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2011年11月の7件の記事

AERIAL7 TANK 導入

 Jack Daniel's 缶ハイボールの景品としてやってきたAERIAL7 TANKの実使用レビューです。

 缶ハイボールを飲んで、抽選をして、当たってからAERIAL7 TANKについて調べてみたのですが、ストリートファッション向けのブランドから出ているDJ向けモデルということしかわかりませんでした。正直「DJ向け? ドンシャリで音も悪そう」という予想でした。

 が、送られてきたJack Daniel'sカラーのTANKは精悍でカッコイイ! 割と重くて大きめのヘッドホンなので外で使うようなものではないかなと思い、部屋で使ってみることに。

 実売価格は一万円弱。オーディオ趣味でない人には高級品の価格で、ヘッドホンマニアにとっては入門クラスの価格帯ではないかと思います。

ファーストインプレッション

 さて。
 実際に鳴らしてみると。

 ひっどい。bearing

 いやいやいや。ここで投げ出してはいけません。今、愛用しているSTAX SR-001Mk2だって最初はひどい音でした。ヘッドホンではエージングというかバーンインというか、とにかく初期慣らしみたいな期間があるはず。機械的に作動するものは大かれ少なかれそんな慣らし期間が必要です。

 とりあえず、鳴らしはじめの印象では

  • 密閉型っぽい
  • 音漏れはする
  • 外の音もそこそこ入ってくる
  • 装着感は当たりは硬めだけどフワフワ・フカフカより清潔感あって好ましい
  • 耳の外周にタイト目に触れて耳朶の上に乗っかる
  • カッコイイ

 こんな程度。音質については

  • 解像感 …… 明らかに低い
  • 高音 …… 抜け悪め
  • 低音 …… 強めでベースギターのドリドリやバスドラの力強さがいい感じ
  • ボーカル …… 立体感があまりなく平たく聞こえる
  • クラシック …… 合わない
  • ジャズ …… 金管楽器は割といい
  • HR/HM …… ドリドリ・ダンダンという力強い音は楽しく鳴る
  • 映画 …… 合う! 音割ればかりの映画館よりずっとこっちのがいい

 クラシックを中心に聴いてきたので手元にあるロックやヒップホップの音源が少なくて心許ないのですが、歪みの大きなエフェクトをかけた電子楽器の音はクラシック向きの再生装置にはあまり向かなくて、でも、AERIAL7 TANKのようなヘッドホンで聴くとSTAXで聴くよりずっと楽しかったりすることに改めて気づきました。当初、あまり解像しないし音域は狭いしで「こんなの一万円近くで買っちゃったらがっかりするな」と思っていたのですが、HR/HM系を聴いてみて印象が変わりました。“いい音”じゃないけど“楽しい音”がします。ちょっと見直したかも。
 この系統の音なら音質そのものも良いSONY MDR-Z1000とかが欲しくなりそう。値段が違いすぎるかな。

Jack Daniel'sモデルに比較的近いのは右画像のAmazonリンク。真っ黒なこのモデルをベースに両耳のハウジングに金色の輪が入ってます。

音質

 2012年1月11日現在の音の印象を簡単に。
 毎晩、寝る前の一時間くらい、iPod touchに繋いで聴いていたのでそろそろ“慣らし”も終わったかなということでレビュー。

解像度 鳴らしはじめに比べるとずいぶん改善された。Audio Technicaの1万円前後のオープン型ヘッドホン(AD700)と比べても聴き劣りしないかも。
高音 うんと伸びるわけじゃないけれどまずまず。
低音 アタック感強めでドリドリした感じの音が楽しい。ライブ会場やクラブなんかのスピーカーの真ん前に行ったときの力強い感じが(雰囲気だけでも)出てる気がする。量感はあるけれど可聴域ぎりぎりのうんと低い音はあまり出ていないとも思う。
ボーカル 低音が強い割に埋もれない。特別に声がきれいに聴こえるわけじゃないけれどサ行がキツく聴こえたりもしないので価格帯的に優秀かも。
ロック HM/HRが楽しい。AKGやSTAXよりこっちのが断然楽しく聴ける。
クラシック ブラスバンド的な曲は楽しく聴けるけれど弦楽器やピアノ、オーケストラの音はイマイチ。
映画 ハリウッド的なズゴゴゴと低音の入れられている映画は文句なしに楽しい。

