhase」 砂音鈴
「恋の薄荷水」 千晶
「碧に溺れる —わたしだけの宝石—」 市川鞠央
「幻蒼の春」 三神はじめ
「人肌コミュニケーション」 藤森ゆゆ缶

 内容的にはキス止まりの百合恋愛の入口までで、『ひらり、』や最初の頃の『つぼみ』に近い気もするのですが、どちらとも雰囲気が違います。少女漫画寄りではあっても『ひらり、』よりは一般向けというか萌え漫画的というか。12月には「今度は、ちょっぴりエッチな大人の恋」と売り文句のついた『百合缶Miel』やFeuilleにも執筆していた砂音鈴の『サキュバス☆ハニー』というタイトルも刊行される模様。

 一点、わずかに惜しかったのは「恋に教科書はない」が印刷向けとしては解像度が微妙に不足していた気がしたことくらいで12月の『百合缶』も安心して買える品質&百合度でした。

☆ ☆ ☆

 Amazonのレビュー、変な状態になってますね。
 掲載作群の質で比較するならば

『百合姫』『つぼみ』『ひらり、』……『百合缶』…………『紅百合』『Comicリリィ』『百合少女』

くらいの印象です。トップ三誌とは若干開きがあるものの、百合アンソロとしては『百合姫(百合姉妹)』の前身的な『es エターナルシスターズ』シリーズには十分に対抗できる内容であると思うのですが。
 森永みるく表紙で期待値が上がりすぎたのかな。

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