ザウルスで書く文章
SharpのZaurusという電子手帳を使っています。
SL-C1000です。
Linuxが動いてキーボードが付くので電子手帳と言うよりも小さなパソコンのような感じかな。大きさも形も携帯ゲーム機に似ているので、友人の前で使うと「ゲーム?」と訊かれます。
Zaurusで小説を書いているのだ、と言うとたいていの人は物好きだと呆れた顔をします。親指でぽちぽちと操作する電卓のようなキーボードを見れば、そう思うのも無理はないかもしれません。
でも、Zaurusはけっこうしっかりとした機械です。購入から七カ月で四〇〇字詰原稿用紙にして計千余枚の小説と大量のメールを書いているはずですが、塗装の一部が剥げてしまった程度で故障もありません。
もっとも、不満もあります。
- キーボードのクリック感が固すぎる。
- 親指に近い位置のキーが押しづらい。
- 上の二項目のせいで大量に打鍵していると親指の関節が痛くなる。
- かな漢字変換の推測変換が邪魔。
- ユーザー単語登録で品詞の登録ができない。
- ShiftJiS範囲の漢字しか表示・入力できない。
- 明るい場所、屋外で液晶が見えない。
文章書きを中心にZaurusを使うならこんな点が気になると思います。
そうそう。Zaurusで小説を書くというのは、あくまでも「やってやれないことはない」という程度のことです。普通のノートパソコンで作業する方が遥かに快適で効率的。
では、なぜZaurusなのか。
Zaurusでなくてもいいんです。実は。
ただ、
- バッテリーが長持ち。
- 電源のオン/オフが速い。
- 立っていても使える。→電車や図書館で便利。
- ビニール袋に詰めてお風呂で楽しめる。
こういった点でノートパソコンより勝手が良いのが気に入っています。特にお風呂。Zaurusをジップロックに入れてお風呂に持ち込むと、たちまち浴槽の中が書斎になります。
そうだ。Zaurusには重大な欠点がありました。
かな入力ができないのです。仕方なくローマ字で入力していますが、キーひとつで一音が入力できないのはストレスです。でも、Zaurusの大きさで日本語キーボードを詰め込んでも使いづらいだけなんでしょうね。
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