国立科学博物館・その2
国立科学博物館レポの第二弾です。
中生代以降の四足動物のコーナーから始まります。
哺乳類型爬虫類の中でも哺乳類の直接の祖先に当たるらしいキノドン類のプロキノスクス。背後にぬぼーっと牙を見せているカンネメイエリアは牛くらいの感じ。その手前にいるプロキノスクスのちっこさが実感できると思います。子猫くらいかな。
海獣(海棲哺乳類と海棲爬虫類)のコーナーは曇りガラスで仕切られた場所にあって、刻々と照明が変化するようになっています。その曇りガラスの外側から海獣コーナーを撮るとご覧の通り。カラフルな照明と骨格の影が不思議な雰囲気を醸し出しています。写真だと肉眼で見るより幻想的かな。
海獣コーナーだけ妙に力が入っているような気がするのは気のせいでしょうか。
ここで見学者の目を一番引くのはアーケロンというガメラもどきですが、こやつが写真写りの悪い場所にぶら下がっていて、なかなかいい感じの写真が撮れません。残念。
大きな目、鋭いくちばし。この魚竜の標本はとてもハンサムです。いえ、女の子かもしれませんが。
小柄な――といっても3.5メートルもあるそうですが――この子の親分格であるショニサウルスという魚竜の標本を一度見てみたいです。サイズはとんでもなく大きくて15メートル。同じように大きく目立つ眼を持っています。
このレプトネクテスの標本のオリジナルはイギリスのドーセットという町で出たものです。このドーセット出身で、メアリー・アニングという有名な女性化石採集家がいます。『メアリー・アニングの冒険 恐竜学をひらいた女化石屋』という本が出ていて、とても面白いのでオススメ。
もしかしたらこのレプトネクテスもオリジナル標本はメアリー・アニングが発掘したものかも。(単なる思いつきですが)
国立科学博物館の入場チケットに印刷されているのがおおよそこんなアングルの写真。天井にぶら下がる大物二匹はどちらもクジラの仲間で、左がバシロサウルス、右がアンビュロケトゥス。雰囲気は「坊や~よい子だ♪」と歌い出したくなるアレです。現代のクジラよりスマートで細長くてほとんど竜。
こちらは哺乳類。「乾燥地に住む哺乳類」と「島大陸の哺乳類」が同居しています。
左端の黒くてのっぽな化石はラクダの一種カメロプス。
中心あたりにある螺旋状のものは巣穴の化石でパレオカスターというビーバーの仲間が作ったものだとか。
巣穴化石の後ろにある丸っこいのは、その右側にいる骨の鎧です。異節目でアルマジロと同じ、鎧が付いているあたりも似ています。南アメリカ大陸にだけいたそうです。パノクトゥスという名だそうです。
右端でシルエットになっているのはゾウの一種。先のクジラ二頭の写真の背後にも顎から下向きに牙の生えている変なゾウが写ってます。
☆☆☆
区切りの良いところでその2はちょっと短め。明日アップ予定のその3では恐竜化石標本の写真を紹介予定です。
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