 全体的に印象が良くなりました。2000円くらいの密閉型ヘッドホンのようなチャチな音ではなく、音づくりのなされた音響製品の音がします。DJ向けを謳うカラーバリエーションが売りらしいモデルではありますが、電子楽器の曲によく合う楽しいヘッドホン。装着感も高級品という感じはないですが、しっかりしていて安っぽさはありません。
 クラシックやジャズにはぜんぜん合いませんが、映画、ロック、ポップスならば悪くないです。『魔法少女まどかマギカ』の「Magia」などは手持ちの再生機器の中ではこれが一番カッコ良く聞けました。低音大好きな人はよりズンズン・ドリドリ来るヘッドホンも他にあるので選択肢から外れるかな。デザイン重視でAERIAL7製品に惹かれて、でも音割れするようなヘッポコはイヤという層向けだと思いました。

 当選報告記事に写真もあります。

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『コミック百合姫』2012年1月号

コミック百合姫 2012年1月号
一迅社
2011.11.17
★★★★☆

 今号の発売日前後からTwitterの百合クラスターは大にぎわいでした。表紙の仕掛けが面白い!と。

表紙 なもり

 発売直前から話題になっていましたが、素敵表紙です。なもり絵だけど「ゆるゆり」系ではなくて「ゆりゆり」系。表紙の一部に窓(穴)が開いているのですが、ギミックを利用したシチュが設定されていて表紙をめくったり閉じたりしてみたくなること請け合い。表紙の見返しに広告のない雑誌ならではの演出。

巻頭特集 ゆるゆり

 今号は漫画の「ゆるゆり」はお休みですが、アニメ関連のイベントや商品が盛りだくさんらしく「七森中♪りさいたる」レポートマンガと「ゆるゆり」関連商品の告知が並びました。

巻頭特集2 百合姫コミックスベストバイ

 「ゆるゆり」と並ぶリニューアル後の百合姫の目玉・「百合男子」キャラを使った百合漫画紹介記事。百合姫コミックスからの紹介ということでPR記事風。

真夜中グラヴィティ 大沢やよい

 そうだ。百合漫画が百合漫画としてジャンルを作るまでは、こういう女の怖さみたいなものに焦点を当てた少女漫画も「百合的なもの」と思ってた。『アルト声の彼女』とか。

犬神さんと猫山さん くずしろ

 絵と作者の名前に覚えがあるぞ、と思ったら『姫のためなら死ねる1』の作者だ! あっちも百合姫に載っててもおかしくない百合っぷりだったけど、本人招来。連載の模様。初回から全開です。クールな突っ込みキャラも頼もしい。

シガレット≠チョコレイト 黒霧操

 一作毎にうまくなってて、今回も雰囲気のよく出ている話だと思ったけど、タバコが苦手な私には共感しづらい話でした。

recalculation かずまこを

 今回は男前キャラ。とフェミニンキャラの組み合わせ。掌編8ページ。

ロケットガール 田仲みのる

 バンド物第3話。部分部分はエキセントリックな感じだけど、全体の流れはプロットに沿った順当な感じで主人公とバンドメンバーの顔合わせ、音合わせ紹介イベント回。初回は音楽要素強めだったけど、二〜三話は人間関係要素強めかな。百合漫画誌での連載ではあるけど、百合より音楽優先の音楽漫画になるといいな。

きものなでしこ 八色

 二カ所に分けて二話分掲載されているけど感想はまとめて。今回は和要素をいい感じで投入してきましたですよ。やっぱりこの作者は和モノ出してくる回のが話が生き生きする気がする。百合面も少しずつ強化されてきてイイ感じ。

第6回百合姫コミック大賞結果発表

 白金プラチナ賞と蒼玉サファイア賞はナシ。紫水晶アメジスト賞は今号に掲載。たぶん『百合姫』そのものを変えるようなスゴイ作品が来るまで白金賞は出ないんだろうな。受賞者一覧も更新しておきました。

