カテゴリー「パソコン・インターネット」の126件の記事

DM200アウトライン記号&青空文庫ルビの一太郎変換マクロ

DM200と一太郎

 小説創作ではpomera DM200で小説を書き、一太郎で組版という手順で作業しています。その際、DM200上では

ルビ|親字《ルビ》
傍点[#「○○」に傍点]

といった青空文庫記法のマークアップとDM200用のアウトライン記号を併用しています。「.(ピリオド)」の数で階層深さを指定する形です。
 一太郎2018ではこれらルビの読み込みがある程度サポートされたのですが今ひとつ痒いところに手が届きません。というわけで、自前の記法混在環境に合わせたマクロを作ることにしました。ブログ『All season with my Dear』様の「一太郎で青空文庫ルビ」という記事で公開されていたマクロを元に少しだけ改造したものです。

DM200アウトライン記号と青空ルビの一太郎用変換マクロ

 以下のGIFアニメのように動作するマクロです。

Aozora_macro

  • 青空文庫ルビ、傍点、字下げ記号の一太郎形式化
  • DM200のアウトライン記号の一太郎見出し形式化

以下にマクロのコードを貼っておきます。

!! --- 青空文庫のテキストにルビを振る ---
!! ---        for 一太郎2008          ---
!! ---          ver1.30               ---
!! ---   2010/4/25 Copyright Tsukasa   ---
!! ---   2018/2/22 modifed Tou Asaya   ---
!!
!! DM200のアウトライン記号と青空ルビ、傍点、字下げを一太郎用に変換します

!!↓↓ルビの処理↓↓
!!↓↓長い単語のルビの処理↓↓
declare variable %ページ(2)
declare variable %行(2)
declare variable %字(2)
文書頭()
%ret(1) =1
%i = 1
!! |カウンタ
do until %ret(1) =0
%ret(1) = 正規表現検索("|",1)
if(%ret(1)>0 and %i >0) then
%ページ(1)= GetPage()
%行(1) = GetRow()
%字(1) = GetColumn()
挿入("★")
%ret(2) = 正規表現検索("《[^》]+》",1)
if(%ret(2)>0) then
%ページ(2)= GetPage()
%行(2) = GetRow()
%字(2) = GetColumn()
%ルビ = GetString()
try
!!エラー発生時はこのルビ処理は飛ばす
if(MaxSize(%ルビ)>1)then
%ルビ(1) = %ルビ(1) & %ルビ(2)
end if
削除()
%字数=Len(%ルビ(1))
%ルビ(1) = Mid(%ルビ(1),2,%字数-2)

範囲モード(1)
ジャンプ(%ページ(1),%行(1),%字(1))
範囲始点()
ジャンプ(%ページ(2),%行(2),%字(2))
範囲終点()
ルビ( 1, %ルビ(1),1)
!! ジャンプ(%ページ(1),%行(1),%字(1))
!! 削除()
exception
case else
挿入("★")
end try
end if
end if
%i = %i+1

loop
!!↑↑長い単語のルビの処理↑↑
!!↓↓短い単語のルビの処理↓↓
文書頭( )
%ret = 1
do until %ret = 0
%ret = 正規表現検索( "《.+?》",1 )
if(%ret<>"")then
%ルビ = GetString( )
!!エラー発生時はこのルビ処理は飛ばす try
try
if(MaxSize(%ルビ)>1) then
%ルビ(1) = %ルビ(1) & %ルビ(2)
end if
%字数 = Len(%ルビ(1))
%ルビ(1) = Mid(%ルビ(1),2,%字数-2)
挿入("★")
LeftWord( 2 )
範囲モード( 6 )
範囲始点( )
範囲終点()
ルビ( 1,%ルビ(1) ,1)
exception
case else
挿入("★")
end try

end if
loop
文字全置換("★",,3,0,0)
!!↑↑ルビの処理↑↑

!!↓↓傍点の処理↓↓
文書頭( )
%ret = 1
do until %ret = 0
%ret = 正規表現検索( "[#「[^」]+」に傍点]",1 )
if(%ret<>"")then
%ルビ = GetString( )
if(MaxSize(%ルビ)>1) then
%ルビ(1) = %ルビ(1) & %ルビ(2)
end if
%字数 = Len(%ルビ(1))-8
カット()
範囲モード(1)
範囲始点( )
前文字(%字数)
範囲終点()
傍点( 1)
end if
loop
!!↑↑傍点の処理↑↑

