『敵は海賊・正義の目』神林長平
敵は海賊・正義の眼
神林長平
ハヤカワJA文庫
2007.6.25
651円
★★★☆☆
神林長平の「敵は海賊」シリーズ、十年ぶりの新作だそうです。
裏表紙の見返しを見たら神林長平の既刊リストが二段組に。今でも全部手にはいるのかな。いつの間にか大ベテラン作家なんですね。
表紙は黒猫刑事のアプロですが、今回はあまり活躍なし。ラテルもなんとなく脇役。主役かな?と思われた環境保護運動のリーダーも途中で描写が無くなり、なぜかそのパートナーの女性科学者が主役っぽく。
海賊の複数殺害事件から始まるのですが、今回は神林小説ではおなじみの謎アイテムがいまひとつ有効に機能していない印象。ラテルやアプロたち海賊課刑事たちの登場シーンが少ないこともありこちらも精彩を欠いている気がします。お話が「次作へ続く」な感じの終わり方なのも据わりが悪い感触になっているかも。
と言うわけで続編待ち……で感想は棚上げでしょうか。
でも次の続編が十年後だったりすると、、、う~む。
SFマガジン上で連載している雪風第三部が本にまとまるのも待ち遠しいです。
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