ぽろぽろメランコリック ちさこ

 第6回百合姫コミック大賞紫水晶アメジスト賞受賞作。アクみたいなものが薄めで第4回翡翠賞の黒霧操と作風が近い気がした。受賞作も面白かったけれど、この先どんなものを描いていく人になるのかはイメージが湧かない。頑張れ〜。

少女よ、本を投げろ 森田季節/横槍メンゴ

 ポップではなく落ち着いた文調で、でもちょっとダジャレ系ウィットが効いている中高生姉妹の短編小説。『不動カリンは一切動ぜず』『百合姫』2011年9月号でのような民俗色の濃い物ではなく前号のエロい雰囲気でもなくと作風の広さを見せてくれます。

Cirque Arachne サーク・アラクニ 再田ニカ

 『Raubritter*』でのキュートな乳尻漫画っぷりは一転して今回は筋肉。モリモリのボディビルダーの筋肉ではなく、サーカス。新体操的ではあってもより大人の体の美しさ。『カレイドスター』が大好きだった私には嬉しい題材である上に、肉体美への拘りが、執着が感じられる再田ニカの絵にぐっと来ました。サーカスという舞台をどれくらい描いてくれるのかこれからも楽しみ。

ふ〜ふ 源久也

 前号では突然の告白から思い切り引っ張った「ふ〜ふ」。今回は——セリフ多めで解決篇その1。その2もあるかな? 落としどころが楽しみ。

私の世界を構成する塵のような何か 天野しゅにんた

 マリみて的ソフト百合からガチ百合——というか思いっきりレズビアンテーマまで振幅の広い百合姫のガチ側代表が本気出してきた! 登場人物多めでちょっとややこしいけどこれはドラマ『Lの世界』が好きな人にはたまらなさそうな人間模様を描いていく話になる予感。

おわかりいただけただろうか 黒柾志西

 タイトルは「おかわりいただけただろうか」でも良かったかもしれない。お気軽小ネタな印象の8ページ。

恋ハナ★ダブル 森島明子

 前回で終了した「レンアイ♥女子課」もうちょっと読みたかったなー、という思いも束の間、新作を読んでみれば森島明子絶好調。高校生カップルと二十代後半?カプの二組を対比させてのお話でシリアスモードとおばかモードのブレンド具合も絶妙。おばか担当は大人組だったりしますが。ミャーコ先生のお間抜けっぷりサイコー!

気になっちゃってゴメンなさい☆ 竹宮ジン

 前号登場した二人の続編エピソード。『百合姫』に載っている竹宮ジンの話はケータイ漫画で配信すると熱烈に支持されそうな気がする。今の学生ではない身なので想像だけど身近感?みたいなのがすごくあるような。

himecafe/ヒメトピ/ヒメレコ

 以前の読者コーナーはあまり機能してなさそうに見えたけど今はすごく活発そう。作家にゲスト回答者をさせているのも面白いし。ヒメレコで編集長オススメの最後に“「百合+○○」という発想もひとつの大きな可能性なのだが〜”というフレーズがあるけれど「ロケットガール」開始以後の「百合姫」の方向性で加わったのはまさにこれ。「サーク・アラクニ」もその路線なのでしょう。

あまいゆびさき 宮木あや子/ロクロイチ

 いよいよ高校生篇。文章の間から匂い立つような色気。うー。次回早く読みたい。これは単行本にまとまるのかな。この内容だと一迅社文庫向きじゃなさそうな。

花々に似た蟲 大北紘子

 線がシャープでコントラストが高くて印象的な絵。お話も説得力があって話に引き込んでくれる感じで物語のツボを自然に押さえてる気がします。ジャンプスクエアとかに載ったら一気にブレイクしそうな作者の気がする……。

glass rose 慎結

 2011年5月号以来、かな? やっぱりこの人イイ。保健室登校の生徒と養護教諭のお話。時間かかってもいいので単行本にまとまりますように。単行本『ROSE MEETS ROSE』もとても好みでした。

