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第8回創元SF短編賞投稿

第8回創元SF短編賞

第8回創元SF短編賞に『楕円軌道人類eORH』というタイトルで投稿しました。ペンネームはいつもの「藤あさや」です。
という報告記事を挙げておこうと思っているうちに例年より早く一次選考の結果が公開されました。

残ってた!

というわけで落ち着かない日々が続きそうです。

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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー4・辞書編

pomera DM200搭載辞書

 pomera DM200には

  • 『類語新辞典.S』
  • 『明鏡国語辞典MX』
  • 『ジーニアス英和辞典MX』
  • 『ジーニアス和英辞典MX』

の四つの辞書が搭載されています。手元に

  • 紙版『類語国語辞典』
  • Sharp Papyrus版『類語新辞典』
  • Logovista版『明鏡国語辞典』

があるのでDM200搭載版と比較してみようと思います。

類語国語辞典(紙版) vs. 類語新辞典(電子辞書専用機) vs. 類語新辞典.S(DM200)

 『類語新辞典』と『類語国語辞典』の二つはともに角川のシソーラス+国語辞典で後者が前者の増補新版です。ここでは「恋」という単語を引き比べてみます。シソーラス形式の特徴を理解いただくためにも前後2項目分ごと引用して比較してみます。

6【ほの】〔口〕〔古風〕
君は彼女に—だね。 ほれこむこと。
7【恋する】こいする〔常〕
美しい女性に—。—乙女 ○異性を愛する
8【恋】こい〔常〕
—の芽生え。—は盲目。—に落ちる。—を打ち明ける ○恋愛
9【愛する】あいする〔常〕 →481a, →484a
—人と別れる。妻を— ○異性を慕う
10【愛】あい〔常〕 →481a
二人の間に—が芽生える。—を告白する ○愛すること。恋愛

類語国語辞典(紙版・平成五年第七版)

4【惚れ込む】ほれこむ〔常〕
相手にぞっこん— ○すっかり心をひかれほれる。好きになって夢中になる
5【恋する】こいする〔常〕
美しい女性に—。—乙女 ○異性を愛する
6【恋】こい〔常〕
—の芽生え。—は盲目。—に落ちる。—を打ち明ける ○恋愛
7【愛する】あいする〔常〕 →481a, →484a
—人と別れる。妻を— ○異性を慕う
8【愛】あい〔常〕 →481a
二人の間に—が芽生える。—を告白する ○愛すること。恋愛

SHARP Papyrus 類語新辞典

4【惚れ込む】ほれこむ
相手にぞっこん― ○すっかり心をひかれほれる。好きになって夢中になる 〔常〕
5【恋する】こいする
美しい女性に―。―乙女 ○異性を愛する 〔常〕
6【恋】こい
―の芽生え。―は盲目。―に落ちる。―を打ち明ける ○恋愛 〔常〕
7【愛する】あいする
―人と別れる。妻を― ○異性を慕う 〔常〕 [別分類]
8【愛】あい
二人の間に―が芽生える。―を告白する ○愛すること。恋愛 〔常〕
pomera DM200 角川類語新辞典.S

 見出しの前に付された数字は分類【心情】−【愛憎】−【恋愛】の何番目の項目かを示しています。つまり見出し語の数は紙版の類語国語辞典が多く、電子版は電子辞書専用機Papyrus、DM200の二者が少ないことが窺えます。これは紙と電子の違いではなく、新しい「類語国語辞典」と旧版である「類語新辞典」の違いのようです。語釈の内容については引いてみた範囲では「類語国語辞典」も「類語新辞典」も変化がないように見え、DM200に搭載の『.S』版もほぼフルの角川『類語新辞典』と思われます。

