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『軍艦島 眠りの中の覚醒』雜賀雄二

リンクはAmazonへ軍艦島―眠りのなかの覚醒
雜賀雄二
淡交社
2003.3.30
3000円

★★★★★

 素晴らしいです。
 1986年に新潮社から刊行された写真集の改訂新版。モノクロ写真の写真集です。

 軍艦島はとても有名な廃墟です。NHKのドキュメンタリ番組でも特集が組まれたことのある場所で、海底炭坑の採掘根拠地となった島です。長崎県の端島が正式名。
 160メートル×480メートルの小さな島ですが、最盛期には五千人が暮らしていたとか。日本初の鉄筋コンクリート高層建築住宅が建ち、海岸線はコンクリートで護岸され、島全体のシルエットが軍艦のようであることから「軍艦島」と呼ばれます。炭坑の閉山と同時に廃墟となりました。たぶん、日本でもっとも高名な廃墟。文化遺産への登録運動も行われているとか。

 写真がモノクロであるのもすごくいいです。強烈な説得力があるのです。モノクロである必然性がわかります。幾度も個展が開かれ、賞を与えられるのも納得できるはず。
 ああ、印刷じゃなくて印画紙で見たいな。この写真。

 というわけで、強力にオススメです。この写真集。有名な写真家の有名な写真集なので図書館にも入っていると思います。

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