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『パスタの迷宮』大矢復

パスタの迷宮
大矢復
洋泉社
720円
2002.2.21

★★★★☆

 オリーブオイルは好きですか。唐辛子は好きですか。ニンニクは好きですか。
 この三つが好きな人はまず間違いなくパスタも好きなはず。だって、ここにスパゲティを加えればアリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ――もっともシンプルなパスタ料理になるのだから。

 今回読んだ『パスタの迷宮』はパスタ好きの人ならば楽しめるはず。細かなレシピが載っているわけでもなければグルメガイドでもありませんが、パスタに関する蘊蓄が盛りだくさん。ローマ帝国時代のパスタの原型から近代に至って成立したスパゲティまで楽しく読ませてくれます。

 テレビで仕入れたのだったか、スパゲティ・カラボナーラというメニューは戦後アメリカで発明されたもの、という話を信じ込んでいたのですが、この本を読むとそれはまったく根拠のない話のようです。カルボナーラ絡みの話では他にも日本では手に入りにくいパンチェタの作り方なども解説されていて試してみたくなりましたし、イカスミパスタも思ったより簡単そうでやはり挑戦意欲を刺激されます。うーん。食べ物の本を読むとお腹が減っていけません。

 今回は図書館から借りてきた本の感想でした。
 Amazonの画像を使おうと思ったら絶版みたいです。2002年の本がもう絶版……。

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