!!↓↓字下げの処理↓↓
文書頭()
%ret=1
do until %ret = 0
%ret = 正規表現検索("[#ここから.字下げ]",1)
if(%ret > 0 ) then
%文字 = GetString()
%数 = han(Mid(%文字(1),7,1))*2
if(%数>0)then
削除()
else
continue do
end if
%ページ(1)= GetPage()
%行(1) = GetRow()
%ret = 正規表現検索("[#ここで字下げ終わり]",1)
%ページ(2)=GetPage()
%行(2) = GetRow()
削除
ジャンプ(%ページ(1),%行(1),1)
範囲モード(2)
範囲始点()
ジャンプ(%ページ(2),%行(2),1)
範囲終点()
インデント(1,%数)

end if
loop
!!↑↑字下げの処理↑↑

!!↓↓見出しの処理↓↓
文書頭()
%ret=1
do until %ret = 0
%ret = 正規表現検索("^\.+?",1)
if(%ret > 0 ) then
%文字 = GetString()
%階層数 = len(%文字(1))
if(%数>0)then
削除()
else
continue do
end if
%ページ(1)= GetPage()
%行(1) = GetRow()
if(%階層数 = 2 ) then
SetParagraphStyle( 1, "大見出し(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 3 ) then
SetParagraphStyle( 1, "中見出し(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 4 ) then
SetParagraphStyle( 1, "小見出し(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 5 ) then
SetParagraphStyle( 1, "小見出し2(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 6 ) then
SetParagraphStyle( 1, "小見出し3(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 7 ) then
SetParagraphStyle( 1, "小見出し4(オートスタイル)" )
else if(%階層数 = 8 ) then
SetParagraphStyle( 1, "小見出し5(オートスタイル)" )
end if
end if
loop
!!↑↑見出しの処理↑↑
!!------- ここまで -----


*マクロ機能は一太郎をクラシックメニューにしないと表示されません。

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小説創作のための一太郎2018プレミアム

一太郎2018プレミアム購入

 一太郎をバージョンアップしました。2016から2018のプレミアム版へです。

 プレミアム版は

  • 一太郎
  • 広辞苑第七版 for ATOK
  • イワタ書体
  • 詠太
  • 花子
  • Shuriken
  • JUST PDF

のセットです。お目当ては小説創作対応の進んだ一太郎本体とテキスト読み上げ機能の詠太、久々の花子でした。

ダウンロード&インストール

 購入はJust MyShopのダウンロード版。Wi-Fiが遅かったのか本体ダウンロードに三十分近くかかってしまいました。インストールも同じくらいかかった気がします。少し古めとはいえCore i3のノートPCとSSDドライブで回線も光なのに……。
プレミアム版パッケージを全部ひとまとめにインストールするメニューなどもあってワンクリックでインストールが終了するのは便利でした。

瑛太

 楽しみにしていたテキスト読み上げ機能・瑛太。一昔前の不自然な声ではなく違和感の(比較的)少ない声で読み上げてくれます。朗読を楽しむという用途にはまだまだですが、校正機能の一つとして利用するなら効果的。黙読で校正を試みても意外に間違いに気づけませんが瑛太で読み上げながら文章を追うと目視で気付きにくい誤字が拾えます。また、瑛太では読み上げ速度が機械的に与えられるため、黙読で読み飛ばしてしまいがちなところをしっかり安定した速度でチェックできることも校正精度を上げる気がします。

一太郎:ルビ付テキストの読み込み

 一太郎2017から強化された機能。青空文庫的な《》ルビ記号のついた部分をテキスト読込時に一太郎の整形済みルビにしますよ、という機能です。

Ichitaro2018_01

 対応している記号が
|(半角のパイプ)ルビを振りたい文字《ルビ》  ルビを振りたい文字ルビ
となっていて「どこで使われてるルールだろう?」と疑問に。調べてみました。

フォーマット記号結果
青空文庫|(全角) (字種境界までの場合省略可)ルビを振りたい文字《ルビ》ルビを振りたい文字ルビ
小説家になろう|(全角)もしくは|(半角)(漢字のみの場合省略可)ルビを振りたい文字《ルビ》ルビを振りたい文字ルビ
カクヨム|(全角)もしくは|(半角) (漢字のみの場合省略可)ルビを振りたい文字《ルビ》ルビを振りたい文字ルビ
エブリスタ|(全角)もしくは|(半角) (漢字のみの場合省略可)ルビを振りたい文字《ルビ》ルビを振りたい文字ルビ
アルファポリス#ルビを振りたい文字__ルビ__#ルビを振りたい文字ルビ
pixiv[[rb:ルビを振りたい文字 > ルビ]]ルビを振りたい文字ルビ

 全角|も対象になるとより実用的かな。贅沢を言うなら青空文庫の

  • 見出しタグ[#「○○」は×見出し]を段落スタイルに
  • 傍点

あたりにも対応して欲しいところ。
 あと一太郎の以前からの仕様なのですがCopy&Pasteではなく[ファイルの読み込み]からテキストを読み込む場合はShiftJIS限定。文字コードの自動判別が難しいのはわかるのですがさすがにそろそろUnicodeに対応しても良い頃合いです。utf8/16/32やBOMの有無を問わず。

