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『コミック百合姫』2014年9月号

コミック百合姫 2014年9月号
一迅社
2014.7.18

表紙

 『百合姫』の表紙は毎号素敵だなぁ。中身共々デザイン担当しているところが表紙もアイデア段階から参加しているのでしょうか。『百合姫』のコンセプトというか読者の欲するところというかを的確に衝く機能性の高いデザインに思えます。「恋に沈む/キミに溺れる」って控えめなコピーも効いてる。

巻頭特集

 『犬神さんと猫山さん』のアニメ特集。テレビ未放送の第13話の情報なども。

パブロフガール ねこ太

 妹が欲しくて仕方なかった一人っ子の主人公、父親の再婚相手に連れ子の女の子がいることが判明。大喜びで迎えたのだけど……と始まるドタバタ四コマ。もっとも主人公の妹欲?はちょっと行き過ぎていて妹オタ状態に。こんな義姉の元にやってきて大丈夫なの妹ちゃん! 巻頭カラーありの新連載。

citrus サブロウタ

 柚子の妹分・まつり篇が続きます。陽性の敵として立ちはだかった縦ロール・姫子と違って絡め手を駆使してくることもあり悪役感たっぷりのまつり。読者には相当嫌われていそうですが、そうあってこその敵役。作中は十二月でクリスマスイベント絡み。またまた続きが気になる引きで芽衣が問題を起こしそうなまま隔月刊がツライ。

よくばりア・ラ・モード ちさこ

 太めの女の子がテーマ。ぽっちゃりめの女の子のための『la farfa』という雑誌発祥の言葉で“マシュマロ女子”と呼んだりするようです。つーか、『la farfa』に載ってるモデルさんすごく可愛いじゃないですか。ぽっちゃりさんの女優で抜群に好きなのはアメリカ刑事ドラマ『クリミナル・マインド』シリーズに登場するガルシア。役柄的には三枚目なのですがビジュアルが非常にゴージャス系の美人として作られていて真っ赤なオープンカーに乗っていたりする設定がちょー素敵です。……はっ、漫画とは関係ないことを。つまり、こういうお話はかなり好きです。

水色メソッド 大沢やよい

 不登校児と家庭教師のお話。なんか読みやすいというか画面のメリハリが増した気がする。不登校児の友花がすごく可愛い……。しかし先生、五本指ソックスは出先に履いてきたら友花ちゃんじゃなくてもチェック入ります。

あかずきん あおと響

 第9回の百合姫コミック大賞翡翠賞受賞作の「ナチュリーズ」サイドストーリー。あかずきんとオオカミの話です。こってりぎっしり感のあった画面がすっきりしたかな?

私が原始人になったら 河合朗

 束縛なく自由に振る舞えたらな、という思いがタイトルの「私が原始人になったら」となったお話。

ゆるゆり なもり

 結衣が足の小指をぶつける、という小さなアクシデントから始まるエピソード。

×××したいくらい可愛い君が 春日沙生

 第11回百合姫コミック大賞の紫水晶賞受賞作品。「あかずきん」ネタです。百合姫コミック大賞の投稿者には童話好きが多いのかな。可愛らしい絵柄でほのぼのと、けれどちょっぴり苦かったり残酷である童話の要素もしっかりと。

犬神さんと猫山さん くずしろ

 今回は龍×虎。なんか痴話喧嘩モードです。こういう人たちが近くにいると「はいはい」って片付けたくなりますね。爆発しろ!的な。

あやめ14 天野しゅにんた

 このシリーズ、おっさんテイストの昭和ギャグ&エロスが漂います。しゅにんたのこの作風は「マイルドヤンキー台頭説」みたいなものに符号してるかも。

一輪の薔薇がある風景 片倉アコ

 「My Fair Lady」的なタイプのお話。完全無欠の主人公が冴えない友人を磨いてみたら、というところからスタート。ちょっぴり怖いところも描いてきます。

ラブデス くずしろ

 ひょっこり予告もなく読み切りっぽく始まった「ラブデス」。毎回アクションを交えつつ3話目に。和傘アクションは時代劇な感じでした。

きみの恋とわたしの恋(後編) べにしゃけ

 5月号に載った前編の続きです。1号分間が空いたこともあって前編を読み直してから後編に取りかかったのですが良い感じ。プレーンな少女漫画感。ぜひぜひ5月号掲載分とセットで読まれることをオススメしたいです。

岩壁に百合の花は咲くか 源久也

 失恋して来てみたのが“いのちのでんわ”の設置されている断崖上。なのですが源久也のお話なので楽しく明るい展開なのでした。ほろりと来るかと思いきやすかさず笑いに揺り戻し、でもでもいい話にがっちり着地するあたりさすが。

himecafe/ヒメレコ

 今回のhimecafeは倉田嘘がゲスト。百合男子の作中そのままの世界が展開されております。『百合姫』なのに妙に暑苦しい一画となっておりました。
 ヒメレコでは新編集者二人が登場。

ガチ百合道 ねこ太

 アイドルオタの業の深さが毎回垣間みれるコーナー……。

sistyer★syster 仲原椿

 家庭教師に来てくれた人が「お姉ちゃん」になってくれて大喜びの主人公。けれどカテキョの先生には他にも生徒は幾人もいて……。

喋々喃々ちょうちょうなんなん 竹宮ジン

 ややこしい関係が深まってまいりました。予想していたのとはちょっと違うややこしさが不意に現れて。これは予想していなかったー。どうまとめるんだろう。

月と世界とエトワール 高上優里子

 ぉわー。こちらも予想外。展開が、というより高上優里子はこういうシーンも描くのか!という意外さ。海百合様にだったら翻弄されたい歌姫エトワールもいっぱいいそう、とかちょっと思ってしまった。今回は引きは作っていないけど次回が楽しみになる展開でした。

BGMRSPボウソウガールズテキモウソウレンアイテキステキプロジェクト 河合朗

 ついに最終回。や、やられた。このシリーズ、最初からこの最後を設定してのお話だったのか……。

★ ★ ★

 今号の『百合姫』はページ数少なめでした。422ページ。前号が676ページあったので寂しくはあります。編集者の異動があったらしいのが響いたのでしょうか。次回予告を見ると、『百合姫』では初登場……かな?のこるり「桃色トランス」(仮)というのがカラー予告になっていて面白そうな感じ。倉田嘘「百合女子」や今号印象の良かったべにしゃけも予定されているよう。ページ数の面でも7月号までのペースに戻りますように、と祈りつつ。

 そうだ。「「百合SS」を書こう」コーナーで募集していた二次創作百合SSに投稿してみました。

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