明鏡国語辞典 vs. 明鏡国語辞典MX

 比較用に「あう」を引いてみます。会う、遭う、逢う、遇う、と表記される項目です。

あ・う【会う・遭う・▼逢う・▽遇う】アフ
 〘自五〙
❶ 〖会・逢〗約束して対面する。顔を合わせる。また、偶然に人と出会う。
「友人と━」
「駅でばったり先生と━・った」
⇔別れる
❷ 〖会・逢・遇〗物事と出会う。
「試練[難問]に━」
「親の死に目にも━・えない」
表記「▼邂う」「▼逅う」とも。
❸ 〖遭〗好ましくないことに出会う。ぶつかる。遭遇する。
「災難[火事・にわか雨・反対・抵抗]に━」
◆「合う」と同語源。
語法「~と会う」は双方が移動しあって対等の相手と対面する意に、「~に会う」は主体が相手のいる場所に移動して対面する意に使うことが多い。「喫茶店で友達と会う約束がある/先生にお会いしたく伺います」
表記
⑴ 「会」は、本来人と人が約束してあう意。偶然にあう意や物事との出会いの意に転用して広く使う(「六時に改札口で会おう・劇場でばったり旧友に会(遇)った」)。「逢」は「会」の美的な表記で、親しい人との対面や貴重なものとの出会いの意で好まれる(「恋人と逢う」)。「遭」は本来偶然にあうの意だが、今は「事故に遭う・にわか雨に遭う」などと、災難にあう意で使う。
⑵ 「▼邂う」「▼逅う」とも書く。「遇」「邂」「逅」は、偶然にあう意。一般に「会」でまかなう。動物とでくわす意ではかな書きが多い(「山道でクマにあう」)が、偶然の意を重視して「遇」、災難の意を重視して「遭」と使い分けることができる。「動物園でパンダに会った」と書けば、待望の意が付加される。
可能会える
関連語
大分類∥会う∥あう
中分類∥会う∥あう
❖「会う」を表す表現
〔自分が上位者に〕お目にかかる・お目通りを願う・お目通りがかなう・お目文字がかなう・拝顔の栄に浴する
〔自分が上位者の〕尊顔[尊容]を拝する・謦咳けいがいに接する・拝顔の栄に浴する
〔自分が上位者に〕謁えつ[拝顔の栄]を賜たまわる・御拝面[御拝謁はいえつ/御謁見/御拝眉はいび]頂く
〔上位者が自分に〕御拝謁を賜たまう・御面会[面接/面談/引見/接見]下さる
〔互いに〕顔を合わせる・相まみえる・旧交を温める・久闊きゅうかつを叙する
〔二人が〕逢瀬おうせを楽しむ
〔多数で〕一堂に会する

Logovista 明鏡国語辞典第二版

あう【会う・遭う・逢う・遇う】
[自五]
(1)【会・逢】約束して対面する。顔を合わせる。また、偶然に人と出会う。
「友人と会う」
(2)【会・逢・遇】物事と出会う。
「試練[難問]に会う」
「親の死に目にも会えない」
(3)【遭】好ましくないことに出会う。ぶつかる。遭遇する。
「災難[火事・にわか雨・反対・抵抗]に遭う」
◆「会う」は、本来人と人が約束してあう意。偶然にあう意や物事との出会いの意に転用して広く使う。「逢う」は「会う」の美的な表記で、親しい人との対面や貴重なものとの出会いの意で好まれる。「遭う」は本来偶然にあうの意だが、今は災難にあう意で使う。また、偶然にあう意で「遇う」「邂う」「逅う」とも書く。

pomera DM200 明鏡国語辞典MX

 語釈の分量にかなりの差があります。MXでは語源・類語説明が削られているようです。
 「詳しい方が得」と思ってしまいますが、『日本国語大辞典』のような極端に詳しい説明を必要とするのは稀で、常用する辞書には適切なボリュームがあるはずです。元々が学習・日用としての色合いの濃い『明鏡』は小型で文法重視、言葉を使い分ける時の扱いやすさを目指した辞書です。煩雑でない、という点でMX——Mobile Extra版のまとめ方も適切な気もします。
 またMX版には紙版・Logovista版にある「付録」がありません。

 『明鏡国語辞典』のヨイショなども少し。
 上引用例にあるように同じ「あう」でも「会う・遭う・▼逢う・遇う」のニュアンスの違いをわかりやすく切り分けています。同じ「あう」を『広辞苑』で引いてみると

