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Zaurusの綺麗なフォント makeqpfのarm版

 Zaurus別館にてWindowsのTrueTypeフォントをZaurusのフォントに変換する方法が紹介されていました。そのアンチエイリアスのかかった文字が美しくて真似をしてみようと思ったのだけれども、makeqpfというコマンドはx86用のLinuxバイナリしかないようです。フォントのためだけにLinuxを導入するのは私にはちょっと壁が高いです。

20060307_ss1 そこで、Zaurus上で動くmakeqpfを探してみると……。
 あった! ありました。
 作業の参考にしたのは「Zaurus Fonts HOWTO」というサイト。多少難ありですが、できました。
 難というのは、makeqpfを起動すると、右のようにZaurusの画面が派手に崩れてしまうこと。リセットスイッチでの再起動が必要です。

20060307_ss2 結果が左図。
 アウトラインにアンチエイリアスのかかった見やすいフォントになりました。パソコン用のパブリフォントを20ptに変換した物です。(Zaurus用に公式に配布されているパブリフォントは残念ながらアンチエイリアスがかかっていません)
 サンプル文書は堀辰雄の『美しい村』(青空文庫収蔵)。
 フォントはブンコビューアでもエディタでも使えます。JIS X 0213:2004に対応しているフォントを変換すればたぶんZaurus上でもJIS第三面・第四面まで表示できるはずです。字形の気に入ったフォントが見つからないので試していませんが。
 惜しいのがビュースタイルで表示できないこと。makeqpfで270度回転したフォントを作成できるはずなんですが、うまくいきません。(arm版は回転指定がうまく認識されないっぽい)
 kakko様からの情報により"makeqpe -display Transformed:Rot0"を指定することでビュースタイル用フォントができました。

 要望があれば作業過程の解説とZaurus用バイナリの転載もしますが、「Zaurus Fonts HOWTO」の英語もごく簡単で作業もシンプルなので必要ないかと思います。

3/7 20:50追記:
 makeqpfのarm版バイナリを置いておきます。が、素性不明でバイナリだけ落ちていた物な上に画面を破壊したりする問題のあるツールです。公開条件も満たしているのかよくわからないので問題がありそうなら指摘してください。使用方法は「Zaurus Fonts HOWTO」参照。環境変数の設定とフォント設定ファイルの作成が必要です。「makeqpf_arm1.bz2」をダウンロード
 #すいません。バイナリだけ置くのは問題ありそうなので取り消します。紹介先サイトにバイナリへの直リンがあるので欲しい人はそちらへ。

3/8 1:26追記:
参考先のサイトそのまま解説部分だけ日本語にしてみました。
グレーの背景枠内はターミナルでの作業です。

  1. 作業用のディレクトリを作ります。例)SDメモリ上に「/mnt/card/lib/fonts」
    bash-2.05$ mkdir /mnt/card/lib
    bash-2.05$ mkdir /mnt/card/lib/fonts
  2. makeqpf-armのバイナリと変換元のttfファイルを作業ディレクトリ/mnt/card/lib/fontsに置きます。(makeqpfは元アーカイブのファイル名と同じ名で拡張子のない物が解凍されているかも)fontdirという名前のフォント変換設定ファイルも同じディレクトリに作成。内容は
    myfont sourcefont.ttf FT n 50 240 su
    の一行のみのテキストファイル。各項目の意味は...
      myfont:お好きなフォント名。Zaurusアプリでフォント一覧に表示される名前。
      sourcefont.ttf:変換元フォントファイル名。
      FT:TTフォントの時はFT。BDFフォントの時はBDF。
      n:yでイタリック体。nでそのまま。
      240:フォントサイズ24ptの意。pt数×10の数値。
      su:sはアンチエイリアス、uはUnicodeの指定。
    bash-2.05$ cp myfont.ttf /mnt/card/lib/fonts
    bash-2.05$ cp fontdir /mnt/card/lib/fonts
  3. 環境変数QTDIRの設定。

    bash-2.05$ export QTDIR=/mnt/card
  4. 作業ディレクトリに移動しmakeqpfの実行。

    bash-2.05$ cd $QTDIR/lib/fonts
    bash-2.05$ ./makeqpf-arm -A
  5. 画面の描画が乱れますがターミナルは機能しています。
    bash-2.05$ ls
    fontdir makeqpf-arm myfont......
          
  6. 作成したフォントをZaurusのフォントディレクトリにコピー。
    "myfont*"の部分はfontdirで指定したご自身で命名した名前。"*"の部分は作成するフォントサイズなどの情報がmakeqpf-armにより追加されるのでワイルドカード指定。
    bash-2.05$ su
    # cp myfont*.qpf /home/QtPalmtop/lib/fonts

    • 再起動。リセットスイッチ、もしくはこのコマンドで。
      # shutdown -r now
      

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