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2014年6月の4件の記事

6月の艦隊これくしょん

大和が来ました

 大型艦建造で念願の大和を造ることができました。大鵬レシピと合わせて通算42回目での大和建造。大鵬は未建造です。

建造数建造率
大和12.38%
まるゆ24.76%
あきつ丸49.52%
軽空母819.05%
正規空母1433.33%
戦艦1330.95%

5-5攻略

 5月は試行50回でクリアでしたが6月は35回でなんとかなりました。来月は大和が投入できるまで育っていると良いな。

攻略艦隊道中支援決戦支援
扶桑山城妙高改
長門改伊勢改鳥海改
日向改鳳翔改飛龍改
赤城改千歳航改二龍驤改
加賀改睦月改島風改
飛鷹改如月改時雨改二

ケッコンカッコカリ

 ジュウコン艦隊化中。

ケッコンカッコカリ記録
5/15扶桑
5/26赤城
6/8長門
6/18伊58
6/23伊401
6/27伊8
6/27伊19
6/28伊168
6/28山城
6/30まるゆ

扶桑と山城のシンコン・スリガオ海峡行

 扶桑と山城の二艦には戦艦として添い遂げてもらうつもりでおりました。“改”にはしないまま育ててケッコンもこの二人同士で。新婚旅行ももちろんこの二人で行ってもらうことに。

Fusou 山城、提督から新婚旅行のチケットをいただいたわ
Yamashiro しんこ……! 姉さま、嬉しい
Fusou リランカに参りましょう
Yamashiro 素敵です、姉さま。おいしい紅茶がいただけますね
Fusou 随伴はこの子たちにおねがいしましょう
Mogami 大丈夫。ぶつかって二人の邪魔したりしないから
Mitishio クソ提督もたまには気を利かせるじゃない。おめでとう。同行させていただくわ
Shigure ボクらがトレーンベアラーだよ。扶桑も山城もすごかっ……すごくきれいだ
Kaga 赤城さんとのときのために勉強させていただきます
Yamashiro (なぜかしら、加賀さんはともかく胸騒ぎのする顔ぶれだわ……)

 艦隊はリランカ島を目指します。

Yamashiro (そうだわ……この顔ぶれ)

 夜の海を眺めながら山城は思い出したのでした。僚艦はかつて西村艦隊と呼ばれた艦娘たちです。

Yamashiro (リランカ……スリランカ……。スリ……スリ——ガオ?)

 進路は間違いなくリランカのある西方へ向かっていましたが、山城にはどこか見覚えのある多島海を進んでいるように思えてなりません。そう、遠い昔に西村艦隊が囮役として突入し全滅したあのスリガオ海峡に見えるのです。

Yamashiro (どこであろうと構わない。姉さまと一緒なら)

 道中では敵巡洋艦隊や潜水艦と交戦し、敵本隊に迫ります。

Yamashiro (ああ、血みどろの新婚旅行だわ)
Fusou 山城、大丈夫? 砲戦よ
Yamashiro はい、姉さま。参りましょう。(……どこまでも)

 リランカの敵は強力だったものの姉妹の絆の前に敗れ去ります。

リランカ新婚旅行

Yamashiro 姉さま、見ててくれた!? タ級旗艦を沈めたの!
Fusou ええ、山城。
Yamashiro 姉さま! お怪我を?
Fusou かすり傷程度よ、心配いらないわ。ごらんなさい、山城。空がこんなに青いわ……

 そう言って扶桑姉さまは山城の肩を抱き寄せたのでした。

Yamashiro (良かった。スリガオでなくて、本当に良かった)

 母港へと凱旋した姉妹をねぎらい、提督は特配のプレゼント贈りました。

煎餅布団

Yamashiro 提督もおかしなものくれますね
Fusou ふふ。山城、私は気に入ったわ
Yamashiro ……変な姉さま
Fusou 寒い夜に一組しかない薄い布団でも二人なら暖めあえるもの
Yamashiro 姉さまっheart04

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『かげきしょうじょ! 1』斉木久美子

かげきしょうじょ! 1
斉木久美子
集英社ヤングジャンプコミックス
2013.5.10

 表紙を見て、ヅカ(宝塚歌劇)風ものであると知って、わくわくしながら読んで「面白いっ!」と興奮しながら奥付を見て驚くのです。

 ヤングジャンプコミックス……?