あ・う【合う・会う・逢う・遭う・遇う】アフ
自五
➊《合》二つ以上の事物が寄り集まる。
①一つに集まる。合する。万葉集一三「玉こそば緒の絶えぬれば括くくりつつ又も―・ふと言へ」。「二つの川が―・う地点」「目と目が―・う」「両者の呼吸が―・う」
②二つのものの形・性質・内容などが同じになる。合致する。一致する。
▷対象を表す格助詞には「に」「と」が使われる。源氏物語若紫「この夢―・ふまで、また人にまねぶな」。源氏物語行幸「たけだちそぞろかに物し給ふに太さも―・ひて」。「割印が―・う」「足に―・わない靴」「答が―・う」
③二つのものが、互いに相手を悪くすることなく一緒に存在する。似合う。釣り合う。調和する。適合する。
▷対象を表す格助詞には「に」「と」が使われる。土佐日記「人の程に―・はねばとがむるなり」。源氏物語明石「ある限りひきすまし給へるにかのをかべの家も松のひびき波のおとに―・ひて」。日葡辞書「カミソリガワウ」。「服に―・った靴」「現実に―・った企画」「あいつとはうまが―・う」
④差引きで得が出る。計算があう。割にあう。引き合う。「―・わない仕事を引き受ける」
➋《会・逢・遭・遇》二つ以上が寄り集まり、相手を認める。
①《会・逢》互いに顔を見て相手を認識する。顔を合せる。対面する。会見する。対する。面と向かう。古事記中「嬢子おとめに直ただに―・はむと」。徒然草「かたへの人に―・ひて」。「旅先で友達に―・う」「―・って話をする」
②進んで行ったら向うから来て、互いに顔を見る。偶然出くわす。出会う。行き会う。
▷古くは先方を主語にして「…(の)あふ」の形で使われた。伊勢物語「物心細くすずろなるめを見ることと思ふに修行者―・ひたり」。「悪い時に悪い人と―・う」
③《遭・遇》何かをしている時に、悪い事態が自分の身に起る。いやな体験をする。遭遇する。拾遺和歌集別「たみのの島のほとりにて雨に―・ひて」。日葡辞書「ナンギニワウ」。「盗難に―・う」
④(ある時に)めぐり合う。生れ合せる。万葉集六「天地の栄ゆる時に―・へらく思へば」。日葡辞書「ヨイトキニマイリワウタ」
⑤結婚する。竹取物語「つひに男―・はせざらむやは」
⑥(相手に)立ち向かう。たたかう。万葉集一「香具山と耳梨山と―・ひし時」。平家物語九「強ち一条次郎殿の手で軍いくさをばするか、誰にも―・へかし」
➌《合》(他の動詞の連用形に付いて) 二つ以上のものが同時に、その動作をする。一緒に…する。互いに…する。竹取物語「大納言をそしり―・ひたり」。源氏物語賢木「賭物かけものどもなど二なくていどみ―・へり」。「皆で喜び―・う」「愛し―・う」「競い―・う」
◇ぴったりあう、互いに…する意では「合」、人とあう意では「会」「逢」、偶然にあう場合は「遭」「遇」を使うことが多い。特に「遭」は好ましくないことにあう意で広く使う。

広辞苑第五版

というように用例が古典中心であることが目につきます。また漢字の使い分けについても(詳しくはあるのですが)やや煩雑で『明鏡』に比べるとわかりづらいと感じます。短歌や俳句づくり、王朝文学に触れる際には『広辞苑』の方が有用なはずですが、現代の小説創作に利用するなら『明鏡』のわかりやすさ・使いやすさを推したいです。DM200の国語辞典としては人気の『広辞苑』ではなく『明鏡』が搭載されたのは大歓迎です。

ATOK連携電子辞典シリーズ

Atok_meikyo


 pomeraからは離れてしまう話題ですが、『明鏡』の「言葉の使い分け」に役立つ特性はパソコン用ATOK版の別売りオプションATOK連携電子辞典シリーズ『明鏡国語辞典』で強く現れます。かな漢字変換中に「会う」と「遇う」どちらだろう、と迷ったときに変換候補からそのまま違いや用例を参照できるのです。これは一度体験すると手放せなくなります。最近ではMS-IMEでもMacOSかな漢字変換でも変換候補から内蔵の国語辞典を参照できるようになりました。
 私の使用しているのは『R.2』というバージョンで旧版ですがATOK2016でも問題なく動いています。今売られているのも発売から少し時間がたっているようですね。


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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー3・アウトライン編

ポメラでダイナミックにアウトライン

 pomera DM200で新たに搭載されたアウトライン機能、レビューサイトや作家さんとタイアップした記事などでも触れられてはいますが、もっともっと積極的な使い方もできる機能です。
 作りかけの小説に新たなイベントを追加する、という状況での一例で説明します。

 すでにある程度の階層構造ができているテキストを例に取ります。構造は「構成」作業のみの段階を想定しても構いませんし、本文の作成を開始している状況を想定しても構いません。
 そこに「イベントA」を追加します。
 「イベントA」はまだ漠然としたシーンしかありません。お話のどこに挿入すべきかまったく決まっていません。

pomera dm200 Outline


 「イベントA」をどこに入れるべきか迷ってうろうろしているのがわかると思います。そうこうするうちに「イベントB」も思いつき、「A」と「B」の位置関係も含めて様々に変えています。
 同じ作業はwz editorや秀丸、scrivener等のテキスト作成環境でもできますが、pomera DM200であればキーボード・ショートカットのみで、他のどの環境よりもレスポンスよくできるのです。

