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『発見!恐竜のミイラ』タイラー・ライソン

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タイラー・ライソン&フィリップ・ラーズ・マニング博士
日経ナショナルジオグラフィック社
2008.1.1
1400円

★★☆☆☆

 Amazonで購入したのですが届いた本を見た瞬間に思ったのが「外した!」でした。書誌情報をよく見て買えば良かった。表紙を含めて70ページ。薄いです。そして内容64ページのうち30ページが恐竜のミイラとあまり関係ない空想の物語とミニ恐竜図鑑。CGたっぷりできれいな本ですし、横長のB4変形版(23.5×27cm)フルカラー&ソフトカバーでそれなりに見応えがありますが、この本は写真タッチの絵本に当たると思います。科学解説本だと思い込んでいた私にはハズレでした。ニュースが流れたきり続報もなかったこのハドロサウルスのミイラの話ということで期待していたのですが。

 一番不満なのが目玉であるはずのハドロサウルスのミイラ化石写真が少ないこと。発掘現場の写真はあります。石膏にくるまれた標本の写真もあります。でもミイラ化石そのものの写真はほんのちょっと。「えええ!なんでここCGなの」「皮膚の印象は? 残っていたはずの臓器の状態は?」と納得の行かない気持ちでいっぱいに。
 ちなみにミイラ、と言っても水分が抜けて干物になった状態から化石化したかは定かではないようです。軟組織ごと化石になっている物をミイラと呼んでいるみたい。

 この本は書店で実物を手に取り、ぱらぱらと捲って気に入った人だけが買うべきです。ネット書店で表紙買いしてはいけません。本自体の造りはとてもきれいで目に楽しいですが、同タイトルでDVDが出るようなので、そちらがメインの商品なのだと思います。(この本一冊のためにはCGが贅沢すぎる感じ)

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