一太郎:ソプラウィンドウDM200連携

 ポメラを愛用している人には嬉しいソプラウィンドウ経由の接続。新たにDM200にも対応していました。

  • 上の「ルビ付きテキストの読み込み」が適用されないらしい
  • ポメラ上にあるのがBOMなしのutf8テキストだと文字化けする

一太郎:文書校正

 以前は小説で一太郎の機械校正をかけると整っていない口語や擬音語が誤指摘だらけでうんざりさせられがちでした。それでも機械校正の強力さは魅力で愛用していた機能です。そのあたりの煩わしさが2017版から改善されていると知って試すのを楽しみにしていました。実際試してみると、うざくない! これなら十分に小説創作ユーザにお勧めできます。
 もちろん人力校正も欠かせないですが機械校正は人の眼では見つけづらい間違いを拾ってくれるので人力と重ねて利用することでよりミスの少ない原稿が作れます。おすすめ。ちょーおすすめ。詠太を併用した校正も重ねておすすめ。


ATOK2018

 普段ポメラを持ち歩き小説を書いていることもあってパソコン上での文字入力はあまりせず活躍の場面が少ないです。それでも2016版より動作も軽く変換効率もかなり改善されている気がします。MS-IMEでも不満のない身だったりするのであてにならないかもしれません。

ATOK:広辞苑第七版

 この記事を書くのにATOK版広辞苑を積極的に利用してみました。同義語もうまく引っ張ってきてくれたりるようになっているあたりは楽しいです。画像も入り語彙も多いです。
 小説創作向けのATOK版辞書ツールでのお気に入りは明鏡国語辞典です。テキストライティングの友として言葉の使い分けや文法に特化した明鏡は使い出があります。

一太郎&花子:モジグラフィ

 一太郎2016から搭載されていたモジグラフィ機能ですが今回初めて試しました。

Ichitaro_mojigraphy

 テンプレから選んでタイトルを入れるだけでかっこいいタイトル文字ができます。これイイ。デザインをいじりたいときは花子モジグラフィ+でテンプレから編集していけば細かく調整できました。かなり使えるかも。


花子

 visioあたりがライバルの感じでしょうか。パーツを使って図を組み上げていくのが得意なタイプのようです。フローチャートや回路図の部品が用意されていたり、ビジネス文書や学校の配布プリント用らしきテンプレートが用意されている、と紹介すると想像できるのではないかと思います。UIもきれいに整理されていてMS-DOS時代を引き継ぐ混沌とした一太郎と比べると非常にすっきりとわかりやすくなっています。
 自由なベジェ曲線も描けるのでInkscapeいらずになるかも。このあたりはもう少し使い込んでみないとわからない感じ。

感想まとめ

 一太郎2016、あるいはそれ以前のバージョンからの更新で一番気に入ったのは校正関連機能です。擬音語の校正指摘抑制+詠太で校正作業がとても捗ります。自身の書く文章は間違いが少ない、あるいは目視校正で完璧と思っている人にこそ試して欲しい機械校正。
 花子の印象も大きく変わりました。広辞苑第七版やフォント、詠太を目当てにプレミアム以上のバージョンを買った人も一度花子を試してみるのをお勧め。

 記事は少しずつ書き足していくつもりです(2/18)

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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー5・かな漢字変換編

逐次変換(自動変換)

 いつの頃からでしょうか、ATOKに逐次変換モードというのが搭載されました。Mac OSでも10.11のかな漢字変換から逐次変換に相当する自動変換というモードがデフォルトになりました。ATOKが搭載した頃の逐次変換は変換の精度もあまりよくありませんでしたがMac OS 10.12 Sierraの自動変換は使い勝手も悪くなく、Twitterの書きっぱなしのつぶやきや間違っていなければ良い程度の社内向けのビジネス文書であれば大変快適に使えるようになりました。

精度の高いかな漢字変換とその比較

 Windows環境では2016年版のATOKを使ってみています。MS-IMEも使っています。MacではOS標準のかな漢字変換です。(以前は「ことえり」と名前が付いていましたが今は固有名詞がなくなりました) どの環境でもちょっと前と比べると変換精度は良くなっています。特に長い文節を入力してやると単語同士の関わりを判別して変換結果が良くなります。お気に入りのpomeraDM200が搭載するATOKも同様です。
 これらの現在のかな漢字変換能力の比較をしてみます。

 題材は青空文庫に収録されていた太宰治「走れメロス」の冒頭です。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。

 これを

  • Mac OS 10.12のかな漢字変換
  • MS-IME
  • ATOK2016
  • pomeraDM200

で一切の修正なしに自動変換もしくはできるだけ長い文節で変換させて入力してみたものです。は完全に誤変換、は不正解ではないけれど原文通りではない変換。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日ミメイメロスは村を出発し、超え超え、十離れたこのシラクスの位置にやってきた