 この「うろうろする」ことがpomera DM200のようなタイプのアウトラインの魅力です。「うろうろ」には完成形はありません。とりあえず、一時的にイベントの場所を決めておき、イベントの中身の文章を書き終わり、小説全体を一度最後まで書き終えてもまだ移動させる可能性のある仮置きです。
 もちろん、文章ができてしまってから構成変更をすると矛盾が生じてしまうことも多いですが、気にせずどんなタイミングでも各イベントの位置は動かしてしまいます。辻褄は「これだ!」というイベントの落ち着き場所が決まってから合わせればOK。せっかく書いたテキストも無駄になる部分が出ますが、試してみれば必要な手間なのだと納得できるはず。

 イベントの場所を「うろうろ」させることに慣れてくると思いついたシーンやイベントを「とりあえず」書いておき活用することが容易になります
 「とりあえず」+「うろうろ」、やってみると楽しい物語の作り方だと思います。お試しあれ。


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『世界樹は暗き旋律のほとりに』をBOOTHにて通販

BOOTHにて販売開始

Photo Pixivの通信販売サービスBOOTHにてSF小説『世界樹は暗き旋律のほとりに』の通信販売を始めました。

ジャンルSF
版型A5
ページ数186ページ
印刷表紙のみフルカラー。本文モノクロ。
価格1000円

 地球と宇宙を結ぶ世界樹に新たな物理モデルを提案する意欲SFです。そしてメアリー・アニング、ニュートンら科学界のターニングポイントにいた人々の冒険物語でもあります。

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BOOTHの倉庫で通販してみた

同人誌を通販で売りたい!

 文学フリマ向けに印刷に出した同人誌、イベントに買いに来られない方でも欲しいとおっしゃってくださる方がいらしてお届けする方法を考えてみました。

  • 個人情報はできれば預かりたくない
  • できるだけ販売しやすくコストのかからない方法が良い
  • 買いやすい方法が良い

 調べてみるとPixivがBOOTHなる倉庫&決済通販の代行サービスをやっているではないですか。Amazonの密林社に比べても破格の(出品者側的には)待遇の良さ。というわけで試してみました。

BOOTH利用レポ

 正直、手順がよくわからなかったのですが適当にBOOTHの倉庫に送ってみました。まずは文学フリマ東京23の新刊『世界樹は暗き旋律のほとりに』です。

一日目BOOTHのサイトで作品の商品を登録
倉庫利用の申し込み
本を5冊梱包しBOOTHの倉庫に向けて発送
二日目倉庫に本が到着
ステータス「入荷作業中」に
十一日目「現在、倉庫への入荷作業を進めています」というメールが来る
ステータス「入荷作業中」のまま
十四日目ステータス「入荷完了」
商品を公開・通販開始

 手続きも簡単でした。確実な販売数が把握できている商品を置くなら、少なくとも出品側のコストはゼロ。買う側も品物代+送料だけなので個人作成アイテムの通販では割安なはず。あと、発送方法の最小単位がメール便ですが、これ、定型の封筒のまま置かせてくれるともっと便利かも。はがき1〜2枚とかステッカー1枚とか封筒で充分ですよね。
 噂通り「入荷作業中」が長かったですがこれでも短い方だったようです。

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『ルビィ・ドロップス』Kindle版販売開始

ルビィ・ドロップス

第22回文学フリマ東京にて刊行した『ルビィ・ドロップス』の紙版が完売したためKindle版の販売を開始しました。『ルビィ・ドロップス』紙版は自家製本で発行部数もわずかであったため早期のデジタル化と相成りました。

 『ルビィ・ドロップス』は紅茶と言語とゴシックを軸にした少女の闘いの物語です。傷だらけの身体で杖を突き、眼帯をして入学してくる主人公・紅葉。予言の成就と闘うと宣言する彼女はいったい何者であるのか。
 心震える少女たちの物語を電子書籍でお届けします。

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第23回文学フリマ東京 出品案内

SF小説『世界樹は暗き旋律のほとりに』

 ソウブンドウ様の『今夜はコトノハ植物園で』に掲載していただいた「アナレンマの黄金樹」を元に二作を書き下ろし連作化したお話を一冊にまとめました。A5版158ページの新刊です。レトロ&ハードSFで世界樹という言葉のイメージを一新します。