 がっつり少女漫画です。なんでヤングジャンプに、と思ったのですが『のだめ』作者のパソコンオーバークロック漫画が載っていたり志村貴子の『娘の家出』が載っていたりする『ジャンプ改』という雑誌での掲載である様子。(その『ジャンプ改』休刊のお知らせが感想を書いている間に出ていた)

 面白いです。文句なしに面白い。作者は『花宵道中』のコミカライズも担当した方で少女漫画らしい華やかな絵柄とともにギャグやドタバタも切れ味良く極まります。
 主人公は元アイドルユニットの一員・奈良っち。AKB的なアイドルをやっていた奈良っちは男嫌いが元のハプニングを起こしてユニットをクビになり、男のいない紅華歌劇団の育成学校に。ライバル?に対置されるのはのっぽのさらさ。すさまじく空気を読まないポジティブ&パワフルガール・さらさは奈良っちの社交的とはいえない性格からするととても目障りなのです。天下のアイドルユニットの元メンバーと空気を読まない謎ののっぽ少女の個性がぶつかり合います。女の園である紅華はまた女同士の戦いの場でもあり、主役の二人以外の思惑も陰謀もドラマも渦巻きます。華やかで力強く、明るくギャグもあるこのテンション! これがつまらないと思うならもう漫画を読むのはやめた方がいいと言いたくなるくらい面白い。

 百合漫画のレビューばかり書いているこのブログですし、少女歌劇テーマで女の園とあれば百合方面への期待もなくはないのですが、そもそも恋愛よりも夢を優先するであろう少女たちの集う少女歌劇という舞台となれば百合よりも熱いライバル関係に期待してしまいます。クールと天然ギャグ体質はそのまま並べても一見ぶつかりませんが、静かに熱い奈良っちと空気を読まずに突き進むさらさの二人の才能はすでに激しく衝突を起こしているのです。
 こういう少女漫画が読みたかったのですよ!

 少女漫画読みにも青年漫画読みにもヅカファンにも超おすすめ。
 試し読みもあります。

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『ガールズ・シンドローム』慎結

ガールズ・シンドローム
慎結
一迅社百合姫コミックス
2014.6.19

 慎結の四冊目の百合姫コミックス。収録作品は

ストレンジ・フレーバーコミック百合姫2014年7月号
解ケヌ鎖コミック百合姫2014年3月号
ネムレルモリコミック百合姫2014年1月号
Dear...コミック百合姫2014年5月号
箱の中の姫君コミック百合姫2013年11月号
夏の終わりに描き下し

 慎結は純正少女漫画スタイルでマジョリティとの摩擦や孤立をテーマにした作品の多い作家さん。社会の“あたりまえ”や“フツー”に抗う少女を描きます。

ストレンジ・フレーバー

 ちょっぴり怪談調。学園祭を目前にクラスの出し物であるお化け屋敷の舞台製作に追われる仲良し五人組。作業をしながら怪談を楽しんだりした帰り道、どこからともなく怪談にあったような声が聞こえて来て……。怖いものが苦手な主人公は大いに怯えることに。果たして怪異の正体は?というちょっとホラーちっくな展開です。

解ケヌ鎖

 (Twitterでのご本人の呟きから)美大卒であるらしい作者。美術ものを得意とするようでこのお話も美術部が舞台。季節外れの可愛い転入生からの入部届けをラブレターと勘違いしてしまった美術部部長の主人公。ところがその転入生、不穏な噂があるらしく……。「ストレンジ・フレーバー」は怪談で来ましたがこちらはちょっと違う方向の怖いお話。

ネムレルモリ

 ふわふわと頼りない年長さんののん姉としっかり者の妹分・あーちゃんの二人の話。同性の恋人にフラれてすっかりだらしなくなってしまったのん姉を見かねたあーちゃんはキリキリと世話をします。のん姉を酷い振り方をしたのも女性という、女性の楽園的な世界が描かれがちな定型へのアンチテーゼにもなっていたり。

Dear...

 恋人は芸能人。シンプルにストレートにプレーンにそういうお話。波乱はあっても幸せいっぱい。

箱の中の姫君

 集合住宅カーストへの反発のお話。住人たちの収入の違いが居住区画ごとのカーストとなって子供たちに影響してしまう。同時にスクールカーストの軋轢にも挟まれて、行き場のなくなる少女たち。「解ケヌ鎖」ともどもの闇/病み百合テーマ。怖い系を中心にまとまった一冊なのかもしれません。

夏の終わりに

 丘の上の神社に受験合格祈願に訪れた二人の一瞬。汗。きらり。12ページの描き下し。

★ ★ ★

 慎結が百合姫コミックスに登場した初期の頃の『ROSE MEETS ROSE』と比べると恋愛要素が濃くなって来たかもしれません。一方でファンタジー要素は控えめになって来たかも。『ROSE MEETS ROSE』所収の「DOROTHY」がお気に入りである身にはまたファンタジー要素のあるものも読みたいなと思ったり。少女漫画ベースの百合ものに目がない人には是非。

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『Vespa』大北紘子

Vespa
大北紘子
一迅社百合姫コミックス
2014.6.19

 楽しみにしていた大北紘子の新刊です。
 収録作は

Vespa Play:1〜3コミック百合姫2014年3月号〜7月号
インソムニアガールコミック百合姫2013年7月号
7年9ヶ月前の甘味描き下ろし
18日前の黒色描き下ろし
15年と6ヶ月前の秘密描き下ろし