Mac OS 10.12かな漢字変換

 メロスは激怒した。必ず、かのじゃち暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、ヒツジと遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を超え重利離れたこの詩絡子にやってきた

MS-IME(Win10)

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、野を越え山、十里離れたこのしら楠位置にやってきた

ATOK2016

 メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を覗かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ、メロスは、むらの牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明メロスは村を出発し、野を越え山超え、十里離れたこの氏ら楠位置にやってきた

pomeraDM200

 どれもなかなか優秀です。固有名詞や助数詞「里」を単語登録しておけば赤字の誤変換はごくわずかになるはず。

打鍵数最小化への不満

 私は上のどのかな漢字変換にも不満です。誤変換は昔に比べれば格段に減りましたが、かな漢字変換が優秀になっても青の部分のような「正しいけれど望みと違う変換結果」が避けられないからです。この避けがたい問題がある限り私は

  • 単文節変換
  • 学習オフ

が可能なかな漢字変換機能を望むことでしょう。

 単文節変換&学習オフを望むのは「決まった回数変換キーを押すと必ず望んだ変換結果になる」ことがその文節を入力している段階で確定するからです。望んだ変換結果を出現させるのに必要な変換キー操作回数を記憶しておき、目で確認することなく機械的に指を動かして望みの結果を得るという方法です。この入力方法は、黎明期のワープロ専用機では一般的でした。可能な限り長いフレーズを入力して変換・確定してやる(と変換効率の上がる)という方法より今でも高速です。

逆戻りの苦手な思考

 ヒトの意識は逆戻りが苦手です。長いフレーズを入力した後にその文頭近くに注意を引き戻して変換結果をチェックするためには一度打鍵する手を止めねばなりません。単文節で一語ずつ確定していけば変換・確定キーを押す回数は増えてもずっと指を動かし続けられます。
例えばローマ字入力で「BUNSYOUWONYURYOKUSIMASU」と打つときにアルファベットを一々意識することはなく「ぶんしょうをにゅうりょくします」という音列から自動的に指が動いてアルファベットキーが叩かれる人が多いはず。その「自動的に指が動く」範囲をかな漢字変換の結果まで広げて習熟させるのが上で述べた単文節+学習オフという環境です。漢字かな混じりの文章を頭に思い浮かべると、指+無意識が変換作業まで処理してくれるようになります。入力・変換の終わった確定した単語は頭から追い出し、意識を次のフレーズに向け続けることで口述筆記に近い速度(200〜250字/分)での打鍵を続けることが可能になります。
 もちろん小説文を生成するのにそんな速度は維持できませんが。
 単文節変換+学習オフよりもさらに確定的で高速な入力方法に「漢直」があります。習熟難度も高いですが速度は圧倒的です。

単文節+学習オフのできない今の環境

 MS-DOSからWindowsへの移行あたりからでしょうか、ハードウェアの性能が上がりかな漢字変換も文脈を利用して変換精度を上げるようになってくると「打鍵数最小」への傾向が強くなります。スマートフォンのような入力に困難のある機器の普及で決まったフレーズを自動生成する推測変換まで登場するようになりました。そしていつの間にかパソコンのかな漢字変換からも学習機能のオフが消え、逐次変換が標準となりました。漢字を開いてかなにするかどうか、書き手が決めるのではなく妥当・普通であるものが先に提示され、望む形に訂正するのに余計な労力がかかってしまう。
 書かれている内容だけで用の足りるビジネス文書であれば間違っていないだけで十分です。ですが、小説は大まかに意味が伝われば良いだけのものではないはずです。書き手は漢字で表記するかかなに開くのか、漢字にするにしてもどの漢字を選ぶのかという点にまで拘り文章に少しでも“力”を与えようと試みたいのです。たとえ書く側の自己満足に過ぎないとしても。
 DM100までのポメラには比較的近い環境がありました。

関連記事

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Pagesというワープロ

iMacのおまけ

 今のMacを使っている人にはおなじみのワードプロセッサーがあります。Pagesという、2009年あたりからのMacには標準で付属するようになったApple純正アプリです。MS Office相当のビジネスアプリスーツiWorkの一つでプレゼンツールのKeynoteとともにMacユーザに高く評価されています。

美しい文書

Pages 不動産チラシサンプル

 このPagesで作る文書は美しい。
 といっても他のワープロソフトと比べて特別な機能があるわけではなく、

  • サンプルを元に文書を作り始める
  • サンプルが格好良い

というだけの話です。
 文書を作り始める=設定されたタイトルや章立ての構造に触れるよう誘導される、という仕組みになっていて自然にアウトライン的な文書作りをすることになります。一太郎やwordは起動すると「真っ白な文書」が表示され、不慣れなユーザであればベタで打った文章に文字のサイズを変えるだけのタイトルや章見出しを付け、空行で行間を調節し、スペースでインデントを済ませてしまうでしょう。結果、アウトラインもデザインも放棄した文書を作りがちです。デザイナーが作った構造付きで見映えする文書サンプルを利用すればそんな素人臭さともサヨナラです。
 結果「Pages”で作った文書は美しい」ということになります。

