神奈川県立生命の星・地球博物館・その1
昨日、神奈川県立生命の星・地球博物館へ行ってきました。
場所は入生田――小田原の近くです。新宿から小田急線で一時間半弱。
小田急線が乗り入れているとはいえ箱根登山鉄道は単線のローカル線。入生田の駅も自動改札のないのんびりした雰囲気。そのひなびた駅から二、三分で博物館到着です。
平日の午前中とはいえ、博物館へ続く道には私以外に人影がありません。一瞬「休館日……?」と不安になりましたが営業していました。
中に入ってすぐのホールで出迎えてくれるのが吹き抜けの高い天井から吊された翼竜と恐竜化石。きれいに食べちゃいました、みたいな魚の化石もありました。
よくわからない写真になりましたが、これ、隕石です。手前の茶色い固まりは家庭風呂の桶くらいある鉄隕石。鉄以外の部分がどこかへすっ飛んでしまったのか穴だらけで中の方までスカスカみたいです。画面奥の方に並んでいるのも隕石。板状のものもあって「こんなのが空から降ってきたの?」と不思議な感じです。
この博物館の展示品の多くは手で直接触れることができます。手前の鉄隕石、触ってみると確かに鉄の感触。ひんやりと気持ちいい。2.4トンあるそうです。
恐らくこの博物館の一番の目玉と思われる大岩盤展示。3F分の吹き抜けを使って岩盤をどどーんと据えてあります。
向かって右から「柱状節理」「枕状溶岩」「漣痕」「ドロマイト」「ストロマトライト」「縞状鉄鉱石」「石灰岩」です。どの岩も手で触れられます。各岩に付されている解説も簡潔でわかりやすいのでじっくり読んでじっくり触って楽しむのがお勧め。博物館のガイドの方も丁寧に解説してくださります。
縞状鉄鉱石の壁などはその一部がぴかぴかに磨いてあって「なるほど、鉄だ!」って実感できると思います。オーストラリアで露天掘りしている鉄の原料そのものだとか。
大岩盤の反対側は結晶鉱物がずらり。これらも大物ばかりです。一番面白かったのが右の写真のショーケース。
このショーケース、明かりが付いたり消えたりを繰り返すのですが、明かりが消えるとぼんやりと石が光り出します。写真の緑も青も照明の色じゃなくて石が光っています。
この博物館は物量作戦が得意なようです。この一面のアンモナイトも見事というほかない素晴らしい展示。もちろん、手で触れます。本物です。
このアンモナイト壁、写真ではちょっとわかりませんが、じっと見るとアンモナイトだけでないことがわかります。貝やベレムナイトがびっしり。ベレムナイトはイカの仲間で、円錐状の芯だけが化石に残ります。アンモナイトとも親戚くらいの感じかな。
一面に三葉虫が敷き詰められた岩盤、なんてのもこの博物館には似合いそう。
☆☆☆
生命の星・地球博物館レポは次回に続きます。
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