経堂図書館と書店
経堂図書館へ本を返しに行ったついでに経堂駅前の書店巡りをしてきました。
すずらん通りにある「キリン堂」という老舗の書店が間もなくお店を畳んでしまうとのこと。驚きましたが、やはり、とも感じました。文教堂が開店して以来、キリン堂は三フロアあった売り場を二フロアに縮小し、店員数を減らし……という状態でしたから。
キリン堂の閉店にショックを受けているのは図書館関係者かもしれませんね。
経堂駅前に人を呼べる、と考えていただろうに、老舗の書店が一番に潰えてしまったのですから。
図の範囲にある書店はどこも駅から徒歩二分以内。
経堂駅は昨年、小田急線の高架・複々線化によって丸ごと新しくなりました。開かずの踏切が高架になったことで人の流れも変わったように思います。
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図書館と書店は共存共栄が可能だ、という説の根拠は日本では浦安市の図書館にあるようです。リファレンスに特化する図書館と新刊・雑誌類に強い書店、という構図が描かれていて、先進的な取り組みが色々となされているとか。他自治体と比較して図書館の利用率も、住民の図書購入数も多いそうです。
ただし、浦安市の例は図書館行政の充実と市内全体での書店の売り上げについては言及されていますが、書店激戦区のど真ん中に図書館がオープンした例とは異なるみたいです。隣接する大型書店との共存が本当に可能なのか、残りの書店の振興に役立つのか、貴重な例になるのではないでしょうか。
世田谷区にはぜひ、この経堂図書館の開設に伴って経堂駅前商店街にどんな影響があったのかを、レポートして欲しいところ。とりあえず現時点で公開されている経堂図書館絡みの公的レポートは、建設が開始される前の計画段階の、それも企画初期のものだけのようです。
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