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『MINE-HAHA』フランク・ヴェデキント

リンクはAmazonへMINE-HAHA ミネハハ
フランク・ヴェデキント著 市川美和子訳
リトルモア
2006.10.19
1575円

★★★☆☆

 『エコール』という映画をご存じの方もいらっしゃると思います。森の中の学校で暮らす妖精のような少女達を描いた謎だらけの映画で、とても映像イメージの美しい作品でした。『エコール』とよく似たもう一本の映画が『ミネハハ 秘密の森の少女たち』で、こちらも映像美と謎っぽい雰囲気に溢れた仕上がりでした。そして、その原作が今回の本。
 どんな幻想的な話なんだろう、とわくわくしながら手に取ったのですが描写はすっきりシンプルで予想していたほど映像的なお話ではありませんでした。でも、読んでいると前述の二本の映画のシーンが目に浮かび、ああ、と嘆息させられます。正直を言うと、この原作からよくぞここまで美しいシーンを造り上げた、と二本の映像の方に賞賛を送りたい気分。原作もつまらなくはないのですが、手記という体裁を取っているせいか文章がぎこちなくて読んでいてうまく作品世界に入り込めない感じでした。

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