『オタクで女の子な国のモノづくり』川口盛之助
オタクで女の子な国のモノづくり
川口盛之助
講談社BIZ
2007.7.17
1575円
★★★☆☆
タイトルに惹かれて手に取ってみた本。コミックやアニメについて論じた本かと思ったのですが、内容的にはビジネス書に近い……かな。
日本では当たり前のモノが世界から見るととてもユニークで、日本の産業の未来は「オタク的」「女の子的」な性格を帯びたそのユニークさを生かす方向を目指すべきだ、と言う話。
楽しく読めました。
が、この本に書かれているようにオタク的なモノが本当に富を生むのか疑問です。日本人は過剰とも言えるほどサービス精神に富んだ商品を作る、とこの本では訴えていますが、そのサービス過剰な製品が私の目にはあまり魅力的に映らない……。
色々と挙げられたオタクで女の子な製品作りの例にはなるほどと思うのですが「なんか違う気がする」という感触もありました。
そうそう。近頃注目されている「萌え」そのものをビジネスの対象にしているような本ではないので誤解なく。一昔前なら「わびさび」で説明していた日本人気質を「萌え」「オタク」で語り直した工業製品論の本、、、だと思います。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント