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2015年2月の3件の記事

映画『花とアリス殺人事件』

『花とアリス殺人事件』感想

 新宿バルト9にて『花とアリス殺人事件』を観てきました。

花とアリス殺人事件 入場者特典

 面白かった。
 とても。
 上映時には客席から幾度もくすくす笑いが湧いて雰囲気が良かった、と書けば面白そうなことが伝わるのではないでしょうか。平日夕方の公開初日とはいえ客席も七割が埋まっているかどうかでしたし上映館もあまり多くないようですが、もっとお客が集まってもいい映画だと思ったのでした。

ロトスコープ

 『花とアリス殺人事件』は『花とアリス』という作品の前日譚です。実写であった『花とアリス』に対し今作はロトスコープという方法を使ったアニメーション。実写撮影した映像から線画をトレースして起こすタイプのもので、動きのリアル感とアニメならではのイメージに寄せたキャラクターが同居する独特の印象がありました。押見修三の『惡の華』もこの手法でアニメ化されましたっけ。『花とアリス殺人事件』では上の予告編のようにキャラデザインがジブリ的というか細田守的というか、アニメっぽい萌えからは距離をおいたプレーンな感じで好感が持てました。
 ロトスコープという方法のために実写的な感覚のカメラワークが目立ち、なじみのあるアニメとは違う演出で満ちていたのが新鮮でした。3DCGも使われていたそうですがロトスコープで描かれた部分も実写という三次元世界がベースであったためか「ここ3DCG!」と一目で見分けられるような境界はなく馴染んでいたように思います。こんな映像なら、ぜひまた見たい!
 3/6にCG部分のメイキングをニコ生で見たのですが、想像以上に3DCG率が高く50%を超えていたとのこと。驚きました。

ストーリー

 主人公・アリスが引っ越してきた隣の家には引きこもりがいて、編入したクラスは排他的で何やら殺人事件があったらしいという噂があり、と雲行きの怪しいシチュエーションから始まります。殺人事件とはなんなのか、というところをコメディ的な要素を織り込みつつ追いかけていくストーリー。前作『花とアリス』の主役二人の出会いを描いたもの。日常もので超常設定やSF設定はなし。
 暴走気味でトラブルメイカーな女子中学生・花とアリスが引き起こすおもしろおかしい展開が魅力。エキセントリックなクラスメイトやティーンらしい思い込みを反映した集団の奇妙さも面白かった。弦楽器の音楽が流れる予告編からは雅であったりお上品であったりのマリみて的な雰囲気を想像するかもしれませんがそれはごく一部で、アリスと花が織り上げていくざっくばらんな、カジュアルな友情がメインです。バレエの要素が少し盛り込まれ、華やかな一面もいいな、という感じ。
 実写版の前作『花とアリス』を観ていると「あ、これあのシーンの場所だ」「あのキャラだ。そっくり」といった楽しみ方もできるのは確かですが予備知識ゼロで観てもきっちり100%楽しめるはず。一番のお気に入りシーンは最後に二人が挨拶するところ。
 あ、少女二人の出会いと友情のお話ですが、百合恋愛要素はないです。念のため。

まとめ

 ガーリー、あるいはガーリッシュというキーワードに惹かれる人に勧めたいです。前作『花とアリス』が気に入っていた人にももちろん。吉田秋生の『櫻の園』が好きな人にも楽しめるはず。萌えアニメやマリみてみたいなのを期待するとちょっと違うかな。アニメファン向けな感じのしないアニメ。かつサブカルかぶれっぽいオシャレさが鼻につくこともなく。岩井監督の映画らしい美しい光の演出があちこちにありました。幅広い人が楽しめて、笑いをこらえ、こらえきれずに笑い、等身大よりちょっと美化された青春の「いいな」があって気持ちよく劇場を後にできる、そんな映画です。
 オススメ。

 Blu-ray版も8月には発売になるようです。
 道満晴明によるコミック版もweb漫画誌・やわらかスピリッツ上で連載していて小説版とも映画とも違う味わいでありつつとても面白いです。
 乙一による小説版も出ていてこちらは映画に沿いつつ随所で設定を変えながら『花とアリス殺人事件』らしさに細かい部分まで気の払われたノヴェライズとなっています。ボリュームはさほどないので気軽に読めるはず。

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艦これ日記 2015冬季イベント・迎撃!トラック泊地強襲

迎撃!トラック泊地強襲イベント

 艦これ冬イベ、クリアできました。

艦これ 冬季イベント「迎撃!トラック泊地強襲」クリア

 E-1〜E-5すべて難易度・甲で頑張りました。今回、一番苦労したのはなぜかE-2。戦力をどのくらい投入すれば良いのか、支援はどうすべきか迷いつつ、ルート探しの試行錯誤もしたので回数が嵩みました。ネットの反応から難易度が高いらしいと予備知識のあったE-5は逆に、最初から大和型・長門型をフル投入したこともあり、難易度の割に順調に攻略できた印象です。