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ポメラDM200の本『こんなポメラDM200は嫌だ!』

 発売日に飛びつきぞっこんのポメラDM200ヨイショ最速本です。(印刷物ではたぶん) 文学フリマ参加者にはきっと圧倒的な支持率を誇るに違いない!との確信とともにコピー本と自家製グッズを作ってみました。

DM200 fan book

 実物のポメラDM200より少し小さめのポメラ型小冊子。わずか8Pに古めかしいアイデアを詰め込みました。ポメラそのものもOASYS PocketやSigmarionよりさらに機能を削った先祖帰り的なグッズなので古くさいアイデアが似合うかも!かも!
 DM200のペーパークラフトとDM200用ショートカット一覧ステッカーを同梱します。

Dm200papercraftImg_0175


染織百合小説『あかねいろ』

 当ブログで電子テキストを公開している『あかねいろ』を手製本と布装丁で実本にしてみました。前回の文学フリマ東京22にて製作の既刊です。

Akaneiro_thumb

ゴシック百合小説『ルビィ・ドロップス』

 紅茶と傷だらけの少女とちょっぴり哲学。少女小説テイストにゴシックを絡めました。こちらも文学フリマ東京22からの既刊です。

Rubydrops_icon

佐藤南壬子短歌集

 歌人・佐藤南壬子がこれまでに出版した本の在庫分を持参します。

タイトル刊行年在庫数
終止形1984年1
うたのささげもの1986年1
風の薔薇1998年3
風が好き2002年1
新月の木2007年1
2012年10

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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー2・雑言編

初回のレビューよりも偏った視点での2回目のレビューとなります。

パソコンvs.ポメラ

 DM200購入までは8inch画面のWindowsタブレット――通称艦これタブレットを使用していました。MicrosoftのBluetoothキーボード・Universal Mobile Keyboardとの組み合わせで。  この組み合わせは割と気に入っていたのですが不満もありました。

  • Bluetooth接続が時折不安定になる。
  • 取り出してから使えるまでが少し面倒。膝の上で打鍵できない。

 前者はタブレットPCが安物であったせいでWiFiのコントローラチップに評判の悪いものが搭載されていたためでした。Bluetooth自体は、たとえばApple製品同士であればまず問題が出ないのです。2万円ではなく4万円のWindowsタブレットを買っていればほぼ遭遇しない問題だったと思います。
 後者はパソコンとキーボードが別々であることの問題で、私の機器選定ミスでした。そもそも私はタブレットPCをキーボードなしの純タブレットとして使わないのです。つまり、私が買うべきだったのは艦これタブレットの前に使っていたVAIO type Pの新型でした。でもその後継機がなかったのです。 キーボード主体で使うモバイルPCがない!という時代になっていました。

ポメラDM200登場

 そこに登場したのがDM200でした。艦これタブレットのテキスト端末としての面倒くささにDM100を検討していたのですがDM100は液晶がいまひとつ気に入らなかったり、キーボードの評判に気になる問題があったりと購入に踏み切れませんでした。が、発売19日前に発表されたDM200はどうやら私の求めるものに非常に近い様子。しかもアウトライン機能としてwz形式を採用していました。私がとても気に入ってるタイプのアウトラインで、この時点で購入に傾いていました。
 発売日に家電量販店に展示品を触りに行き、数分触って購入を決めました。

DM200の良いところ

 10月21日の発売日に購入し二週間ほど使ってみた実感は「買って良かった!」です。
 スペックに目新しいところはありません。キーボードはHappy Hacking Keyboardや東プレと比べると当然「HHKのがいいよ」となりますし、筐体も「VAIO type PやMac Book Airみたいな製造技術を投入できればしっかりしたままもっと軽く薄くできたのに」という印象です。
 でも、でもですね。ポメラは文房具です。スペックや材料を売りにする最先端グッズでなくていいのです。
 液晶を保護するためだろう過剰なまでにクリアランスの確保された画面側。たわみらしいたわみはなく音も静かで、でもひっかかりのないスムーズなキーボード。「↑」キー以外は配列も無難です。

 ハードウェアだけでなくソフトウェアもよく出来ています。WindowsやAndroid、Macのようなマルチタスクを前提にしたものにはない、どんな操作にもダイレクトに反応するレスポンス。MS-DOSの頃のテキストエディタを使っているかのような感覚です。細かく設定できる編集画面の設定。きれいなフォント。メニューからの操作もできますが、ショートカットキーの利用を前提にしている点も見逃せません。慣れて、操作が手に馴染んでくるとマウスのようなポインティングデバイスの煩わしさが際立ちます。

