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2012年1月の7件の記事

『僕らはみんな河合荘2』宮原るり

僕らはみんな河合荘2
宮原るり
少年画報社ヤングキングコミックス
2012.1.30
★★★★☆

 面白かった!

 一巻に続いてシモネタ系のお笑いてんこ盛り。帯が

その人は
美しく妖艶…
でも
吸引力の
変わらない
ダメ男
掃除機
だった…

ツッコまずにはいられない…すこぶる残念なひとつ屋根の下ラブ!

で「ツッコまず」の部分からしてそっち系?と思ってしまうあたり河合荘ワールドに汚染されている気がします。

 二巻冒頭も麻弓さんが彩花さやかを押し倒しているシーンから始まり、一巻の時点で「ほんとは彩花は男に失望してるキャラで麻弓さんラブだったらいいのに」と思っていた百合オタとしては(騙されていると知りつつも)キマシタワーと叫びたくなりました。

 今回は濡れ透けなのにあまり嬉しくない麻弓さんだったり、ダメM男シロさんの見せ場回があったり、宇佐の過去?が語られたり、律ちゃんがめちゃくちゃ可愛いシーンがいくつもあったりです。もちろん今回も麻弓&彩花のお下品シモネタギャグも炸裂。そしてやっぱり恥ずかしい青春の空気もあって麻弓さんとシンクロして「うざい、超うざい」とゴロゴロ転げます。

 とりあえずこれだけは言いたい。

律ちゃんの袴姿A0ポスター希望。

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『コミック百合姫』2012年3月号

コミック百合姫 2012年3月号
一迅社
2012.1.18
★★★★☆

 今回も読み応えあった!

表紙 なもり

 前号の続きっぽいです。左側の子は前号でも表紙で大きく描かれていた子で、右側の子は前号では表紙を開いた仕掛けページのキャラに見えます。

巻頭カラー

 『ゆるゆり』アニメ二期告知、グッズの誌上通販案内、百合年表。年表はリニューアル号にもなかったっけ。『ゆるゆり』アニメの好評で読者が増えているようなのであらためてご案内、という感じ? 新規読者とかこれまでいるんか!みたいな感じだったのでむしろ新鮮だったり。

ゆるゆり なもり

 連載が始まった当初は「キャラが覚えられない…」と敬遠気味だったのですが日常的なほのぼの漫画は読み慣れてからが勝負の気もします。今回はカマクラと王様ゲームネタの二本立て。

犬神さんと猫山さん くずしろ

 やっぱり漫画誌には四コマが載っていると楽しい。『百合姫』の四コマは以前の『アップル・デイ・ドリーム』も面白かった。今のところはキャラは三人だけど、キャラ立ち強くて印象的。えっちな妄想モードだと絵柄が繊細というか描き込み細かくなりますね。むふー。

裸足のキメラ 大北紘子

 すっきりとした線でパリッと目力のあるキャラにエグい設定のお話がシビレる作者。題字にキリル文字が添えられていたりして微妙に荒廃感のある世界設定は近未来?別歴史のロシアだったりするのかな。

記憶喪失はじめました すこやか

 一時期あまり誌面に登場しなくなっていたすこやか、また載るようになっていて嬉しい。絵もかわいさアップしてる気がする。記憶喪失になりたい~なんて言ってみたら相方が記憶喪失に! ギャグ漫画風の展開の速さ、唐突さがイイ。

ブラックヤギーと劇薬まどれーぬ 大沢やよい

 ブラックヤギー……この命名でなんかもう勝ってる気がする。ニコニコ的な画面メッセージ付きの動画配信をキーに、キーに……ぶはっ。ブラックヤギーw しかし配信しちゃってダイジョブなんでしょうか。現役女子高生というだけでネット絡みはハラハラします。漫画ではあっても心配になっちゃうんだよ~。

スキキライスキコンプレックス ちさこ

 純正少女漫画系ヤンデレ寄りストーリー。第6回百合姫コミック大賞からの新人です。さてはて。モンスターはどちら?

