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2015年1月の5件の記事

天使のミミクリン

 耳掃除ローション、かなり良い感じです。
 綿棒派でこれまでオロナインやらベビーローションやらを潤滑剤に使っていたのですが、薬局で専用品が目に止まり買ってみたところ気に入りました。付属の綿棒にサラサラの液体を含ませて耳掃除に使うもの。もっとも注意書きには

  • 表から見える部分にのみ

と注意書きがあるので耳の穴用ではないのかもしれません。付されている図も耳介部分が示されているので普段耳掻きを使うような外耳道の入口付近に使うためのものではないのかも。でも、耳掻き相当の耳掃除に使ってみての感想です。

 綿棒に「天使のミミクリン」ローションを含ませて耳掃除をすると、肌をアルコール消毒した時と似た「すーっ」とした感触があります。トニックシャンプーなんかとも近い感じの清涼感。健康に良いのかはまったくわかりませんし、耳垢もキレイに取れているか正直よくわかりませんが、すっきりするので耳掃除が楽しいです。
 ミミクリン+綿棒での耳掃除から半日後、耳掻きで掃除を試みましたがカケラも耳垢が取れませんでした。キレイ過ぎないかな、これ。

 耳掃除好きな人向け、かな。

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『コミック百合姫』2015年3月号

コミック百合姫 2015年3月号
一迅社
2015.1.17

 今号も新連載ラッシュの『百合姫』。

表紙 かんざきひろ

 テレカかプリクラかという感じの表紙デザイン。表紙を開いたところにプリクラ風の綴じ込みページが。む。シールになっているのかと思ったのですがそういうわけではない模様。そういえば今年の表紙シリーズは装丁面での小細工はまだナシですね。……と思ったら巻頭カラーページに続きがあって表紙の二人のTwitterアカウント( @septlove_owo @saki0307XXX )入りの記事がありました。今のところツイートはほんのちょっと。Twitterのこのアカウント使って何か展開させるのかな?

12分のエチュード 仲原椿

 新連載です。部活もの。高校に進学して陸上部に入部しようとして吹奏楽部に入部してしまった主人公。間違いからではあったけれど、と始まる吹奏生活。と紹介するとコメディ的な印象ですが陸上→吹奏楽へのスイッチもしっかり描いていて「お!?」という感じです。初回&巻頭ということもあり60ページ超とボリュームもあります。

少女失格 河合朗

 こちらも新連載。スクールカーストが明確でいじめやらなんやらで息苦しい学校に転校生がやってきた。転校生はどこのグループにも属そうとしないアウトカースト派。と、ちょっぴり緊張が走った日常の教室で、うとうとして目覚めたところで突発するバトルロワイヤル。『百合姫』では少数派のアクションもの。信頼と裏切りのゲームが展開することになりそう。

ラストワルツ 片倉アコ

 今号三つ目の新連載。学園の生徒を守り奔走する影の請負人。最後の晩餐ラストワルツというのがお話のキーワードであるようです。少女漫画寄りの絵柄になんとなくアクション苦手そう?とか失礼な想像しちゃったのですが、あれ? 交差技・止め絵的(時代劇が得意とするタイプ)の素手格闘が短いシーンながらいい感じで極まってました。

2DK、Gペン、目覚まし時計

 そして四つ目の新連載。こちらはしっとりとした日常もの。すごーく生活能力の低い相方と同居するなんでもテキパキできてしまうOLのお話。この作者の描くダメキャラは可愛い〜。九州の言葉がさらっと織り込まれるのも魅力的。連載で次回への引きも用意されていますがしっくり落ち着いた読後感。

立花館ToLieあんぐる merryhachi

 らっきーすけべ?コメディの第二回。連載初回も思ったのですが、主人公視点のこのお話、スカートの裾や胸元にがっつり視線が行くという時点でナチュラル・ボーン・百合ーズ。「マリみてみたいなの」が百合漫画の第一イメージであったこともあって読み手的に慣れずにいますが楽しい漫画であるのも確か。