艦これ 2015冬 迎撃!トラック泊地強襲 出撃統計
出撃数ボス戦数最終形態
E-1861
E-219141
E-3652
E-411103
E-515112

 連合艦隊は資材消費も嵩むのですが、画面がにぎやかなこともあり楽しかった……。

艦これ 冬イベ 迎撃!トラック泊地強襲 最終戦

 E-5攻略艦隊(最終形態時)は以下の編成でした。最終形態前は利根と加賀がそれぞれ隼鷹・祥鳳でした。

E-5攻略第1艦隊

E-5攻略第2艦隊

 支援艦隊は決戦のみ出しました。キラキラは支援艦隊の旗艦だけで他はなし。
 資源は各30,000弱と備蓄らしい備蓄もできないままイベント期間に入り、E-5最終形態直前に10,000を切って回復を待ちながらの出撃でした。

大型艦建造

大型艦建造
試行数
空母レシピ61
戦艦レシピ58
119

 冬イベ10日前には大鳳が建造でき、イベントの攻略中に朝霜がドロップしたことあり獲得可能な艦は一通り揃いました。

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劇場版蒼き鋼のアルペジオ −アルス・ノヴァ− DC

アルペジオ観てきたよ

 「蒼き鋼のアルペジオ」の劇場版アニメを見てきました。

Arpeggio DC

 TVシリーズの総集編パート70分、新作パート40分。アバン、というのでしょうか冒頭、総集編が始まる前に見覚えのないシーンがあり、総集編、401のアメリカ到着後の新作ストーリー、という流れでした。

感想・総集編

 名場面集的な編集で、TVシリーズを観ていない初見の観客にはお話が掴めないだろう構成で、かつ、TVシリーズを観ていた身には演出の流れが断たれているためにあまり引き込まれず、やや退屈に感じてしまいました。単に編集しただけでなく細かな変更が入っていたように思います。

 イ-401が敵の裏をかく、という心理ドラマとしての戦闘シーン、タカオやハルナ、キリシマといったメンタルモデルがヒトと交わりヒトに惹かれていく過程、そんな変化を拒むコンゴウのドラマで構成されたTVシリーズは密度が高かったと思います。総集編はそれらの要素を余さず詰め込んでしまったために、結果として戦闘における心理的な駆け引きも、メンタルモデルのドラマも演出が効かなくなってしまった感じ。でも劇場版のこの形以外での総集編というのもまた難しそう。うーん。タカオ視点によるレポートという形で、蒔絵のドラマもコンゴウのドラマも全部すっ飛ばして、という構成ならわかりやすくまとまりも出て、新作パートに繋がる情報も一通り提示できたかもしれない……。群像ラブラブトークで溢れそうですが想像するとそれもまた楽しいかな。

感想・新作パート

 総集編前のアバン?では、何らかの撃沈シーンなのだな、ということしかわかりませんでしたがこれは恐らくは秋の完全新作映画で明らかになることなのでしょう。ネットで情報を漁ると細かく観ていた方の分析もありますが、たぶん知らないままの方が後々楽しめると思います。

 総集編から新作パートの振動弾頭実戦テストシーンへスムーズに繋がります。最初の見所は人類側アメリカ軍の戦い方。TV版では人類は無為に霧の艦隊にやっつけられてしまいましたが、今回は戦術を駆使しているところが見られます。振動弾頭の作動シーンも「こういう理屈なのかな」というのが名称から想像できるのですが、それっぽい描写が入っていい感じ。401と新キャラ・ヒエイの戦闘も「ちゃんと対潜水艦戦闘してる!」で、蒔絵チームやタカオ・ヒュウガの現状も紹介されます。そして強烈な引きとともに「完結版に続く」。秋の上映が楽しみになりました。
 総集編がやや詰め込み気味なこともあり新規の方にプッシュしづらいのですが、今回の新作パートを見ておかないと秋の完結編で戸惑うことになりそう。動いてるヒエイは雑誌やwebのシーン紹介記事よりずっとカッコイイです。モブキャラもTV版のデザインの余裕がなかった風でなく見映えするキャラデザになりましたし、メインキャラたちもTV版よりさらに洗練されていました。やや時間が長く感じられた総集編に対して、TV一話分以上のボリュームがあったはずの新作パートはあっという間に感じられました。

蛇足

 TOHOシネマズ渋谷は音響がイマイチでした。時間帯的に上映館が選べなかったのですがTOHOシネマズ六本木のTHX劇場にすれば良かったかな。上の方に貼った写真は上映特典のおまけ色紙。絵柄が何種類かあったようです。CDケースほどの大きさでした。

2015.7.6追記

劇場版DCのBlu-rayも発売になりました。

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