きものなでしこ 八色

 十数年モノの水着。きっと熟成されていてマニアには大受k……。作中世界は七月くらい? 夏場は浴衣イベント期待できますよね? よね? 今回は袴が登場! 登場? あれ? 数コマ? ……パンフください。

ミズイロ、ソライロ 慎結

 入水自殺を止めてはみたものの。というところから始まるストーリー12ページ。恋愛だけにフォーカスせずに思春期の少女らしい尖った部分が素敵です。

ともだちに、なれたら。 藤原栄

 あわわ。これは心に痛い……。

あまいゆびさき 宮木あや子

 前回からようやく現代?再邂逅篇で切なさ炸裂中。次号が楽しみ。次号から森田季節の小説連載も始まるらしいし、小説コンテンツが続いてくれて嬉しい限り。漫画誌の中での小説はアンケ弱そうだけど、支持してる読者もいるのです。ここに。

私の世界を構成する塵のような何か。 天野しゅにんた

 ややこい人間関係のままリゾートイベントに突入です。何事もないまま、と思いきやターニングポイントとなりそうなイベント発生?

恋ハナ★バレンタイン 森島明子

 前回の「恋ハナ★ダブル」の後日譚。10ページのコンパクトなちゅー話。そういえばもうじきバレンタインですね。

Love *Preparation 竹宮ジン

 タイトルページ前の作者モノローグに「この日常を ぶち壊す 方程式を求めよ」とある通り、先生になった年上の幼なじみとの関係更新のお話。今回のこの話、好み。

おかわりいただけただろうか 黒柾志西

 前回の感想で「おかわり……」でもいいかもなんて書いたのですが作ってる側も同じことを思ったようです。成年向けも手がける作者らしい押し倒しっぷりですが妙にほのぼのとするシリーズ?二回目。

ふ~ふ 源久也

 前回は一息ついたところで終わった「ふ~ふ」。今回は、およ? なるほど! ここであのキャラ設定が大活躍するとは! 甘々のいちゃこらで読者に砂を吐かせるだけじゃないんだぜ~という構成の妙が二巻目になって発揮されてきましたですよ。

himecafe/ヒメトピ/ヒメレコ

 今回はさかもと麻乃ゲスト。出奔しちゃったスワコさんは元気でしょうか。ヒメレコは2011年振り返り企画座談会。読んでなかった漫画がけっこう挙っていたりします。

レイニーソング 百乃モト

 百乃モトは久しぶりの気が。音楽ネタです。ほのぼのです。『百合姫』掲載作で単行本は出ないのかな。

最低女神 井村瑛

 独特の力強いタッチの井村瑛。黒々とした画面の印象だったのが今回は絵柄が少しすっきりしてきたかな? 民俗モノが得意な人なのかなと思っていたけれど今回は現代物。今回他の作家とテーマがニアミスしかけてて、どっちも面白かっただけに惜しい〜。

サーク・アラクニ 再田ニカ

 サーカス漫画二回目。こ、今回は強烈な新キャラが。ヒロイン格二人が霞むインパクト。のびのびとおおらかな雰囲気です。肉体美描くのうまい人だけに、演技中のキメショットをもっと大コマで見たい〜。というのは舞台回向けにとってあるのかな。

百合男子 倉田嘘

 今回は二部構成。妙に印象の強い魚屋のおっちゃん篇と啓介篇と。啓介、頑丈すぎてターミネーターだよっと笑ってしまいました。ドタバタ担当の啓介シーンの一方で宮鳥側のシナリオもじりじり進んでいて次回あたり大きく展開しそう? 楽しみ〜。

in the closet 黒霧操

 本編を読んで、ふとWikipediaの「クローゼット」の項を見たら「ふむ〜」と感慨を覚えました。

 今回は田仲みのるの「ロケット・ガール」と影木×蔵王の「恋愛遺伝子XX」がお休みでした。次回は載るようです。次回予告では森田季節が小説連載を始めるとか。三十一文字とあってタイトルが「ウタカイ」なので短歌ネタ? 面白そう。読切りではかずまこをが来る模様。

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SF童話『化石ビジョン』

 岩崎書店の第28回福島正実記念SF童話賞に投稿して落選した原稿です。


化石ビジョン
2012.1.18公開
ダウンロード
 カチ、コチ、カチン。
 石をたたくと煙があがる。
 ぱふ、ぽふ、ぱふん。

 化石の入った石をたたくだけで中身がみえてしまう少年と偶然知り合った古生物学者のお話。
ジャンル:SF童話・小学校中学年以降全年齢・50枚

  • テキストは青空文庫のタグを使用しています。一般のテキストエディタでも表示できますが、青空文庫ビューワで表示すると読みやすくなります。
  • 青空文庫ファイルはZIPで圧縮しています。
  • 枚数表記は400字詰原稿用紙換算です。