キミのそばで、ここはユメのなか 春日沙生

 寝ている間に仕事を片付けてくれる夢のような小人。そんな存在がいたらいいのに、という想いを物語に。こういう短編らしい短編があるとなぜか『百合姫』らしさを感じるのでした。

捏造トラップ コダマナオコ

 コダマナオコは百合漫画でそのキャラ・設定は大丈夫なの?という際どいところを攻めて来つつハズさないのです。この連載では男女のカップル二組の話として始まったのですが、第1話にして主人公に対し小悪魔的にセクシャルなアピールを仕掛けてくる幼馴染み・蛍が描かれることもあり、主人公、幼馴染み共に彼氏がいるにも関わらずに百合オタに「そうこなくっちゃ〜!」と拳を握らせてくれます。もちろん今回の第2話でも、初カレとの関係を少しずつ進展させていく主人公と小悪魔チックに煽りつつもじわじわと手綱を引き絞っているかに思える蛍に読者としては声援を送るのです。蛍の側の彼氏の「おや?」という側面なども挟み込まれつつ次回がとても楽しみなのでした。

喋喋喃喃ちょうちょうなんなん 竹宮ジン

 ますますややこしくなる三人の関係。お、これは一気にカタがつくかな?という展開だったのですがもう一波乱来ました。ひゃー。

ゆるゆり なもり

 櫻子のまんがにインパクトがありすぎてすべて持っていきました。

Himecafe

 今回のHimecafeゲストは倉田嘘。すっかりテンションの高い啓介のようなキャラが定着している印象。次回は大沢やよいがゲストの模様。あおと響とか春日沙生とか仲原椿とかこるりとかmerryhachiとか未登場の作家さんも呼んで欲しいな。

citrus サブロウタ

 修学旅行編では凸凹双子姉妹が登場し芽衣&柚子と絡みます。ここまで対立するライバルが投入されてきたこともあって双子との競争関係はややもどかしくあり。ワンクッション挟んだ双子との関わりがダイレクトになりそうな引きが用意され、次回が楽しみな展開に。芽衣のキーワードは「必要とされること」のようなのだけれど、祖父や父との関係も一応はクリアされた状態でまだ伏せられた要素とつながりそうなことが気になります。

犬神さんと猫山さん くずしろ

 基本四コマですが大コマがあったりして「かーわーえーえー」ですよ。相馬さんは周りを苦労させる人ですね……。

月と世界とエトワール 高上優里子

 前々回あたりから最終イベントの気配の濃かった月エト、ついに今号で最終回。海百合様、いいとこごっそり持っていきました。世界とよぞらの恋愛関係の進展もずっと読んで行きたかったな。3月18日には単行本4巻も出る模様。

ゆりのおねえさん あおと響

 百合男子事始め的な(たぶん)少年視点による百合っぷるご近所さん観察記。この作者さんはショタも可愛く描くなぁ……。ほのぼの日常話もいい感じだし、次回からは連載が始まるようです。こってりした童話的な世界観のお話でデビューした方ですが、未だ作風の広がりが未知数で新連載もどんな話になるのか楽しみ。

私が会社を爆破しようとした時の話 ちさこ

 「会社」シリーズ、今度はタイトルで爆破しかけてしますが、非常に忙しい職場に勤めるOLのお話です。アイドルのイベントに行きたいのに忙しすぎて行けない、女上司が邪魔をする、と思いきや。

パブロフガール ねこ太

 姉のアウトさ加減が割とリアルに想像できてしまいました。妹ちゃんキレてみせるくらいで済ませてくれるなんて天使……。

あやめ14 天野しゅにんた

 下ネタギャグを読んでいて「天才バカボン」が頭に浮かんだのでした。お下品ギャグの方向性が昭和中頃的な感じがするからでしょうか。

ラブデス くずしろ

 冒頭であっきーの夜道の一人歩きを翔子が心配するのですが、あっきーも翔子も痴漢くらい平然と片付けてしまいそう、むしろ痴漢の命の方が危うい気がしてならないのです。

かなえて!ゆりようせい 源久也

 題字の隣に「いちりんめ。」とあるのですが正式にシリーズ化したのでしょうか。今回も得体のしれない百合妖精だった……。

桃色トランス こるり

 およよ。今回はほっこりする感じのワンシーンでコンパクトでした。毎回えっちシーンが入ってくるという方針ではないのかな。

俺と百合 倉田嘘

 啓介妹・みゆきの友達が出てきたりと第二部に入って顔ぶれも増え、少し捻った展開の模様。これは鎌倉君が出てきて啓介並みにフラグをへし折っていく姿が見られるのか。あるいはみゆきや爽が百合女子たちとペアを作っていくのか。