 一太郎もwordもサンプルはずっと前から付いているのですが、ワープロソフト自体に「サンプルから構造付き、デザイン済みで文書を作らせる」という発想が組み込まれていないためにせっかくのサンプルを有効に利用するのが難しくなっているのでしょう。

致命的な弱点

 そんなPagesにも致命的な弱点があります。それは

縦組みができない

ということです。どれだけ勧めたくても日本語ワープロで縦組みができないというだけでもう論外。iWorkの前身であるApple Worksは美しい文書が簡単に作れ、縦書きもできたのに……。

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5K iMac 2017を買いました

iMac 2017購入

 5K iMacを買いました。Mac mini late2008からの買い換えです。Core i5 3.4GHz、メモリ8GB、256GB SSD、Radeon Pro 570の通称“梅”モデルでCTOにて1TB FusionDrive→256GB SSDに変更したもの。消費税込230,904円。高いな~と思いつつ、同等スペックWindows機+高精細ディスプレイの組み合わせだとiMacの方が安かったりするし、と自分に言い聞かせてポチったのでした。

 Apple Storeでの注文は8月20日。到着は27日。Dellの27inchディスプレイを買った時も配送されてきた箱を見て「大きい」と思いましたがiMacはスタンド部分が分離しなかったりベゼルが太めだったりすることもありさらに大きく、空き箱の保管場所に悩みそう。

iMac到着

設置

 パッケージの中身はシンプルでした。梱包を解き電源ケーブルとEthernetケーブルを繋ぐだけ。キーボードとトラックパッドはBluetooth接続でそれぞれ電源を入れるだけで繋がるよう設定済み。Timecapsuleバックアップからの移行を指定してそのまま二時間半ほど放置すれば昨日までの作業環境がそのまま新Macに引き継がれます。

ファーストインプレッション

 これまで使っていたMac mini late2008+Dell U2713HMと今回更新した5K iMac 2017との一番印象的な違いはディスプレイ部分。大きさは同じでもRetinaの恩恵は明確でくっきりはっきり。フォントがとても見やすくなります。デジカメ写真の表示もレンズの解像度が上がったかのようで壁の材質や髪の毛の質感に歴然とした差が。発色も良く、グレア処理の表面で気になりがちな映り込みも少ないです。輝度も調節範囲は広く、暗めの間接照明からうんと明るくした部屋まで余裕でカバーします。iPhoneやiPad同様部屋の明るさに合わせた輝度の自動変更もかなりうまく機能している印象。
 操作感は確実にレスポンスが良くはなっているのですが9年振りの更新の割には、webブラウズやファイル操作、メール作成、メモ、カレンダー等の日常的な利用のレスポンスにあまり変化を感じなかったのでした。C2D世代のMacでもすでにそこそこ快適だったし……。あ、でも背後でTimemachineのバックアップが作動していたり3DCGレンダリングをさせていたりしても前面の作業が重くならないあたりは快適かも。

スペック

 CPU+GPUの性能を試してみました。Blenderによる3DCGレイトレーシングです。旧型Mac miniではレンダリングに丸二日かかっていたデータが、手元にある2016年型のCore i3のWindowsノートでほぼ半日、5K iMacではさらにその半分以下の時間で済みます。この種の目的にはあまり向いていない“梅”ですがそれでも時代相応の恩恵は受けられそう。年に二回同人誌の表紙を3DCGで作ることがある程度の私の用途なら十二分な性能です。
  同様にPhotoshop Elementsの使用感も快適になっていました。Inkscapeはちょっと難あり。画面がRetinaで描画できていないしグラフィックアクセラレーションの恩恵もまったく受けていないっぽいです。
 メモリは初期状態の8GBのまま。今のところは余裕があるようです。

静粛性

 静かです。5K iMacには排熱用のファンが搭載されているはずなのですが日常的な利用では無音に感じられます。iMacのすぐ後ろに置いたTimecapsuleのHDD音の方が気になるくらい。CPUやGPUに負荷をかけてもファンは最低回転数を保ったままのようで音は変わりません。以前使っていたMac mini late2008も十分に静かでしたがそれ以上に静かです。“梅”モデルでGPUの発熱が少ないのかな?