注意事項

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『NOVA6』大森望編

NOVA 6
編:大森望
川出書房新社
2011.11.5
★★★☆☆

  • 斉藤直子「白い恋人たち」
  • 七佳弁京「十五年の孤独」
  • 蘇部健一「硝子の向こうの恋人」
  • 松崎有理「超現実な彼女 代書屋ミクラの初仕事」
  • 高山羽根子「母のいる島」
  • 船戸一人「リビング・オブ・ザ・デッド」
  • 樺山三英「庭、庭師、徒弟」
  • 北野勇作「とんがりとその周辺」
  • 牧野修「僕がもう死んでいるってことは内緒だよ」
  • 宮部みゆき「保安官の明日」

Nova6 Living of the Dead 以上を収録したSF短編集です。今回は気に入ったの少なかった……。

 印象に残ったものだけ感想を。
 期待して読みはじめたのは七佳弁京「十五年の孤独」。軌道エレベータを人力登攀するお話だというのを事前に見知っていて、軌道エレベーター好きとしては読むっきゃない!と読みはじめました。う〜ん、う〜ん。ひたすらケーブルを昇っていく自転車(足漕ぎエレベータ)というストーリーなのでどうしても単調になってしまうのはわかります。そこに元彼女や風宙鳥ふうちょうという伝説を絡めて単調になることを防いでいて、成功していると思うのですが、軌道エレベータ登攀もあまりにも普通で、風宙鳥の設定・描写も普通で、あまりにも地味でした。地味なのは好きなのですが、地味なりにゴリゴリの技術臭のする谷甲州のようなものを期待してしまったので「う〜ん」という印象に。作者さん、頑張れ。もっと頑張れ。題材も好みで、真っ向から正攻法で立ち向かう姿勢は気に入ったので応援したいです。
 もう一つとても期待を持って読んだのが船戸一人「リビング・オブ・ザ・デッド」。これ、演劇ネタで百合で哲学的ゾンビに近いテーマ、と私の好みに完璧に一致していました。二十四年組少女漫画的な要素です。文章はとっつきにくく、必ずしも美しくはなく、詰め込み過ぎ感さえ感じるほどにギュー詰めになっていて「おおお!?」という感じ。百合と言っても今の百合漫画みたいにわかりやすくて楽しい話ではまったくないです。テーマ的には演劇の比重が大きかった。『ロボットとは何か』を読んだ人であれば、平田オリザ×石黒浩のロボット/アンドロイド演劇に端を発したSFなのだな、と思えるのではないでしょうか。このお話の中にロボットは登場しませんが……。ガチSFです。ハードSF的な要素は皆無なものの、最新テクノロジーとの対話という意味で見事にSFしていました。そして間違いなく力作。傑作かもしれない。こういう密度のもの、私も書きたいっ。NOVA6一番の収穫でした。他の作品が霞みました。
 右の四コマ漫画は「リビング・オブ・ザ・デッド」導入部の紹介です。

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ブログ名変更しました

 ブログ名を変更しました。

旧:わなびざうるす
新:わなざう


 ワナビという言葉が呪縛になっているかな、などと今更思ったもので。

 由来めいたものも考えてみました。
 「月日はわなざえる縄のごとし」……意味不明。却下。
 Wonderful Another World ……こっちにしよう。なんかSFっぽいし。百合の世界を指してるみたいにも思えなくもない?

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第3回創元SF短編賞応募しました

創元SF短編賞投稿 第3回(2012年)創元SF短編賞に応募しました。
 オンライン投稿です。テーマはサイバーパンク……というよりもうちょっと古めかしいニューウェーブくらいの感じかもしれません。先に感想を書いた『瞑想する脳科学』に影響を受けまくりの短編を書いてみました。40x40フォーマットで20枚。

 さてはて。
 今回はどうなることやら。前回は一次通過・二次落ちでした。あとは原稿の健闘を祈るのみ。

 そうそう。右の漫画の中で黒髪の子が読み上げているセリフ、投稿作からのものです。『コミフレ』というのはここしばらくハマっている『コミPo!』からの連想で考えたBMI(攻殻機動隊の電脳みたいなの)用アプリ。野尻抱介もニコニコに刺激されて『ピアピア動画』書いてたよね、なんて思い出しました。

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あけましておめでとうございます

 旧年も雑多なこのブログの記事におつきあいいただきありがとうございました。

 1月10日は創元SF短編賞の締切です。ただいま、次の記事が「投稿しました!」にできるよう、投稿作に取り組んでいる真っ最中。年のはじめからバタバタしていますが、少し低調であった昨年を反省して今年はたくさん小説を書こうと思います。

 今年もよろしくお願いいたします。


2012_2

コミPo!というツールで作った絵です。


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