恋愛遺伝子XX 影木栄貴/蔵王大志

 わはは。やっぱり来たこの展開。お約束だけど、このお約束なとこが楽しい。意地悪女王様も良い感じに陰謀の気配を漂わせてたりしてナイスですよ。

百合男子 倉田嘘

 どうやらストーリーは宮鳥の過去を軸に進んでいるようです。同人誌イベント回に登場した百合男子たちは一回きりかと思ったら再登場。って、男子たち関東圏(というか百合名作漫画舞台)の地名から名前取ってるのに遠隔地設定だったとは。つーか、武蔵野君可愛過ぎませんか。『gateu』か『わぁい』で番外編出場したら大人気の予感。

 ううっ。次号予告に「宵待群青姫王子」がない〜。毎号掲載の連載タイトルしか予告に並んでいないのでまだわかんないけど。タカハシマコもそろそろ読みたいな〜。

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JackDanielsハイボールヘッドホン当選

 懸賞が当たりました。

JACK DANIELS PRESENT HEADPHONE JACK DANIELS GO THIS WAY CAMPAIGN 第2弾のヘッドホンです。缶ハイボール三本一口で応募した懸賞でした。
 ヘッドホンはAERIAL7というブランドのTANKというモデルをベースにしたキャンペーン景品専用カラー。

 

JACK DANIELS PRESENT HEADPHONE 艶消し黒のベース色に金色のアクセント。ヘッドホン本体にはJACK DANIELSのロゴ等は入っていませんが、付属の小物袋……ヘッドホン本体を入れるためであろう同梱の袋にはJACK DANIELSロゴが入っていました。いっしょに写した洋酒のビンがJACK DANIELSじゃなくて残念。
 ヘッドホン自体は、耳の外周部分にパッドが乗っかる感じで雰囲気密閉型。でも外の音も入ってくるし音漏れもけっこうしているみたい。音質評価はとくになし。ブランドマークのプレゼント品ということでカッコ良ければいいのです。

☆ ☆ ☆

 JACK DANIELSの缶ハイボール、お味はというと——。水飴の味がするアルコール入りジュース的な感じなのでウィスキー好きの人からすると論外ということになるのかもしれませんが、缶ハイボールは本物志向でなくても良いような気がするので私的にはOK。FOUR ROSESもI.W.HARPERも缶ハイボールは水飴まぜまぜ味ですし。ウィスキーそのものを楽しみたい人は缶ハイボールではなくビン売りのを試してみられるのが良いかも。

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『みそララ5』宮原るり

みそララ 5
宮原るり
芳文社
2011.11.7
★★★★☆

 『みそララ』シリーズ待望の新刊!

 帯に「デキる女はお嫌いですか……?」とあり、表紙は落ち着いた表情でデスクに向かう新米ライター・麦みそ。ねぎらっているかのごとく差し出されるコーヒー。たしかにデキる女っぽい。いや、しかし、宮原るりで麦みそならばホントにデキる女なんかじゃなくてドジ話が展開されるはず!と思いながらページを開くわけです。通して読んでいる身には。
 確かに今回も麦みそはあっちでドジ、こっちで失敗とバタバタするのですが、その失敗もド新米ならではの失敗から〇・八人前ならではの失敗へと切り替わってきているようです。うんうんうん。あるあるある。と思いながら読む職業漫画。描かれているのはデザイン・ライター業ですが、どんな職場と照らし合わせてみても重なる部分はありそうで、勤め人であれば大きな共感を持って読めるのではないかと思います。
 四巻の紹介でも書きましたが、麦みその働く「マース企画」は一種理想の職場で「いいな、こんな働き方したい」と思わずにはいられない環境。主人公の前向きさも含め、自身や周囲と比べると「なんでこんなに違うんだろう」とギャップにげっそりしてしまうものの、ふわふわファンタジーオンリーでもなく、ダークな「あるある」でもなく、現実リアルとファンタジーが理想のバランスで共存する面白さに夢中になれます。

 今回も大満足の一冊でした。
 面白かった。職場の休憩室に置いてやりたい。

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paper.liにて「デイリー・リリィ」発刊

 最近、paper.liというサービスがあることを知りました。どんなものかというと——作ってみたものを見ていただくのが早いかも。

デイリー・リリィ 百合業界新聞
Daily Lily

 Twitterでまとめた百合関連“リスト”や作家さんの個人サイト、コミックナタリーのRSSを登録し、自動的にまとめてくれるツールの出力が上の「デイリー・リリィ」となります。どういう選択基準で掲載記事を取捨選択するのかはさっぱりわからないものの、それらしい体裁にまとまっています。

