国立科学博物館・その3
国立科学博物館レポの第三弾。恐竜編です。
科博のB2Fには恐竜以外の化石、B1Fは恐竜化石が展示されています。
「恐竜学入門」と題されたコーナーのバンビラプトルの復元模型。ふさふさに羽毛が生えていますが、羽毛の痕跡が化石に残っているバンビラプトルの発掘例はないようです。恐竜のテーマパークならともかく、博物館や学問としてはこういうのはアリなのかなぁ……。
無理に復元しなくても、骨格でもキレイでカッコイイと思うのだけれど。
ティラノサウルスはさすがに見応えもあるし、写していても楽しい被写体です。
右の一枚目は隣り合う竜脚類アパトサウルスを含めたティラノ側のスペースの全景。手前側、トラスの支柱がついているのがアパトサウルス。推定体長18メートルだそうですが、尻尾と首が長く、胴体は(全体の比率からすれば)小さく見えます。対するティラノサウルスはこの標本で体長12メートル・体重6トンだそうで、並んでいると「このティラノならこの大きさの獲物は狩れるなぁ」と実感できます。ただし、アパトサウルスは1億5千万年前頃、ティラノサウルスは6千万年前頃の生物なので、この二種が出会うことはなかったみたいですが。
このティラノの個体はブラックヒルズ研究所が発掘した「スタン」という個体のレプリカだそうです。『SUE スー 史上最大のティラノサウルス発掘』という本にこのスタンの出自も綴られていたのでご存じの方も多いかもしれません。
3枚目と6枚目、ティラノサウルスの足下に赤茶色の頭骨がありますが、それがカルカロドントサウルス。その後方に置かれている頭骨がギガノトサウルス(だったかな。ちとメモが混乱してます)。この頭骨のみ展示の二種はごく近い仲間ですが、ティラノサウルスとはあまり近縁じゃないそうです。ティラノの方が若干骨太の顔かな? 目の前当たりの盛り上がり方や穴の空き方も違いますね。
ティラノサウルスの後ろ足の間にある大きな骨、恥骨といいます。大腿骨と同じくらいありますね。恐ろしく太くて頑丈そう。骨盤の幅も体格の割にあまり広くなく、大量の筋肉をつけた後ろ足がこの場所でどんな風に動いていたのか、恥骨がこんなに出っ張ってて邪魔じゃないのかと心配になります。
パキケファロサウルスやヒパクロサウルスは前回とあまり変わらない写真しか撮れなかったので割愛です。ダチョウ恐竜のヒバクロサウルスはきれいなシルエットをしているのに、頭の位置が高すぎて写真への収まりが悪く、失敗写真ばかり……。
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その4、番外編に続きます。
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