となっています。描き下ろしはVespaシリーズのサイドストーリーや前日譚。色鮮やかな温室の情景を描いたカラー扉も描き下しのはず。

 表題作「Vespa」は女ばかりになり、男がほとんどいなくなった世界が舞台。人々はテクノロジーによって生まれている、という設定であるようです。貧富の差は明確になり、ジェンダーは自由なようでありつつ役割や階層の固定化された封建的な社会になっている様子。主人公は恋塚という近衛兵で、ヒロインは姫君ですが深窓の令嬢タイプではなく気の強い猛々しいお姫様。まじめで素直な主人公はイザベル姫に振り回される羽目になります。その主従の関係が姫への政略結婚が持ち上がることで動き始めます。小国の姫であるイザベルは隣の大国の女王に輿入れすることになり——というところまでが第一話。
 中世的で封建的な世界には社会のひずみがあちこちにあり、大北紘子の得意とするえぐい設定があちらこちらで顔を出します。ことさらに作中世界での悲劇として描かれるのではなく、さらりと残酷さを秘めた世界を示されひやりとさせられるのです。隣国の女王も悪役として描かれはしますがそれだけではなかったりするのも大北紘子“らしい”ところ。

 今回の「Vespa」は大北紘子にとっては初の百合連作(短期集中連載)ではないかと思います。世界設定はこれまでの大北作品と少しだけ共通の要素があるように思いました。一覧を作って比較をしてみると

収録短編タイトル舞台設定
裸足のキメラ名もなき草の花の野にヨーロッパ中世〜近世的
欠け落ちて盗めるこころ戦時下の異世界現代日本風
裸足のキメラ近代〜現代で封建的異世界風。貧富格差大。高度な医療技術はある模様。
はんぶんこ近代〜現代日本風
花々に似た蟲現代日本
愛と仕事と金の話をしよう現代日本
月と泥月と泥近代日本風
六花にかくれて近代風。封建社会的。高度な医療技術は限定的にありそう。女だけの国の断片。
好きの海の底現代日本
しあわせにしてほしい現代日本
丘上の約束現代日本風
鎖の斬手近代封建社会。日本風異世界。
百合姫2014年1月号ブライトモーニングスター近代日本風
百合姫2013年11月号雷と砂の雨現代日本

 封建的な世界、貧富の格差や階層の固定化された近世的な社会を背景にした話が印象的な大北紘子ですが、作品数的には現代モノが一番多いようです。
 封建的な世界では、戦争で男が減った世界(花々に似た蟲)〜男性の排除が始まった世界(六花にかくれて)〜男性のほとんど消えた世界(Vespa)、と程度の差こそあれ女ばかりの世界が描かれます。でも、そんな女だけの世界も楽園とはほど遠く、心に刺さる要素をより鮮やかに鋭く残酷な世界であることを強調している気がします。
 「Vespa」に詰め込まれた要素、描ききれなかったのであろう女王関連の要素を想像するともっともっと尺のあるお話で読みたかった気もするのですが、掲載誌が隔月刊ということもあって中編にまとめて凝縮感が出たのは良かったかも。

 小ネタですが。
 「Vespa」でおや?と思ったのが左肩にライフルを構える隊長。設定的には両利きであるそうなのですが(pixivで公開されたイラストコメントより)『プライベートライアン』に出て来た左利きのスナイパーを思い出しました。女王が手にしたリボルバーもS&Wスミス・アンド・ウェッソン M49という銃がモデルと思われます。『あぶない刑事デカ』ではタカ役(舘ひろし)が足首のホルスターに仕込んでいた隠し武器。『月と泥』のあとがきでは松本清張原作映画にも触れていたりで映画/ドラマ好きの作者が仕込んだお遊びの可能性もある……かな?

 短編「インソムニアガール」は不眠ネタで亡き母の夢がキーとなる話。母を亡くして間もなく父が再婚し、新たに継母となった人は特に嫌な人間でもないけれど馴染めず、早すぎた再婚に恋愛ごとそのものが受け入れがたくなってしまった主人公。親しい友人・手島が主人公に寄せる思いにも反発し。荒み気味、というよりは孤立を深めていく主人公のありようが心にぐっと来るお話です。
 大北紘子の百合ものを追いかけて来た読者であれば直接は描かれない要素が含ませてあることにも馴染んでいるんじゃないかと思います。ふと、この手島というキャラは作中で実在設定の人物なのだろうかという疑いが頭を過ったりもするのですが、それはうがち過ぎだったかもしれません。そういえば刑事もの映画の『インソムニア』も作中の現実が危うく感じられて来るような映画だったっけ、とタイトルから連想したりもしたのでした。

 今回の単行本『Vespa』は既刊『裸足のキメラ』『月と泥』と合わせてオススメです。設定が共通していたりということはないようなので別個に読んで楽しめますが、作家自体を推し、ということで。
 この作者の百合作品にはジャンルのステレオタイプやお約束に縛られない強さのようなものがあって、百合漫画なのにこういう設定で、展開でいいの?というところを躊躇なく乗り越え、心に刺さるものにして来ます。それ以外にもうまく説明できないこの作者独特の良さもあって「新刊は無条件に買う」リスト入りの作家さんとなりました。この作家デフォ買いコースに一緒にはまって欲しいなぁ、ということで既刊の内容との比較も絡めての紹介となりました。

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