周辺機器

 オール・イン・ワンのiMacにはキーボードとポインティングデバイスが付属します。私はMagic KeyboardとMagic Trackpad2の組み合わせにしました。
 キーボードはMac miniで使っていたWireless Keyboardの新型でコンパクトなもの。打鍵感はストロークは短いもののしっかりした打ち心地で慣れるとメカニカルスイッチや静電容量型の高級キーボードと甲乙をつけ難くなってきます。小さなことですがiMacとの組み合わせであれば画面の輝度調整もキーボードから可能です。純正ならでは。
  Appleのトラックパッドは今回が初めてですがMac miniで使っていたタッチ機能付のペンタブが快適であったので迷わずチョイス。正解でした。27inchの広いデスクトップとも相性が良く、マウスやノートパソコンのトラックパッドより断然好みです。クリック感の演出もソフトから調節できたりするのは……技術の無駄遣いとも思えますが微笑ましくもあります。
 導入時に満充電にして二週間でキーボードのバッテリ残量は90%、トラックパッドは再充電が必要になりました。

テレビ

 Apple製品で鬼門なのがテレビ放送の視聴。前のMac miniではディスプレイ接続の都合でDTCP-IP接続のストリーミング視聴ができず手持ちのnasneのテレビ番組を見ることができませんでした。iMacへの移行でテレビも見られるようになったはず、とpixelaのStationTV Link体験版を試してみました。
 見られる……でも色がぼんやりしてるし480p再生しかできないみたいだしUIも貧相だし放送中チャンネル選択画面がなかなか表示されないしでいいところがありません。うーん。でも、まあ、見られるだけマシ……かな。というわけで購入&シリアルキーを入れて製品版となりました。他に選択肢がないとはいえまったくオススメではないです。

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Dell Inspiron 15のHDDをSSDに交換

Dell Inspiron 15

 実家の共用パソコンが私専用になり好きなようにいじれるようになったので使用感の改善を図ることにしました。

Dell Inspiron15 3558
CPUIntel Core i3-5005U 2.0GHz
メモリ4GB
ディスプレイ15.6inch 1366x768 LCD
記憶装置500GB HDD

 こんな感じのスペックです。何かひとつ新たなことをするたびに待たされたりかな漢字変換がひっかかり気味で、HDDをSSDに交換すると使用感が改善されるのではないかと思い立ったのでした。

CFD 東芝OEM SSD

リンクはAmazonへ 購入したのはCFDのTOSHIBAチップSSD。会計不祥事の煽りで半導体部門を売りに出すらしい東芝の、TOSHIBA刻印のあるフラッシュメモリ製品も買い納めかもしれません。

分解&HDD→SSD

 DellのInspiron 15 3000シリーズのHDD交換・分解をレポートしている記事はネット上にたくさんあるので過程は割愛です。結論だけ書くと、面倒くさかった! 本体側(キーボードのある側)にあるネジをほぼ全部外し、フレキケーブルも二カ所外してようやくSATAドライブベイとメモリスロットにアクセスできる仕組みです。フレキケーブルのコネクタなんて無理するとすぐ壊れちゃうようなものを触らなければいけないのでノートPC分解初心者だとキビシイかも。

  • DellのノートPCは中の部品をユーザが交換しやすくできていない
  • Dell Inspiron 15シリーズのキーボードの打鍵感がイマイチな理由が分解してよくわかった
  • SSDは偉大!

 結論からいうと、ノートPCのHDDをSSDに交換したのは正解でした。Mac OSではHDD→SSDに交換しても効果は限定的だったのですが、Windowsでは日常的な使用感が大幅に改善されました。艦これタブレットよりちんたらしていたかな漢字変換がとても快適に。グラフィックソフトのInkscapeも大幅に快適に。一太郎はあまり変わらないかな。
 SSDへの交換は正解として、キーボードの打ちづらさや大きいだけで解像度が低く視野角の狭い液晶はそのままなのでチープな環境ではあります。27inchのデスクトップ用モニタに接続して繋げばWindowsの快適環境になる……かな?

Dell U2713HMに接続

 15inch/1366x768のディスプレイではA5原稿の印刷イメージを確認するにはいかにも解像度が不足していると感じたためにMac miniで使っているWQXGAの27inchモニタ Dell U2713HMに接続してみることにしました。

Inspiron 15 3558 HDMI→ U2713HM DVI1920x1080 60Hzまで出力側制約による
Inspiron 15 3558 HDMI→ U2713HM HDMI1920x1080 60Hzまでモニタ側制約による
Inspiron 15 3558 HDMI→ U2713HM DVI2560x1440 27Hz

 DVIデュアルリンク相当の接続ができないようだったのでモニタの解像度最大でリフレッシュレートだけ少し落としたシングルリンク上限のカスタム解像度を設定しました。マウスカーソルを見失いがちなもののWQXGAの解像度を活かせる結果となって良かった……。

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BOOTHの倉庫で通販してみた

同人誌を通販で売りたい!