★ ★ ★

 次号もあおと響、春日沙生、古川一樹の新連載が始まるようです。この三号ほどで短編中心だった誌面が連載ばかりへと一気にシフトした印象。作家陣もかなり変わっていて2011年1月号以来の誌面大刷新となっているように思います。

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SONY nasne 購入

nasne購入

SONY nasne CECH-ZNR2J

 nasneを買いました。
 iPadから使うつもりで。

 nasneはPlaystationシリーズの周辺機器のHDDレコーダーです。テレビを録画し、家庭内LAN経由でVAIOやPS vita、PS3、PS4等様々な機器から視聴するためのもの。

nasne導入

 パッケージも小振りで中身も小さいです。ゲーム機の隣に並べても違和感がない感じ。無線LANルーターのようにも見える外観。

 視聴は手持ちのiPad3にTV SideViewというAppから行うことにしました。設定はnasne自体も含めてTV SideViewだけで済みました。家電ライクです。あっさり映りました。
 TV SideView自体は無料Appですがnasneの番組を視聴するには500円のアプリ内機能購入が必要です。

nasne使用感

 あまり調べずに買ったのですが制限がいくつか。

  • iPadではストリーミング再生時の解像度が480p
  • iPadでは有償アプリが必要(アプリ内の有償オプション)
  • Mac OSXでの視聴は不可

 SONY社外品ということで制限されている要素もあるようです。

 nasne + iPad3 + TV SideViewの使用感は好印象です。特に難しいこともなく、ごく普通にテレビが見られます。放送を即時に見るストリーミングは480pですがiPadの画面サイズであればさほど見劣りすることもありません。むしろ480pとは思えない精細感があります。
 録画の持ち出し視聴(おでかけ転送)は720pのはずなのですが何か設定があるのか今のところ480pでしか表示できていません。

 操作はキビキビ、とwebのレビュー記事で見かけますが番組選択→表示開始までの反応が2〜5秒程度。ややもどかしく思える反応ですが、無線LAN越しの動画配信と考えれば上々なのかな。かつてのSONYのCoCoonやAppleのAppleTVはnasneとほぼ同じ用途の製品でしたがもっとキビキビしていたように思います。

 「おでかけ転送」は便利です。朝、録画をiPadに転送して家を出れば道中や出先で楽しむことができるというもので、操作が簡単なこともあって実用性が高く、nasne導入から連日利用しています。

 番組は現在放送中のものも録画予約も番組表からアクセスする形になります。テレビとして考えると視聴中にチャンネルを直接移動できずに不便なはず。録画のタイムシフト視聴のための機械なのだと思います。

 TV SideViewには「みどころピックアップ」という番組紹介コーナーがあるのですがここから番組を予約できないようなのが不思議です。なんのための紹介なんだろう……。

 これまで使っていたレコーダーには番組の自動録画機能があり、こちらの好みの番組をとりあえず録画できるだけ録画してくれていたのが便利だったのですが、相当する機能が見当たらないようです。割と気に入っていた機能だったのだけれど。

nasne感想まとめ

 テレビ番組をタイムシフト視聴する環境としてよくまとまってます。一方で仕様が不明瞭でiPadで何がどのくらいの品質で楽しめるのかがわからず「これでいいのかな」感も残りました。