 文房具としての使い勝手は本当によく練られていると思うのです。

ATOK問題

 少しばかり信仰に近い話をしましょう。

 ATOK、パソコンでも非常に人気が高いです。WindowsやMac OSの標準かな漢字変換は「ばか」でATOKでないと使いづらい、というのが多くの人の印象でしょう。
 でもATOKはかなりクセの強いかな漢字変換です。特にJISかな入力者には首の傾ぐ仕様が多いです。「!」や「?」をはじめとする全角記号の入力が煩雑であることやWindowsやMac OS標準のかな漢字変換よりワンアクション多くなりがちなショートカットキー。ポメラのATOKにも特徴は引き継がれています。
 よくいわれる変換効率の高さも、ビジネス文書ではとても便利ですが小説創作に向いているかは一考の余地があります。キャラクターごと、視点ごと、心理ごとに選ぶ変換候補も「バカ/馬鹿/莫迦/ばか」と変わります。そこに「間違っていない」結果を先に示されるのは――表現の幅が狭まるように思うのです。

 また一度前に進んだ思考を引き戻さないことも大事なこと。長く入力してしまった文章の先頭近くで意図しない変換をされていた場合、そこに思考を巻き戻すのはとても煩わしいことです。

 言葉選びは選ぶときにはしっかり吟味し、振り返らないことで楽に進められます。

 私はほぼ単文節入力・変換・確定でかな漢字変換を利用しています。可能であれば学習も切り、決まった回数変換操作すると決まった候補が出る、という状態にして、打鍵する指の動きを先行してタイピングの予定スタックに積み上げておきます。思考速度には波が出来ますが、タイピングは80%〜90%程度の速度で切らさずに継続する、という風に入力したいのです。今はそれができるかな漢字変換環境はは少ないのですが。
 毎分二百後半~三百音を入力していたかつての業務用ワープロの熟練タイピストはそういうやり方をしている人が多かったらしく、それを真似しています。たぶん、タイピストにとって高速で負担の少ないやり方は、文章を作る上でも快適なはず……。

 というわけで、私はATOKはその実用性以上の需要で搭載されている気がしています。でもその賢いATOKを動かすためにハードウェアの処理能力が上がり、テキスト編集全体に恩恵がもたらされアウトライン機能搭載の余裕も生まれたと思えばありがたいのかも……。

辞書

 DM200に搭載された辞書を使っていて思うのですが、これ、ATOKの拡張辞書でも良かったのかも。パソコン版ATOKにはユーザ辞書とは別に、電子辞書的な機能をかな漢字変換に組み込むオプション製品があり、その明鏡国語がとても使いやすいのです。インターフェースもかな漢字変換に組み込まれているので、DM200の切り替え式の類語・国語・英和・和英辞書よりもシームレスに使えますし。どうせ同じ辞書を載せるなら、キングジムさんにはATOKオプションの辞書も検討して欲しいところ。

 搭載辞書のスペックも気になります。類語、国語、英和、和英の四つの「MX版」なのですが本来の「角川類語国語新辞典」や「明鏡国語辞典」と比べるとコンパクト化されているような気がします。(別記事にまとめました)また検索機能が見出し語しか検索しないため、EPWING辞書ツールのように語釈部分まで含めた「全文検索」ができず搭載語彙数の実数よりずっと少ない言葉しか探し出せません。辞書そのものは搭載品で十分な気がするので検索機能のブラッシュアップを望みたいです。

 あと、文字パレット。国文系の作業や難読名前の入力ではATOKではなくこちらのお世話になる可能性が高いのですが、文字コードと対応文字の表示しかないシンプルさで実用性に疑問を感じます。文字パレットについてはWindowsもMacもATOKもそれなりに使いやすいよう工夫されているので真似しちゃえばいいのに、と。漢字字典を積んでくれてても良かったかも。

ショートカット

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 キーボードだけで使うポメラ。使用頻度の高いショートカットはすぐに覚えますが、それほどでもなく覚えるのに時間がかかりそうなショートカットキー一覧を液晶の両脇に貼ってみました。滅多に触らないだろう設定関連を除いた自作・精選ステッカーです。

ケース

 DM200用の純正ケースを店頭で手に取ってみると外見は気に入ったのですが、少し嵩張り、重く、「バッグの中で埃だらけにならなければいいや」くらいのケースが欲しかったこともあり、隣にあったDM100用のネオプレーンのケースを購入。ぴったりでした。


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小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー

