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STAX SR-001MK2

 年末あたりからポータブルで音楽が聴けなくなって少し寂しい思いをしておりました。というのも、腐れ縁の友人Sがイヤホンを借りパクしていったからです。Sが「何聴いてるの? ちょっと聴かせて」と私のER-6(使用レポあり)を手にした瞬間に「きっともう返ってこない」という予感がしたのですが、こういう予感はよく当たります。結局持って行かれてしまいました。とはいえこちらもSのCDや本を大量に借りパクしている身。文句は言えません。
 ところがです。そのSから今日、プレゼントを貰いました。誕生日でもないのに何を、と大きめのハードカバー本ほどの大きさの包みを開けると中からは『STAX』と書かれた箱が……。

おいしい紅茶とSTAX SR-001MK2 FinePixF10 1/17sec F2.8 8mm ISO200

 開けてみるとご覧の通りの物が現れました。よくわからないけど嬉しいゾ。どうやら借りパクしていったER-6が気に入ったので面白そうなアイテムで代替を、と思ったらしいです。その結果がSTAX SR-001MK2というわけのようでした。
 ヘッドホン本体の他にもなんか小箱がついてます。早速これで音楽を聴いてみようと思ったのですが、接続のためのケーブルがありません。そこでSと連れだって大型電機店で接続ケーブルと充電式電池を仕入れ、その足で神保町に寄って紅茶専門店TAKANOでお茶をしてきました。お茶会をしながらSTAXの初鳴らしです。
 むむむ?
 正直なところ、よくわかりません。
 オーディオに疎い私は首を捻りつつSと交互に聴いてみたのですが、Sもよくわからないといった顔で首を捻ります。ER-6は驚くくらい外の音が聞こえなくなり、きびきびとした特徴的な音がしていかにも高性能な感じで最初から印象が強かったのですが、このSR-001MK2というヘッドホン?イヤホン?の音はわかりやすい特徴がない、というのがSと私の共通した印象でした。

 ところがこの後、静かな場所(TAKANOも比較的静かでしたがそれでもBGMが流れていた)で改めて聴いてみると、印象が良くなりました。自宅に戻ってからさらに静かな環境で聴いてみると「おや。良さそう」。

 STAXのこのイヤースピーカー(と取説では呼称してある)はER-6と違って外の音が丸々入ってくるタイプなので聴く環境で印象がずいぶん違ってしまうようです。む~ん。気むずかし屋さんなのかな。

 というわけで音質についてはまた後日の記事に譲るとして、装着感や取扱についての印象など。

  • 専用ドライバ(アンプ)というのがセットになっていて、これを繋がないと音が出ない。厚ぼったいiPodくらいの箱をお供させないといけないのでちょっと邪魔。
  • 見た目はコンパクトなヘッドホンだけれど、耳に挿し入れるカナル型イヤホンにヘッドバンドがついている感じ。耳に触れる部分がちょっと痛い。
  • ヘッドバンドの挟む力がそこそこあって、音楽を聴いているうちにいつの間にか耳にずっぽりイヤチップが埋まっている。外すときは慎重にしないと耳にダメージが来そう。
  • 外の音は丸聞こえ。鳴らしている音楽も漏れ放題なので静まりかえった図書館などでは使用不可。
  • 電池は単三型を二本。ACアダプタがオプションであるらしい。
  • 接続ケーブルは純正オプション「LL-30」リンクはAmazonへが嵩張らず良いです。汎用品ではコンパクトな両端L型のミニピンジャックが売られていないようです。ヨドバシカメラにも在庫してるみたい。(リンク先のAmazonではページがなくなってしまったようです2009.4.12追記)
  • ドライバ(アンプ)の電源を入れた状態で装着・取り外ししようとすると耳の穴とイヤホンとの間の空気に押されて「ぶぶぶぶぶ」と音がする。最初は何の音かと驚きました。

 値段は調べてみませんでしたが、ポータブルオーディオとしては高価な部類の予感がします。
 取扱説明書には「580Vのバイアス電圧」「風呂上がりすぐなどにではご使用にならないように」などの文字が躍り、なんだかマニアックさが溢れている気がします。あまり関係ありませんが、ふとコミック『のだめカンタービレ』の「通電」シーンを思い出してしまいました。

 しばらくは手持ちのCDを取っ替え引っ返して聴こえ方の違いを楽しめそうです。
 ありがとう、S。

 2012年3月追記
 SR-001MK2もいつの間にかSTAXの製品リストから消えていました。

 2012年11月追記
 SRS-002という製品が後継機種として登場したようです。

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