 文学フリマ向けに印刷に出した同人誌、イベントに買いに来られない方でも欲しいとおっしゃってくださる方がいらしてお届けする方法を考えてみました。

  • 個人情報はできれば預かりたくない
  • できるだけ販売しやすくコストのかからない方法が良い
  • 買いやすい方法が良い

 調べてみるとPixivがBOOTHなる倉庫&決済通販の代行サービスをやっているではないですか。Amazonの密林社に比べても破格の(出品者側的には)待遇の良さ。というわけで試してみました。

BOOTH利用レポ

 正直、手順がよくわからなかったのですが適当にBOOTHの倉庫に送ってみました。まずは文学フリマ東京23の新刊『世界樹は暗き旋律のほとりに』です。

一日目BOOTHのサイトで作品の商品を登録
倉庫利用の申し込み
本を5冊梱包しBOOTHの倉庫に向けて発送
二日目倉庫に本が到着
ステータス「入荷作業中」に
十一日目「現在、倉庫への入荷作業を進めています」というメールが来る
ステータス「入荷作業中」のまま
十四日目ステータス「入荷完了」
商品を公開・通販開始

 手続きも簡単でした。確実な販売数が把握できている商品を置くなら、少なくとも出品側のコストはゼロ。買う側も品物代+送料だけなので個人作成アイテムの通販では割安なはず。あと、発送方法の最小単位がメール便ですが、これ、定型の封筒のまま置かせてくれるともっと便利かも。はがき1〜2枚とかステッカー1枚とか封筒で充分ですよね。
 噂通り「入荷作業中」が長かったですがこれでも短い方だったようです。

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第23回文学フリマ東京 出品案内

SF小説『世界樹は暗き旋律のほとりに』

 ソウブンドウ様の『今夜はコトノハ植物園で』に掲載していただいた「アナレンマの黄金樹」を元に二作を書き下ろし連作化したお話を一冊にまとめました。A5版158ページの新刊です。レトロ&ハードSFで世界樹という言葉のイメージを一新します。

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ポメラDM200の本『こんなポメラDM200は嫌だ!』

 発売日に飛びつきぞっこんのポメラDM200ヨイショ最速本です。(印刷物ではたぶん) 文学フリマ参加者にはきっと圧倒的な支持率を誇るに違いない!との確信とともにコピー本と自家製グッズを作ってみました。

DM200 fan book

 実物のポメラDM200より少し小さめのポメラ型小冊子。わずか8Pに古めかしいアイデアを詰め込みました。ポメラそのものもOASYS PocketやSigmarionよりさらに機能を削った先祖帰り的なグッズなので古くさいアイデアが似合うかも!かも!
 DM200のペーパークラフトとDM200用ショートカット一覧ステッカーを同梱します。

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染織百合小説『あかねいろ』

 当ブログで電子テキストを公開している『あかねいろ』を手製本と布装丁で実本にしてみました。前回の文学フリマ東京22にて製作の既刊です。

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ゴシック百合小説『ルビィ・ドロップス』

 紅茶と傷だらけの少女とちょっぴり哲学。少女小説テイストにゴシックを絡めました。こちらも文学フリマ東京22からの既刊です。

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佐藤南壬子短歌集

 歌人・佐藤南壬子がこれまでに出版した本の在庫分を持参します。

タイトル刊行年在庫数
終止形1984年1
うたのささげもの1986年1
風の薔薇1998年3
風が好き2002年1
新月の木2007年1
2012年10

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一太郎2016でアウトライン

一太郎でアウトライン

 一太郎にはずいぶん前からアウトライン機能が搭載されています。Microsoft Wordでもですが、ワープロソフトのアウトライン機能、使っているよ!という方が意外に少ない気もします。最近、一太郎を2016年版に更新してみたら操作性がずいぶん改善されていたこともあり、改めておすすめしてみます。
 章や節にわけるビジネス文書や論文でも便利な機能ですが、小説創作でもとても役立ちます。

試してみよう

 説明はナシ。まずは一太郎を起動します。
 まっさらなところに「タイトル」「章」「本文」のつもりでだーっとベタ打ちで下図のようなサンプルを作ってみましょう。

一太郎のアウトラインを試そう

 書式とか設定要らないです。
 ジャンプバレットツールパレットを開いておきます。ツールパレット「段落スタイル」を。

ジャンプパレットとツールパレット

 次に、タイトルのつもりの行にカーソルを置き、ツールパレットの段落スタイルから「文書タイトル」を選択。同様に章や節に「大見出し」「中見出し」を割り当てていきます。

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 すると左側のジャンプパレットに目次のようなものが表示されます。(表示されないときはジャンプパレットのタブを「目次」に切り替える)

 ここまでやればもう使い方がわかったはず。文章に構造をセットする機能です。ジャンプパレットで自由にジャンプできますし、階層構造もデフォルトで七つ与えられるので文章の整理がしやすくなります。

 印刷・体裁のことはこの段階でまだ考えない方がシンプルです。
 でも試すなら、

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 見出しの種類毎にツールパレット段落スタイル−スタイル変更で体裁が変えられます。この「スタイル」機能も便利なので、とにかく実地で色々試してみるのがおすすめ。