ポメラDM200購入

 KING JIMのデジタルメモ・ポメラDM200を買いました。

ファーストフードにて下見のつもりだったけど

外観

Dm200_01

 半つや消しの黒でうっすらグレー味がかりぱっと見だと材料不明。ABSのようです。持った手応えは見た目よりは軽くかっちりしてます。画面サイズやボディサイズ感はVAIO type Pとほぼ同じ。ちょっと幅広です。手で触った跡がつきやすいのは気になるかな。

液晶

 発売前のネットレビューでは「動画用インターレースカラー液晶」と推測されていてちらつきや偽色が心配でしたが実物ではまったく気になりません。表示品質は十分に高いです。文字自体もキレイ。フォントのアンチエイリアシングはWindowsより見やすいです。太字(アウトラインの項目行)は微妙……かな?  ゴシックも明朝も見やすいです。

キーボード

 良いです。たわみらしいたわみは感じられないレベル。ぽす、という静かで柔らかな打鍵感で図書館でも大丈夫。将棋の駒をカチーンとやる感じではないです。アイソレーションタイプでキートップの高さは控えめで押込時には筐体とほぼツラ位置になります。爪を伸ばしている方は干渉するかも。JISかなの配列も問題なし。縦方向のキーピッチが狭いのも数字キー列を多用するかな入力者にはむしろ使いやすいです。

 JISかな入力ユーザー的に困ったのはShift+「め」の入力において“全角無変換(後)変換”=F9押し下げで「?」が出てほしいのですが「/」となってしまうこと。「?」だけでなく全角のShift併用記号を出す方法がわからずに取説と公式サイトのFAQとにらめっこ。Shift+「無変換」で英数全角入力モードに入れることはわかりましたが疑問文のたびにモード変更&復帰では煩わしくとても実用する気にならず。単語登録で「?」「・」を割り当てて一応解決です。これはたぶんATOKのクセ。PC版でも同じ挙動でMS-IMEを使っている一因だった気がします。

起動

 バッテリ駆動状態では液晶を閉じると終了。開くと四~五秒で起動。実用的に待たされることはないですがDM100までのポメラとの比較だと遅いと感じるかも。AC電源に接続していると液晶を閉じても画面のバックライトが消されるだけになり、開くと瞬時に復帰します。

レスポンス

 DM200で特に強調したいのがどんな操作もすべて快適なレスポンスであること。縦書きでもアウトラインでも快速です。高スペックPCでテキストエディタを使うよりもダイレクト感があります。歴代ポメラの中でもダントツ。
 あ、快速とはいかない機能もありました。WiFi関連です。こればかりは仕方ない。

アウトライン

 アウトライン枠が開いた状態においてalt+tab で編集側とアウトライン側のフォーカスを移動し、Ctrl+矢印でアウトライン構造を変更します。これもショートカットキーでの操作で、文句なしに快速で操れるのでアウトライン編集がとても楽しくなります。本文が横書き表示でも縦書き表示でもOKです。こんなに気持ちよくツリー操作できるアウトライナーは久々。ツリー操作に本文側が気持ちよく追従します。
 アウトライン編集がキーボードのショートカットで反応良く行えると楽しいのです。家電店店頭のデモ機でもこのアウトライン操作は十分に試せるので、ぜひ体験してみてください。行頭に「.」(ピリオド)を入れた行が見出しになります。

編集可能サイズ

 約50,000文字という編集可能テキストサイズの制限は購入前にわかっていたのですが2byte文字のファイルで100KBはいけるけど150KBは読み込めないことを確認し、もっと長いテキストが編集できたらな、と強く思います。アウトライン機能の搭載は規模の大きな作業への欲求を後押しするのではないでしょうか。

ATOK

 DM200のセールスポイントとなるATOK。
 すみません。変換精度の良さが正直よくわからないです。単文節あるいはせいぜい二文節ごとに変換・確定していると、長めの文章の文脈を見て変換精度を上げるATOKの性能を引き出す使い方ではないようです。

辞書

 国語辞典には明鏡国語辞典が採用されていて発売前のレビューだと記者の反応がいまいちでした。私は明鏡国語辞典をとても良い辞典だと思っていて不思議に感じたのですが、使ってみて納得。明鏡の特徴である「基本語彙の表記使い分け」がいまひとつ引き出せていないUIでした。内容も少し簡略化されていそう。良い辞書なのにもったいない……。元々の辞書の特徴を知っていれば長所を活用できないわけでもないです。語釈部分まで含めて全文検索ができればもっと使い勝手がよくなりそうなのに。編集画面の範囲選択→alt+F7~F10で辞書がダイレクトに引けるのはレスポンスの良さもあって気持ちいいです。

