『極大射程』スティーヴン・ハンター
映画『ザ・シューター 極大射程』を観てきました。
原作小説がもう何年も前に大好評を博した狙撃手モノのお話です。
結果から言うとよくできてたけどつまらない、かな。
原作小説はベトナム戦争に従軍したボブ・リー・スワガーの戦後の話なのですが、さすがに今の時期に映画化するとなるとベトナム戦争は微妙に古いということらしくパソコンやネットが普及している現代のお話に置き換えられておりました。
小説ではスナイパーの微妙な心理描写や狙撃の瞬間に向かって集中を高めていく過程、狙撃に関するマニアックなうんちくがすごくカッコイイ、ガンアクション物の最高峰というべき名作なのですが、今回の映画では引き金を引くまでの緊張の高まりがあっさり全部カットされていて敵が次々と倒れていくだけのアクションに……。
ストーリーが複雑な原作をそこそこ忠実になぞろうとしたせいか半端にダイジェスト状態になってしまい「え。スワガーは今なんで戦ってんの?」と混乱すること必至。
映画を観てきたけれどけっきょくは原作小説の『極大射程 』(スティーブン・ハンター)が一番のお勧めだったり。スワガー・シリーズには続編もありますが、最初のこの話が一番面白いです。
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