 「きまるスタイル」がこの段落スタイルまで含めて隙なくデザインしてくれていると両面印刷の行のズレを気にしなくて良くなりそうなのですが……。

アウトライン

 アウトラインとしての構造と、体裁設定としてのスタイルは実は一太郎では別の概念なのですが、分けて考えない方がシンプルです。また、見出しには(構造として)設定しても印刷表示しないこともできるので細かく分類しておいても文書がうるさくならないようにすることもできます。

 ここまでアウトラインモードに触れませんでしたが、上でスタイルの設定とともに慣れてから試してみるといいかも。アウトラインモードの画面デザインや操作性があまり練られていないこともあって「アウトラインって何?」という状態で触ろうとするとよくわからないままやる気が削がれると思うのです……。

目次

 アウトラインは目次の作成にもダイレクトに繋がる機能。各見出しを自動で拾って目次にページを打ってくれ便利です。ただ、この目次作成機能、操作も組版も微妙に垢抜けないのが惜しいかも。

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一太郎2016購入

一太郎2016購入

 一太郎の2016年版を買いました。これまで使っていたのが2008年版でさすがにそろそろ更新しても良い頃合いです。パッケージごとどこかに行ってしまったこともあって、新規でプレミアムではない無印の特別優待版を買いました。

 購入はJust MyShopのダウンロード版。小説同人誌の組版が目当てです。

導入

 購入手続きを済ませるとJust MyShopからはダウンロードリンクの記されたメールが届きます。最初に起動するインストーラー自体はとてもコンパクトですが、タウンロードするトータルは2GB超。そのうちの約半分が「感太」というツールのデータでした。感太は後から分離して削除できます。

 インストールして機能のチェックをするうちに一番のお目当てであった校正機能がメニューからグレーアウトされたまま使用できないことに気づきました。対処法を探すも「基本編集フェーズではドラフトモードだと校正機能は使えない」というものくらいしか見つからず、試しに一太郎をいったん削除し再インストールしてみたら使えるようになりました。その後、あらためてネットを検索してみると同じ症状の人が複数……。
 こんなトラブルと対処に時間を食われるのはうんざりです。

校正

 一番期待していたのが校正機能のブラッシュアップ。

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 校正の精度自体は良くなっているのかわかりませんでした。が、はっきりと使いやすくなってる! 一太郎2008では校正作業の中断&再開、あるいは指摘箇所の一覧や移動が不便だったのですが、画面左端のジャンプパレットで融通が利くようになりました。これはどのバージョンで搭載されたのかな。もっと早く更新しておくべきでした。
 また校正機能のひとつである「表記揺れ」チェックも同様に使いやすくなりました。こちらは以前は中断さえできない作りになっていたので嬉しいポイント。

一太郎メイクはどこ?

 一太郎2008ではツールバーを表示させる場所、体裁を自由にカスタマイズできるメイク機能がありました。使うパソコンがVAIO Pであったり8inchタブレットであったりする身にはツールバーの類は画面左右に縦表示して配置して、画面の縦寸を有効に使いたかったのです。特に縦書きのイメージ/印刷イメージ表示の編集画面では一太郎2008の「縦組みタイプ」は便利でした。
 ところがキーエンス配下になって内部コードを刷新したタイミングででしょうか、このメイク機能がなくなってしまったようです。結局ツールバーは非表示で使うことに……。
 もっともメニューがすっきりしたのでこれはこれで使いやすくはなっています。

ePub/電子書籍出力

 新verへの更新で気になっていた機能のひとつがePub出力。さっそく試してみると……。
 リフローなってる。ルビOK。傍点OK。倍角で長くしていたダッシュはNG——これは印刷対策なので原稿の方で素直に二つ並べるのが正解。あ、字下げして別フォント指定してあった部分がちゃんと字下げでリフローできててフォントもはっきり違うのわかる。これはけっこう実用的かも。
 iPadのiBooksやKinoppyでは一通り問題なく表示できましたがMac OSXのiBooksではレイアウト枠(扉ページ)から後ろが表示されず。表示環境によるばらつきがあるようです。


ATOK2016

 明鏡相当の類語の使い分け説明のついた単語解説機能が搭載されていてオプション辞書いらずになっていました。MS-IMEでもことえりでも類語の使い分け辞典的な機能を積むようになってきているのでATOKも、ということなのでしょう。こういった機能が標準で載るのは歓迎です。小説を書く人には特に便利なはず。
 変換効率はかなり高いです。特に係り受けというのでしょうか、「本を読む」のように「本」と「読む」のように互いに関係する語を含む文章では大変優秀。

 ただそのあたりの優秀さやショートカットキー(カスタマイズの及ばない操作手順)が私の使い方と相性が悪くて我慢しきれずにMS-IMEに戻りました。かな漢字変換機能は昔のOASYS程度のシンプルで動作の予測しやすい方が好みなのです。

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