WiFi関連

Dm200_02

 やりたかったのは「dropboxと同期する」ですがポメラ独自ハード/OSでdropbox対応を期待するのは無理がありそうです。DM200の売りのひとつであるWiFi機能のポメラsyncはiOS/Macのメモに同期する機能のようで「小説作成」という私の用途に合いませんでした。日用の雑多なメモには便利なので活用していこうと思います。

 というわけでポメラで作成した小説テキストはUSBケーブルでMacと繋ぎ、Mac側のrsyncコマンドで同期を取ることにしました。

バッテリ駆動時間

 これまでのポメラシリーズと一番変わったのはバッテリです。乾電池から内蔵バッテリになりました。実際のバッテリの持ちは……えーと、パソコンの感覚でいうとなかなか減らないです。毎日二時間くらいDM200を使って三日経ってもまだ半分残っている感じです。スリープをオフにして六時間表示させっぱなしにしても満タンからの消費は50%行きません。メモ的な用途であれば週に一度の充電で充分そう。

携帯性

 テキスト入力専用の単機能製品としてはちょっと嵩張る印象です。VAIO type Pや艦これタブレット+BTキーボードセットとほぼ同じサイズなのでけっして邪魔になったりはしませんが、身軽に出歩こうとするとテキスト打ち以外のパソコン的な作業はスマホに任せる割り切りが必要になりました。それで特に困ることもない、のはパソコン大好き人間的には少し寂しくもあります。

全体的に

 非常に快適なテキスト入力環境です。アウトライン機能も求めるものが装備されていて文句なし。一点だけ弱点を挙げるとすれば編集可能サイズ50,000文字の制限のみです。

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一太郎2016でアウトライン

一太郎でアウトライン

 一太郎にはずいぶん前からアウトライン機能が搭載されています。Microsoft Wordでもですが、ワープロソフトのアウトライン機能、使っているよ!という方が意外に少ない気もします。最近、一太郎を2016年版に更新してみたら操作性がずいぶん改善されていたこともあり、改めておすすめしてみます。
 章や節にわけるビジネス文書や論文でも便利な機能ですが、小説創作でもとても役立ちます。

試してみよう

 説明はナシ。まずは一太郎を起動します。
 まっさらなところに「タイトル」「章」「本文」のつもりでだーっとベタ打ちで下図のようなサンプルを作ってみましょう。

一太郎のアウトラインを試そう

 書式とか設定要らないです。
 ジャンプバレットツールパレットを開いておきます。ツールパレット「段落スタイル」を。

ジャンプパレットとツールパレット

 次に、タイトルのつもりの行にカーソルを置き、ツールパレットの段落スタイルから「文書タイトル」を選択。同様に章や節に「大見出し」「中見出し」を割り当てていきます。

Taro_outline02

 すると左側のジャンプパレットに目次のようなものが表示されます。(表示されないときはジャンプパレットのタブを「目次」に切り替える)

 ここまでやればもう使い方がわかったはず。文章に構造をセットする機能です。ジャンプパレットで自由にジャンプできますし、階層構造もデフォルトで七つ与えられるので文章の整理がしやすくなります。

 印刷・体裁のことはこの段階でまだ考えない方がシンプルです。
 でも試すなら、

Taro_outline04

 見出しの種類毎にツールパレット段落スタイル−スタイル変更で体裁が変えられます。この「スタイル」機能も便利なので、とにかく実地で色々試してみるのがおすすめ。

 「きまるスタイル」がこの段落スタイルまで含めて隙なくデザインしてくれていると両面印刷の行のズレを気にしなくて良くなりそうなのですが……。

アウトライン

 アウトラインとしての構造と、体裁設定としてのスタイルは実は一太郎では別の概念なのですが、分けて考えない方がシンプルです。また、見出しには(構造として)設定しても印刷表示しないこともできるので細かく分類しておいても文書がうるさくならないようにすることもできます。

 ここまでアウトラインモードに触れませんでしたが、上でスタイルの設定とともに慣れてから試してみるといいかも。アウトラインモードの画面デザインや操作性があまり練られていないこともあって「アウトラインって何?」という状態で触ろうとするとよくわからないままやる気が削がれると思うのです……。

目次

 アウトラインは目次の作成にもダイレクトに繋がる機能。各見出しを自動で拾って目次にページを打ってくれ便利です。ただ、この目次作成機能、操作も組版も微妙に垢抜けないのが惜しいかも。

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