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『火星の人』アンディ・ウィアー

火星の人
アンディ・ウィアー
小野田和子訳
2014.8.22

 面白かった。派手なお話じゃないのに、ぐっと引っ張り込まれて最後まで一気に楽しく読んでしまいました。

 文庫ですが1000円超えてます。分厚いです。ハードSFです。でも難しげなことはないです。火星有人探査のお話です。
 近未来ものの火星ネタで真っ先に思い出すのは『ミッション・トゥ・マーズ』『レッドプラネット』といった愛すべき駄作臭のする映画たち。どちらも火星探査中のトラブルでサバイバルを強いられるのですが異星文明や異星生物が登場したりします。小説の『火星縦断 』もやはり火星探査&サバイバルでこちらは化石や陰謀がお話を盛り上げます。
 『火星の人』は異星文明も異星生命も陰謀もナシです。ただ、有人火星探査が行われ、主人公はひょんなトラブルでたった一人火星に取り残されます。探査用の資材はあるのですぐに死んだりはしないのですが、どう計算しても救援が来るまで生き延びられそうにない! しかも地球との連絡手段を失っていて主人公ほんとうに一人きり。なんとか独力で次の探査チームがやってくるまで生き延びねばならないようなのです。
 どうやって生き延びるかを懸命に探り、工夫に工夫を重ねて残された資材で頑張る主人公。そのやりくりと工夫だけでこんなに引き込まれるドラマが作れてしまうなんて。ハードSFとしてインチキなしで見事にサバイバルの細い綱渡りを見せてくれます。こんなの面白くないわけないじゃないか!という痛快作。
 ハードSFだけど難しげなところがないのは説明の妙もありますが、アメリカ人気質で妙に明るくちょっとおばかっぽくさえある主人公キャラに負うところが大きいようです。非常に高い技能を持つエリートであるのは宇宙飛行士としては当然、なのですがヒッピー的というかヤンキー的というかとにかく明るくノリノリな性格で困難に立ち向かい「その手があったか!」という手で問題を解決して行きます。
 「あれ?」と思うような点はほぼない非常によくできたハードSFなのですが、わずかに一点だけ気になったところがあります。冒頭で主人公が火星に取り残されるきっかけとなった暴風が175km/h≒50m/s。とてつもない突風、と思えるものの火星の大気は地球の1/100の密度しかありません。この風の持つ運動エネルギーは地球上の風に換算すると7m/s≒25km/h相当。これでトラブルが生じてしまうとしたらちょっと頼りない機材ですし、火星探査機の計測した風速では200m/s≒720km/hなんてのもあったはず。予測と対処がしづらいのはたぶん雷のような現象ではないかと思うので風をアクシデントに設定したのはちょっと失敗だったかも……と思ったのでした。「あれ?」と思うのはこの点だけ。とにかく、トラブルによって探査チームは引き上げ主人公が取り残された、というサインだと思えば良いのでしょう。面白さを損なう要素にはなっていないはず。

 量子論や相対論で読者を煙に撒いたりしないがちんこハードSFサバイバル。超オススメ。

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『さようならむつきちゃん』磯谷友紀

さようならむつきちゃん
磯谷友紀
新書館ひらり、コミックス
2014.12.29

 たいへん好みでした。

 「ひらり、」発のコミックスが二冊、2014年の百合漫画を占めくくりました。どちらも非常に好みに合っていて改めて「ひらり、」の休刊が惜しまれます。
 『さようならむつきちゃん』は「ひらり、」vol.5、8、12、14に掲載されたものと作者が同人誌で発表していた四編が収録された短編集です。「ひらり、」掲載作六割、同人誌分が四割くらいのページ数割合。単行本サイズは「ひらり、」本誌よりも少し小さなB6サイズ。「ひらり、」vol.12の表紙を飾ったイラストも扉にカラーで収録されています。
 「ひらり、」掲載作のうち三本は歳の差百合。一本はバレエもの。同人誌からは進学に際しての別れのお話と修道院もの×2と魔女召還もの。
 絵柄やお話の描き方はファンタジー寄りで背後にほのかに現実の生々しさが寄り添っている作風。歳の差百合では年長キャラの歳が示されたりもするのですが「ああ、それは悩むよね……」とずしりと来ます。現実から完全に乖離したおとぎ話でもなく、嫌な生々しさでもなく。
 ぱらぱらと中身を覗いてみれば合う人はぴんと来るはず。機会があれば手に取ってみられることをお勧め。

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