 今ひとつ納得が行かないのはpaper.liは情報源の指定はするものの、何を目的にした新聞なのかを設定するところがなく、情報の取捨選択基準を推測することが難しいことです。一体どんなアルゴリズムなのだろう。

 もうひとつよくわからないのがpaper.liの検索機能。例えば今回発行した「デイリー・リリィ」は“リリィ”で検索するとヒットしますが、“百合”で検索してもヒットしません。百合情報を集めるはずの新聞なのに……。

☆ ☆ ☆

 paper.liはキュレーションサービスの一種なのだそうです。togetternaverまとめもキュレーションサービスと言われているようですがこれらは基本人力で、情報源だけ指定して日々自動生成されていくpaper.liとはずいぶん違うみたい。あまりうまく情報が分別できていないように感じるのは意味というものの情報処理ができていなから、なのでしょうね。

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『未確認で進行形2』荒井チェリー

未確認で進行形2
荒井チェリー
4コマKINGSぱれっとCOMICS
2011.10.22
★★★★☆

 これまで恋愛要素のあまりなかった荒井チェリーの真っ向ラブコメ四コマ『未確認で進行形』シリーズ新刊。——いや、ラブコメはありました。『いつかまたかえる』も可愛い水神様に主人公が想いを寄せている話だった気がするし、『キミとボクをつなぐもの』はヒロインがじいやだったりしましたがコテコテラブコメだった気もします。『未確認で進行形』はど直球の王道ラブコメというあたりが新鮮なのかも。

 2巻では真白や白夜たちの特殊設定が少しずつ明らかになってきた、のですが、1巻で予想していたのとは少し違う方向の設定がされていて意外だったりします。さらに新キャラも二人程登場して新展開の予感。『三者三葉』『ワンダフルデイズ』と並ぶ荒井チェリーの新たな柱になるかな?

 1巻の感想記事もあります。

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『百合缶Feuille』

百合缶Feuille
エンターブレイン
2011.10.31
★★★★☆

 表紙に「ケータイから生まれた女の子同士の恋愛コミック」とあるようにケータイ発の百合コミックアンソロジーです。表紙カバーイラストは森永みるく。漫画も一本書き下ろしていて、みるくファン必読です。

 森永みるくは百合漫画界隈での有名人ということで強く訴えそうですが、全7編の短編のどれも室が良く“表紙だけ”ってことなく楽しめると思います。ケータイ配信はさっぱり情報がつかめていなくて、紙本になってくれて良かったと思ったのでした。

 掲載タイトルは、
表紙&「恋になる」 森永みるく
「恋に教科書はない」 消火器
「ひな☆たまPhase」 砂音鈴
「恋の薄荷水」 千晶
「碧に溺れる —わたしだけの宝石—」 市川鞠央
「幻蒼の春」 三神はじめ
「人肌コミュニケーション」 藤森ゆゆ缶

 内容的にはキス止まりの百合恋愛の入口までで、『ひらり、』や最初の頃の『つぼみ』に近い気もするのですが、どちらとも雰囲気が違います。少女漫画寄りではあっても『ひらり、』よりは一般向けというか萌え漫画的というか。12月には「今度は、ちょっぴりエッチな大人の恋」と売り文句のついた『百合缶Miel』やFeuilleにも執筆していた砂音鈴の『サキュバス☆ハニー』というタイトルも刊行される模様。

 一点、わずかに惜しかったのは「恋に教科書はない」が印刷向けとしては解像度が微妙に不足していた気がしたことくらいで12月の『百合缶』も安心して買える品質&百合度でした。

☆ ☆ ☆

 Amazonのレビュー、変な状態になってますね。
 掲載作群の質で比較するならば

『百合姫』『つぼみ』『ひらり、』……『百合缶』…………『紅百合』『Comicリリィ』『百合少女』

くらいの印象です。トップ三誌とは若干開きがあるものの、百合アンソロとしては『百合姫(百合姉妹)』の前身的な『es エターナルシスターズ』シリーズには十分に対抗できる内容であると思うのですが。
 森永みるく表紙で期待値が上がりすぎたのかな。

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